前回、表紙をお見せしたモーションコミック【ナナのかぼちゃパン】ですが、このままあと一息で完成かと思いきや、またも試練に襲われてしまいました。
音声抜きで作ったコンテンツに、後から音声を加えて1ページずつ仕上げるという作業も終盤に差し掛かり、『さあ、このあたりでページを連結して動作チェックをしてみるか』という段階でした。
「iBooks Author」のプレビューで、コンテンツの頭から1ページずつめくり、画面をタップしてウィジェットを起動しアニメを再生していきます。
『お、重い...これは...許せる重さじゃない』というくらいアニメの動作が鈍重になってました。
これまでも各ページのプレビュー時に数ページに渡ってチェックをすることもありました。でもその時は、『ちょっと重くなってきたかな..』という程度だったんですよね。
ところがページを重ねていき後半のページになると、急激にパフォーマンスが落ちて、1フレームを表示するたびにぬかるみに足をとられながら一歩一歩進んでるような感じになってしまいました。
とても許容範囲といえる状況ではありません。
とくに処理の重さがフレームレートに顕著に出ていて、音声とアニメが同時にスタートしても音声はスローにならないのでそのままどんどん再生されて、アニメの動作だけが置いてけぼりをくらっている状態。
とりあえず、削れるデータは可能な限り取り去って、各画像もTinyPngなどでさらに圧縮して、とにかくシェイプアップする。
それでもだめならFlashのFPS(1秒当たりのフレーム数)をがくっと落とす必要があるかもしれません。
いや~、大変なことになりました。
もしかしたら、「iBooks Author」のテンプレートを使い、中身はほとんどウィジェットで作るというモーションコミックの制作手法の正念場かも...。
Webコンテンツに比べるとこのiPad版コンテンツは、ちょっと贅沢に素材を使っていたので、けっこうファイルサイズを削る余地はあるんですけどね。
それにしてもCPUもメモリも回線速度も『もう十分!』というくらい速く大容量になった現在、まだこういう苦しみを味わうとは。
大昔、486マシンに倍速のCD-ROMドライブをつないで、作ったコンテンツの遅さ・重さと格闘していた日々を思い出しました。
iBookstoreにモーションコミック【ナナのかぼちゃパン】が並ぶ日は来るのであろうか!?