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動画・音声・インタラクティブ性などで織り成す新スタイルのマンガ制作日記

【時空マジシャン】17ページ途中経過

2008-10-31 23:57:55 | Weblog

月末はウェブコミックばかり作っているわけにもいかず、【時空マジシャン】Chapter.2の本編17ページ目の制作もはかどりません。

なんとかFlashでオーサリングを開始したものの早くも1コマ目のすずめの髪の毛でつまずいてしまいました。

15ページ目以降、つまりすずめが巨大鳥を追って空に飛び上がってからは、風に煽られた髪の表現が必要です。そのモデリングがなかなかうまくいきません。

髪、ヘア...最近でこそ本物っぽい髪の表現が可能になりましたが、3DCGの世界ではけっこう難しい分野でした。その昔ようやく人物の3DCG画像が見られるようになったころは、頭に帽子をかぶせたりスキンヘッドのままの人物が多かったように思います。

ところが今は上の画像のように違和感のない(?)毛髪ができるようになったのですから、良い時代です。あと必要なのは創作意欲だけ。

すずめの髪はPoserのダイナミックヘアで作っています。板状のポリゴンにマッピングを施したヘアがまだまだ主流だとは思いますが、私は髪の毛の1本1本が確認できるダイナミックヘアが気に入ってます。重いし、扱いにくいですが...

本当にリアルな頭髪を作ろうとすれば、髪の生え方や流れなどにも気を配りながらデザインする必要があります。でもいきあたりばったりで植毛してしまったので、今になってヘアスタイルを変更しようとするともう大変です。

あっちに増毛、こっちに増毛しながらなんとかここまでこぎつけました。(上の画像)

すずめが随分ワイルド...狙い通りです。

サバンナを舞台に密猟者から動物達を守るために戦う狼に育てられた狼少女。

そんな物語が昔あったような...ないような。








続・ステレオグラムで一休み

2008-10-25 20:25:37 | Weblog


9月25日に「ステレオグラムで一休み」というブログを書きました。今日はその続きです。

目に良いとされるブルーベリーも時期を過ぎ、くだもの売り場から姿を消しました。韃靼蕎麦とステレオグラムで眼精疲労を乗り切らねば...ほんとうは睡眠が一番なんでしょうけど。

前回は交差法という裸眼立体視の見方を書きました。交差法の他に平行法という見方がありまして、その両方の見方を交互にやることで目の運動になると思います。

つまり、近くで目の焦点を結ぶ交差法と遠くで焦点を結ぶ平行法とで眼筋のこりをほぐしたり、視力回復を図ろうというわけです。

交差法のときのモデルは【時空マジシャン】のアヤだったので、今回のモデルはすずめです。なぜブランコみたいなものに乗っているかは、本編p.15をご参照ください。

平行法の見方は以下の通りです。

 1. 遠く(PCのモニターの向こう側)を見るように画像をぼんやり見る
 2. 左右のすずめの画像が分身の術のように4体にブレて見える
 3. 4体のうち真ん中の2体に神経を集中し、真ん中の2体が重なるようにピントを合わす
 4. ピントがぴたっと合うとすずめの画像が浮き上がったように立体的に見える

前回のアヤの画像より、今回のすずめの画像は一回り小さく作ってあります。なぜかと言うと平行法の場合、画像が大きすぎたり左右の画像の間が離れすぎているとピントを合わせるのが難しいので。

平行法と交差法の二つの見方を比較してみるとどちらが難しいでしょうか?

以前私の職場でステレオグラムがちょっと流行ったことがあります。そのときは平行法の方が簡単というかやり易いという人が多かったようです。私も最初に出来るようになったのは平行法でした。

交差法はこつをつかむのに少々時間がかかったのですが、ステレオグラムに慣れた現在では交差法のほうがやり易いように感じています。それに交差法のほうがより立体感がクリアに見えるような気がします。

平行法と交差法を交互にやると良いと書きましたが、やりすぎは禁物です。私もついやりすぎてしまってかえって目が疲れてしまい、後悔したりしてます。

過ぎたるは及ばざるが如し...ですね。






【時空マジシャン】Chapter.2 ネーム17ページ目

2008-10-20 21:14:13 | Weblog
         →【時空マジシャン】Chapter.2のネーム

すずめが4羽の鷲と共に巨大鳥に乗ったブルーを追いかけているページの続きです。

上のネーム画像で、1コマ目と2コマ目の間に苦無(クナイ)を持った手のコマが挟まっていますが、2コマ目の最初に苦無をスチャっと手に持つ画像が現れてからすずめがビシュっと投げるという順番です。

このページでは何と言っても5コマ目が大変そう。

すずめの身体を振り子みたいにぐるーんと回転させながら、上下にもビヨーンと動かさなければならないので。振り子の振幅をだんだん小さくしながら、上下の動きもビヨン、ビヨン、ビヨンと徐々に小さくしていく...

そして上空では鷲達がパニックになりながらも、ばさばさっと羽ばたいている。

うんうん、うまく表現できればけっこうおもしろいシーンになりそうです。

1コマ目から4コマ目までの画像数をなるべく減らして、その節約分を5コマ目に投入。ダイナミックな動きを実現!おおっ、なんかいけそうです!!

頭に思い描いたとおりにいかないのは毎度のことなんですけど...

すずめが巨大鳥に向って投げつけた苦無。地面を掘ったり、戸をこじ開けたりするときに使う道具です。だからあまり敵に投げたりはしないんですよね。

でもすずめの場合はこれしか持ってないんです。敵と戦うときも苦無。穴を掘るときも苦無。そして飛び道具も苦無。全部苦無。

それにしても、あんな毛皮のビキニみたいな格好のどこに苦無を忍ばせているのでしょうか?

忍者漫画の古典的名作「サスケ」では、忍者達は手裏剣を山ほど持っています。そしてそれをサスケに向かって投げつけます。しかも5~6個もいっぺんに...

サスケがさっと身を翻して避けると、樹木にカッ、カッ、カッと手裏剣が刺さります。さらに手裏剣を投げる敵忍者。避けるサスケ。カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッと樹に刺さる手裏剣。逃げるサスケ、投げる敵忍者。

いくら投げても尽きることの無い手裏剣。どこに隠し持っているのでしょうか。なぞです。

すずめの苦無は森のあちこちに隠してあって、すずめの手持ちが尽きると狼や鳥がすぐさま取ってくることになっています。







【時空マジシャン】声を入れました(7~10ページ目)

2008-10-13 19:00:34 | Weblog
       →【時空マジシャン】Chapter.2 本編7~10ページ目(声入り)

【時空マジシャン】Chapter.2の本編7ページ目から10ページ目まで一気に4ページ分の声を入れました。

Flashで音声データを入れるときに、キャラクターが喋りだすときや次の動作などのタイミングを調節します。あと気になるところなどもついでに修正しちゃいます。

やっぱり久しぶりに見るとあちこち直したくなるんですよね。現在のところまだ発展途上というか、制作ページ数を重ねるごとに技術的な改善があるので前のページに戻ると修正すべき点がいろいろと出てきます。

Chapter.1まで戻ってしまうと全とっかえ、つまりちょっとの修正ではすまなくなりそうなのでそれはやりたくありません。でも『あそこだけは直さねば...』と思っている箇所はあるんですが。

更新と称して前に戻って直せるのはウェブコミックならではですね。紙に印刷する漫画では修正の機会は単行本化するときぐらいでしょうから。

今日の画像は写真です。いつもは本編ページに音声データの波形画像を貼り付けたものですが、そればかりではつまらないので自前の録音環境をデジカメで撮ってみました。

庶民の味方、ベリンガー(BEHRINGER)のマイクを中心としたローコスト構成です。マイクとパソコンをつなぐインターフェースはずいぶん前に購入したままあまり使わなかったものですが、ウェブコミックを制作するようなってから活躍してくれてます。

メインの登場人物達は声優さんにお願いしてます。それ以外の猫のくろ太(おいらだってメインだニャ!)やすずめの指笛、その他ちょっとした効果音はここで録音します。くろ太はおしゃべりなのでけっこう台詞が多いんですよね(^^;)

熊のアクビも自分でアクビをしてみてそれを録音し、サウンド・エディターでイフェクトをかけて加工しました。

以外におもしろい音が作れたりします。



【時空マジシャン】Chapter.2 本編16ページ目

2008-10-06 17:57:54 | Weblog
        →【時空マジシャン】Chapter.2 本編16ページ目

こんにちは、Shigです。【時空マジシャン】の最新ページをアップロードしました。いつものとおり声はまだ入っていません。

声は現在、Chapter.2の6ページ目まで入っています。10ページ分までは音声の収録は済んでいるので、急いで入れないと。

上の画は最新ページのすずめと4羽の鷲が巨大鳥に乗ったブルーを追っかけている場面です。これは静止画ですが、もちろん本編は鷲達の羽ばたきとともにすずめのブランコもゆさゆさと揺れています。

背景は山々に囲まれた伊賀の隠れ里の広さや空間を少しでも感じれるように、ゲームみたいに横スクロールしてみました。

いっそのこと360度ぐるっと回転しながら、すずめに巨大鳥を追っかけさせようかなとも...でも今回は2ページ分の背景を用意してスクロールしながら途中まで表示、その後は巨大鳥が奥のほうに飛び去って行き、それをすずめ達も追いかけることで奥行きを表現することにしました。といっても鳥とすずめ達がちっちゃくなっていくだけですけど。(^^;)ゞ

9月末から10月頭にかけて急に寒くなってきましたよね?明け方の冷え込むときに何も掛けないで丸まって寝ていたら、水風呂に入っている夢をみました。

あまりの寒さに目が覚めたのですが、翌日の夜とその次の夜は体調が悪く、時空マジシャンの制作がぜんぜんはかどりませんでした。頭がボーッとしてミスばかり。巨大鳥にブルーを載せないままアニメさせてしまったり...やり直しが大変。

急に10度くらい気温が変化するとやっぱり体調狂います。皆さんも暖かくしてください。

さて...と、4羽の鷲に引っ張られて空に舞い上がるすずめ。

Vueでこのような情景をレンダリング(画像生成)すると、もっと彩度が落ちて影のグラデーションがあちこちに出来て全体的にグレーっぽい色身が少ない画像になります。

そのほうがフォトリアルな大自然の中にいる情景になり魅力的です。でも私は上の画のように肌色がきれいな彩度のあるほうを選びました。代々動物使いの家系に生まれ、子供のころは動物達と遊びながら動物達に育てられたすずめ。その赤子のような肌色を大自然の中にそのまま置いてみたかったので。