Webcomic.tv

動画・音声・インタラクティブ性などで織り成す新スタイルのマンガ制作日記

iBooks Author制作日記12

2012-10-27 17:59:31 | iPad版制作日記

AmazonのKindleがとうとう日本に上陸しましたね。11月19日発売の「Kindle Paperwhite」を皮切りに、「Kindle Paperwhite 3G」が12月2日、「Kindle Fire HD」が12月19日と順次発売されるようです。

電子書籍ストアの「Kindleストア」のほうは、ハードウェアより一足先の10月25日にオープンしてますね。

ついにやって来たか...

さあこれで日本の電子書籍出版もいよいよホットになってきました。

私が興味があるマルチメディア書籍は、タブレット端末の「Kindle Fire HD」で読むことになるので、年末になったら手に入れたいと思ってます。

現在このブログで書いている「iBooks Author」で制作したマルチタッチコミックは、iPadのiBooksリーダーで読むためのコンテンツなので、「Kindle Fire HD」で読めるようにするためにはどうすれば良いのか...

できれば今後、ワンソース・マルチユース的にコンテンツを作っていきたいので、「Kindle Fire HD」を手に入れたらいろいろ研究しなくては。

まだこの【ナナのかぼちゃパン】が完成できるかも分からないのに、その先のことを言ってる場合じゃないっすね。

つい先日も、【ナナのかぼちゃパン】4ページ目を「Toolkit for CreateJS」でパブリッシュしたとき、HTMLウィジェットに固める前にWebブラウザーで動作確認したところ、なぜか真っ白で何も表示されませんでした。

ちょっとどこか間違えたのだろうと、Flash CS6で作ったソースを見返して調べてみてもなかなか原因が見当たりません。

しかたないので新規ファイルを作って、元ファイルのレイヤーを一つずつコピー&ペーストしてはパブリッシュする、ということを繰り返して不具合の原因を探しました。

その結果、ラベルのレイヤーをペーストしてパブリッシュ、動作チェックしたところ、やっと真っ白になりました。つまりラベルに何か不具合の原因があるわけですね。

よく見ると、ラベル名に"()"を使っていたこと。いつもはgotoAndPlayなどでジャンプ先を指定するためにラベル名を付けるときは、半角英数字とアンダースコア"_"しか使わないんですが、タイムラインをぱっと見たとき分かりやすいように目印としてラベル名を付けていたので、"NanaJump(SB1)"のように"()"を使っちゃってました。

"NanaJump(SB1)"は私の中では、「ナナが喜んでジャンプを開始するフレーム(同時にふきだし1を表示)」という意味なんですよね( ̄∇ ̄;)。

それにしても、作りながらときどき(Toolkit for CreateJSではなく)Flashでパブリッシュして動きを確認するんですけど、そのときは問題なく動いているので...Flashはラベル名まではチェックしてないのか。

いや~、それにしてもずいぶん時間をロスしてしまった。この調子では、まだ無事完成するまで油断できません。Kindle版に思いを馳せてる場合じゃなかった。

さて上の画は、ストーリーボードの5ページ目です。

ナナのパン製造秘密基地にて、ナナの宝物であるホームベーカリーがベールを脱ぎました。

丁度焼きあがったかぼちゃパン。「これがナナのかぼちゃパンだー!」「もうプロの域に達したね、いや抜いたかも」というのが5ページ目の内容です。

ナナにとってホームベーカリーは、どんな美味しいパンでも焼いてくれる夢のおもちゃ。Felixの「魔法の黄色いかばん」にも匹敵するアイテムなのであった。

さあ、5ページ目はさくっと仕上げたいもんですね。

それにしても、「Kindle Fire HD」は16GBモデルで15,800円...iPad miniは同じく16GBモデルが28,800円ですか...

やっぱりKindleが売れちゃうでしょうね。





iBooks Author制作日記11

2012-10-18 18:39:00 | iPad版制作日記

iPad版マルチタッチコミック【ナナのかぼちゃパン】の4ページ目後半のアニメを制作中。まだ4ページ目やってます( ̄∇ ̄;)ゞ。

ナナが「やった、やったー。ナナのかぼちゃパンが売れたー」っとジャンプした後、青葉の森ベーカリーの前を走り去っていくシーンのアニメです。

いや~、しかし歩いたり走ったりのアニメは毎度手間がかかりますねぇ。時間を節約しようと省エネモードにするとたちまちギクシャクした動きになってしまうし、丁寧にやったらやったでナナらしくない走りになってしまうし...難しいです。

ところで上の画像を見ると、だいぶCGっぽさが抜けてきました。ペンタブでの修正作業に少しずつ慣れてきたかな。

やっぱりこの【ナナのかぼちゃパン】には、CGのカチッとした感じは似合わないので、なるべくほんわかとした雰囲気にしたいところです。

しかし我ながらほんとCGが好きなんですよね。大昔、チェッカー模様の床の上にツルッとした球が浮いているような3DCGの初期の頃からすでにCGが好きだったし、Lightwave3Dでメタナーブスが使えるようになって、人体のような自由曲面体を描けるようになると一段と引き付けられました。

その当時、CG関連の本を購入して、「3DCGでキャラクターを作ってみよう!」みたいな記事が載っていると何度も読み返したものです。DESIGN PLEXだったか、CG WORLDだったか...時期とそのとき読んでいた雑誌名が一致してるかちょっとあやふやなんですが、毎月発売日が楽しみでした。

そしてさらにPoserがバージョンを重ねるたびに進化してクオリティが上がってくると、いよいよ(自分にとって)実用段階になってきたかなという感じでした。

そしてついに、メタセコイア、Poser、View、フォトショップなどを使ってマンガを描くようになりました。

同時に、「webcomic.tv」というドメイン名を取得して、Webコミックを作りつつWebサイトにアップロードし始めたんですよね。あの頃は、『新しいマンガを創るぞー!』という感じで我ながら高揚してましたね(m^ェ^m)アツカッタゼエー。

本宅が「webcomic.tvサイト」で、別宅がこのブログというつもりでしたが、いつのまにか本宅には寄り付かず...いや、でも忘れたわけではなく、いつかふらりと戻り、雑巾がけなどをして、花でもかざって、コーヒーを飲もうかと...

いやぁ~、あのころはのびのびと頭に浮かんだアイデアを形にしていたなぁ、へただったけど。そういえばWebシステムの開発チームや、eラーニングのコンテンツ開発などの仕事で、ストレスがずいぶん溜まっていたんですよね、あの当時。

「webcomic.tvサイト」で思いついたことを自由にやって、活き返った気分だったのかもしれません。

『いか~ん!』追憶に浸っている場合ではなかった。前進せねば!

そして現在は、ペンタブを使ってCGと手描きの融合という段階になりつつあります。そういう方向性を前もって考えていたわけではなく、【ナナのかぼちゃパン】にはほのぼのタッチかな、ということで自然にこうなったんですけど。

作品の内容によって臨機応変にタッチを変えることはありだと思うんですが、その都度タッチを模索するのは厳しいものがあります。なにしろ『よし、これだ!』というタッチに落ち着くまでけっこう試行錯誤が必要なので。

私の場合、果てしない模索が続きそうな予感...(-д-;)。





iBooks Author制作日記10

2012-10-08 18:49:01 | iPad版制作日記

iBooks Author制作日記10です。

やっとiBooks Authorという、iPad版マルチタッチコミックを作るために(私にとっては)最適と思われるツールに出会って、短編【ナナのかぼちゃパン】を制作中ですが、なかなか思ったとおりに捗らずに難航してます。

まぁ難航してるっちゃいつも難航してるんですけどね(* ̄∇ ̄*)。さて、そのマルチタッチコミック【ナナのかぼちゃパン】の4ページ目。

このページは、ナナがジャンプするアニメや「やった、やったー!」と元気一杯に走るアニメがあり、なかなか大変なんすよ。

上の画像は、背景でナナが小さく表示されていて、ジャンプする場面になると背景の上にコマがパッと現れて、ナナのジャンプアニメが拡大されて描かれる、というシーンを1枚にまとめたものです。

そしてジャンプアニメが終わると、コマは消えて背景に戻るんですけど、その時コマだけ時間差で先に消して、ナナは少し遅れて背景の小さなナナに収縮するように戻る、というふうにしてみようかと思ってます。

というのは、まだそこは作ってないんですよね(o^皿^o)ゞ。土日にそこまでは作るつもりだったんですが、ジャンプアニメの前に、背景上で小さいナナがチョコチョコ動くアニメが上手く出来なくて、結局コマが消えるところまではたどり着けませんでした。

「作ってから書けよ」って感じ?

でも、そういったたわいない遊びというか、ちょっとしたアイデアを盛り込めるのも電子コミックの魅力の一つだと思うんですよ。

壮大なストーリーを表現するのはもちろんすばらしいですけど、作者の指先の遊びのようなところに個性がでたりします。紙に描くマンガも、コマの外とか端っこにチョコチョコと小さくいたずら書きのように描いてある絵や文字が、その作者の魅力の一つであったりします。

多くのスタッフが携わる映画やアニメーションと違い、マンガは作者の個人的な温もりが伝わりやすいメディアではないでしょうか。

先ほどのコマとナナの時間差表示で、温もりまで伝わるとは思ってませんけど(=^▽^=)。

ジャンプアニメまでがこのページの前半で、後半はナナが元気に走り去って画面から消えていき、また最初の青葉の森ベーカリーの店外風景に戻ります。

実はこのページにはもっと盛り込みたいアイデアがあります。でも制作中にひらめいたアイデアをどんどん付け足していくと、いくら時間があっても足りなくなってしまうし、1ページの分量・バランスということもあります。

なぜ今頃こんなことを言うかというと、前回【Wings ウイングス】で失敗しているので、今回は最短編にしてiPad版マルチタッチコミックの第一弾をとにかく完成させることを念頭に取り組んでいるわけです。

その結果、ご飯と味噌汁のみでオカズがない、というか例えが分かりにくいですね、ショートケーキからイチゴとクリームを取り除いてスポンジケーキだけにしてしまった感があります。

作りながら『スポンジケーキだけじゃ寂しいよね...やっぱイチゴとクリームも食べたいよね』なんて、考えたりしていたもので。

とはいえ、人生に与えられている時間には限りがあるので、とにかく完成第一に。

でも、イチゴ...も(._.) 。