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難航しているウェブコミック【時空マジシャン】のOPムービー制作ですが、何とかcut9の終わりまでたどり着きました。
ザリガニが池の水をはねあげる
↓
その水滴が占い師の顔にピシャとあたる
↓
占い師の身体が感電したようにチカチカとネガポジ反転する
というところまでです。
「これでcut9が終わり?」という感じですけど、次のcut10では「キャーッ」という占い師の悲鳴がこだまする中、次のシーンに画面が切り替わっていく予定。
上の画像は、オーサリング中のFlash画面をキャプチャーしてみました。シューシューのびた変な黒い線はモーションガイドです。この線に沿ってザリガニが跳ね上げた水滴が動きます。このモーションガイドって使い方によってはとても便利な機能ですよね。
緑のシャボンの泡のようなものがザリガニが跳ねかした水滴です。変な水滴?
これでいーんです。なにしろ遺伝子を含む水滴ですからd(^ー^)。そう、このシーンは遺伝子レベルの葛藤なのです。
このChapter.2のOPムービーでは、【時空マジシャン】のナビゲーターである占い師の人物像や背景を描いています。謎の占い師ではなく、「あっ、こういう人か!」という占い師にしたいわけです。
タロットカードを使う占い師なので、タロットのイメージを借りてOPムービーの物語を進めています。たとえばこの前のシーンでは「死神」が出てきました。そして今描いているこのシーンは「月」がモチーフです。
月のカードには池から這い出るザリガニが描かれています。このザリガニはなんでしょうか?
以前1月30日のブログ「占い師の母」で、占い師の母親のキャラクター設定を簡単に書きました。どうもこの母親と娘の占い師との確執はかなり根深いものがあるようです。
芸術家的センスと同時に現実的な判断力をも持ち合わせた母は、アーティストとして生きていくより堅実的な生活を選択したのでした。
この母は弁も立つので、娘の占い師と口論になっても言い負けることはけっしてありません。鋭い舌鋒でたちまち占い師をぐうの音もでないまでに追い詰めるのです。
でも占い師も負けてはいません。なにしろ彼女には天の啓示を聴くという能力があります(と信じています)。自分には神が付いているという自負があるのです。だからたとえ反論できなくても、そんな小手先の理屈には納得しません。
そんなオカルト的な娘を母は理解できませんでした。親としてほうっておけないのです。
一方娘のほうも、自分のやりたいことより現実的な生活を選択する母親の生き方が打算的に見えてしまいます。自分のたった一度の人生は、自分の天啓を聴く能力を生かして世のため人のために尽くしたいと心に決めている娘でした。
とはいえ親子ですからお互いに愛情はあります。心の底から話せば絶対にわかってくれるはず、と一生懸命相手を説得しようと話します。でもお互いに相手の気持ちはわかっても遺伝子レベルで納得しないというか許せないのです。
そして最後は「こんなに話したのにどうしてわかってくれないの?」という気持ちだけが残る二人でした。
このザリガニは、我が道を進もうとする娘を自分の下につなぎ止めようとする母親の無意識の象徴です。そしてそのザリガニが跳ね上げた遺伝子の水しぶきを浴びた娘は、やがて自分が母親になったときその意味を知るのかもしれません。
占い師の身体がチカチカとネガポジ反転するアニメは、ずーっと見続けると気分が悪くなるかもしれないので適当なところでページを移動してください-(^-^)-。
本編(OPムービーの頭から再生)⇒ 【時空マジシャン】Chapter.2 オープニング・ムービーcut1~9の13
本編(OPムービーの水面シーンから再生)⇒ 【時空マジシャン】Chapter.2 オープニング・ムービーcut9の6~9の13
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