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動画・音声・インタラクティブ性などで織り成す新スタイルのマンガ制作日記

【時空マジシャン】OPムービーcut1~9の11

2010-05-29 15:51:22 | Weblog

さてウェブコミック【時空マジシャン】Chapter.2のオープニング・ムービーcut9も、ついにcut9の11まできました。

cut9の8~9くらいで何とかまとめたいと思ってましたが、なんと11になってもまだcut9から抜け出ることができません。

早くやろうとあせっても、かえってエラーを連発したり悲惨な状況に陥るので、確実な方法で少しずつ制作を進めています。

昨夜アップロードしたところは、池の底から浮上してきたザリガニが水面にボカッと現れ、それに気付いた占い師が「はっ!」としたシーンです。

上の画像がその「はっ!」というか「へ!?」というかどことなく嬉しそうな顔。なにせザリガニですからね、ビックリ仰天はしないだろうし...いや、水面に映った母親の顔をかき分けて突如現れれば驚くかな!?

現れたのがゴキブリだったら恐怖におののくでしょうけどd(^ロ^;)。

そうそう上の画像の前にもう1つ画像があって、瞬間的にアニメするので、「はっ!」とした感じは表現できていると思います。

それからザリガニがボカッと水面をかきわけて現れるアニメ。いまいちです。

水面の揺らぎから波紋に切りかえて、同時にザリガニの彩度を上げた画像を表示したのですが、『よし、ねらいどおり!』という感じにはなりませんでした。

それにネット上にアップして動作チェックをすると、一段ともっさりとした動きになってガックリ。でも現時点ではこれが精一杯です。

そういえばネット上で確認したとき、SWFファイルのロードと表示がスムーズにいかなくて(占い師が水面に映った母親の姿に驚くあたりの表示)、一瞬白地が出たりフェードインがきれいじゃなかったりしました。

また音声と口ぱくが同期していなかったり...これは前から気付いてはいたのですが<(^ー^ι)。

このあたりは何とかしなくては。

それから本編へのリンクですが、今回から二つに分けました。一つは今までどおりOPムービーの頭から再生するもの。もう一つは水面の揺らぎシーンから再生するものです。

いつも見てくれている方は、もう前半のほうは見飽きたでしょうから(=^ェ^=)。

本編(OPムービーの頭から再生)⇒ 【時空マジシャン】Chapter.2 オープニング・ムービーcut1~9の11

本編(OPムービーの水面シーンから再生)⇒ 【時空マジシャン】Chapter.2 オープニング・ムービーcut9の6~9の11




【時空マジシャン】水の飛沫表現

2010-05-22 16:54:51 | Weblog

今日は土曜日。朝からウェブコミック【時空マジシャン】のオープニング・ムービー制作に勤しんでいます。

前回は、水面に映る占い師の母親の姿と重なるように、池の底からザリガニが浮き上がってきたところまででした。今日はその続きを作っていたんですけど、水の飛沫画像をあれこれいじっているうちに気が付けばもう夕方。

今年も気が付けばもう5月下旬だし、今日も気が付けば夕方だし、最近時間が経つのが早過ぎません?

ところで水の飛沫って? それはザリガニがハサミでピシュっと池の水を占い師にはねかけます。上の画像の緑色のネオンのような物体がその水の飛沫。実際はピーナッツより一回り大きいくらいの水滴ですが、カメラの近くにあるので異様に大きく見えています。

この水滴ずいぶん派手な色ですよね!? なぜこんな色をしているか...水しぶきの一粒一粒をモデリングして、普通に水の質感を設定してレンダリングしてみました。

メタボールのような形の水滴を通して、占い師の姿が屈折して移りこんだ普通の水滴画像が出来ました。それはそれで良いのですが、ただの水ではつまらないので色々と画像処理を施した結果、上のような派手派手しい水の飛沫が出来上がったというわけです。

ただの水ではつまらないというよりも、この水の飛沫にただの水以上の意味をもたせようとして、ネオンのような発光したような画像処理を施しました。

ザリガニが占い師にひっかけた「意味のある水の飛沫」...

このオープニング・ムービーは、一人の占い好きの少女がタロットカードに導かれるように、占い師として開眼していくところを描いたものです。このシーンでは母親との確執、その呪縛の象徴としてのザリガニ、そこからの旅立ちを容易に許さない遺伝子レベルの葛藤をこの「意味のある水の飛沫」に込めたいのですが...そううまくいくかどうか。

こうやって静止画でイメージを膨らませたり固めたりしていると、『おっ、いいかも!』って思ったりします。でもそれをFLASHで動きをつけてオーサリングをしようとすると、急に陳腐にみえたりするので。

それにしても上の画像の占い師、のほほんとし過ぎですね。

もうちょっと緊張感を漂わせなくては(・・。)ゞ。





【時空マジシャン】18ページ音声付加

2010-05-17 11:45:32 | Weblog
本編はこちら⇒ 【時空マジシャン】Chapter.2 本編18ページ

このページの音声は、鷲じいの長台詞があるので収録を後回しにしているうちに、あっと言う間に2ヶ月経ってしまいました。何をかくそう鷲じいの声は私の担当なのです。あっ、言いましたっけ!?

猫のくろ太もそうなんですが、鷲じいの音声は私が普通に発声する声ではなく無理してしゃがれた声にしています。なので一発でうまく録れないと、やり直しすればするほどだんだんしゃがれなくなってくるんですよね。

それに私の無理して出したしゃがれボイスは、普通のクリアな声に比べて聴き取りにくくなりがちなので、出ない声を張り上げたり録音レベルを上げたりいろいろしなくてはなりません。

するとノイズが入ったりするので、今度はその修正がけっこう難しいのです。

さらに!今回は「パカラン、パカラン、パカラン...」という馬の効果音と同時に長台詞を再生するので、一層音声がつぶれてしまい、果してまともに鷲じいの声が聴き取れるのであろうか、という感じでした。

さて、何とか録り終えて馬の効果音と重ねて再生してみると...

『おっ、そんなに聴き取りにくくない!よかった~!』というわけで何とかなりました。

たった1ページ分の音声収録とオーサリングで、ずいぶん苦労してるように見えるでしょ?

いつもは制作の現場では、ディレクターさんからオーサリングしやすく加工されたデータを受け取ったり、サウンドに関してはサウンド・クリエイターさんにおまかせだったりするので、比較的そのあたりで苦労することは少ないです。

でもこのウェブコミック【時空マジシャン】は自主制作なので、いざとなったらなんでも自分でできなくてはいけません。

「大変だな~、ウェブコミック..」って? いえ、ところがそうでもないです<(* ̄ー ̄)>。

もちろん生みの苦しみはありますけど、それはペンで描くマンガであろうが文字100パーセントの小説であろうが、制作中の苦しみはつきものですよね。

あるときはストーリーを練りながらネームを切り、またあるときはキャラをイメージしながらマウスでプチプチとモデリングをする。そしてFLASHでファイルサイズを気にしながらネット上で表示するコンテンツをオーサリングする...

というような色々な作業工程があって、それらを統合して作り上げるウェブコミックという創作作業は自分の性格にあっているように思います。

この制作日記ブログでは、ついつい『こ、こまった..』とか『た、大変だ...』ともらしてしまうんですが、そう言いながら実はストレス発散してるんですよね、たぶん<(^ー^ι)。





【時空マジシャン】OPムービーcut1~9の10

2010-05-11 16:11:53 | Weblog
本編はこちら⇒ 【時空マジシャン】Chapter.2 オープニング・ムービーcut1~9の10

『ジャ~ン!』仄暗い池の底から現れたのは、占い師の母親ではなく何とザリガニでした。

母親が現れたらホラー、というか意味わかんないですよね。ザリガニでもわからない!? いえいえザリガニにはちゃんと意味があるんです。もう少し話が進んだら解説したいと思ってるんですが。

池の底から徐々にザリガニが浮上してくるアニメ、水面をゆらゆらと揺らめかしながらアニメさせるのが一苦労でした。

FLASHでアニメーションを制作するとき、私の場合はタイムラインに沿って画像を配置しモーショントゥイーンで画像と画像を補間しながらなるべく滑らかな動きにする、というやり方が基本です。

ところが現在制作中のこのシーンでは、水面の揺らぎをスクリプトで動かしているので、上記のタイムラインに画像を置いていくというやり方とうまく同居させて描くことが出来ません。現在のところまだうまい手法が発見できずにいます。

そこで今回は以下のような手順でアニメさせてみました。

 1.まず水面の一揺らぎをひとかたまりとしてループさせる(フレームの頭で揺らぎ処理を施す)
 2.適当な回数ループ後に、フレームの頭に戻ってきた時点で画像を差し替え、同じく揺らぎ処理を施す
 3.2を繰り返す

普通のアニメーションでも、動作の間を補間する画像数が多ければ多いほど動きは滑らかになりますが、時空マジシャンの場合はファイルサイズをあまり大きくしたくないので画像数は節約してますv(・∀・)。

ところで上の画像のザリガニやけにリアルじゃないですか? 実は我が家のザリガニです。

ここのところウェブコミックの制作がかなり厳しい状況にあるということはこの制作日記でも書いてきました。余裕のあるときなら『よっしゃ、魅力的なザリガニをモデリングするぜ~!』と元気にとりかかるところですが、最近は『あ~あ、ザリガニのモデリングか...( ̄ω ̄)』という感じ。

『そうだ、こういうときこそ日頃餌を与えたり水を換えたりして面倒を見ている我が家のザリガニに活躍してもらおう!』というわけでデジカメでカシューン!と撮影してそのまま貼り付けてみました。

『おおっ、いいかも!』とそのまま採用v(。・・。)v♪。

このザリガニ、もう一年以上飼ってます。

ある日、近所の公園を散歩していたら道路の真ん中をどうどうとザリガニが歩いているではありませんか。公園内の池から脱走してきたに違いありませんが、ザリガニの進行方向には水が一滴もない乾燥地帯が広がるばかり。

このまま放っておいたら乾燥ザリガニになるのは火を見るより明らか。というわけで池に帰してやろうとハサミで挟まれないようにつまみ上げたんですけど、池のほとりに行くにはけっこう遠回りしないといけないんですよね。

結局そのまま家に持ち帰り、洗面器で飼うことにしました。

で上の画像のザリガニは、その拾ったザリガニの子供です。洗面器で飼っていたらお腹に抱いていた卵が孵化して大量に増えちゃったというわけです。

母ザリガニはその後すぐに死んだんですが、子ザリガニはそのまま生きつづけいっちょまえの大きさに育ちました。

母ザリガニもわが子がこうやってインターネットで活躍?するとは夢にも思わなかったでしょう。運命とは分からぬもの(^Ⅲ^*)。





バクマン。8 【パンチラと救世主】

2010-05-04 11:50:01 | Weblog

最近はちょっと時間があれば、ウェブコミック【時空マジシャン】の制作に充ててしまうので、マンガや小説を読む時間がめっきり減りました。

それにパソコン作業の気分転換には、読書よりもスポーツや散歩のほうが頭脳と身体のバランスが取れて良いですよね。というわけで先日ぶらぶら散歩してたら、ちょっと立ち寄ったコンビニで「バクマン。8」を発見!

買って読み始めたら止まらなくなって結局最後まで読んでしまいました。えらく長い気分転換になってしまった。眼も疲れたし...でもおもしろかったからいいけど。

このブログでも過去に2回「バクマン。」の感想を書いています。(「バクマン。」と「続・バクマン。」)

今回の「バクマン。8」は読み始めてすぐのところでひっかかりました。ひっかかったといっても疑問があったという意味ではなく、読書を中断して自分の頭の中でいろいろ思いをめぐらせたということです。

それは「小説のほうがマンガより文化として高尚か」ということに関して登場人物達がちょっと口論しているシーンでした。

たしかにマンガ好きな前首相が、国営マンガ喫茶(国立メディア芸術総合センター)を作ろうとするくらいマンガは日本を代表する文化の一つに育ちました。でも高尚かどうかと問われれば、多くの日本人は小説のほうが高尚だと答えるでしょう。年齢が高い人は特に。

あっ、話しがそれました。私が頭の中で思いをめぐらしていたのは高尚かどうかということではなく、作家やクリエイターは自分の世界を表現しようとするときなぜその手段を選ぶのかということです。

その手段というのは、小説・マンガ・アニメ・実写映像等のメディアを指しています。そのどれを選ぶのかと。

バクマン。8の中でも、小説すばる新人賞をとった岩瀬という登場人物が小説をやめてマンガの原作者をめざします(その動機はメディアを選んだというわけではないが)。

自分の場合は、スタートは子供のころのマンガ体験。『なんておもしろいんだ!』と感動して、自分もこんなおもしろいマンガを描いてみたいというのが原点ですね。

大人になってコンテンツ制作の仕事をするようになってからは、静止画と文字のほかに動画や音等の情報もデジタイズすることで自由に切ったり貼ったりすることが出来るようになったので、その可能性を追求した自分の持ち味をもっとも表現できるスタイルを模索するようになりました。

だから『このシーンでは主人公に気の箱をボンボコ叩かせて、同時にカホーン演奏を録音したサウンドを流そう』とか『複数の画像をサーバ側に置いといてリアルタイムに選んでコマに表示しようか...』などということを年がら年中考えています。

そのせいでバクマン。8のこのシーンを読んだとき、思わずパタリとコミックスを閉じ、しばし考えてみたわけです。

「なんでマンガなの?」という岩瀬の問いに『それはだね~...』と頭の中でマジに答えている自分でした(。・・。)。

さて、このバクマン。8は【パンチラと救世主】というタイトルのとおり、パンチラが重要なテーマとしてとりあげられています。

やはりジャンプの読者世代にとっては、今もパンチラは欠かせないほど魅力的なものなのでしょうか!?

『パンチラか~...』とつぶやきながら上の画像を描きました。なぜかかなり気合が入っているような。

昔も今も男にとっては永遠のテーマなのか!?