今日のiPad版制作日記のタイトルは【ムンク風】です。上の画を見れば一目瞭然ですが、ムンクの「叫び」のように画面が歪んでます。
現在、iPad版電子コミック【Wings ウイングス】の6ページ目を制作中なんですが、このページでムンクの「叫び」のように画面を歪ませる効果を施すことにしました。
実際のムンクの「叫び」は、そんなに画面が歪んでいるわけではなく、夕焼け空の赤い雲やフィヨルドの背景が波打つような描線で描かれ、一方人物が立っている橋はパースのかかった直線で描かれています。
そして骸骨のような顔をした人物がいかにも不安感を発散していて、全体的に歪んだ画面として私の脳裏に強烈に焼き付いているんですね。
マンガの世界でもこのムンクの「叫び」は、たびたびパロディ化されて登場します。ギャグマンガで「Oh,No!!!」みたいなコマで、このポーズをよくします。最近はあまり見ませんが。
Wingsのこのページでは、主人公レナが大空で失速・落下し、目が覚めたら独房に...
「え!?...ここは?...何これ!!...刑務所!?...どおなってんの?」という感じで両手で顔を押さえる。
脳が理解不能に陥り、不安感と共に画面が歪む → 次ページへ...
という流れです。
【時空マジシャン】のOPムービーでは、水面の揺らぎのシーンでずいぶん悪戦苦闘してしまいました。
今回はこのシーンに費やせる時間がそれほど無いので、プログラミングで歪みを表現せずに、あらかじめ画像にフィルターをかけてアニメ表示でうまく処理したいと思ってます。
つまりまだやってないんですよね( ̄∇ ̄*)ゞ。画像にフィルターをかけた段階で、『そうだ、そろそろブログを更新しなくちゃ...』というわけで制作を中断して、この文章を書いているところです。
ところで、AppleからiOS Developer Programの会員登録の更新を促すメールが届きました。また年会費を納めねば。
去年の今頃は、一年後には【時空マジシャン】Chapter.1のiPad版が完成していると思ってましたが...その後、Packager for iPhoneを断念してXcodeでObjective-Cで取り掛かり、長編の【時空マジシャン】はやめて読切作品に切替えることにして...というようなことをやっているうちに早一年。
まだメモリ管理の課題などが前方に立ちはだかっていて、何か喉につっかえたまま制作を進めているような感じです。
iPadもiPad2が出て、そのうちiPad3も出るでしょう。Androidタブレットなどは、Sony TabletとかXi対応タブレットとか次から次へと登場する一方、WebOSのHPは早々撤退。シャープGALAPAGOSも生産終了(来年も新モデルを出す!?)。
すごい勢いで携帯端末/タブレット業界が進んでいってます。その急流を横目で眺めながら、私は川岸に近い流れの緩やかなところを筏でゆっくり進んでる感じ。ときどき川の淀みで止まりながら。
でも筏で急流に漕ぎ出して沈んでしまったら元も子もないし...
でもそろそろ急流に耐えうるカヌーに乗り換えたい今日この頃。