Webcomic.tv

動画・音声・インタラクティブ性などで織り成す新スタイルのマンガ制作日記

【時空マジシャン】ついにcut10

2010-07-30 09:08:04 | Weblog

殺人的猛暑が一段落して、今日は雨のち曇りのコンテンツ制作日和。ウェブコミック【時空マジシャン】OPムービーのcut10の制作を進めました。

ついにcut10到達!

前回のブログで、webcomicプロジェクトを広げすぎていて頓挫の心配ありと書きました。同じことがこの【時空マジシャン】Flash版にも言えそうです。

自主制作ならではの自由度を満喫しながら描いているこの【時空マジシャン】ですが、あまりに満喫しすぎたため収拾がつかなくなる危険性をひしひしと感じる今日この頃。

出版社やクライアント企業から受けた仕事であれば、絶対的な納期というものがあって、途中で進捗状況の報告などスケジュール管理されているので、収拾がつかなくなるということは普通はありません。

その一方で、ちょっと変更したい箇所が出てきたり、もっとすてきなアイディアがひらめいてもそのつど打ち合わせが必要で簡単に変えることはできないわけです。

なのでアイディアを即かたちにして、うまくできたらそのままアップロードするような環境に飢えていた私にとって、自分のドメインを取得し、自分のアイディアをそのまま反映できるサイトを持ったことは精神衛生上良かったと思ってます。

でもね、少々自由を満喫しすぎたかもしれません。作品として収拾がつかなくなっては元も子もないので。

収拾がつかなくなる前に対策を講じようと只今検討中です。

さてcut10は、タロット占い師として暗中模索の道を進んでいた占い師にようやく希望の光が差し込みます。

cut10はアップロードできるまでにもう少し時間がかかりそうなので、cut9の月を背景に一枚描いてみました。上の画像です。

月下美人ならぬ月下占い師。

【時空マジシャン】はCGで描いてますが、CGっぽさがでないようにマンガっぽい画になるようにつとめてます。

でも上の画はちょっとCGっぽくなってしまいました。失敗。






webcomicサイト全体図

2010-07-25 14:58:25 | Weblog

【時空マジシャン】英語版のChapter.2page.4をアップロードしました。もちろん英訳済みです、苦労して。

吹きだしの台詞自体はそんなに量が多いわけではありませんが、堅苦しくない日常会話で吹きだしの中に納めようとするとけっこう時間がかかります。

たぶん「そんな言い方はしないよ」という英訳になってしまっているところが多いでしょう、きっと...(-ω-;)

本編の英訳を何とか終えると、webcomic.ccサイトにアップします。次にトップページの画像を差し換え、コメントを英語で書きます。コメントは気が利いた短文にしたいわけですが、日本語で考えた文言は自分的には気が利いているつもりです。でもそれを英訳する時点で気が利くどころかちゃんと伝わっているかさえ怪しくなってくるんですよね。

さてコメントを書き終えると、次はブログで制作日記を書きます。これも英語で。後で書きますが、英語ブログはこのgooブログとは別のものです。

この英語ブログでまたうんうん唸ってしまいました。なにしろこの暑さでしょ!?頭に血が上って鼻血が出そうでした。

「そんなに大変なら専門家にまかせりゃいいじゃん!」って感じですよね。

英語版では、現在のところ本編を何とか訳してるという状況ですが、本当はもっと日本のマンガやアニメに関して、またその制作に関して私なりの切り口で集めた情報を発信できればと思ってます。

そういうときに『このおもしろさ、この気持ちを伝えたい』という細かいニュアンスを、そのつど翻訳者と打ち合わせをしなければならないということでは情報の発信は難しいでしょう。

しかし私の現在の英語力では、その野望は遥か彼方ですが。

webcomic英語版とかiPad版などという言葉がこのブログで頻繁にでてきます。ちょっと全体像が分かりにくくなっているので、上の画像にまとめてみました。

まずwebcomic.tvというサイトを立ち上げ、ウェブコミック【時空マジシャン】を制作過程もすべて公開するというコンセプトで描き始めました。

そしてその制作日記をgooブログで書いています。このブログですね。

【時空マジシャン】の英語版もほぼ開始時から力を入れていて、Chapter.1の終了時までは日本語版と平行してアップロードしていました。英語版は最初のうちはwebcomic.tvサイト内にフォルダを作って同居していましたが、そのうち英語版ならではのコンテンツも増えていくだろうと思い、別途英語版専門サイトとしてwebcomic.ccドメインを取得しました。

webcomic.cc制作日記のほうは、Bloggerというブログサービスを利用しています。

さらに最近iPad版の制作開始に向けて環境を整えているという現状です。

『う~む、欲張りすぎですよね...』頓挫してもおかしくない状況かもしれません。自分の身体より大きな獲物に襲い掛かったものの、飲み込みきれず海底に沈み獲物を咥えたまま化石になった古代魚のようになってしまうかも...

まあでも現在私がやりたいことがまさにこれらのコンテンツを作ることなので、難しいけどやりがいはあります。

『全体図なんぞ作ってニマッとしてる場合じゃないだろ! そんな暇があったら制作をすすめんかい!!』(心の声)

ごもっとも...(-ム-;)。





iPad版の制作環境

2010-07-18 05:52:16 | iPad版制作日記

iPad版【時空マジシャン】の制作環境がぼちぼち整ってきました。

なぜiPad版なのかは、6月28日のブログ【iPadに対応しようかと】に書いたとおりです。

その後、注文していたiPadが届き、iTunesと接続したりWi-Fiネットワークと接続したりとけっこう手間取ったんですが、何とかiPadのステータスバーにWi-Fiマークが点灯して使えるようになりました。

私が購入したモデルは、iPad Wi-Fiモデル16GBです。

仕事場が有線LANなので、Wi-Fiモデルはすぐには使えません。なので最初はすぐに使えるWi-Fi+3Gモデルにしようかと思い、ソフトバンクに問い合わせたところ、「在庫はありません。次回の入荷はぜんぜん未定です。」とのこと。

私の場合は持ち歩いてノートPC代わりに使おうとか思ってなくて、専らウェブコミック【時空マジシャン】制作のためなのでWi-Fiモデルで問題ないんですよね。でも上記の問題(LANが無線じゃない)があります。

『ではWi-Fi接続のために無線LANルーターを買おうか...安いやつを』とネットで調べていたら、丁度うってつけのものがありました。

それはBUFFALOのWLI-UC-GNという親指サイズの無線子機です。インターネットにつながっているパソコンのUSB端子に差し込めば、ソフトウェアルーター機能でiPadをインターネットに接続できるというもの。

しかも1,200円程でした。安い!o(^▽^o)♪

でもUSBに差し込めば即OKというわけではなく、設定などけっこう手間取ったのでコツというか注意点を参考までに以下に書いておきます。

 ・セキュリティソフトのファイアーウォール機能を一時的にオフにしておく
 ・AOSS(無線LANワンタッチ接続)はiPadでは使えないので手動で設定する
 ・電波混雑防止機能(Auto Channel Select)を無効(Disable)にしておく

ストレージは最小の16GB。これも時空マジシャン制作のためだけであれば十分という読みです。ヘビーな映像や音楽をiPadに入れて持ち歩くつもりもないのでこのサイズで大丈夫でしょう。

さあ、これで一番肝心なiPadの準備はOK!

ちなみにiPad版【時空マジシャン】制作に必要な環境は以下のとおりです。

 ・iPad
 ・Intel Mac(Snow Leopard 10.6.2以降)
 ・iPhone SDK
 ・iPhone Developer Program アカウント

先日、書店に立ち寄って参考になりそうな解説書などを数冊選んできました。自分にとって取っ付きやすい本かどうかは、実際に手にとってみないと判らないので。

パラパラと本をめくりながら、『う~む、やっぱり一コマくらいは作ってからiPad版制作日記を書き始めれば良かったかも...』。

だんだんボディーブローのように効いてきました。





【時空マジシャン】OPムービーcut9終了

2010-07-10 11:40:08 | Weblog

難航しているウェブコミック【時空マジシャン】のOPムービー制作ですが、何とかcut9の終わりまでたどり着きました。

 ザリガニが池の水をはねあげる
       ↓
 その水滴が占い師の顔にピシャとあたる
       ↓
 占い師の身体が感電したようにチカチカとネガポジ反転する

というところまでです。

「これでcut9が終わり?」という感じですけど、次のcut10では「キャーッ」という占い師の悲鳴がこだまする中、次のシーンに画面が切り替わっていく予定。

上の画像は、オーサリング中のFlash画面をキャプチャーしてみました。シューシューのびた変な黒い線はモーションガイドです。この線に沿ってザリガニが跳ね上げた水滴が動きます。このモーションガイドって使い方によってはとても便利な機能ですよね。

緑のシャボンの泡のようなものがザリガニが跳ねかした水滴です。変な水滴?

これでいーんです。なにしろ遺伝子を含む水滴ですからd(^ー^)。そう、このシーンは遺伝子レベルの葛藤なのです。

このChapter.2のOPムービーでは、【時空マジシャン】のナビゲーターである占い師の人物像や背景を描いています。謎の占い師ではなく、「あっ、こういう人か!」という占い師にしたいわけです。

タロットカードを使う占い師なので、タロットのイメージを借りてOPムービーの物語を進めています。たとえばこの前のシーンでは「死神」が出てきました。そして今描いているこのシーンは「月」がモチーフです。

月のカードには池から這い出るザリガニが描かれています。このザリガニはなんでしょうか?

以前1月30日のブログ「占い師の母」で、占い師の母親のキャラクター設定を簡単に書きました。どうもこの母親と娘の占い師との確執はかなり根深いものがあるようです。

芸術家的センスと同時に現実的な判断力をも持ち合わせた母は、アーティストとして生きていくより堅実的な生活を選択したのでした。

この母は弁も立つので、娘の占い師と口論になっても言い負けることはけっしてありません。鋭い舌鋒でたちまち占い師をぐうの音もでないまでに追い詰めるのです。

でも占い師も負けてはいません。なにしろ彼女には天の啓示を聴くという能力があります(と信じています)。自分には神が付いているという自負があるのです。だからたとえ反論できなくても、そんな小手先の理屈には納得しません。

そんなオカルト的な娘を母は理解できませんでした。親としてほうっておけないのです。

一方娘のほうも、自分のやりたいことより現実的な生活を選択する母親の生き方が打算的に見えてしまいます。自分のたった一度の人生は、自分の天啓を聴く能力を生かして世のため人のために尽くしたいと心に決めている娘でした。

とはいえ親子ですからお互いに愛情はあります。心の底から話せば絶対にわかってくれるはず、と一生懸命相手を説得しようと話します。でもお互いに相手の気持ちはわかっても遺伝子レベルで納得しないというか許せないのです。

そして最後は「こんなに話したのにどうしてわかってくれないの?」という気持ちだけが残る二人でした。

このザリガニは、我が道を進もうとする娘を自分の下につなぎ止めようとする母親の無意識の象徴です。そしてそのザリガニが跳ね上げた遺伝子の水しぶきを浴びた娘は、やがて自分が母親になったときその意味を知るのかもしれません。

占い師の身体がチカチカとネガポジ反転するアニメは、ずーっと見続けると気分が悪くなるかもしれないので適当なところでページを移動してください-(^-^)-。


本編(OPムービーの頭から再生)⇒ 【時空マジシャン】Chapter.2 オープニング・ムービーcut1~9の13

本編(OPムービーの水面シーンから再生)⇒ 【時空マジシャン】Chapter.2 オープニング・ムービーcut9の6~9の13