Webcomic.tv

動画・音声・インタラクティブ性などで織り成す新スタイルのマンガ制作日記

【時空マジシャン】時空ダンス ネーム6

2007-11-28 19:03:53 | Weblog

相変わらずネームを1ページ描いては、本編を1ページ制作するという超スロー
ながらもマイペースで進行中のウェブコミック【時空マジシャン】であります。

さて、今日はChapter.2 時空ダンスのネーム6ページ目

動物を自由自在に操る女忍者すずめも、UFOスピーカーからサブリミナルに発っ
せられる催眠イフェクトに意識が朦朧としてきたもよう。

しかし栗葉の里ではかなりの使い手であるすずめです。遠のく意識の中でも必死
に手裏剣(クナイ)をUFOスピーカーにシパッと投げつけました。

こいつか!』 『ガチン!

弱弱しく振動しながら墜落するUFOスピーカー。さあ、どうなる!

ネームのときはあまり書くネタが無いからって、なにも弁士のように解説しなく
てもいいんですが。

催眠イフェクトは脳内を刺激してメラトニンという眠りを誘うホルモンをドピュ
ドピュと分泌させる仕組み(というか設定です)

このページは前のダンスシーンが2箇所もあるページと違って、Flashでのオーサ
リングにそれほど手こずることはなさそうな予感。

といっても実際にオーサリングを始めると、予想外に苦戦するのがいつもの
パターンなのですが...

Chapter.1 栗葉の里を制作していたころは、画像の動きもちょろっとでしたし、
音楽もほとんど無しでせいぜい効果音程度でした。

画質も細部まで気を配るゆとりがなくて、今より粗かったです。
まあでもあのころはまだスタイルを模索しながらの制作だったので、他にパワー
を取られるのは止むを得なかったでしょう。

でも今はある程度スタイルも整いつつあるわけだから、本来目指していた『このように作りたい!』という夢をもう一度念頭において制作せねば...

このように作りたい!』という意味は、静止画・文字・動画・音声・インタラクティブな仕掛け等のウェブコミックならではの要素を自由自在に駆使して物語を紡ぐということです。

言うは易く行うは難し...

【時空マジシャン】Chapter.2 時空ダンスのネーム



【時空マジシャン】本編5ページ目

2007-11-23 17:14:27 | Weblog

このページは大苦戦してしまいました。
【時空マジシャン】のChapter.2本編5ページ目です。

苦戦の原因は1ページの中に2コマもダンスシーンを入れたこと。
しかもそれぞれ違う振り付けだし、ループ・サウンドも2曲だし...

2コマ目を作り終えた段階で、すでにFlashのswfファイルのサイズが170kバイトくらいになっていたと思います。このままでは最終的に250kを超えてしまうことは火を見るよりも明らか!

というわけでその後いろいろと苦労してなんとか234k程度に収めました。
(といってもまだ声データを入れてない状態なので、もしかしたら250k超えも
ありうるかも)

いままでの最高記録はChapter.1のときに1ページ251kバイトというのがありましたが、最近はだいぶコツをつかんできたせいか200k前後に抑えることができていました。

このウェブコミックはブロードバンド時代だからこそ『よし、作ってみるか!』という気持ちになったわけで、もし昔のようにダイヤルアップ接続が主流の時代だったらやってなかったかもしれません。

それでもやっぱりあまりヘビーにはしたくないので、swfファイルのサイズを
1ページあたり200kバイト前後に抑えるようにしてます。

このウェブコミックは1ページ単位なのでページをめくるときにあまりストレス
を感じないということと、自分で許せる画質・音質ということを考慮した結果
このサイズに落ち着きました(別に調査などをしたわけではないので自分勝手
に落ち着いてるだけですが)

ですから本当は、最近のインターネット回線速度事情を調べて適正なファイル
サイズをはじき出したり、読み手のPCの環境に合わせてコンテンツを振り分ける
などの配慮が必要なのでしょうが、とりあえずそれは置いといてウェブコミック
の制作を進めたいと思います。

さて、3コマ目ではマジシャン・ブルーと猫のくろ太が変なダンスを踊ってます
が、あいかわらずダサダンスですね。

別にかっこいいダンスを踊らせたいわけではなくて、といって笑わせるダンス
をねらっているわけでもありません。

できればブルーならではのオリジナリティのあるダンスで、ちょっとクスッと
くるようなほほ笑ましいような感じになればいいのですが...

なかなか難しいですね。

2曲目のループ・サウンドは催眠イフェクトがオン!ということで、UFOスピー
カーから眠気を催す周波数帯の超音波を発しているという設定です。

ちょっと眠りに吸い込まれそうな雰囲気の曲にしてみました。

【時空マジシャン】時空ダンス本編5ページ目



リサ・ランドール 異次元は存在する

2007-11-11 10:05:52 | Weblog


先日ブログに書きました「時間はどこで生まれるのか(橋元淳一郎著)」という
本と共に購入したのが「リサ・ランドール 異次元は存在する」です。

両方とも読みやすそうだったので。

この本は宇宙飛行士の若田光一氏が、今注目の科学者リサ・ランドール博士に
インタビューするという形式で書かれています。

100ページにも満たない厚さなのですぐに読み終えました。

われわれが実感している3次元+時間の世界は、5次元世界に存在する膜のよう
なもの(ブレーン)に閉じ込められている、とランドール博士は言っています。

このあたりの説明はあまり深く書かれていませんが、雰囲気は理解できました。

でもあまりピンとはきていない状態。さらに深く理解するためには博士の著書で
全米ベストセラーの「ワープする宇宙~5次元時空の謎を解く」を
読まねばなりませんね。

それにしても、世界的なキーパーソンであるランドール博士とスペースシャトル
で宇宙に飛び出した若田飛行士の対談は、普通の人ができない体験談なので
とても興味深いものがありました。

宇宙ステーションですべての明かりを消して眠ったときに『これまでに感じたこ
とがない大きな孤独を感じた』という若田飛行士の話は何となくわかるような
気がします。

母なる地球を離れて無重力の宇宙でポツンと浮いていたら、きっと何とも言えな
い孤独感に襲われるかもしれませんね。

この本を読み終えて印象に残っていることがあります。

それはリサ・ランドール博士も若田光一飛行士もそれぞれの研究・開発に情熱を
もって取り組んでいるのはもちろんのこと、その課題や謎の先にある世界に希望
と期待を抱いていると感じられたことです。

異次元や時間、そして宇宙などの研究をしているとその先にあるものに夢や希望
ばかりを抱いてはいられないように私は思うのですが、つまり人間が知覚できな
いレベルの世界であったり、またあまりにも天文学的な規模であるために研究者
の神経がもたないのではと思ってしまうわけです。

ところがお二人とも研究や宇宙探査の先にあるものの可能性を信じ、それぞれの
仕事を熱意をもって楽しんでいるという感じがこちらにも伝わってきて何となく
嬉しくなりました。

「ワープする宇宙~5次元時空の謎を解く」は読破するのに時間がかかりそう
ですが、そのうちトライしてみたいと思います。


時間はどこで生まれるのか

2007-11-03 19:12:28 | Weblog

「時間はどこで生まれるのか(橋元淳一郎著)」という本を読みました。

私が今制作中のウェブコミック【時空マジシャン】のために、リサ・ランドール
博士の本などと共に用意しておいた参考資料の中の一冊です。
私が思い描く漫画チックな時空イメージに物理学的リアリティを付け加えたり、
アイディアのヒントをゲットしようと思いまして。

数式バリバリのヘビーな本だと途中で投げ出してしまいますが、この本はそうい
うこともなく、分量的にも手ごろで挫折することなく最後まで読み終えることが
できました。

いままで4次元や高次元の空間については自分自身でそれなりに想像をめぐらせ
たりしていましたが、時間についてはあまり考えるための取っ掛かりがなかった
んですよね。単に過去→現在→未来と動く歩道のように流れていくと勝手に決め
ていました。

私の場合、やっぱり時間というと時計を思い浮かべてしまいます。時計の針は
否応無くチッチッチッチ...と時を刻んでいくし、気を失っていても時間は経過
するでしょうし。

つまり自分と関係ないところで時間は過ぎていくと感じていたわけです。
ところがこの本によると自分の意思が時間を生みだしているとのこと。

私はこれまで時間論や時間学の本を読んだことが無く、エントロピーという概念
(乱雑さの度合い)で時間について考えるのも初めてです。そういった意味では
この本によって私は新しい視点を得ることができました。

たしかに部屋も掃除をしなければ乱雑になるし(エントロピーの増大)、
我々人間の身体だってやがて秩序がくずれて最後のときをむかえるのも事実。

なるほど...生命秩序を維持しようとする意思が時間を感じてるわけですか

時間という概念について書かれたこの本を読み、そして考えているうちに「生命とは何ぞや」というところまで行き着いてきました(ある意味当然かもしれませんが)

そしてそのとき、心をふっとよぎった感覚があります。自分の意思・人格という
ものが非常に頼りない存在に感じられて、怖れのような感覚がふっとよぎったの
かもしれません。

でも太古の昔、生命がまだバクテリアのころから秩序を少しでも長く維持しようと、つまり生命を維持しようと努力してきた数十億年もの永い年月のたまものと考えると神秘的な存在とも思えます。

著者は、もし過去をのぞき見たとしたら魑魅魍魎の棲むようなおぞましい世界
だと思う、と書いています。まるでポジからネガに反転したような本能的に拒否
する光景と。

上の画は過去をネガに反転してみました。たしかに顔や手の部分などはポジの
赤みをおびた生命を感じる肌色に対して、ネガの青黒い色はおぞましいかも。

裸体にすればそのあたりがもっとが判りやすかったですね。