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動画・音声・インタラクティブ性などで織り成す新スタイルのマンガ制作日記

iPad版:目次のネームにリンク

2011-07-31 18:25:30 | iPad版制作日記

トップページからネーム(もしくはストーリーボード)をタップするとこのページに飛びます。上の画像はネームの2ページ目です。

飛ぶときのページめくりのトランジション(画面切替え効果)は、右から左にスライドするシンプルなものです。どうもこのスライド効果は私向きのようで気に入ってます。

このトランジション効果にはページの角がピラッとめくれるタイプや、忍者屋敷の壁のように板が回転するようなものがあります。でも『おおっ!』と思うのは最初だけですぐに飽きると思ったので不採用。やっぱり最終的にはシンプルなのが良いですね。

CATransitionクラスを使うとこの他にもいくつか切替え効果があるようですが、たぶん私はあまり使わないでしょう。フェードイン、フェードアウトくらいは使うかもしれませんが。

そういえばCD-ROM制作の仕事をやっていたころは、Macromedia Directorというツールを使っていました。このDirectorにはたくさんの画面切替え効果が搭載されていて、最初はけっこう使用してたんですけど徐々に使わなくなりました。

クライアント企業の担当者からも、「この画面切替えのときのアニメーションいらないから、もっとちゃっちゃかスピーディに動かしてください。」なんて言われちゃって、やめることにしたんですよね。

やっぱり初めからツールに用意されている機能はシンプルなものに限る!?

それからスライド効果を設定しながら考えたことは、電子コミックや電子書籍といっても紙の本をどこまで模倣する必要があるだろうかということ。

紙の本ぽさを追求するのは最初だけの傾向で、次第にタブレットに合った使用感が求められるのでは!?いつまでも紙をひきずっているのであろうか?いや、それはないでしょう!と感じました。

紙の本は紙の本でそう簡単にはなくならないであろうし、印刷された本の匂いを嗅ぎたいときは本を手に取り、タブレットならではのコンテンツを読みたいときはネットでダウンロードする。そういう利用のしかたがしばらく続くんでしょうね。

さてネームのページが出来たので、これでエトセトラ(この電子コミックの読み方とかその他の情報をまとめたページ)以外のコンテンツには一応リンクを張り終えました。

もちろんまだそれぞれ1~2ページくらいしか出来ていません。あとはページを作っては追加していくだけです。もしくはダミーのページを用意して、とにかく1冊作ってしまい、後から本物のページと差し替えていけばOK。

と簡単に書きましたが、実は保留にしてある問題点がじわじわとボディーブローのように効いてきて、なんとなく重苦しい気分になってきました。

でもその問題点の一つとさっそく対峙することになりました。それはアニメーション。

一応ざっくりとコンテンツのリンクを張り終えたので、次はいよいよ本編の制作を進めなければなりません。

上のネームの本編制作に取り掛かります。

このネームを見ながら頭に思い浮かぶのは、Flashでのアニメーションの作り方。XcodeでObjective-Cではまだ複雑なアニメは作ったことがないので、これが初めてです。

レナがどんどんどんどん空高く飛翔して、やがて「バキッ」という音がして落下します。そして画面がゆっくりとブラックアウトして、このページはおしまい。

レナの落下体勢を数パターン用意して、それぞれモーションブラーを掛けてスピード感を出しながらゆらゆらと揺らし、次の体勢にバトンタッチしていく。

『う~む...難しそうだ(-_-;)』。

いきなり一番難しいアニメシーンが出てきてしまいました。

これを何とか乗り切れば『よし、いけるv(。・・。)v♪』という手ごたえが得られるだろうし。

でも『あかん...だめだこりゃ<(*ω*)>』だったら。

まあとにかくやってみます。




iPad版:キャラクター紹介

2011-07-24 19:55:08 | iPad版制作日記

前回ようやく完成したミリーのキャラクターを使って、キャラクター紹介のページを作りました。

トップページのContents(目次)から[キャラクター]をタップすると、登場人物のサムネイル画像が表示されます(まだ作ってませんが)。そのサムネイルをタップするとそれぞれの紹介ページに飛びます。上の画像がミリーの紹介ページ。

私は登場人物の背景を細かく描くのが好きで、今回も幼い頃のレナとミリーのエピソードなどを細かく書きそうになったんですが、思い止まり上のようにあっさりまとめることにしました(^。^;)ホッ。

ミリーの顔に関しては今後苦労しそうな予感。顔の角度によってはレンダリング画像が、ミリーの特徴が出なくて別人のような表情になってしまいます。前回のようにドアップのシーンはポストワークもしやすくて問題ないけど、顔が小さい画像では苦労しそうです。

登場人物としては、他にレナの父親と母親も作らなくてはいけません。父親は【時空マジシャン】のブルーのモデリングデータをベースにして、40代くらいに老けさせようかと... 

母親は同じく【時空マジシャン】の占い師の母親のような感じでいこうかと思ってます。

でも彼らが登場するのは物語の後半なので、今回のキャラ制作はとりあえずここまでにします。

さてiPad版電子コミックの読切作品の制作もスタートし、ここに来てようやく他のiPadコンテンツの研究を始めました。

「なにー、今頃ですとー?」という感じですが、他のコンテンツを参考にしたくても自分の描こうとするものが固まらないかぎり参考にしようがないというのが率直なところです。

いろいろなiPadアプリをダウンロードして、今ユーザーに求められているコンテンツはこういうものであろうということを調査して、『ではそういう作品を作ろう』という制作スタイルは自分には向いてません。というか出来ません。

だから自分に出来るやり方で作るしかないんですよね。

表現したいテーマを決めて、ストーリーを練って、そのストーリーの上で活躍するキャラクターもほぼ決まり、さて次はというところまで何とかやってきました。

既にAppStoreに並んでいるいろいろなコンテンツを参考にできる段階までやっとたどり着きました。まずは必要最小限のシンプルな見せ方にしようと決めていました。でも実際にダウンロードして自分で読んで試してみると、『おっ、これは便利だし親切な機能なので参考にしよう』という感じで取り入れ始めたところです。

会社の社員やスタッフとして制作する場合はもちろんこんな自由な作り方は許されませんよね。しっかりマーケティングして、最終的な収益までしっかり計画した上で企画書を作り提案しなければなりません。もちろん様々なiPadアプリを試し、ユーザーの評価も十分に吟味して。

でもこのiPad版電子コミック制作プロジェクトは私個人の持ち味全開でここまでやってきましたし、これからもこのスタイルでやっていきます。

さて、どうなることやら。





iPad版:Wings友だちミリー

2011-07-20 20:36:55 | iPad版制作日記

【Wings(ウイングス)】の主人公レナの友達ミリーを作っているところです。

新作の読切というのは、キャラクターを新たに創り出さなくてはいけません。特に私の場合、画像を3DCGで制作するのでいろいろと大変です。

読切でいこうと決めてからも、【時空マジシャン】の番外編にしようかなどと思案していたのは、キャラのデータが一応揃っているのでオーサリングにすぐに取り掛かれるのが魅力でした。でも結局は、まったく新たなものを創る魅力が勝ったわけですが。

さて【Wings】の登場人物は、5人と1台(ロボット)と2匹(猫とネズミ)です。あんまりキャラが多いのもごちゃごちゃするし創るのも大変だし、丁度良い人数ではないでしょうか。

褐色の肌が魅力的なミリーはレナの幼馴染であり、またウイングス競技のライバルでもあります。

頭の中にミリーのイメージがあったので、ラフスケッチで描き出したところまではよかったけど、その後3DCGで起こそうとするとなぜかイメージとかけ離れてしまい、上の画像に至るまでにえらい苦労してしまいました。

久しぶりにメタセコイアを起動したんですが、かなり忘れてました。さすがに基本的な使い方まで忘れてはいなかったですけど、細かい技は『あれ?どうやるんだったっけ??』という具合でなかなか思い出せません。一時はかなり使いこなしてたのに...

昔からそうなんですよね。マスターするのに時間がかかるわりに、忘れるのは早い。

とくにプログラミング言語などは、昔のソースを久々に開いたりすると、『ん?...んん???』という感じで本当に自分で書いたのか、と疑ってしまいます。忘れないようにコメントまで細かく書いてあるのに、コメントごときれいさっぱり忘れていたりします。

なのでなるべく間を空けない。そろそろ忘れそうだなと思ったら、そのアプリケーションを起動する、といきたいところですがなかなかね。

さてミリーに話を戻します。

主人公のレナが若さゆえの上昇志向であったり、ちょっときついところがあったりするのに対して、ミリーは落ち着いた性格。自分の身の丈にあった考え方や行動をとります。良く言えば。

悪く言えば、慎重すぎるしチャレンジ精神に欠けます。一見やんちゃな感じで周りを困らせそうなルックスですが、正反対におばちゃんぽい性格です。

というキャラ設定で作り始めたところ、予想外に手こずり時間もかかってしまいました。

でもなんとか上の画像までたどり着いたので、ほっとしてます。私の頭にあったミリーの顔はもうちょっとひょうきんなんだけど、このミリーも気に入ったのでOkです。

まだ細部は作り込みが必要です。眼なんか黒目や虹彩、白目の部分に色指定をしただけでそのままレンダリングした状態。耳も中途半端だし。

私にとって3DCGのキャラで一番重要なことは、生命を吹き込むことです。血を通わせること。

その意味では、上の画像はまだ半分くらいしか生命が吹き込まれていません。ようやく血が通いだしたところ。

でもミリーの制作はとりあえずここまでにして、あとはミリーが登場するシーンで残りの生命を吹き込むことにします。

ほかにもやることが目白押しなので。






iPad版:Wings1ページ目のアニメ

2011-07-11 18:24:27 | iPad版制作日記

土日はWings本編の1ページ目を作っていました。

電子コミック【Wings】を起動すると、前回ざっくりと作ったトップページがまず表示されます。

そのトップページにはContentsつまり目次が書かれていて、その項目は以下のとおりです。

 Contents

 Wings -ウイングス-

 キャラクター(登場人物)

 ネーム(画コンテ)

 エトセトラ

シンプルにこれだけです。エトセトラはまだ項目名が決まってないのでとりあえずエトセトラと書きましたが、サポートURLなどの情報やあとがき等をここにまとめる予定です。

まずはトップページからこれら項目にリンクを張っておく。そしてあとはページを積み重ねていくという方法で制作していこうと思います。それから基本的には電子コミックとはいえ漫画本なわけですから、頭からページをめくっていけば自然に最終ページに到達するようにします。

というわけで最初はWings本編の1ページ目からとりかかりました。

1ページ目からいきなり主人公レナが羽ばたいているアニメーションが出てきます。しかもフルショットで。

最初から「えっ、がっかり!」というアニメにしたくないので、気合を入れてとりかかりました。とはいえここだけ画像数を多くするというわけではなく、いつものとおり省エネアニメです。

小技としては、翼の先端あたりの羽にモーションブラーをかけています。これは【時空マジシャン】でも素早い動きのときには多用してきましたが、省エネアニメではけっこう効果を発揮してくれる技です。

プログラミング的には、以前パラパラアニメのところで練習しているので同じ要領で作りました。

結果的には、まあまあの出来です。つまり自分的には許せる出来。

そして何よりも、iPadというタブレットに合った解像度・サイズ・発色で画像を一つ一つ吟味しながら制作し、動作チェックしながら作っていけるのが良い感じですね。リアルタイムで最適化されてるところが良いです。

Flashのように動きを仕込んであるMovieClipにさらに別の動きをさせるとか、パラパラアニメの途中で微妙な調節をうまく出来るかなど課題はありますが、それらは今後制作しながら試行錯誤していくしかありません。

ひとまず快調!(=^▽^=)





iPad版:Wings制作開始

2011-07-05 18:45:11 | iPad版制作日記

さあ、iPad版電子コミック【Wings-ウイングス-】の制作を開始しました。

いままで鉛筆で描いたラフスケッチを3枚お見せしましたが、今回は3DCGでレンダリングした画像です。

この画像にタイトルロゴとちょっとしたメニューをレイアウトして、トップページにする予定です。

メニューは、本編の他にネーム(画コンテ)、キャラクター紹介、その他の情報をまとめたページなどを選べます。

さっそく以前作った画面遷移の簡単なテンプレートにこの画像を読み込んでみると、iPadシミュレータの端っこに小さく表示されました。

『そうだった、iPadの解像度は1024×768だっけ...』というわけで、再度大きくレンダリングして画像を差し換えると真ん中にズンと主人公レナが表示されてまずまずです。

そうなんですよね、今までWebブラウザで閲覧することを前提にWebコミックを描いてきたので、比較的小さな画像で制作してきましたがこれからは大きめの画像を作らないといけません。

でもそうすることによってiPadできれいな電子コミックを見ることができるわけで、やり甲斐がありますよね。

とはいえ次期iPadは解像度が4倍(2048×1536)なんていわれてますが、それはちょっとでか過ぎじゃないかと...たしかに写真集なんかには良いでしょうけど、私が作ろうとしている動く電子コミックにはそのサイズはヘビー過ぎるような気がします。

動く電子コミック...う~む、やっぱり動かしたいですねえ。フルアニメのように上等に動かなくても良いので、チープでも味のある感じに動かしたいわけです。

ある程度動きがあるとそこに仕掛けを施したくなります。というか色々なアイディアが湧いてくるんですよね。

たとえばこのWingsのレナが背中にしょっている翼があります。読者がこの翼のセッティングをできるようにしておく。するとそのセッティングによってレナが大空を飛ぶときのスピード感とか飛び方が変わってくる、というようなアイディアを盛り込むことができるようになります。

それは動きだけに限ったことではなく、音楽など他の要素についても同じことがいえます。つまり物語を紡ぐための要素が多くなると、それだけいろいろなアイディアが湧く余地がふえて、その結果奥行きのある電子コミックができると思うわけです。

おっと、翼にセッティングできるようなアイディアはたとえばの話ですよ。今回はとてもとてもそんな状況ではありません。

翼をつけたイカロスのように墜落してしまうかも。