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動画・音声・インタラクティブ性などで織り成す新スタイルのマンガ制作日記

【時空マジシャン】OPの画コンテ5

2009-06-27 16:38:15 | Weblog

ここ数日間PCが不調で、ちょっと作業してはフリーズという状況。あわててセーフモードで起動しバックアップをとる、というようなことを繰り返してます。

原因として思い当たることは...う~ん、あれぐらいかな..。

先日、PoserにVictoria4を遅ればせながらインストールしました。時空マジシャンではV4シリーズほどのリアルなモデルやテクスチャは使わないつもりだったので、いままでインストールしませんでした。でも世の中が4シリーズの時代になってきたのでそろそろ入れないとまずいかなと。

ところがV4のインストールが途中で止まっちゃうんですよね。どうやらインストーラが「Poser.exeがインストールされてません」というようなことを英語で言っているもよう...私のPoserは日本語版のPoserJ.exeなのでインストールができないようです。

インストーラをだまそうと思って、Poser.exeのダミーを置いてみたところ無事にインストールできました。でももしかしたら無事ではなかったのかも。

そのあたりからです、びす太..じゃなくてVistaが不調をうったえてきたのは。Explorerの反応が鈍くなったり、マウスポインタの動きがカクカクしたり、そしてフリーズ。

その後PCをなだめながら使ってますが、今現在はなんとか動いてます。でもそのうち急におかしくなるのは目に見えているので、近いうちに本格的に手を打たねば。

さて今日は、【時空マジシャン】Chapter.2のオープニング・ムービーの画コンテ、cut17~cut20です。

cut17~18。占い師の回想シーンが終わり、現在の占い師の画像に切り替わります。

回想シーンの最後で、占い師は自分の使命を悟り「よし、頑張る!」の表情を浮かべるわけですが、そのシーンを回想している現在の占い師が「あのとき18世紀のマルセイユに(時空を超えて)いたんだわ、すぐには気づかなかったけど...でもそんなことはどうでもよかった」といいます。

この占い師はそういう人なのです。つまり彼女にとってタイムスリップをしたり時空を超越する力を授かったことは、タロットの声をより良く聴くために必要な力であり、それ以外にその力を利用しようとかしたいという発想はないわけです。

タロットの声を一人でも多くの人に伝え人々に幸福をもたらす、それが自分の使命。「ああ、自分はそのために生まれてきたんだ」という人。

だから過去の世界に行っちゃっても「そうですけど、それが何か?」という感じなんですね。よくいますよねこういうタイプd(・∀・)...いないか(o^^o)

cut17~18。そしておもむろにカードをめくる占い師。マジシャンのカードだった。しかしそれは、Chapter.1でカードからマジシャンが消えたまま...





【時空マジシャン】OPの画コンテ4

2009-06-20 15:09:14 | Weblog

cut13~cut16です。ちょっと悩んでしまいました。

cut13。瞑想しているのか、それとも眠っているのか...目を閉じていた吊られた男が突如カッと眼を見開いた。そしてたちまち異界は光の海に。

cut14。占い師も光の洪水に飲み込まれる。どこからか民族音楽的な打楽器の反復音が聴こえる。♪タンタンタン・ツカ・タタタンタン・ツカ・・・

cut15。その大地の鼓動を想わせるリズムにのって、女神の聖なる舞踏が行われる。そしてそのダンスを見守る四聖獣(天使・牡牛・獅子・鷲)。

cut16。やがて光の海と聖なるリズムがゆっくりとフェードアウトしていく。石造りの古びた遺跡のような丘で我に返る占い師。

さて、何を悩んでいたのかというと、吊られた男と女神のような人物のダンスの間にもう少し話しを挿入しようかやめようかと...

結局やめました。挿入しようと考えていた内容は、吊られた男の見開かれた眼によって催眠術にかけられたかのように占い師が瞬間的な心の旅に出るという内容です。

その一瞬の心の旅の間に時間的制約から解き放たれた世界で起こっている森羅万象を垣間見た占い師。そしてそこでいままで想像もしなかった視野・視点を手に入れるというわけです。

このように文に書くと数行ですが、このシーンを盛り込むとかなりの長編になってしまい、完全にオープニング・ムービーの枠を超えてしまい収拾がつかなくなってしまうでしょう、たぶん。

その内容をOPの枠を超えずにスマートに短く、なおかつ分かりやすく描けないものかと悩んでいたのですが、難しいので断念しました。

でもChapter.3以降のOPで使えそうな場面があれば取り入れてみたいと思ってます。




【時空マジシャン】OPの画コンテ3

2009-06-15 15:39:38 | Weblog

オープニング・ムービーの画コンテ、cut9~cut12です。

このあたりのシーンは、なんとか画コンテにまとめたものの実際に作りながら色々アイディアがひらめいてくれないと難しそうな気がします。

占い師がまだタロットからの啓示をうまく引き出すことが出来ずに、暗中模索の日々を繰り返している当時の回想シーンです。

異界を彷徨う占い師...異界とは、タロットのリーディングに没入している占い師の想念の世界を表しています。この異界をどのような画で描くか、う~む...

占い師の心の不安感やあせりなどを煽るような背景の後、一転して訪れる静寂。そして、どこからともなくきらきら星の音楽が聴こえ、それと共に星のきらめきがチカチカする。オープニング冒頭シーンできらきら星を流すので、統一感があってこのあたりはいいと思うんですが。

両手に瓶を持って水をバシャバシャ泉に注いでいる裸の女性。タロットカードの17番目に登場する「星(LE・TOILLE)」と呼ばれる絵札に描かれた女性です。

この後に出てくる木に吊られた男は置いといて(^Д^)、星の女性は魅力的に描きたいもんですね。

15・16番目のカードが、それぞれ「悪魔(LE・DIABLE)」と「塔(LA・MAISON・DIEV)」で重苦しく恐ろしげな雰囲気なのですが、この星のカードが現れるとほっとするような救われるような気持ちになります。

だから美しいけどクールという感じではなく、母なる大地というかやさしく美しく、さらにあまり個性的でなく描ければオーケー。

何年もの間暗中模索状態が続いた占い師に、ようやく希望の光が差し込みました。

そして、女性が見つめる視線の先には「吊られた男(LE・PENDU)」が...

いよいよ次のシーンで、占い師...超えます!





【時空マジシャン】OPの画コンテ2

2009-06-09 11:26:45 | Weblog

前回の画コンテの続き、cut5~cut8です。

先日テレビを見ていたら、グッド・タイミングなことにNHKの「世界ふれあい街歩き」という番組でマルセイユを取り上げていました。

この番組は、視聴者が実際にその街をぶらっと歩いているような目線で撮影されているところがいいですよね。

私も旅行するなら、街の路地裏をぶらぶらしたりその土地の人々でにぎわう食堂で郷土料理を味わうなど生活感重視派です。団体旅行のようにバスで観光スポットをガーッと観て、ホテルでコンチネンタル料理を食べるのは苦手。

最近はまったく旅から遠ざかった生活ですが、この番組のおかげでプロバンス地方の降り注ぐ陽光と港から吹き込む潮風をちょっとだけ浴びたような気分になれました。

これから制作する【時空マジシャン】Chapter.2のオープニング・ムービーは、残念ながら陽光降り注ぐようなシーンはありません。でもマルセイユの路地裏の映像や人々の表情はとても参考になりました。

さて、cut5。占い師の後方からのカメラで彼女を含めた情景です。

寺院などの裏にある小さな広場。建物の陰になっているので陽が当たらない。町外れなのであまりにぎわっていない。でも近所の住人にとってはなくてはならない小さな市場。

この占い師はそのような場所が好みなんです。v(。・ω・。)

そんな市場の背景が徐々にタロットカード舞い散る画面に切り替わっていきます。占い師の回想シーンへ。

カードが乱舞する真ん中で一心不乱にリーディング(タロットカードが占い師に語りかける意味を読み解くこと)に没頭する若かりしころの占い師(今も若いですが(^ヮ^))。

まだこの時点では、時空未経験な占い師。ファッションはなぜかゴシック風味のメイド服です。

cut8はタロットカードのアップ・イメージ。Chapter.1のオープニングでもタロットカードは出てきましたが、あれは占い師が時空の世界に来てからの「時空版タロット」です。

このカットではマルセイユ版タロットカードの伝統的なイメージを手描きする予定。カードとしては、奇術師・太陽・力・吊られた男など。

Chapter.1のときは初めてのオープニング・ムービー制作ということで大変でした。今回は、18世紀のマルセイユの街や若いころの占い師などの作り込みという別の厳しい作業が待っています。

それにまだまだこの後、難しそうなシーンが控えているし...




【時空マジシャン】OPの画コンテ1

2009-06-02 11:21:11 | Weblog

Chapter.2オープニング・ムービーの画コンテを描き始めました。先日ノートに走り書きしておいたアイディアをささっとまとめて完成...というつもりが次々と問題が出てきてなかなかまとまってくれません。

今日は冒頭のcut1からタイトル表示のcut4までを清書してアップしました。

まずcut1。「18世紀の中頃、南仏の港町...」と画コンテに書きましたが、具体的にはマルセイユのつもりです。なぜマルセイユか?それはこの画コンテを読み進むにつれて明らかになっていくので、後のネタにとっておくことにします。

小さな広場を利用して小規模な市場が開かれているシーンの俯瞰から始まります。どこからか聴こえてくる音楽。

この時代に相応しい音楽...やっぱりフランスですからシャンソンですよね。18世紀ごろ流行ったシャンソンということでさがしてみたらありました、「きらきら星」。

「トゥウィンクル~トゥウィンクル~リトルスタ~♪」とか「エイビ~スィ~ディ~イ~エフジ~♪」などいろいろな歌詞で歌われてますが、原曲は18世紀にフランスで流行った「Ah! Vous dirais-je, Maman(あのね、お母さん)」というシャンソンだそうです。

実際にムービーの中で使ってみないとしっくりくるかわかりませんが、今のところこの曲でいこうと思ってます。

さて、その広場の奥にある古びた建物の壁を背にしてぽつんと座る占い師。

1720年にはマルセイユで黒死病と呼ばれたペストが大流行し、1789年にはフランス革命が勃発します。その間(はざま)の時代に現れた占い師...いったい何をしているのでしょうか?

続きは次回のブログで。

そういえばマルセイユ。昔旅行で行きそびれた経験がありました。

パリに行ったことがあるんですが、そのときもうちょっと足をのばしてマルセイユまで行くつもりでした。本場のブイヤベースが食べたかったんですよね。食いしん坊なもんで(m^ェ^m)ゞ。

でも体調をくずしてしまい断念。

もしあのときマルセイユに行っていれば今回の描き方も変わっていたかもしれません。時代は違いますが...