Webcomic.tv

動画・音声・インタラクティブ性などで織り成す新スタイルのマンガ制作日記

【時空マジシャン】 動物の森

2006-12-29 17:26:02 | Weblog

このページは一コマだけなのでサクッと短時間で仕上げたかったのですが、
いろいろと盛り込んでいるうちにけっこう時間がかかってしまいました。
というわけで、【時空マジシャン】の本編13ページ目です。

鷲のはばたきでやたらとデータ量が膨らんでしまい、さらに音声(ボイス、BGM、
効果音)なども多かったのでいろいろと削り取らねばなりませんでした。

まずイノシシが画面を走り回るアイデアはボツ。
それから秘密のボタンというか、あるものをクリックしたらハプニングがおこる
というインタラクティブな仕掛けにしたかったのですが、これもボツ...

でもまあ考えていたイメージに近いものにはなったかなと。
森の獣がブルーを取り囲んで威嚇しつつもなんとなくユーモラスな雰囲気
したかったんですよね。

ズンズンチャッツカツカツッチャ...』というパーカッションぽいループ・
サウンドが未開の地で主人公がキングコングか何かの生贄になりそうな展開を
予感させます。(おっ、その展開もおもしろいかも!)

今までも冒頭のシーンとすずめ登場のときに音楽で盛り上げようとしたのですが
どうもわざとらしくなりそうで躊躇してました。
今回は自然に出来たので私的には○。

このページはコマを順番に追っていく楽しみがないので、そのぶん何か仕掛けを
したくて動物がかわるがわる吠えたり羽ばたいたりしてブルーを威嚇するように
してみました。
『このページはなかなか終わらないなー』というように待ち続けないでください。
永遠に終わらないので。

今年もあと2日しかない...

年内にあと1回ブログを書きたいですね。


【時空マジシャン】 Poser7

2006-12-25 18:04:47 | Weblog

師走のこの時期は、Webcomic【時空マジシャン】の制作にあてられる時間も
少なくて本編13ページ目はまだ仕上がっていません。

上の画は制作途中の画面キャプチャーです。
一応俯瞰から見たシーンの画像はだいたい作ったのですが、アニメなどの
オーサリングはまだぜんぜん出来てないんですよね。

それから動物の声などの効果音もこれから揃えないといけないし...
ピッタリの効果音が見つからない場合は、自分で『わおお~ん(オオカミ)』
なんて録音してサウンド・エディターで加工したりしてます。

そういえばオオカミは遠吠えはするけど、犬みたいにワンワンとはあまり
吠えないみたいですね。
先程ネットで調べてみたんですが、まるっきり吠えないわけではなくて仲間との
コミュニケーションでかるく吠えたりいろいろな鳴き声は発するようです。

ニホンオオカミは1905年に奈良県で捕獲された一頭が最後の目撃例だとか。
時空マジシャンの現在の舞台である1580年代のころは、ニホンオオカミも
たくさんいたんでしょうね...

話は変わりまして、Poserのバージョンアップ(Poser7)のお知らせがきました。

同封されたパンフレットを見たところそれほど大幅な機能追加はなさそうですね。
まあでも新たなフィギュアがいろいろ付いてくるようなのでよしとしましょう。

自分が愛用しているツールのバージョンアップというのは、楽しみな反面
期待と違う方向に進んでいく不安というのがありますよね。
せっかくいい感じだったものが、よりユーザーを増やさんがために初心者が
とっつきやすいインターフェースに変更したけど、『以前の方が良かった...
』なんてこともあるし。

私的にはFlashにはもうあまり変わってほしくないんですが。

でも一番困るのは愛用のツールが失速していくことでしょうか。
FlashやPoser、そしてVueあたりは当面それはなさそう?

【時空マジシャン】PLUTO(プルートウ)

2006-12-17 16:25:42 | Weblog

鉄腕アトムの作品の中でも特におもしろくて記憶に残っているエピソードが
地上最大のロボット』です。

地上最強のロボットとなるべく作られたプルートウという100万馬力のロボットが
アトムを含む世界中の最高レベルのロボット達に戦いを挑みつぎつぎと叩き壊し
ていくストーリーでした。

さて、この名作を浦沢直樹氏がリメイクした作品がPLUTO(プルートウ)です。

う~む、なるほど...サスペンス・タッチできましたか
オリジナルの手塚作品ではいきなりプルートウがどーんと読者の前に現われて
次々と戦いが繰り広げられるんでしたよね、たしか。
でもこの浦沢PLUTOではプルートウはなかなか正体を現さずロボットが次々と
やられていくという展開ですね。

現在3巻まで読みました。
4巻はもうそろそろ出る頃かな?
早く4巻が出ないかな、待ち遠しいな...
とうことはこの試み(巨匠の名作を現在の人気作家がリメイクする)は成功?

勝因はやっぱり『地上最大のロボット』をチョイスしたということですかね。

私はもともと名曲のカバーを聴くのが好きなんデス。
あの名曲をどんなアレンジで聴かせてくれるのだろうという興味があるので。
Stand by Me』の原曲はもちろんすばらしいと思うのですが、ジョン・レノン
がロックンロールのアレンジでカバーしたStand by Meも大好きです。

で、3巻まで読んだ時点で気になっていることが一つあるんですが...
それはプルートウのキャラクターです。
巨匠・手塚治虫オリジナルの『地上最大のロボット』を読んだのはずいぶん前の
話なんですが、いまでも100万馬力のロボット・プルートウの魅力は心に残って
います。
始めはただの破壊ロボットだったプルートウがアトムと戦ったり、妹のウラン
と親しくなっていくうちに徐々に人間味のあるロボットに成長していきました。

このプルートウの魅力的なキャラを描ききってはじめて、この作品のテーマが
読者にとどくのではないかと思うのですがいかがでしょう。
4巻目以降に期待しています。

By the way, このブログはWebcomic.tvサイトの制作日記なのでそちらも書かねば。

上の画はWebcomic【時空マジシャン】のネームの14ページ目です
マジシャンのブルーがすずめ率いる森の獣達に取り囲まれてピーンチ!
しかしブルーは時空暮らしでよほど観客に飢えていたのでしょうか、
ひさびさの観客だー!」と喜びの笑顔デス。

まあ1ページばかりのネームを掘り起こして解説するのもなんですから、今日は
PLUTO(プルートウ)についてオリジナルの『地上最大のロボット』を思い出し
ながら書いてみました。

この過去の名作マンガを原作にしてマンガを描く試みはこれからも流行るの
でしょうか?
よほど自信がないと難しいかな...

【時空マジシャン】ズンズンチャッツカツカツッチャ

2006-12-11 17:08:26 | Weblog

えー、上の画は【時空マジシャン】の本編12ページ目です。

このページはなかなか楽しく作ることができました。動物使いのすずめが森の
獣達を召集すべく指笛を吹きます。するとワシやオオカミ、クマ達が
おっ、親分がお呼びだ!すぐ行かねば!』というシーンです。

すずめの指笛にオオカミが遠吠えで応答することで、栗葉の森の空間的な
奥行きを表現できたのは予想外の収穫でした。

ブルーとすずめの活き活きとした声はもちろんのこと、棒手裏剣(クナイ)が
地面にドスッと突き刺さる効果音やすずめの指笛、獣達の声など音声の力を
あらためて感じました。

音楽が聴こえないよ...って?
そうなんですよね。テキスト・動画・音声・プログラム等の要素を自在に使い
こなし、物語を紡ぐWebcomic(マルチメディア・コミック)を目指しているの
ですが音楽だけ出遅れちゃってマス。

当初、ブルーとくろ太がダンスミュージックに合わせておどるような感じで音楽
をシーンに取り入れようと考えていたのですが、無理やり入れるのではなく
流れの中で自然に取り入れたいわけです。

ズンズンチャッツカツカツッチャ・ズンズンチャッツカツカツッチャ...
どこからともなく突然ダンサブルな音楽が聴こえてきて、ブルーが
えーっ、ダンスタイムか!? さあくろ太、踊ろう!
めんどくさいニャあ、でも天の声だからニャ
っていうのもありかも。

ところで5~6コマ目の背景は、先日外出したときに撮影した写真です。
背景の画像はおもにVueという景観作成ツールで作っていますが、手前にVueで
作った樹木などを配置し、その奥に写真の木々が密生した画像を置くことで
より自然な背景を作ろうというわけです。

こうなると伊賀の山々の植生が気になりだしました。
実際に伊賀の山歩きをしながら、撮影をしたいと思う今日この頃デス。

【時空マジシャン】プリースト魔法

2006-12-06 16:58:22 | Weblog

こんにちは、Webcomic.tvサイトの管理人Shigです。
今日は先日読んだプリーストの小説『魔法』の感想をちょっと書きます。

その前に上の画の説明を少々。Webcomic【時空マジシャン】のネームの13ページ目です。
女忍者すずめの手下の動物達に取り囲まれてマジシャン・ブルー絶体絶命!
このシーンは1ページで1コマなので、何かちょっとプログラム的仕掛けが欲しい
ところですが...まだノー・アイディアです。

で、今日はプリースト魔法についてです。
Webcomic【時空マジシャン】の制作を始めてから、手品や魔術などを題材にした本を読むことが多いのですが、この魔法という小説もタイトルにひかれました。

この本の表紙を見ると原題はThe Glamour(ザ・グラマー)と書いてあるんですよね。
私はグラマーといえば女性のグラマラスな魅力を思いうかべるのですが、辞書で
調べると魔力という意味もあるんですねえ。
でもちょっと想像していた内容とは違うかも...と思いながら読み始めました。

そして読み終えた今の感想は...「う~む、そうですか...そのように終りますか
...なるほど、そうきましたか...う~ん」みたいな感じです。
読後の着地点をうまく見いだせなくて困ってる感じ、ですかね。

何か複雑な料理を食べて、こくや味の重層的なハーモニーは非常に感じるんですが美味いのかまずいのかよくわからないような...

爆弾テロのまきぞえを食った主人公がテロ前の数週間分の記憶を失い、それを取り戻そうと治療をうけたり催眠術で記憶喪失の期間に退行してみたりします。

その失われた記憶にはいったい何がかくされているのだろうか?
という具合に引き込まれていくのですが、その後話しはどちらに向っているのか、
作者・プリーストはいったい読者をどこへ連れて行こうとしているのかわからない
まま摩訶不思議な物語は展開していきます。

そしてそして最終シーン近くで予想外の展開に読者は衝撃を受けつつも魔法をかけられたように読了するわけです。

たしかに奇術的というか主人公と共に読者も魔法にかけられたように翻弄されて
作者がたくらんだとおりなのかもしれませんが、同時にこのトリックやテーマの
表現とひきかえに何か犠牲にしてませんか?と感じてしまうのですが...

私は主人公が恋人のスーザンを救いのない不可視の世界から救い出すことを期待していたのかもしれません。
だって今もスーザンと恋敵のナイオールはあの世界をさまよっているわけですよね。

巻末の解説で、プリーストの作品には『奇術師』という『魔法』より明快な作品が
あり、プリースト初心者には『奇術師』→『魔法』の順で読むことを薦めるとあった。
そうすべきだったかもしれません。

でも読後の着地点を見出せないにもかかわらず、このようにブログに感想を書きたくなるのはそれだけ深い作品なのでしょう。

そのうち再度読みたくなる予感。

【時空マジシャン】本編11ページ目

2006-12-01 23:47:48 | Weblog

今日アップロードした【時空マジシャン】の本編11ページ目は、セリフがけっこう多くて音声データが膨らんでしまい『これはファイルサイズがヘビーになるかも...』と心配でしたが、ページ全体では200Kバイト以内にうまく収まりました。

3コマ目のすずめが『くろ太ー、何ぺらぺらしゃべってんだー!!』と
怒ってるシーンはけっこう苦労してしまいました。

すずめの表情はまだぜんぜんこなれてないので、このコマあたりで気合を入れて
取り組んだのですが最初は何か変な顔になってしまいました。
そこで思いっきり大口を開けてみたのですが、今度は気持ち悪い顔で失敗。

その後微調整して何とか納得の顔というか、怒りながらもすずめらしい
顔になったのではないかなと。

一コマにあまり時間をかけられる状況ではないのですが、この3コマ目が
うまくきまらないと後々の表情まで適当になりそうな気がしたので少々時間を
費やしました。

ついに12月に突入しこのままではchapter1の終了も厳しい状況!!

まあでも今年は以前からやりたいと思いつつもなかなか実行に移せずにいた
Webcomic.tvサイトを開設することができて良かったです。
一番恐れていたことは、想定外の事態に陥ってしまうことですが
現在までのところはなんとか大丈夫。

本来ならばウェブサイトをオープンする前に『よし、いける!』という
程度に作りこんでからスタートしたいところですよね。
でも『準備が整ってから...』などと考えているといつまでたっても
出来そうもなかったので、頭にあるイメージ以外はほとんどぶっつけ本番
で始めました。

そんなわけでブログの更新も1週間に1~2度ですが、徐々に調子は上がって
きているような気がします。

ブログの更新を1日おきぐらいにはしたいものです。
いや、2日おき...いや3日か..