ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

歴史に埋もれた女の生きがい『吉田松陰の妹』

2020-05-11 08:21:52 | 歴史から学ぶ
@江戸・明治の女性の功績等は歴史にはほとんど出てこない「脇役」である。松蔭の妹、杉文は3人の世の乱れを越え、新たな日本を築こうとした英傑を支え、最後まで見届けた「内助の功」の最たる女性だろう。その実は「侍(夫)の名誉を守る」ことに徹した支えだったことである。 「賢母」は夫を立て、家庭を守り、親戚・友人をも敬う心を忘れないことなのだろう。 今後、さらなる「歴史の女性」が表に出ることを期待したい。
『吉田松陰の妹』原口泉
「概要」日本近代を動かした英傑(おとこ)吉田松陰、久坂玄瑞、楫取(かとり)素彦の生涯を見届けた、知られざる「女の一生」とは。2015年NHK大河ドラマ『花燃ゆ』のヒロイン・杉文。
吉田松陰の家族は 3男4女 父杉百合之助、母瀧子(全員漢書を読み学問には厳しい家庭)
    長男兄梅太郎(のち民治、山口権典事、松下村塾塾長、私立修善女学校校長)
    次男 寅次郎(のち吉田松陰、29歳で処刑・顔に痘痕があった)
    長女姉千代(のち芳子、児玉祐介の妻、文之進の介錯をした女性)
    次女姉寿 (楫取素彦の最初の妻・15歳、群馬県令の妻、浄土真宗の啓蒙、44歳没)
    三女妹艶 3歳で他界
    四女妹文 (久坂玄瑞の妻・玄瑞は25歳で自刃、のち楫取素彦の妻・美和子となる)
    三男弟敏三郎 (聾唖、松蔭に最も似ていた、温和で賢い、32歳没)
    叔父 玉木文之進(松下村塾創設者・萩の乱の弟子前原誠一の責任を負い自刃)    
杉文は「名もなき」一人の女、一人の妻として内助に徹した女性・妻であった
    美人ではなく、品の良さも程々の女、健全で家庭的な女性、松蔭とは13歳の差
    松下村塾での下働きと松蔭の身の回りをほどなくお世話、玄瑞18歳と文15歳結婚
    結婚生活は約7年間、ただ一緒に暮らしたのはごく僅かで文通20通が頼りだった
    文中の多くは家族、親戚、友人、墓参りなど気配りと文への安心感を漂わすものだった
    文通には多くの和歌5・7・5・7・7 31文字が多く心の唯一の支えだった
        嵐山の桜「大ぎみの御幸霜がな嵐山桜花今盛りなり」
        「しら雲のたなびくくまはあしがきのふりぬる里の宿の辺りぞ」
        「夕なぎにいたくななきそはま千鳥なが声聞けば都しおもほゆ」
    「女戒」貞節、専心(家庭内の世話・食・家事周り)を守り抜いた
    玄瑞を妹に言葉「玄瑞は防長年少第一流の人物にして、固よりまた天下の英才なり」
    玄瑞の死後、毛利家の奥女中として働く
    松蔭の死は武士の誇り「名誉を守る」(損を承知の行動)として文の生きがいとなる
    寿の看病、家事手伝いをしながら楫取家を守る努力する、その寿死後2年後に再婚する
    楫取と再婚、夫男爵の妻男爵夫人となり、産業復興、教育啓蒙(華浦幼稚園設立)
    明治天皇大10皇女御養育主任付き女官となり、夫80歳で没、成二位、美和子80歳没
    日本の製紙業を広め世界の絹織物8割のシェアに貢献(富岡製糸場)
「女の生き方」薩摩篤姫(のち天璋院)、新島八重と同時代「歴史の影に女あり」
    脇役・名もなき女たちの偉大さが歴史に埋もれる
    「貞女は二夫に見えず」文・八重(会津藩砲術家の妻、その後新島襄)・お龍(坂本龍馬の妻、その後西村松兵衛)
・家族・手紙 (家族思いの兄弟姉妹)
    松蔭は家族宛に約700通が残っているが、実際は1000通以上だとされる
    松蔭は野山獄幽閉1年2ヶ月で差し入れた本が512冊とある(読書家であり教育家)
    松蔭の弟子に書いた内容「人間わずか50年の命だ。人生70は古希稀である、何かお腹の底からやりたいことをやって死ななければ成仏できないぞ」(留魂録)
・「松下村塾」は門下生の平均年齢は19歳
    「真の志士なら成業ではく忠義をやれ、志士たるものは天下国家の捨て石たれ」
    信じてことを行う時、結果を恐れてはならない、生死は度外に置くべしとした

親友とは「信実」を守り通す仲間『走れメロス』(名作から思う事)

2020-05-10 17:50:00 | 人生を「生かす」には
「信実」とは、真面目で偽りのない事、とある。この書にある命をかけ真の親友と呼べる仲間は周りにいるだろうか。現代ではまず「無」と言っても過言ではないだろう。薄情な世の中になったのか、世の中が薄情になったのか。上っ面だけの薄い付き合いしかできなくなった理由、それは「薄っぺら」でも満足できる生活に慣れてきたからだろうか。何とも寂しい世の中になってきた。
『走れメロス』太宰治
羊飼いのメロスは二人兄妹。兄メロスは妹の結婚式のために街で娘の衣装とご馳走を買い込みにきた。だが、街は最近の王の人間不信から家族・親族、そして人々を惨殺する凶行をしていた。メロスは人を疑うことと、嘘をつくことを嫌って、その事を王に3日間の猶予をもらって妹の結婚式後に再び戻ると約束。その約束を守る為の人質として唯一の友人を差し出し故郷に帰った。結婚式も無事に済ませ街に戻るべく向かうが前日の大雨で橋が崩壊、泳いで渡ると、今度は王の手下が三人待ち伏せしており格闘、漸く必死に峠を越えると一気に疲れが出て誘惑と時刻までの到着を諦め、友人を犠牲にするか葛藤することになる。が必死に友人の処刑の寸前に到着する。「友人に俺を力いっぱいに殴れ、私は途中で一度悪い夢を見た。もし殴ってくれなかったら、私は君と抱擁する資格させないのだ」と、すると友人も同じ言葉を交わし、互いの信実を喜び嬉し泣きに抱き合った。群衆からも歔欷の声が聞こえ、王が「お前らの望みは叶ったぞ。どうかわしをも仲間に入れてくれまいか」と頼んだ。群衆は「万歳、王様万歳」と歓喜が起こった。

武士の生きがいと現代の差『鉢の木』山本周五郎(名作から思う事)

2020-05-10 07:55:38 | 歴史から学ぶ
武士としての生き様、武士としての最後は合戦で戦死を夢見た一人の侍の最後は「これで侍として生まれてきた甲斐があった」を最後に合戦に向かう。 妹に対して「女の勤も命がけだぞ」と武家社会のシキタリ(掟)を知らしめる。主君の為、家系の為の厳しさを改めて知ると、現代は「義理・人情」ですら軽薄に見える。人は人、他人は他人で個人主義が横行して行くのは寂しい。
『山本周五郎作品集21』山本周五郎
時代小説の名手、山本周五郎が描いた時代小説、人情話の傑作集。貧しさや虐げられた者たちが愛、悲しみ、怒り、慈しみ、恨み、嫉妬、義理などさまざまな感情を抱え、必死で生きていく姿に思わず胸が熱くなる。人生の喜怒哀楽を知り尽くした作家が描く武士や庶民の生活。「避けぬ三左」「孫七とずんど」「鉢の木」の三本を収録
「鉢の木」元徳川家鳥居彦右衛門の家臣、一式四郎兵衛は君主の意にかなわぬことで勘当され妹と2人で貧窮な生活を余儀なくしていた。それはいつか戦の時にはお呼びがかかると待ち焦がれていた。時は石田三成が決起し関ヶ原の合戦となる時期、心待ちにしていた合戦への加勢の声がかからなかった。実は鳥居彦右衛門と松平主殿助は1800名を伏見城にて、石田治部の軍勢約4万に対し籠城し討死覚悟だった。四郎兵衛は、君主が全滅と決まっている合戦に勘当の家来など呼ぶはずがないと納得、武士としての死場所を求めていた四郎兵衛は急遽、妹を嫁に欲しいとせがまれ喧嘩、果し合いまで取り次いだ男から持参された鎧兜等を纏い、勇しく伏見城へ駆け着けた。別れ際に言った言葉は「これで侍として生まれてきた甲斐があった」。それに今まで男の嫁に妹を託すのを渋っていたが、妹には「心を込めてお仕え申せ、女の勤めもまた命がけだぞ、忘れるな」と嫁ぐことを許し妹に別れの言葉を残し去った。

自慢の料理の腕で異文化を繋ぐ『アービー』⭐️5

2020-05-09 08:16:41 | 映画から見える世の中の動き
異文化・異教徒同士の親に生まれたアービーは学校でも、教会でも、食事ですら悩み苦しむ。特に両親の祖父祖母同士がいつも噛み合わず楽しい時間を過ごしたことがない。そんな中で数か12歳の少年が趣味の料理で仲直りさせようと奮闘する映画だ。異文化間の習慣ほど気を張り、気を付け、事前に確認しておくことは必須だ。食事においても肉を食べない、酒も飲まない、食事作法を知らないなど(右手しか使わない食事方)などは極端だが、多くの人々の喜びは「食事時」にある。だから異国の基本作法は最低限知っておくべきだ。
『アービー』ABE 2020
イスラエルとパレスチナ、異国で異宗教の両親の下で生まれたアブラヒムことエーブ12歳は両方の祖父祖母を自分の誕生日の夕食に招待する。自慢のケーキを作り皆んなに食べてもらいたいと腕を振るった。だがいつもの如く政治宗教的話題で激論となる。そこでエーブは夏休みを利用して趣味の料理学校に行くことにするが、なんとか両方の祖父祖父たちに喜んでもらえる料理としてブラジル人のフュージョン料理のシェフ・チコの弟子入りをする。ある日謝肉祭の日のために料理を用意したが、またしても双方の言い合いの場と化し、エーブは家出をする。家族全員で探したがエーブの行方は掴めず、家へ帰る。皆お腹が空いて、エーブが作った料理を全てたらいあげてしまい、エーブの努力と絶妙な料理に絶賛して喜び、双方が家族として打ち解けた。

「若気の至り」の良さは情熱的な事『坊ちゃん』(名作から思う事)

2020-05-08 08:26:12 | 人生を「生かす」には
「若気の至り」とは「若い人の気持ち・行動の中でも特に後先を考えずに、情熱的に行動してしまう傾向をあらわすことわざ」ある。「情熱的に行動」が逆に最近はあまり出会ったことがない。起業家など欧米諸国と比べると日本は極端に少なく、企業の海外赴任も不人気だと言う次世代はこの「情熱的」な企業家が生まれる環境なくして日本の経済は発展しないと思う。それにはまず「教育」からなのか、提案したい。 特にIT関連・開発、運用など欧米はもちろん、アジア諸国比でも低水準化してしまった。 最近では、若手で情熱があり、「国民を守る」信念が見える大阪知事を是非応援したい

『坊ちゃん』夏目漱石
卒業後、坊ちゃんは数学の先生として田舎に赴任することになる。若気の至りで都会と田舎の格差が理解できず短期になり、憤りを覚え、早合点、最後には己の失策と悟り、落ち込む。だが、そこには仕掛けをする「悪」がいることを知る。それは校長(狸)と教頭(赤シャツ)が自己保護と私欲を隠すため長年巧みに仕掛けていることを知らされたことだった。同じ仕打ちを受けた先生と一緒に無法者、狸と赤シャツの芸者遊びを暴き、「天誅」を加える。と同時に「辞職願い」を送り学校を去る事を決意する。

「金と権力」の組織構造が衰えない社会『点と線』

2020-05-08 08:13:44 | 映画から見える世の中の動き
@朝日TV・主演ビート・たけしの刑事物「点と線」、結果的に政府官僚等の汚職事件をやもなく打ち切ることになる。それは疑惑を握る政府の末端部下(心中)と企業トップ(自殺)が共に亡くなったことで政府高官への疑いが消える社会ドラマだ。大臣まで捜査の手が伸びないように食い止める為、捨て駒にされた両者は「権力」で口止めされ追い込まれ、結果「金と権力」を持つ者の「名誉」はそのままに。 江戸幕府のような旗本と外様のような「金・領地」と「権力・政治権限」を分けるような政治組織、それに国民が直接政治家評価するような「政治家監視組織」はできないだろうか。 
『点と線』松本清張 
青酸カリで心中と見られた事件は他殺事件へと変わる。そこには企業と政府高官との癒着から発展した大臣の影が出てきた。捜査を担当した鳥飼刑事は犯行に及んだある列車の時刻とアリバイ検証から疑いを捜査を開始。 汚職事件の末端犯罪者が女中と心中と見せかける為、疑惑を解き明かす重要参考人である中間管理職のはかない運命を犠牲にすることが背景の計略だった。たった列車の4分空間のアリバイから鳥飼刑事は犯人に対する執念を燃やしたが、追い詰められた犯人は自殺、政府官僚等の汚職も何一つ語らずと化した。

自分の幸不幸は比較できない『イワンの馬鹿』(名作から思う事)

2020-05-07 14:40:00 | 人生を「生かす」には
本当に純粋で、素直な人間は「私欲」がない、「欲」が無いから馬鹿にされ、利用されがちだが、人からの「情」は何よりも価値が高いことを知る。人生における幸不幸は予測しがたい、幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからない、だから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではない。また、幸不幸を他人と比較することで悲観的になることだけは避けたい。
『イワンの馬鹿』トルストイ (名作の読み返し)
裕福な田舎の百姓家に四人の兄弟姉妹がいた。長男は兵隊のシアン、次男は商売のタラス、3男は馬鹿なイワン、それにツンボでおしのマルタと言う娘が住んでおり長男、次男は外に出て出世、金儲けに成功します。親から財産分与を受けてイワンとマルタは実家の百姓を手伝うことになる。ある日悪魔が集まり兄弟喧嘩をさせるように悪巧みを図るがイワンには通用しない。それはイワンは「馬鹿」だからと言う。それにいつも「いいとも、いいとも」「どうぞいるだけ持っていってください」と純粋で欲のない人柄だった。やがてイワンは庶民から愛され国となる。悪魔たちはどうにかしてイワン(イワン国)を窮地に追いやろうと今度は「金」をたんまり用意して村に行くが村人たちは「金」の効果を知らないばかりか「無用の飾り」として無視、頭で稼ぐ方法も伝授したが誰も見向きもせず悪魔は食べるものが何も買えずくたばる寸前で諦めてしまう。

感受性を豊かにする方法『武蔵野』(名作から思うこと)

2020-05-07 08:16:22 | 人生を「生かす」には
感受性を豊かにする方法、それはここにある自然をじっくり凝視してみること、また今と昔を比較対照して考えて視ることなど「見方・考え方・捉え方次第」で心も身も豊かになる、とある。自然の良さなどは季節を問わず訪れても満足するに違いない。それは自分が自然に対してどんなことを期待し、観て、感じるかによるからだ。桜の季節、春の花見以外に行ってみることでその周りの景観は全く別物で、感じ得るものは全く違った「良さ」を拾い集めることができるのだろう。春夏秋冬、朝昼夕夜、月、雪、風、霧、霜、雨、時雨など自然の豊かさとその中で出会うもの(モノ・虫・鳥・動物・人)は自分の心に必ずや豊かに反映する。 こんな時だから森、林、公園などゆっくり目線を変えて歩くのもいいかもしれない。
『武蔵野』国木田独歩
武蔵野を訪れたことのない作者は、あたかも武蔵野の秋から冬の季節の中に身を置きながら自然の様々な変化、動き、音、匂い、色をこれほど多くを想像し感じ取れるものだろうか。晴天、雨、風、霧、物静けさ、星空、夕暮れ、鳥の鳴き声、落葉林の紅葉、その後の落葉の季節などなど自然に対して「林の奥に座して四顧し、傾聴し、睇視し、沈黙する」とある。武蔵野の景色・美観は随所で満足すると言う、満足さするものがあると言う。文中での「武蔵野」とは現代の東京近郊なのだろうか。「武蔵野」は埼玉・入間郡小手指原古戦場付近を指す

親の勝手な理由で離婚、子供の立場は・・『父帰る』(名作から思う事)

2020-05-06 12:33:06 | 人生を「生かす」には
@現代、親の都合で離婚(離縁)する家族(子供たち)はどう思うだろうか。親の都合だけで親子の縁が、親権がどこまで通用するのか。年老いた片親は再び子供たちを迎えたいが、それは親のわがままであり、子供の心理的立場からは許し難い問題である。 ましてや簡単に法的手段で納得のいくものでは無い親の自己満足は後々子供たちを迷わせ、心理的に大きな心の傷を追わせることも考えておくことだ。
『父帰る』菊池寛
20年前に家族3人と借金を残し、貯金も持ち出し遊女と出家した父親が戻ってきた。20年前、長男は8歳、次男は3歳、妹は生まれたばかりの赤児だった。毎晩酒を飲み借金を作り家出をした父は、商売の小屋が焼失しずっと苦労して来た。父親が居なくなった後、一番苦労した長男はその時の苦労話を淡々と父に迫り、遂に「今の家族の生みの親は20年前に築港の自殺未遂で死んでいる。20年前に父としての権利を自分で捨てている、今の家族は自分で築きあげた、誰にも世話になっておらん」

伝説のカンフーマスター・イプマンの真髄『イプマン4』⭐️5

2020-05-06 08:11:52 | 映画から見える世の中の動き
@カンフースター、ブルースリーを有名にした中国拳法マスター、イプマンの功績は中国のみならず日本にとっても伝統ある武術(身を守る為の術)を伝承しよとする素晴らしい姿であり、人としても寛大だ。 その伝説を映画化したシリーズ最後である。感動溢れるイプマンの行動と姿勢、それに真髄闘志は学ぶ所が多い。1972年12月2日咽頭癌で死去。
『イプマン4』 IP Man 4
イプマン、伝説のウイングチュンマスターとしての革命的な拳法・武道シリーズのグランドフィナーレの映画だ。イプマンの妻の死後、イプマンは息子の留学先を模索するためサンフランシスコに旅行し、地元のカンフーマスターと学生であるブルースリーの間の緊張を和らげ、拳法の真髄を米国軍隊に啓蒙しようと奮闘する。それはイプマンが軍隊の修練隊長との拳闘で勝ち抜くことだった。イプマンは勝利したが、持病の悪化で1972年12月2日咽頭癌で逝去する。軍隊における拳法と空手の両立は2001年に導入される。

自然治癒力とは体にあるホルモンを有効的に分泌させること『奇跡のホルモンスイッチ』

2020-05-05 08:13:48 | 人生を「生かす」には
体を司るホルモン作用・機能を十分生かし切れていないのはとても損だ。その「スイッチオン」にする方法などで健康体を維持できることは素晴らしい。 ホルモンの働き名称は文末に添付してみた。詳しくは本書を一読することをお勧めする。

『奇跡のホルモンスイッチ』加藤雅俊
「概要」やる気を高めるノルアドレナリン、快感をもたらすドーパミン、精神を安定させるセロトニン、男らしい体とメンタルをつくるテストステロン、「可愛い」「守りたい」という気持ちを引き出すオキシトシン等々、体内でつくられ、生命活動をコントロールするのが「ホルモン」。ホルモンがうまく働けば、人間にもともと備わっている能力が引き出され、仕事の成果もグンと上がる! ホルモンを自在に操る「魔法のスイッチ」である即効ツボ押し・運動法から、生活習慣・話し方まで。
ホルモンの種類は100種類、潜在能力を有効に使わないのは損。
・機能は脳の働き、体内環境の維持、体の成長・防御等であり、分泌の伝わり方は脳と体の部位から
・薬はそのホルモンを分泌させる扉を開ける機能がある、但し薬では病気は根本的には治らない
ホルモンを分泌させる一番の方法は「背中を鍛える運動」(背筋を伸ばす・背中の筋肉へ刺激・下記図)
・太陽浴を1日30分を目標
・手のツボを刺激(親指で5秒、合谷・商陽・陰郄・陽谿・大陵・腎穴・中泉・郄門)
野菜だけで肉を食べないと鬱病になる(セロトニン不足)、さらに糖尿病にもなりやすい
セロトニンを効率的に分泌させるには「豚肉」(トリプトファンとビタミン🅱️6、1日80g)が最適、その他鰹節、チーズ、大豆、筋子、たら
コレステロール系ホルモンは男性・女性ホルモンが代表格で、不足すると乾燥肌、パサパサの髪の毛となる、無理すると生理が止まる。体脂肪率15%以下で黄色信号、13%以下は赤信号となり危険
悪玉コレステロールは「悪者」では無い、肝臓からのコレステロール分泌は骨の成長、身体の細胞の原料で大切、但し適量の運動をすることを推奨、摂取量は18歳以上の男性で1日750mg、女性で600mg、1日卵1個を摂取することを推奨、但し運動は欠かせない
・「褒めて育てる」はテストステロンが分泌するからやる気が出る、「褒める+認める=親近感・信頼感」を増す (言葉的には「ありがとう」、「君のおかげで~」、「すごい」)
更年期障害で(精神的・肉体的)はテストステロン不足だと言う。分泌の方法は筋肉に刺激を与えること(背中の筋肉刺激が有効)
・ドーパミン=快感・爽快感・喜び・感動、ドーパミンに変えるには生きる目的・目標、意欲をもち、自信に変えて行く行動。ドーパミン不足になるとパーキンソン病(手足の震え、筋肉のこわばり)になる。平穏な生活ではドーパミンは減り、依存症、無感動となる。
・ドーパミンを増やすにはワクワク・ハラハラ・ドキドキする出来事を増やす事(未知なる体験・恐怖)や達成感を増やす
・ノアアドレナリン(恐怖・怒り)を抑えるには「5秒待つ」の姿勢を維持する。禅の修行・座禅(雑音等に一切注意する事なく、受け流す状態「悟り」を作る)はこのノアアドレナリンを抑え、セロトニンを増やす効果がある。
セロトニンを増やす方法は、何かに「集中する」、十分な睡眠、正しい姿勢、呼吸の操作であり、「腸」に刺激を与える運動。セロトニン不足は便秘を招く。
ホルモンは対応を変える=男性には「解決型」女性びは「共感型」で対話する事
    男性:さすがだ、よくがんばったね
    女性:ねぎらいの言葉を交わす(話を聞き共感する:頑張っているね・偉いね)

間違った日本語で誤解されていないか『格上の日本語』

2020-05-04 08:47:43 | 人生を「生かす」には
「語感力」は言葉の武器になると言う。ツイッターや食レポなど「語感力」で人の言葉の表現次第で相手を唸らせる術が潜んでいることである。正しい日本語も現代では違ったまま、曲がったままで通用しているのも考えものである。例えば「妻」「女房」「家内」「嫁」「奥」「かみさん」など普段使っている言葉が間違って使用(下記文章内表記)されていることにびっくりだ。

『格上の日本語』山口謡司
「言葉の力」とは「語彙」を知って、その数を増やすこと、「語感力」は「言葉の武器」になり、想像力と創造力が増す、とある。言葉には知性、教養、品性、性格全てが宿り、相手に対して「ニュアンス」「感じ」の違いが出る。特に「食感」を語感に直結させる力にも役たつ
上司に対する返事は「了解しました」ではなく「諒解しました」
・「侃侃諤諤」(かんかんがくがく)=相手に遠慮することなくどんどん議論すること
・「喧々囂々」(けんけんごうごう)=怒鳴り声でうるさく捲し立てること
「妻」=かんざしをつけた家事を行う成人女性
・「女房」=身分の高い貴族に仕え、身の回りの世話をした妻以外の女性
・「家内」=明治時代以降の家の中にいる女性のこと
・「嫁」=息子のところに嫁いできた女性のこと
・「奥」=武家屋敷の奥にいる妻のこと
・「かみさん」=嫁から見た姑のことを指す
・「伯父」=自分の両親の兄
・「叔父」=自分の両親の弟
・「費用」=何かを買ったり、何かをしたりするのに必要なお金
・「経費」=何か、物事を行うのに必要な費用のこと・継続的に必要なお金
・「前兆」=何らかの根拠がない兆し
・「予兆」=何らかの根拠が薄いながらもある
「絶妙」=この上もなく極めて精巧である
・「微妙」=細かいところまで行き渡って精巧である
・「夫妻」=夫妻は他人にしか使わない
・「夫婦」=敬語、丁寧語で、敬意を含まない
・「能率」=まだ結果が出ない点での割合や到達度を示す
・「効率」=既に終わった仕事、結果を重視すること
「神宮」とは伊勢神宮だけで皇室の先祖の天照大神を祀る処
「美女」と「美人」美人は必ずしも女性とは限らない人、経緯する君主や賢人
・「戸籍謄本」と「戸籍抄本」本人だけの記述が「抄本」
・「どうも、どうか、どうぞ」、どうかは無理を承知で頼み込む意味
「伏して、曲げて、是非」お願いする時には「伏して」を用いる、曲げて・是非は正しくても間違っていてもと言う意味が強い、さらに「謹んで」と言う気持ちを入れること
・「いただく」=主体が自分、自分が受け取ることに対して感謝の場合は「いただきます」
・「賜る」=主体がくれる人にある
・「答える」と「応える」、お客様の要望に臨機応変に「応える」となる
・「同行」と「随行」、上司に伴っていく場合は「随行」となる
・「無念」=考えが足りないこと、不注意であったためあとで悔しく思うこと
・「遺憾」=不注意であろうがなかろうが思い通りに物事が行かないで残念に思ったり悔しく思うこと。
・カタカナはひらがなより先に使われていた(カタカナ:822年、ひらがな:900年)
「キリン」と「麒麟」英語では「ジラフ」、上野動物園園長が命名「キリン」、明治以降に輸入された動物はカタカナ表示が多い
・「家に帰ろう」=構造物としての家
・「うちに帰ろう」=自分を待っている人がいる居場所
・「ニホン」と「ニッポン」政府での定義が未だない
「寿司」「鮨」、「鮨」は関東で34%使われる(もとは中国で魚の塩辛と言う意味)
・「往生」「他界」、往生とは仏教用語、他界は宗教に関係がない言葉
・「栄養」「滋養」、栄養は病気に罹らないようにつける食物、滋養は大きく育ち、力をつける食物

父の教えを忠実に実行『アドベンチャー・ボーイズ』⭐️3

2020-05-03 08:15:53 | 映画から見える世の中の動き
@父は屋外スポーツを何でもこなすスポーツマンで元はモトクロスのスピードライダーチャンピオンだ。その父が生き抜く術を日頃から教え、2人の子供はそれをこの事件で実践する。父はその子供勇気・行動から最後のスピードレースに挑む。 「勇気」は素晴らしい行動を生み出し、家族の人生をも変える。 子が親を、親が子を感動ある人生を生み、互いに大切にしたい。

『アドベンチャー・ボーイズ』
イングランド最大の城で悪名高い犯罪のボス(ジョン・キャンピング)は大量のダイヤモンドを強盗し、そのダイヤをあるところに隠しておいた。2人のBMXの男の子、サムとジェイクがたまたま昔の砲弾跡から綺麗なガラス玉を発見し家へ持ち帰った。その後それが宝石なのかただのガラス玉なのか骨董店で調べると宝石だと判り父に話そうか迷う。犯罪グループは血眼になり二人を探しあてるが企みを企てた。それはしばらくスピードウエーで優勝していない二人の子の父を強盗だと警察に密告し、警察からそのダイヤを奪い取る計画だった。だが2人の子が強盗のボスを発見、警察に誘導し逮捕させ、事件は解決する。

「応仁の乱」にみる政治的リーダーシップ欠乏症『応仁の乱』(名作から思う事)

2020-05-02 08:21:47 | 歴史から学ぶ
時の将軍が余にも無知で無策、さらに地位と権力を使い贅沢三昧が原因とある「応仁の乱」である。11年間も続いた乱は領土と権力を2代勢力、山名宗全(西軍9万人)と細川勝元(東軍16万人)が争奪しようとする勢力争いである。その原因は将軍職である足利義政の秕政と驕奢(政治的我儘・無策、贅沢・浪費)とある。義満などは金閣寺に似て銀閣寺を建てたが銀箔が足らなかったなどの逸話も残る。義政の時代に十三度も徳政令を出しながら、大飢餓状態となり悠長な花見宴などやるところではなく天下大乱の兆しがあった時であった。終焉は両頭が死去した時点である。宗全70歳、勝元44歳とほぼ同時期に亡くなったことで解散的な終焉となったとある。 現代、政治的リーダーシップ欠乏症の内閣が正にこの足利将軍なのか。コロナ感染で重大な危機を迎えている世間を知ろうともせず悠長で「頑張れ」とだけ言い続ける内閣はもはや「秕政」(秕政:悪い政治)であり、国民の支持どころか国内の経済v字回復もできる可能性が極めて低い。今後世界から「非難の嵐」がやってくることも覚悟しなければならない。また、日本は世界から「鎖国」される国の一つになるかもしれない。