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動画・音声・インタラクティブ性などで織り成す新スタイルのマンガ制作日記

本来のいい加減な性格(iBooks Author制作日記30)

2013-04-26 18:09:43 | iPad版制作日記

いやはや、鼻炎がひどい。鼻が両方とも完全に密閉されてしまい、息苦しいのなんのって。

特に寝る時が苦しいんですよね。鼻で息ができないのなら口ですればいいじゃないかと口ではーはーやってみたんですが、慣れてないせいかなかなか寝付けません。なんとか眠りについても、眼が覚めたときに疲れが取れてない感じだし、寝てる間にまともに息できてんのかなぁ?

で「鼻うがい」ってやつをやってみようと鼻うがいセットを買って来ました。

『よし、これで少しは楽になるかな?』と期待しつつ使用上の注意を読んでみると、鼻の炎症・鼻づまりがひどいときは使用しないでください、だって。それじゃ今使えないじゃんΣ( ̄ロ ̄lll)!

そんなわけで、身体はだるいし制作は捗らず絶不調です。

さて上の画像ですが、「ふん、あのお客さんが喜びそうな味だな」って、なんだなんだ雄作、まだナナをイジメ..じゃなくて叱ってるのか?いったいいつまで叱れば気が済むんだ、雄作?

いえいえ、雄作がナナを叱るのはマンガの中ではほんの数分なんですけど、制作が延々とこのシーンを描いているので果てしなく叱り続けているようにみえるだけです。

というわけでまたちょっとだけ進んだかな、といった進捗状況。

以前は「iBooks Author」や「Toolkit for CreateJS」を使っていかに電子コミックを作るか、という情報を織り込みながらこのブログを書いていました。でも最近はたんたんと画像を描いてアニメを制作するだけで、「how to use 制作ツール」的なTipsがめっきり減ってしまいました。

本来なら短編なのでもうとっくに完成してなければいけないのに、異常に時間がかかっているので「how to ~」で書くような新たなTipsが出てこないだけのことです。

もう少ししたら、全体を仕上げたり、公開に向けて実際に手順を体験しながら書いていこうと思ってるんですが、ここまできて何か重大な問題が潜んでてパブリッシュ不可なんてなったら怖いなぁ(;゜Д゜)。

でもその可能性が無きにしも非ずなんですよね。

なにしろ、「iBooks Author」のガイドブックをちょっと読んで、
             ↓
電子コミック向きのテンプレートを選び、(向いてるテンプレートが無かったので適当に「クラフト」を選んだ)
             ↓
Chapter/Section/ の下に、空のページを追加し、とりあえず1ページ目を制作し、
             ↓
静止画ではなくアニメを挿入したかったので、HTMLウィジェットをページに配置し、
             ↓
JavaScriptで作りこむのは厳しかったので、Flashの「Toolkit for CreateJS」プラグインを導入し、
             ↓
あとはひたすらページを追加し、電子コミックの本編部分を作りこむ。

そして現在に至るというわけで、その他のページ作成や全体を仕上げてibooksファイルに書き出し公開の手順はまだぜんぜんほったらかしでした。

失敗しないように、そのあたりを前もって確認するための短編制作だったのに...どうしようもないよね。

まぁ、自主制作で自由にやると本来の性格が現れてくるのは分かっていたことだけど...。

傍からはけっこう堅くきっちりした人だと思われてると思うけど、実はいい加減だからこそ自分を戒めていないと仕事にならないというところが本当のところです。

だから営業で打ち合わせの際、クライアントの要件を確認するときは異常に慎重なんですよね。この機能はこうやれば出来る、ここは前にやったことがあるから大丈夫、といった具合で不安なところは徹底的につぶします。

帰り道で同行したスタッフに、「あんなに慎重にしてたら、相手に素人だと思われちゃうじゃないすか」なんて言われたりするんですが( ̄∇ ̄;)ゞ。

それが自主制作の個人作品になるとたちまちこのいい加減さ。

まあいいけど。誰に迷惑かけるというわけじゃないし。





テレビの未来(iBooks Author制作日記29)

2013-04-17 18:11:13 | iPad版制作日記

「仕事なんだよ!遊びじゃねーんだ!」ついに雄作の怒り爆発か!?

ナナの秘密基地(屋根裏部屋)にて、雄作とナナの攻防?が続いています。

ふきだしの台詞に合わせて口パクのアニメを作り、まばたきも適度に入れ、パブリッシュして動作チェック。まだ音声データは揃ってないので、再生しながら自分で声を出しながらのチェックです。

口の形を意識しながら動かすせいか、たいした台詞の量じゃないのに顎が痛くなりました。

雄作の周りに放射状の線が見えます。これは集中線といって、迫力を出したりハッとさせたりするときに使います。

これをアニメさせるわけなんですが、前のほうのページのときは、集中線を表示したり消したりを繰り返してチカチカさせてました。ちょっとかっこ悪いなぁと思ってたんですよね。

今回は、集中線が拡大しながら消えていくアニメにしてみました。そのアニメをFlashのレイヤー2つ使って交互に半分重なるように表示したところ、ぐっとかっこ良くなりました。

『こうやってみたらどうだろう?』というアイデアを実行に移してみて、上手くピタリと決まると『よっしゃ!』予想どおりv( ̄∇ ̄)ブイ。なんですけど、調子悪いときは『こうしたらどうだろう?』『これならどうだ?』といくらやってもぜんぜん上手くいきません。

意地になって上手くいくまでやり続けると疲労困憊してがっくりくるし(若いときはそんなにがっくりこなかったんですが...)、時間も無くなってしまうので適当なところで打ち止めにします。

さて、今日の制作日記はこのぐらいしか書くことはないんですが、そういうときのために補足用のネタをメモしてあるんですよね。

えーと、「カールじいさん」は先日書いてしまったし、ちょっと時間が経ってしまいましたが先月の下旬に観たTV番組のことを書きます。

NHKの放送記念日特集「テレビ~60年目の問いかけ~」(2013年3月22日)という番組です。

テレビが家庭の中心にでんと鎮座してその周りに家族が集まるという時代は過ぎ、スマホやPCなど他のメディアの台頭で存在感が薄れるテレビの未来を探る、という内容でした。

私自身、情報の受発信環境が劇的に変わる中、それぞれのメディアに携わる人達の感じ方・考え方や、各世代によるメディアの見方・接し方に興味があったので、おもしろく観ることができました。

テレビ局は、従来のようにテレビ放送をリアルタイムで観てほしいので、あれやこれやテレビに誘導しようと手を繰り出すわけです。

でももはや、視聴者やユーザーはテレビを観ながらソーシャルでつぶやいたり、PCで作業をしながら小窓でテレビを観るマルチタスクな人々が増えつつある時代。自分はどっちかといえばシングルタスクな人なんですが(^ω^;)。

つまり視聴者やユーザーにとって、テレビは情報受発信ツールを構成する一要素と考えると、インターネット上のさまざまなデータやつぶやきデータと共にコラボレーションして大きなコンテンツを作っているといえますよね。

なのでテレビ放送コンテンツが他のメディアとコラボするためには、従来のスタンスで変わることなく放送し続けることが重要じゃないか、というのが私の考え。もちろんおもしろい番組の割合が増えてくれればベターだけど。

へたにインターネット等の要素をテレビに取り込もうとした結果、中途半端なメディアに堕ちると他のメディアとコラボすらできなくなるかも。

それにしても、新しいメディアを空気を吸うようにあたりまえに取り入れ使いこなしていくデジタルネイティブな世代。

ちょっとうらやましい(・ε・)。




カールじいさんの空飛ぶ家(iBooks Author制作日記28)

2013-04-06 19:11:44 | iPad版制作日記

「ナナ!」「パパは毎日パンを焼いてるだろう?そのパンを売ってパパとママとナナが生活してるんだ」「わかるよな?」...ナナに仕事の何たるかを言い聞かせる雄作。さて、はたしてナナを納得させることが出来るのであろうか。

というわけで、「iBooks Author」で作る電子コミック【ナナのかぼちゃパン】、まだこのシーンを制作中(^^;)。

画コンテの段階では、ナナの教育というか説いて聞かせるシーンはサラッと流していました。でもここをしっかり描かないと何の引っ掛かりもなく、たんに父の性格を逆手にとった娘のいたずら物語で終わってしまうことに気付いたので、遅まきながらシーンを追加しているところです。

それから画質を改善しました。というのは、今まで「Tookkit for CreateJS」がパブリッシュするimagesフォルダの画像をそのままウィジェットにまとめてたんですけど、iPadで動作チェックをするとどうも画像がいまいちきれいじゃなかったんですよね。

そこで、imagesフォルダの画像を自分が納得できる画質とファイルサイズに最適化した画像に取り替えました。iPadで見ると、かっきりくっきりいい感じになりました。

「なんでもっと早く画像を取り替えないんだよ」といわれそうですが、「Tookkit for CreateJS」におまかせで安心しきっていたもので(^ω^;)ゞ。

いやぁ~、それにしてもまさに「春眠暁を覚えず」ですなぁ。夜中に時計を見ると1時30分。『よし、起きて制作だ!』と言いつつ、ふーっと深呼吸をして目を閉じる。次の瞬間、眼を開けて再度時計を見るともう7時だったりします。

というようなことが最近多くて。春のなせるわざか、それとも気力体力の低下か。たぶん両方。

そういえば先日、地上波初登場の【カールじいさんの空飛ぶ家】を観ました。おもしろかったです。

自分はディズニーアニメに詳しいというわけではないんですが、ディズニーらしいメッセージが随所に散りばめられていて、細部までしっかりと作り込まれた作品に仕上がっていました。

2.5頭身くらいにモデリングされたカールじいさんが、可愛く魅力的に描かれています。じいさんを可愛いくするのはなかなか難しいですからね。

それから妻のエリー。子供時代のエリーの表情がすばらしい!やっぱり表情が豊かな西洋人ならではの表現なんですよね。もちろん平たい顔の日本人ならではの顔や表情をマンガやアニメで創り上げてきた日本には、独特の魅力的な表情表現がありますけど、改めてその表現法の違いを確認した次第です。

あんなに元気な少女だったエリーが歳をとり、やがて部屋を箒で掃く後ろ姿がだんだんスローになっていくシーンは、老いの哀しみをあまりにも見事に描写していておもわずホロリときました(´;ω;`)。

でもそこで終わらないカールじいさんは空飛ぶ家で旅にでるわけですが、旅の道連れになるラッセル少年はいかにもアメリカンキッズっぽくて、頑固になりがちなじいさんに少年らしい純粋さと勇気を与えてバランスをとっています。

犬のダグがまたカワイイ!きっと犬好きなスタッフが、カワイイ犬の仕草をさんざん研究したんだろうなぁ...。

冒険の旅は、若者だけのものじゃない、というメッセージを受け取りました。