Webcomic.tv

動画・音声・インタラクティブ性などで織り成す新スタイルのマンガ制作日記

水面に映る顔

2010-02-25 15:53:16 | Weblog

一昨日の午後パソコンに向かっていたら、急に頭からスーッと血の気が引いて気持ち悪くなってしまいました。しばらく横になっていたら何とか気分が回復したのでよかったのですが、ちょっとパソコン作業に根を詰め過ぎていたかもしれません。

最近はたまに思いついたときに体操するくらいで、運動不足なのは明らか。もっとマメに有酸素運動や筋肉運動をしてバランスの良い生活をしないと、そのうち本格的に身体を壊してドクターストップになりかねませんからね。

そんなパソコン三昧という不健康な暮らしをしつつ、今日もwebcomic【時空マジシャン】のOPムービーを作ってます。

さてそのOPムービーの制作状況ですが、占い師が死神のスモッグから脱出した後のシーンを作っているところです。このシーンでは池が出てきます。上の画像は池の水面に映った占い師の母親の顔。

この水面に移った母の姿、水面の揺らぎをあらわすためのフィルター(フォトショップ)をかけているのでかすかに歪んでいます。本番のOPムービーではこの画像をゆらゆらと揺れるアニメにしないといけません。

同心円状の波紋や細かいさざ波ではなく、顔の表情まではっきりと認識できるようなゆったりとした揺らぎにしたいので、そのためにちょっと試行錯誤が必要そうです。

フォトショップで揺らぎのフィルターをかけた画像を数枚用意して、モーショントゥイーンで緩やかに変化させれば大丈夫だろうと単純に考えていましたが、フォトショップのフィルターではどうも思ったような変形がなかなかできません。

そこでFlashのActionScriptでやってみようと調べてみました。DisplacementMapFilterというクラスがあって、これを使うと水面の揺らぎのような効果を表現できそうです。

このDisplacementMapFilterの仕組みは簡単にいうと、RGBの色情報に基づいて画像のピクセルを移動することによって画像全体を歪ませ変形させるというもの。ダミーの画像で試したところなんとなくいけそうな気がしました。

でも実際にOPムービーの中で使ってみたら不自然な水面の揺らぎになってしまった、という可能性もありうるのでまだもう少し試行錯誤が必要です。

さて、そろそろパソコンを閉じて室外で有酸素運動してきます(m^ェ^m)。

そうそう上の画像ですが、なぜ水面に映っているのが占い師ではなく母親なのか...

それはOPムービーの続きをアップするまでのお楽しみ。ってもったいつけるほどのことでもないんですが、一応ちょっとしたヒキということで(^^;)ゞ。





マンガ民族のアイデンティティ

2010-02-20 16:39:13 | Weblog
英語版はこちら⇒ 英語版【時空マジシャン】Chapter.2 オープニング(仮)

昨年末のブログ(12月31日)でwebcomicサイトの英語版を再開したことを告げました。でも今年になってからウェブコミック制作のほとんどの時間をOPムービー制作に当てていて、ふと気が付いたら2月も下旬。

Σ(゜Д゜;)「いかん!」というわけでwebcomic英語版の下記の2点を取り急ぎ更新しました。

 ・現在制作中の日本語版OPムービーの1cutを抜粋してChapter.2の仮オープニングにする
 ・Chapter.2の1ページ目を英訳する

これでひとまず英語版Chapter.1の最終ページ → Chapter.2のオープニング → Chapter.2の1ページ目がつながりました。

現在制作中のOPムービーから1cutを抜粋したといっても、上の画像+サウンドのシンプルなものです。OPムービーが完成したら、音声を英語にする予定は今のところ無いので、画面のどこかに英語の台詞や解説を加えたものを仮オープニングと差し替えるつもりです。

今回英語に置き換える更新作業をしながら、以前Webサイト制作の仕事をした時に考えたことを想い出したのでちょっと書いてみます。

そのころ私は丁度Webサイトの企画提案をしていて、Webページのサンプルデザインを考えていました。最終的にクライアントに納品するコンテンツは、スタッフのグラフィックデザイナーがスタイルシートなどで見栄えの良いおしゃれなデザインに仕上げてくれますが、企画提案のサンプルや個人レベルで引き受けたサイトは自分でデザインしたりしてました。

ある時私は、日本語のページと英語のページを見比べながら『う~ん、英語だとデザイン的にかっこいいんだけどなぁ...日本語にするとイマイチなんだよな』などと自分でつぶやいたのを憶えています。

それはとりもなおさず自分のデザインセンスの悪さを言語のせいにしていたわけです。でもそのとき確かにそう思ったのも事実でした。

ところが現在、webcomicサイトの英語版を作っていて『やっぱり英語にするとかっこいいじゃん...』とは思わないんですよね。それはなぜでしょうか?

考えてみると...もしかしたら日本語民族としてのアイデンティティが成長したのかも!?

いや、マンガのコンテンツだからでは?...

いまやマンガやアニメは日本が世界に誇る文化です。私も手塚治虫をはじめとした先人達が育んできたマンガ・アニメ文化をお腹いっぱい食べて育った一人です。いわばアトムの子(山下達郎)。だからほそぼそと自主制作しているこのウェブコミック【時空マジシャン】という作品を発信するときでも身体の中に根付いたマンガ民族のアイデンティティがあり、悩むことはないのでしょう。

つまり企業の情報を発信するWebサイトでは、言語のデザイン性程度でぶれていた心がウェブコミックのコンテンツでは動じることがないようです。

と分析しながら時空マジシャンの英語版を作っていました。

さあ、今年は英語版にも力を入れよう!

Chapter.2のOPムービーを早く完成させて、Chapter.3に進もう!

インタラクティブな要素にも挑戦しよう!

webcomic制作のTips集も作ろう!

...だんだん眩暈が( ̄▽ ̄ι)。





【時空マジシャン】OPムービーcut1~9の4

2010-02-14 16:08:14 | Weblog
本編はこちら⇒ 【時空マジシャン】Chapter.2 オープニング・ムービーcut1~9の4

前回は占い師が「キャアーアーッ」と絶叫するところまででした。先程その続きをアップロードし、動作チェックをしたところです。

動作チェックは部分的なムービークリップを確認した後、全体を連結して頭から見直します。

OPムービー制作の最初の段階で18世紀マルセイユの市場シーンに時間を掛け過ぎ、「この調子じゃOPムービー完成はいつのことやら...」と気が遠くなる気分でした。でもその後コツコツと制作を続け、現在のところcut9の途中まで到達。やっぱりコツコツが大事!

といっても進捗状況はOPムービー全体のまだ四分の一程度。先は長いので、コツコツコツコツコツコツ続けねば。

OPムービーの更新ファイルをwebcomic.tvのサイトにアップした後、占い師が死神のスモッグを振り払って逃げる姿をブログ用に別角度からレンダリングしたのが上の画像です。ふふふっ、またギャラリー用画像が増えた(^m^*)ホクホク。

この静止画はそれなりに占い師が死神から逃れようとするダッシュ感が出てると思うんですが、本編のOPムービーの逃走シーンはこれに比べると大分落ちます。

本当はこの静止画くらいのクオリティでアニメさせたいんですが...

実はそろそろアニメーションのクオリティを上げたいと思ってます。Chapter.1制作時のころと比較すれば随分丁寧に作るようになりました、これでも。なにしろChapter.1のころがあまりにも稚拙だったので比較してもしようがありませんが。

今まではネット上で公開する作品なので、ファイルサイズを大きくしたくない→だから画像を少ししか使えない→ゆえにアニメの質が上がらない、と誤魔化していました。

ファイルサイズを抑えたい気持ちは今も変わりません。ブロードバンドが普及した現在でも、ヘビーなデータが飛び交っているエリアや時間帯、トラフィックの状況等によってはサクサクと閲覧できるとは限らないので、軽いのに越したことはないと思うわけです。

だからFlashのタイムラインの各フレームに1つずつ別々の画像を置くという方法で滑らかなアニメを実現しようとは思ってません。上の画像のように動きのある静止画で、なおかつ動作の開始時と終了時のフォーム(姿勢)が適切ならいい感じのアニメ感が得られると思うのです(もちろんモーション・トゥイーンをタイミングよく使って)。

というようなことを考えながら、占い師が死神から逃走する後ろ姿のアニメを作りました。出来は...正直言ってへたくそです(-д-;)。でも何度もやり直したので見てやってください。

それにしても上の画像。占い師は学生時代は陸上部か!? クラウチングスタートか!?

このシーンを作るまで、占い師の走り方なんてぜんぜん考えてませんでした。タロットからのメッセージを読み取ろうと悩む彼女の姿ばかりイメージしていたので。





【時空マジシャン】16ページ音声付加

2010-02-07 11:58:38 | Weblog
本編はこちら⇒ 【時空マジシャン】Chapter.2 本編16ページ

本日の成果は1ページ分の音声を入れたこと...う~む、鷲爺(わしじい)の声でつまずいてしまいました。本当は2,3ページ分の音声を入れたかったんですが。

【時空マジシャン】chapter.2の16ページ目の台詞は、すずめを持ち上げて飛んでいる鷲達のおしゃべりです。鷲爺という老鷲と若鷲AとBがしゃべります。

鷲爺はすずめ率いる動物軍団の生き字引のような存在。本当はすずめを引っ張り上げて飛ぶ4羽に加わるには少々厳しい年齢なのですが、その知識を買われて「すずめ引っ張り隊」を引退できません。

この鷲爺の台詞の収録で手間取ってしまい、制作時間が無くなってしまいました。私の頭の中にある鷲爺の声は、しゃがれたハスキーボイス。もしくはだみ声。

時空マジシャンの主な登場人物の声は基本的に声優さんにお願いしてます。でもすずめの軍師、猫のくろ太と動物達の声は私の担当です。

本来なら動物達の声もお願いしてしまえばよかったんですが、どの動物にどんな声でどれぐらい話させるか決めてなかったし、そもそもしゃべるシーンが少ないと思っていました。ところがけっこう多いんですよねこれが。予想以上におしゃべりでしたd(-。-;)。

そんなわけでパソコンにオーディオ・インターフェースとマイクを差し込んで録音開始。一発でいい感じに録れれば、すぐに音声データをFlashに持っていってオーサリング、完成v(^▽^)vよっしゃー♪。という予定だったんですが、そうは問屋が卸しませんでした。

うまく声がしゃがれてくれず、鷲爺らしい声になりません。声を無理に押しつぶして何度も録音しているうちに、気道が痛痒くなって苦しくなってきました。

なんとかぎりぎり鷲爺の声かな?というところで録音終了。若鷲AとBの声は、やや高音の声で発声しピッチを上げるフィルターで若鳥らしい(と私は思うんですが)感じを出しました。

鷲爺の声としてはまだちょっとこなれていないんですが、これから回数を重ねるうちに徐々にイメージどおりになっていくと思います。

さて上の画は新たにブログ用に角度を変えてレンダリングしたものです。このすずめがブランコのような板に座って飛び上がるシーンも、手を変え品を変え再利用してきました。12月28日のブログではすずめの上にカメラをセットしてレンダリングしたので、今回は下から見上げる角度にしました。

ブログ用に描いた画像は時空マジシャン本編には出てこないので、ある程度枚数が溜まったらギャラリーと称してwebcomic.tvサイトにも掲載しようかと思ってます。

コンテンツ増量作戦です(* ̄ー ̄)。