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動画・音声・インタラクティブ性などで織り成す新スタイルのマンガ制作日記

量子コンピューターという設定

2017-10-14 21:15:46 | EPUB3版制作日記

ここのところSE(サウンドイフェクト)の環境作りをしていました。SEといっても音楽に近い感じのものです。

ロボット・サイコを開発しているサイコボット・ラボは、ロボットクリエーター・雄作の研究所であり娘のレナと暮らしている住宅でもあります。

その研究所にピッタリなサイバーなSEとBGMは、例えばアナログシンセサイザーでつまみをグリグリしながら音を作成中のようなものをイメージしてました。

で実際に音作りに取りかかってみるとキーボード(鍵盤)で音を入力するよりもっと偶然できたような音にしたくて、カオシレーターを指で擦りながら作ってみたりしているところです。

上の画像のようなシーンで、雄作がロボットのパラメータを設定しているときにそれに反応するようにカオシレーターのSEが「ギュオンギュオン・・・・・・ボワワワワーーーーンンンンン」と鳴る感じ。

音楽もその延長で違和感のないものにしたいですね。

当初はサイコの胸に埋め込まれた小さなディスプレイをレナがいじって遊ぶと、カオシレーターっぽいサウンドが鳴るというアイディアでした。それはそれで置いといて、サイコボット・ラボ自体をそういったサウンドで満たすことにしました。

目指すのはあくまでも偶然的な音であり、サイコが新しいパラメータの設定に合わせてディープラーニングしてるような試行錯誤感のあるサイバーな音。

ちょっと間違えるとサイコボット・ラボがゲームセンターみたいになってしまうので、それだけは避けたいところですd( ̄∇ ̄;)。

サイコが新しいパラメータの設定に合わせてディープラーニング......と書きましたが舞台は近未来なので今現在よりも科学は当然進んでいるわけでありまして、サイコのボディには量子コンピューターが内蔵されているという設定です。

量子コンピューターなんて現実的な話ではないと勝手に思い込んでいたんですけど、D-Wave Systemsの「D-Wave 2000Q」という量子アニーリング方式の量子コンピューターは17億円くらいだそうです。

しかも量子アニーリングという組み合わせの最適化問題に特化した計算方法は、人工知能やディープラーニングという分野にとっては非常に効果的な計算方法らしいんですね。

「D-Wave 2000Q」の写真を見るとかなりでかいですが、きっと中はかなりスカスカに違いない!近未来にはサイコのボディに収まる予定です(=^皿^=)。

そういえば昔32ビットパソコンが発売されたころ、あるショップの店員が「スーパーコンピューターが我々の机の上にやってきたようなもんですよ」と興奮気味に話していたのを思い出しました。

量子コンピューターも本当にそうなるんでしょうかねぇ。