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動画・音声・インタラクティブ性などで織り成す新スタイルのマンガ制作日記

続・iPad版実機テスト

2010-11-27 18:35:07 | iPad版制作日記

さて今日は一昨々日の続きで、MacとiPadを接続しての実機テストです。えーと、プロビジョニング・プロファイル(Provisioning Profile)をダウンロードしたところまで書きましたから、そのプロファイルを登録するところからですね。

Provisioning Profileとは前回書いたとおり、アプリ開発者の証明書とApp ID、デバイス情報がセットになったもので、アプリをiPadにインストールして実行するために必要なファイルです。

物の本によるとAppleがここまできっちりとアプリの素性を明らかにするのは、デバイス内の情報を保護すると同時に、App Storeを通して配信するアプリに責任を持つためだとか。

そうなんでしょうね...あれだけきっちりとしたデバイス(iPadやiPhone)を設計製造するAppleだからこそ、その中で走るソフトウェアにもそれなりの規制を求めるんでしょうね。何かあるとすぐに訴訟をおこされるし。

しょっちゅう爆弾マークが出て落ちていたころのMacというかAppleは、あまりきっちりしてませんでしたけどね(=^▽^)σ。


Provisioning Profileの登録

 1. MacのUSBポートにiPadを接続する

 2. Xcodeを起動 → オーガナイザが開く

 3. [Use for Development]ボタンをクリック → ログイン

 4. Provisioning欄の下の[+]をクリック → Provisioning Profileを選択(xxxxx.mobileprovision)

   → Provisioning欄にプロファイル名が表示される

 5. オーガナイザの左側にある[IPHONE DEVELOPMENT]の[Provisioning Profiles]を選択して内容を確認

5のProvisioning Profile詳細には、作成日(Creation Date)と有効期限(Expiration Date)も表示されています。3ヶ月間は使えるというわけですね。

さあ、これでXcodeにProvisioning Profileがインストールされました。


実機テスト

 1. Xcodeでテストするプロジェクトを開く

  今回は、以前作った占い師がすたすた歩くアニメーションのプロジェクトを開きました。

 2. [プロジェクト]メニュー → [プロジェクト設定を編集]を選択

   [Code Signing] - [コード署名 ID] - [Any iPhone OS Device]の値をクリックし使用する証明書を選ぶ(iPhone Developer:ユーザー名)

 3. [プロジェクト]メニュー → [アクティブSDKを設定] → [Device]を選択

 4. [ビルドと実行]をクリック → ダイアログが表示されるので[常に許可]をクリック(初めての実機テストのときのみ)


『おお、動いとる!アニメが動いとる(T▽T)ウレシー』

上の画像は静止画なので動いてませんが、かなりきびきびと占い師が歩いています。う~ん、シミュレータで動いたときもそれなりに嬉しかったけど、やっぱりiPadの実機で表示されると感動もひとしおです。

ここまでの道程はかなり長かった。でもこれで疲れが吹き飛びました。





iPad版実機テスト

2010-11-24 16:38:32 | iPad版制作日記

今日のタイトルは、【iPad版実機テスト】です。といっても、既にシミュレータ上でコンテンツやアプリがほぼ出来上がっていて、いよいよiPadの実機でテストというわけではありません。ぜんぜんこれからです( ̄▽ ̄;)。

Flash版【時空マジシャン】Chapter.1のiPad版を作ろうというわけなので、XcodeやObjective-Cなどのツールや言語を使っての制作作法や環境を着々と(?)進めているところです。

で今回の実機テストというのは、iPadの実機にアプリをインストールして動作の確認が出来る環境を早めに作っておこうと思いまして。後になって実機テストしたらアプリが動かなかったという状況は避けたいので。

前回のiPad版制作日記に書いた、【iPad版有料デベロッパー登録】と【続・iPad版有料デベロッパー登録】で何とかiOS Developer Programのメンバーになったので、あとは実機にアプリをインストールすれば動作チェックが出来るのかと思いきや、まだまだめんどうな手続きが残っていました。

その手続きとは以下のとおりです。

 1.証明書の登録

  開発者の身元を識別するための証明書です。この証明書が開発用Macにインストールされます。
  具体的には、

   ・Mac OS Ⅹのキーチェーンアクセス(ログインID・パスワード等の認証情報を一元管理するツール)
    を使用して証明書要求ファイルを作成

   ・iPhone Provisioning Portalにアクセスし、証明書要求ファイルを提出 → 証明書発行 → ダウンロード

   ・ダウンロードした証明書をキーチェーンアクセスに登録

 2.実機として使用するiPadの登録

  iPadには固有のIDが割り振られているが、そのDevice IDを登録します。

   ・MacとiPadを接続して、Xcodeを起動するとオーガナイザが表示される。Summaryタブに表示された
    iPad情報のDevice ID(identifierの値)を確認

   ・iPhone Provisioning Portalにアクセスし、Device IDを提出 → iPadが登録される

 3.アプリケーションID(App ID)の登録

  各アプリケーションを一意に特定するためのIDを登録します。

   ・iPhone Provisioning Portalにアクセスし、[APP ID]、[Bundle Seed ID]、[Bundle identifier]を
    記入・選択し、登録

 4.プロビジョニング・プロファイル(Provisioning Profile)の取得

  3までの手順で取得した、[証明書]、[Device ID]、[APP ID]等をまとめたProvisioning Profileを
  取得し、ダウンロードします。


『ふええ~ε=(-ω―;)』疲れた...私にとっては、時空マジシャン制作で画像がうまく描けなかったり思うように動かないことより、こういう手続きの方がしんどいです。

とはいえiPad版の開発には避けては通れない手順なので、頑張りました...

上記4でダウンロードしたProvisioning Profileの登録と、実機テストの結果は次回に。


   

【時空マジシャン】OPムービーcut10の4

2010-11-17 18:00:56 | Weblog

オープニング・ムービー制作もいよいよあと一歩というところまで来ました。そのあと一歩が非常に遠くて同じ場所で足踏みしているような気がします。

前回アップロードした場面は、力なく歩いていた占い師が「はっ!」と足を止め前方を凝視、その視線の先にはタロットカードの17番目【星】の女神が...というところまででした。

昨夜アップロードしたのはその続きです。星の女神にズームインしていきますが、一つのムービークリップを作って拡大や縮小させると画質が荒れるので、三段階に分けてムービークリップを作りました。

ズームインの途中から「ジャバジャバジャバ...」という水音が聴こえてきます。水音サウンドのループがきれいにつながってなくて一瞬間が空くし、Flashで書き出すときに圧縮されたせいで、音の継ぎ目が一段とはっきり聴こえてしまいました。後で何とかしなくては...

それにしてもこのChapter.2のOPムービーでは、なぜか水の表現ばかり次々と出てくるんですよね(-д-;)。池の水面の揺らぎを死にそうになりながら何とか乗り切ったら、次は川の流れが出てきて、それはけっこうあっさり出来たけど、今度は女神の壺から止めどなくジャバジャバとあふれ出る水。

自分でそのように作っておきながら、何言ってんだか。

構想の段階やストーリーを作るときに、技術的なことは出来れば頭からオミットしておきたいわけです。なぜなら自分の出来る範囲内で物語を考えると、非常にこぢんまりとした作品になってしまうような気がするので。

技術的なことは後回しにして、とりあえずおもいきり創造の翼を広げるだけ広げるようにしてます。(とはいえ頭の中では出来そうもないアイディアは、知らず知らずのうちにストップがかかっているのかもしれませんが)

今ちょっとかっこ良く「おもいきり創造の翼を広げる」なんて書きましたが、それはあくまでも自分の個人的な作品に関してですね。普段はなかなかそうはいきません。

たとえばクライアントの担当者との打ち合わせで、いろいろとアイディアを提案することがあります。そのときももちろん創造の翼をおもいきり広げたいわけですがヽ(^◇^)ノ、「おっ、それいいですね!じゃあそのようにお願いします。」ということで引き受けてしまったら、あとが地獄です。

『やっぱり出来ませんでした』では済まないし、チームでの開発の場合は「なんでも相手に言われたとおりに引き受けちゃうんだから、だれが作ると思ってんの」なんて言われちゃったこともありました(・_+)>゛(そのころ私は企画・提案の担当だったので)。

技術的に「出来る・出来ない」ばかり真っ先に考えていてはつまりませんが、自由な発想だけでは現実的に苦しいですね。


本編(OPムービーの頭から再生)⇒ 【時空マジシャン】Chapter.2 オープニング・ムービーcut1~10の4

本編(OPムービーの水面シーンから再生)⇒ 【時空マジシャン】Chapter.2 オープニング・ムービーcut9の6~10の4




【時空マジシャン】サウンド制作環境

2010-11-05 18:11:50 | Weblog

PCの前に座ってボタンを押す。起動するまでのわずかな時間に、横に置いてあるマンガや雑誌をパラッとやります、いつもは。ところが最近は本ではなくギターに手がのびるようになりました。

この間ちょこっと部屋掃除をしたときに、長年弾いていなかったアコースティック・ギターが出てきて、埃が積もっていたのでササッと乾拭きして机の横に立てかけておいたものです。

昔得意だった曲のイントロを爪弾いてみても、指は滑らかに動かないし、指先のタコはとれて軟らかくなっているので弦が食い込んで痛いのなんの。でもなぜかなんとなく楽しくてついギターに手がのびてしまいます。

なんて書くと昔はずいぶんギターを弾いていたみたいに聞こえますが、はるか昔の学生時代に友達とバンド組んでギターをかき鳴らしていただけです。

それがなぜ今また弾きたい気分になっているのか...どうも自分の中では何か季節が廻って来ているような感じです。音楽の季節が。

先日、書店で【DTM magazine】という音楽情報誌が平積みになっていて、偶然私の目にとまりました。いつもならそのまま通り過ぎるところですが、その時はなぜか手に取ってパラッとひと目見た後、ごく自然に購入。そしてその後も、ネットでバックナンバーを数冊買い求めました。

『こ、これはどうやら本格的に音楽の季節が到来したか!?』

自分の中でこのような季節の到来を感じたときに、何らかのアクションを起こしてそれがピタッとはまると、その後の自分の世界がぐっと広がるんですよね。

例えば『う~む、この出費は厳しいなぁ...』と思っても、おもいきって高価なツールを導入してみるとか。自分には使いこなせないかも、というようなアプリケーションにトライしてみるとか。

このあたりは説明がちょっと難しいんですけど...

以前ブログで書いたと思うんですが、色々なツールが欲しくなって、そのツールを手に入れさえすれば自分の能力がアップするという錯覚に陥っていた時期がありました。

ツールはあくまでもツールであって、自分の中にあるものを引き出すための道具にすぎません。自分の中にあるものを増やしてくれるわけではないんですよね。

昔は錯覚してずいぶん出費してしまいました(^^;)。

でも自分の中で季節の到来を感じているときは、相性の良いツールに出会える可能性が高いような気がします。というか身に付きやすい時期なのかも。

この時期にハードでもソフトでも、『これだ!!』というものに出会うとその後長い付き合いになります。今私が使い続けているツール達はそういった時期に出会ったものです。

今自分に音楽の季節が訪れているのであれば、何か新たな楽器に挑戦しろということ? それとも高機能なDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)でも導入しろと? う~む、弾きこなせないだろうし使いこなせないような気がする。

そういえば昨年の今頃は、カホン(打楽器)の季節だったっけ...

私が現在描いているウェブコミック【時空マジシャン】では、音声やサウンドといった音の要素がとても重要な役割を果たしています。

サウンドは主にサウンドクリエイターの方が作った素材データ集の中から、場面に合ったループサウンドを使わせてもらっています。自分の頭の中でサウンドイメージが固まっていて、自分でも作れそうなときはトライすることもあります。例えばChapter.2の催眠サウンドは、四苦八苦しながら自分で作りました。

だんだんと時空マジシャンに合ったサウンドというものが自分でもイメージ出来つつあるところなので、もう少しサウンド制作環境を充実させたいところなんですよね。

伊賀の隠れ里の森の中で、主人公のブルーと猫のくろ太が木をコンコン叩きながら森の音楽を奏でる...女忍者のすずめとアヤも演奏に加わる...無理か<(^ー^ι)。

でも木をコンコンと叩いた音やカホンの音、それに生ギターなどを組み合わせて森の音楽を作りたいと思ったときに、気軽に試せるDAW環境を構築したいと思ってます。なによりも自分のレベルに合っているということが一番重要。

今回の音楽の季節中に、何か相性の良いアプリや今後もずっと使えるようなサウンド制作環境に出会えればいいんですが。

ところでOPムービーの進捗ですが(^Д^)゛゛、上の画像のオーサリングをこれからするところ。

遅れ気味です。