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動画・音声・インタラクティブ性などで織り成す新スタイルのマンガ制作日記

【時空マジシャン】OPムービーcut1~9の7

2010-03-31 16:24:27 | Weblog
本編はこちら⇒ 【時空マジシャン】Chapter.2 オープニング・ムービーcut1~9の7

こんにちは。3月も末日になってしまいました。オープニング・ムービー制作の途中で、ActionScript3.0のFlash Player9でパブリッシュすることにしたため、思ったとおりにムービーが動いてくれずいろいろと苦しんでいる制作者のShigです。

前回(cut9の6)は、占い師が池の水面に映る自分の顔を見つめているところまででした。

本日アップロードしたcut9の7は、水面を揺るがしながらのアニメーションなので、『きっとすんなりとはいかないだろうな...(‐ω‐)』と思いながら取り掛かったのですが、予想どおり苦戦。

水面を揺るがしながらのアニメといっても、占い師が手を顔にもっていく動きと、波が急に強くなり水面が激しく揺らぐ動き、それから水面に映っていた占い師の顔が母親の顔に変わるというもので、それほど複雑な動きではありません。

とはいえなかなか私の頭にあるイメージどおりにはいきませんでした。たとえばモーション・トゥイーンで滑らかに画像を変更しようとしたときに、画像がポスタライズされたようになってしまったり、ムービーが進むにつれて動きが緩慢になったり。

ポスタライズされた状態というのは、フルカラーの画像が単純な階調に減色された状態です。写真をおしゃれなイメージにしたいときにポスタライズ処理を施したりしますが、今はそうなってもらっては困るので(^^;)。

たぶんそれぞれの画像で揺らぎ処理を行いながら、アルファ値(透明度)を変化させていく処理がおいつかなかったのかもしれません。

いろいろと試した結果、それぞれの画像に揺らぎフィルターをかけて、それぞれswfファイルに書き出し、それをベースのムービーにフェードインでロードしながら重ねたところポスタライズせずに滑らかに画像が変わりましたε=(-ω―;)フーッ。

フェードインしながらロードといっても、cut9の5までのActionScript2.0でのロードとはやり方が違うので悪戦苦闘。cut9の5に戻って修正するときなどは、頭がActionScript3.0から2.0になかなか切り替わらなくて『あれ!?...今までどうやってたんだっけ?』って感じです。

さあ、水面の揺らめきシーンが終わるまであと一息。

でもちょっと難しい表現が控えているんですよね。





【時空マジシャン】OPムービーcut1~9の6

2010-03-22 11:55:52 | Weblog
本編はこちら⇒ 【時空マジシャン】Chapter.2 オープニング・ムービーcut1~9の6

先日、オープニング・ムービーcut9の水面の揺らめきがやっとできたので、『さあ、アップロードしてブログ書こう!』と思いきや、今まで作ってきたcut9の5のムービーと水面の揺らめきムービー(cut9の6)がつながらないではないですかΣ(゜△゜;)ガーン!!

時空マジシャンはここまでActionScript2.0でやってきたので、AS2.0で書き出したswfファイルにAS3.0の揺らめきムービーをロードしようとしても無理というもの...(++;)ナンテコッチャ。

『さて、どうしたものか..』

とりあえずAS2.0で揺らめきプログラムを書き直そうと、ちょっとやってみました。あまりなめらかな揺らめきになりません。時間をかけていろいろと工夫してみればもう少しなめらかな水面になりそうな感じ...でも既にAS3.0で書いた揺らめきムービーが自分では『かなりイイセンいってる』と思うので、できればこのAS3.0で書いたものをそのまま使いたいところです。

『よし、こうなったらOPムービー全体をAS3.0で書き直すか!』というわけでやり始めてしまったのですが......エラーに次ぐエラーの嵐。明け方になって眼はかすみ頭痛もしてきたので、一眠りすることにしました。

昼近くに起きて、『AS3.0に書き直すのは、また時間のあるときにしよう』とひとまず断念。

『さてどうするか...』

苦肉の策でひねりだしたアイディアが、一休み画像です。Chapter.1のOPムービーは短かったので一気に再生してもよかったのですが、このChapter.2はけっこう長めなのでこのあたりでちょっと一休み。残りのムービーをskipするボタンや、クレジットタイトルにジャンプするボタンなどを選べるような中継地点の画面にしようというわけです。

上の画像を一回り縮小して、ちょっと文字をあしらった画面にしました。(今回はまだskipボタン等はつけてません)

それにしても上の画は地味になっちゃいました...占い師を演じている女優が撮影を終え、お茶を飲んで休憩中という設定の画像にしようかと思ったんですが。スタイリストが後ろから櫛で女優の髪のみだれをサッサッと整えているような(=^▽^=)。

でもちょっと懲りすぎだし、そんな余裕があるくらいなら制作を進めるべきということでボツにしました。

ちょっと一休み画面の下ではnextボタンがチカチカッと点滅してクリックを促がしています。そのボタンをポチッとすると→揺らめきムービーにジャンプ、なんとかcut9の6を表示することができました。

さきほどAS3.0に書き直そうとしたら、エラーに次ぐエラーになってしまったと書きました。なぜそうなったかというと、なまじそれまでのソースを生かそうとしたからですね。ActionScript3.0はそれ以前(AS2.0以前)と別物なので、新たに書き直したほうが結果的には早いんじゃないでしょうか。

それから揺らめきムービーは、Flash Player 9でパブリッシュしているので8以前のPlayerだとちゃんと表示されません(画面が白くなったりします)。

でも現在はFlash Player 10の時代ですから大丈夫だとは思います。





【時空マジシャン】17ページ音声付加

2010-03-12 11:58:06 | Weblog
本編はこちら⇒ 【時空マジシャン】Chapter.2 本編17ページ

また1ページ分音声を入れました。すでに声優さんにいただいている音声ファイルだけなら、あとはFlashのオーサリングするだけで完成ですが、なまじ動物の声は自分でやることにしたためそれが足かせとなっています。

今日の画像は、【時空マジシャン】Chapter.2の17ページからちょっと角度を変えてレンダリングしてみました。

女忍者のすずめが、空中でクナイを投げて体勢をくずし宙吊りになったシーン。大空で逆さ吊りになっている雰囲気を出そうと、手前のすずめにくっきりとピントを合わせ、背景の山々はブラーでぼかしてあります。

この角度だと顔が犬のチンみたいですね(^o^)。180度回転してみると普通の顔なんですけど。

この画像はPoserでレンダリングしてます。ちょっと肌色がくどいというか不自然な感じ。

私が持っている3DCGツールの中では、Carraraが一番自然な肌色にレンダリングしてくれるようです。あと髪の質感もいい感じ。

じゃあ全部Carraraでやれば?...といってもなかなかそうはいきません。

タブロー、つまり一枚画を描くのであれば一つのCGツールでいいと思います(それぞれのツール特有の機能が必要な場合はもちろん複数必要ですが)。

でも私が描いているwebcomicの場合は、いろいろなツールを試しながら自分の作品にあった使い方を探し出していく必要があります。

たとえば以前VueにPoserでポーズをつけたキャラを読み込んで、背景も含めレンダリングしようとしていました。これが一番空気感や臨場感が表現できると思ったからです。

ところがちょっとキャラを移動したり拡大縮小などをするだけでもVueがフリーズしたりして、非常に作業がやりずらかったりします。すぐメモリー不足になっちゃうので、せっかく配置した山や樹木も削除したり画面表示もワイヤーフレームにしたり、『ムッ、そろそろ落ちそうな予感!(-"-)』がすると保存しなおしたり、非常に気を使うわけです。

そうやってやっと出来た画像は、たしかに天空からの光と影、背景とキャラの距離感など3DCGならではの奥行き感のあるすばらしい画像が得られます。でもその画像は私の描こうとしているwebcomic向きではありません。

一番重要なキャラが背景などのオブジェクトと同等のものとして生成されるため、画像の中にキャラが沈み込んでしまうんですね。そのためにキャラだけ別途レンダリングしなおしたりする必要があります。

Carraraの話に戻りますが、要は私がCarraraというツールを使いこなせてないので、今の制作体制にこのツールを組み込めてないだけ。うまく組み込めればキャラの魅力を今以上に表現可能になると思うんですが。

というわけでまだまだ模索は続きます。

我ながら模索が好きな人だなと。





【時空マジシャン】OPムービーcut1~9の5

2010-03-05 11:55:19 | Weblog
本編はこちら⇒ 【時空マジシャン】Chapter.2 オープニング・ムービーcut1~9の5

【時空マジシャン】Chapter.2オープニング・ムービーのcut9の5をアップロードしました...というような出だしでいつもこの制作日記を書き始めることが多いです。でも初めてこのブログを読む人には分かりにくいかもしれませんので、このあたりで簡単に状況説明をします。

【時空マジシャン】というwebcomicを描いていまして、作品本体はwebcomic.tvというサイトに置いてあり、その制作日記がこのブログです。

現在【時空マジシャン】Chapter.2のオープニング・ムービー(以下OPムービー)を作っています。OPムービーというのは、各Chapterの表紙代わりのアニメでして、この物語で重要な役割を担っているキャラクター・占い師の視点で描かれています。

OPムービーの後には、コマ割りのページ漫画(コマの中でアニメしたりサウンドが鳴ったりする)が表示される作りで、つまり各ChapterはOPムービーとコマ割りページ漫画がセットで構成されているわけです。

さてそのOPムービー制作ですが、当初の画コンテにない話をcut9に挿入したため予想以上に大変な状況になってしまいました。

cut9の1から始まり、今回のアップでcut9の5...(‐ω‐;)ムウ。cut9の5といってもちょっと作ってはアップしているので、再生するとわずかなんですが。

死神の表現であったり、今描いている水面の辺りの描写などももっと簡潔に描くつもりでした。なんてったって表紙代わりのOPムービーですからね、もっとスマートに分かりやすくシンプルに描かなければいけないところ。

画コンテにない話を挿入しようと思ったとき、頭の中でイメージして『よし、そんな感じでいこう!』と大雑把に決めて、そのまま制作に突入しました。普通は、というかもしクライアント企業から受注したコンテンツやアプリケーション等の仕事であれば、担当者や編集者と描きなおした画コンテもしくは画面遷移図を前に綿密な打ち合わせが必要なはずです。

細部まできっちりと決めてから制作に取り掛かれば、想定外の状況に苦しむことは少ないんですけど...でも一方では自分の思ったとおり自由気ままに描ける幸せを満喫したりしてますψ( ̄▽ ̄)ψニヤリ。そんな自主制作ならではの幸福感を味わいながらのびのび描いているわけです。

のびのびしているにもかかわらず、先日体調くずしてダウンしそうになりましたけど(^^;)。

状況説明のはずが脱線してしまいました。簡単に言うと、私の頭に描いた大雑把なイメージのままcut9に話を挿入したためにいろいろと生みの苦しみを味わったりしてますが、それでも自由に楽しく制作してます。

とはいえ、そろそろ画コンテに戻って早くOPムービーを完成させたいところです。う~ん、どんなもんでしょうか...cut9の8くらいまでいってしまうかもしれません(-д-)ムウ。

上の画は水面を覗き込む直前のところです。水面の揺らぎまで完成させて一休みといきたかったですけど。

揺らぎの表現はもう少し工夫が必要みたいです。