Webcomic.tv

動画・音声・インタラクティブ性などで織り成す新スタイルのマンガ制作日記

【時空マジシャン】OPムービーcut11の5

2011-05-24 19:49:00 | Weblog

ようやく市場のあんちゃんが去っていくシーンが完成しました。Flash版ウェブコミック【時空マジシャン】のオープニングムービーcut11の5をアップロードしたところです。

それにしても、市場のあんちゃんが占い師の鼻先に林檎をグワシッと突き出してから、今回のシーン完成までにずいぶん時間がかかってしまいました。

iPad版の制作を平行して進めるようになってからは、Flash版の制作時間が物理的に半減したのでその分遅れるのは仕方ないんですが。いや制作時間的には半分より少ないんですよね。なにしろiPad版のほうは、Objective-Cを勉強しながらやっているのでさらに多くの時間を費やしているので。

まあでもiPad版をやることにしてから、それが新たな刺激になって気持ちが高揚しているし、全体的にはOKです。

さて本日アップロードしたシーンです。

市場のあんちゃんが、台車を持ち上げながら「サリュー(Salut)」と言う。

そしてカメラが占い師の前方に移動して、占い師とカメラの間を台車が通り過ぎていく。

「ガラガラガラッ...」という台車の効果音がフェードアウトし、微かな砂埃が消える。

というところまで。

フランス語の「Salut!」とは、「じゃあ」とか「じゃね!」という感じの気軽な挨拶言葉です。別れ際だけでなく会ったときにも使える便利な挨拶で、会ったときの「Salut!」は「やあ」の意味になります。

「ティアン、マダム!(Tiens,madame!)」のときと同じく私Shigの声です。PC机の横に設置してあるマイクで、ちょこっと録りました。

もっと唇を突き出して『サリュー!』と発音すれば、フランス人っぽい発音になったかもしれませんが、まあいいや。

PC机の右手には、現在BossのeBandというオーディオプレイヤーがかっこ良く置いてあります。購入当初はわくわくしながらギターを差し込んで、ちょっと弾いたりしたものですが、今では寂しそうにたたずんでいるだけです。

そのほかにもmidiキーボードなどが机の周りにあったりして、初めての人は「おおっ、マルチメディア・ワークステーションじゃん!」と叫ぶかもしれませんが、そう見えるだけです( ̄∇ ̄*)。

話を戻して、台車が「ガラガラガラッ...」と過ぎ去っていくアニメ。

前回のブログで書いたように、台車から車輪をはずして台車のボディの向こう側とこっち側に置いて、それぞれスポークをちょっとずらしながらカラカラッと回します。そしてボディもあんちゃんの歩行に合わせて、ぎったんばっこんと少し動かします。

そして「ガラガラガラッ...」という効果音とともに占い師の前から消えていく、というアニメを作りました。

さあ、動作チェックです。ガラガラガラッ...一瞬で通り過ぎてしまいました。『短い...(TдT)』。

でも良く見るとけっこう良い動きしてます。自分で言うのもなんですが。

台車が通り過ぎ、あんちゃんが去った後たたずむ占い師。

ときどき瞬きをするんですが、身体も微かに動いています。こういう場面で静止画にしたくないと以前から思っていて、微かな動きをいままでも試してきました。

今回は0.1パーセントほど拡大・縮小を呼吸に合わせて施しています。目を凝らして見ないと分からない程度の動きなんですけど、完全に静止してなければよいのでOKです。

3DCGでレンダリングした画像に血を通わせることは私にとって重要なテーマなので、これからも思いついたことはいろいろ試してみようと思ってます。


本編(OPムービーの頭から再生)⇒ 【時空マジシャン】Chapter.2 オープニング・ムービーcut1~11の5

本編(OPムービーの水面シーンから再生)⇒ 【時空マジシャン】Chapter.2 オープニング・ムービーcut9の6~11の5




【時空マジシャン】地味にコツコツと

2011-05-16 19:23:32 | Weblog

もう一ヶ月ほど前のことですけど、酒の席で久しぶりに【時空マジシャン】の話題でいろいろと話しました。

「いつ見てもほとんど制作が進んでないし、代わり映えしないね」と言われてしまいました(ll゜ω゜)。

たしかに上の画を見てもこれまでに何度か使ったレンダリング画像をそのまま使っているように見えて、何ら代わり映えしません。

でも違うんですよね。占い師の手前に台車の車輪が見えるし、その台車の木枠の隙間から覗く占い師の表情もなぜか緊張した面持ち。

『いったい何があったのであろうかーっ!!』

なんて無理に盛り上げることもないんですが、こうみえても細部はちゃんと作り込んで新たにレンダリングした画像なんです。

「なんだよ、ぜんぜん進んでねーじゃん!」と言われようとも、「えーっ、まだこのシーン!? 地味すぎー」と言われようとも、こういうシーンなので私としてはコツコツと作り続けるのみであります...

とはいえ楽しく飲みながらいろいろと貴重な意見をもらいました。

さあこれから台車のアニメに取り掛かるところ。

まず台車から二つの車輪を取り外し、カラカラッカラカラッと車輪が回転するムービークリップを作る。

次に台車のボディを市場のアンちゃんの歩行にあわせてリズミカルに上下に少し動かす。

台車のボディと車輪を合体させたムービークリップを画面の右から左に適当な速さで移動させる。

台車が通り過ぎた後には、微かな砂埃が立ってゆっくり消えていく。

というようなアニメを作ります。地味に、コツコツと。

グラフィック・デザイナーは本や広告などの版下を作ります。地味に、コツコツと。

CGデザイナーは修正箇所をズームアップして1ピクセルずつドットを打っていきます。地味に、コツコツと。

プログラマーは動作確認をしては不具合を修正したりバグを取ります。地味に、コツコツと。

そういうもんですよね、制作の現場は。

とはいえ早く華やかで楽しげなシーンに移りたい(’-’*)。




iPad版:ページ構造2

2011-05-08 17:56:03 | iPad版制作日記

上の画像は、Contents(目次)ページ用に2~3枚デザインした画の中のひとつです。

画面を縦に二つに分割して、左側に目次を並べて、右側に占い師の立ち姿をレイアウトしようというイメージで作り始めました。

でも背景のタイムトンネルみたいな色味が気に入ってしまったので、占い師を削除して背景画像の上に目次をランダムに配置するのも良いんじゃないかと...まだ思案中です。

この背景はフォトショップで作りました。時空マジシャンから適当な画像を1枚選んで、それをフォトショで色味を変えたり反転させたり、フィルターでぼかしたり捻ったりして自分のイメージに近づけていきます。

やがて『おっ、いい感じ!』ってところでやめるんですが、完成画像は元画像のイメージが微塵も無いまったくの別画像になります。私はこの画像加工作業が好きなんですよね。いくらやってもなぜか飽きません。

目次用の画像は、なにも今急いで描かなくても良いんですけどね。

ここのところページ構造をXcodeでうまく作り込めなくて、気分が滅入ってました。ちょっと気分転換に画を描こうと思ったら、目次のイメージが頭に浮かんだので。

そうそう肝心のページ構造については、ざっくりとですが作成できました。細部は置いといてd(^皿^*)。

具体的手順は下記の通りです。

 1.まずUIViewControllerのサブクラスをページ枚数分作る。

 2.そしてその各ViewControllerに1ページ分の電子コミックを作り込む。

 3.基点となるページ(たとえばトップページ)をUINavigationControllerクラスのインスタンスのinitWithRootViewControllerメソッドで初期化する。

 4.各ページはタップしたら次ページにスライドするようにコーディングする。

上記は非常に簡素化して書いた手順ですが、シンプルなページ構造を作ることが出来ました。

ダミーのページを数ページ分用意して、以前作った四コマ漫画も間に挟んで動作確認したところ一応動きました。ただしページを移動してもアニメや音声はそのまま再生し続けているので、しっかり処理してメモリーもクリアしてから移動しないとアプリが落ちてしまうでしょう。

そのほかにもナビゲーションバーに自動的に付加された戻るボタンをそのまま使うか等の細部は決めてませんが、ひとまずざっくりとページ構造を作ることができホッとしました。

Flashだったら、適当なフレームに"page2"とかのラベルを作成して、gotoAndPlay("page2")でOKなんですけどね(o^。^o)。

XcodeでObjective-Cの場合はそう簡単にはいきませんでした。

さて、懸案のオープニングムービー...文字通りH.264等のムービーに書き出してしまうか、それともXcodeでガリガリ作るか。

う~む、どうしよう( ̄~ ̄)。