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2020年までに起こること

2017-08-27 09:56:14 | 世界の動きから見えるもの

@2020年、東京でのオリンピック・パラリンピック開催でちょっと景気がよくなりそうな気もするが果たしてそうだろうか。世界の動き、特に北朝鮮と中国、それに東南アジア諸国の動勢が微妙に変化し、気になるところである。政治経済に長年携わっている長谷川慶太郎氏の予言・予告では中国共産主義・一党独裁が危ぶまれ、アジア諸国、日本にもなんらかの影響がでる。 そんな中、米国経済が第2次産業から脱皮し、新たな金融産業と設備投資の必要のない新たな業種業態(次世代ネットワークビジネス)へと躍進するかのようだ。

特に気になったのが中国の資金不足・資材の過剰生産・工場閉鎖、倒産で溢れる労働者からどのような政道になるのか、アフリカ・中近東での中国投資は漸く顰蹙を買い(現地での雇用、残留投資は皆無「人・物・資材等はすべて中国から持ち込まれ」)場合によっては現地の利権も中国側になり暴動騒ぎまで発展している地域もあるという。一帯一路で大量生産された商品を現地で売りさばき、収益はすべて中国企業へと流れる。

個人的にこれから期待できる国はロシアだと思う。資源国との友好をもっと積極的に、こんなに近い国、極東での投資で未知の資源開発、それに自然資源を今だからこそいい条件で日本は活用できると信じたい。これまでの米国を向いた一片政策から思い切った経済路線変更で、日本は発展できると思う。

『2020年世界はこうなる』

  • 『中国』
  •             地方都市の経済成長率を上げる方法=不動産投資・建設
  •             結果=過剰建設+価格暴落+膨大な焦付き負債
  •             自動車販売=生産の半分以上は供給過剰
  •             実質失業率(都市)30%近い
  • 中国の4つの台風
  •             民族対立が絶えない=チベット+ウイグル+モンゴル
  •             農地改革ができない=土地は役人・地主もの
  •             教育改革できない=1党独裁共産主義教育
  •             民主主義=共産(政治)+社会主義(市場)
  • 腐敗・汚職撲滅の狙いは=権力闘争
  • 都市戸籍を取得するための買収金は3万元(60万円)
  • 弁護士100名を拘束する理由=共産党の基盤を揺るがしかねない
  • AIIBは中国のインフラ輸出(人、資材含めた)融資機能力不足
  • EU諸国の賛同はインフラ利用効果と受注
  • 中国の原発は継ぎ接ぎだらけの設備で恐ろしい結果になる
  • 外貨準備高保有は多額で米国のボーイング300機購入、イギリスへ400億ポンド投資など、約2014年で3兆9932億ドルある。(元高:ドル安 為替操作)
  • 中国海軍「北海艦隊」「東海艦隊」「南海艦隊」の3つがそれぞれ政治とも独立している(共産党VS人民解放軍)、島の侵略は軍隊独自の政策
  • 中国の再生エネルギーは太陽光発電で上海電力、本社東京に構えて大阪南港に埋め立てた土地を購入(600億円投資)=安全対策として中国外貨を持ち出し投資=日本での利益度返し
  • 北朝鮮VS中国で全く切り離した、北朝鮮崩壊の課題は韓国になる
  • 南北統一はドイツのような(約5300兆円)資金がなく不可能
  • 日本の優先度は拉致された約1300人の保護(朝鮮窒素肥料という会社にいた日本人)すでに子孫の代になっているが紛争後は不明
  • 北朝鮮の友好国、モンゴルが唯一の協力国となる
  • 中国の分裂 7つの大軍団
  •             北京軍区、瀋陽軍区、蘭州軍区、南京軍区、成都軍区、広州軍区、済南軍区となる(瀋陽が一番の戦闘の力を持つ)
  • 中国の日本への投資は2014年約2千億円、東南アジア、シンガポール、アメリカには進出できないが留学生がアメリカ国籍を欲しがる
  • 天津港爆破事故の真相=中国内部のテロ
  • 中国株式市場でIPOがなくなると政府役人の給与がでない、よって株価操作もあり2000ポイント以下にはならないようにしている
  • 『アメリカ』
  •             アメリカはものつくりよりも金融投資=設備投資が要らない
  •             ATMが急上昇、銀行が淘汰
  •             レバレッジ(自己資金を担保に大きな資金を運用)で失敗
  •             土地は投資につながらない国、ボストンの郊外国有地の払い下げでは1万平方が約12万円で落札、レンガ住宅は約1〜2百年持たせるのが普通(日本は20〜30年木造)
  •             オバマリベラル派の衰退=オバマケアーは約2千万人利用のみ
  •             コミュニティーが弱者を助けるのがアメリカ
  •             フセイン後のイラク組織は失敗(フセイン関係者をすべて排除)
  •         オバマのキューバ外交は失敗=元米国の資産を返却要求していない(砂糖生産設備、ニッケル生産設備等)さらに、サイバー、南シナ海、人権問題、人民元の国際化
  •             アメリガ軍隊は非常時には日本の自衛隊と同調しない、あくまでも自衛隊は後方部隊
  • 『ロシア』
  •             橋本VSエリツイン会談では2島を返還するとのことだったがプーチン体制で元に戻った(プーチンの国家強化体制)、共産体制は戦争時には優勢に動くが、経済発展の場合は民主主義が優先される
  • 競争のない共産政権下では効率を考えなくモデルチェンジもない、よって産業が発展しない
  • ウクライナは「水」=電力発電を自国でできる
  • アメリカは原油安でサウジと組みロシア崩壊の狙った
  • 『日本』
  •             内部不正で矛盾が出る東芝、新聞社の扱いは甘いVS広告
  •             GDP600兆円、2.7%〜3.9%経済成長目標は無理
  •             少子高齢化問題への対処、婚姻への手厚い配慮不足
  •             フランスの人口増は50年かかっている
  •             行政のスリム化、少子高齢化の費用捻出、保育園増設、子育て支援、結婚支援が必要
  •             日本の政治はリベラル派的で規制緩和でも守りが主
  •             安保理理解は国民には無理、軍事関係の教育は防衛大学のみ
  •             第9条戦争をしないことの保証で天皇制を維持した背景
  •             「緊急事態条項」が未解決=非常事態に公民はどうするのか
  •             中国から撤収するが、内乱には巻き込まれてはならない
  •             習体制は2020年まで持つかどうか内紛勃発可能性大
  • 『世界』
  •             近代化はまずは「学校」から
  •             「自由な競争」がない国は発展しない
  •             共産国家では最終的国家ではなく個人の責任となる
  •             世界大戦の研究は重要
  •                         敗戦国の発展VS勝利国の発展(人外戦術が主)
  •             中国とアメリカの接近=中国VSロシアとの不忠
  •             1972年のオイルショックでは輸入する石油は増加している、それは国際石油資本の策略(オイル高騰)
  •             金融にシフトすると第2次産業(製造業)が衰退する、効率を重視する金融投資は設備投資など考えない

銀行の役割

2017-08-26 11:04:45 | 世界の動きから見えるもの

@最近銀行の窓口に行くことがめっきり減った、実はよく行く場所コンビニには既にATMもあり「銀行」にわざわざ行く必要がないからだ。 預金、定期も含め金利が0.001%〜0.01%などとお金を預けても金利がつかないどころか、引出利用料金でマイナスってこともある。昔から主な銀行は金貸しをしていない、が消費者金融に参画し金貸ししているが高額金利で儲けている。

日銀から0.1%の預金金利で儲け、「マイナス金利」には何の影響も無く、多くの「銀行」は引き続き貸し渋りのままだ。このままだと銀行の大半は実存しなくとも何の支障も無い、既に多くの銀行が統合、合併、消滅しながら悲鳴を聞いたことがない日本の銀行。この先何があっても驚かない、それどころか海外にお金も人も逃げるように移動するだろう。

  • 銀行淘汰時代=金融競争+役割価値低下(コンビニATM等)
  • 銀行の役割=「金貸し」でありリスク回避している大手銀行
  •             貸し剥がし、貸し渋り、不良債権処理と資産価格下落操作
  • 地方自治体1700も少子高齢化社会による影響で3分の1に縮小
  • 「マイナス金利」で銀行は「預かり料」で補う
  • 日本の銀行の姿勢は「担保・保証」が第一と高い信用力に偏っている
  • 企業の銀行に求めるものは
  •             自社や事業への理解、融資の金利条件
  •             業界動向、公的支援に関する情報
  • 銀行が提供しているものと大きなギャップ
  •             経済・金融・国際情勢・地域情勢           
  •             金融商品に関する情報・金融機関の業務に関する情報
  • 企業が金融機関と相談していない率
  •             大企業・中規模=26%
  •             中小企業=29%
  •             小規模企業=45%
  • 2016年、銀行の「預貸率」(貸出残高/預金残高)
  •             都市銀行=58.4%
  •             地方銀行=71.7%
  •             第2地方銀行=73.3%
  •             信用金庫=49.8%
  •             信用組合=51.8%
  •                         (都市銀行の貸し渋り率が高いと読む)
  • 日本版金融ビックバン        4行に再編
  •             みずほ銀行、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、りそな銀行
  • 「押し込み融資=系列への融資を優先」がなくなった大手銀行は預託率が低くなった
  • 大手銀行は、消費者金融、カードローン事業等の地元密着の地方銀行市場へ参入
  • 海外=商業銀行と投資銀行の分離はグラス・スティーガル法の復活
  • 1971年ニクソンショック以降金とドルの交換が停止されたことで銀行の金融緩和政策(金利+資金供給量)が自由になった、しかしリーマショックによるレバレッジで金融破綻を呼び込んだ
  • 「金本位制」時代から脱皮できない金融政策担当
  • アベノミクス「3つの矢」
  •             1、金融緩和
  •             米国3.8倍、英国4.5倍、EU2.4倍、日本1.4倍
  •                         日本の金融増発は米国と比べ物にならない位少ない
  •             2、財政出勤
  •             民主党時代の$1=84.8円から110円に戻るが為替が変わっただけの為替利益回復経済だけ(自動車等の輸出産業)
  •             3、成長産業
  •             日本の設備投資は伸びていない(2016年7〜9月期)1.3%減、インフラ再構築も技能労働者が今後2025年には293〜315万人不足すると予測されているが見込みがない(3K労働者が増えない日本の就職環境)高齢者の大量退職予測が130万人
  • 「改革=規制緩和=景気回復」の誤解
  •             「檻の中の自由」<>「完全自由」=弱肉強食化へ進む
  •             「既得権益の打破」宿泊=民泊の自由化?
  • 国がやるべき投資は「BtoG=Business to Government」
  •             途上国への支援(火力発電所設備等、日本の技術支援)
  •             海外企業の法的支援
  •             「マイナス金利」の再構築
  •                         銀行の準備預金の40兆円はマイナス金利適応
  •                         銀行の日銀当座預金210兆円には反映されない
  •                         (これは銀行に対して0.1%の金利が付く)
  • 地方銀行の海外ビジネス支援=1万45百件(2015)と中国、シンガポール、バンコク、ホーチミン、イギリス、ニューヨーク
  • 現在の銀行は保険・投資信託等他社のビジネスの手数料稼ぎに参入
  • この手数料が平均で2%、米国では0.59%、外貨建て1次払い生命保険では平均7%と高額となっている、さらに外貨建て保険商品では15%を超えるものもある(利用者は要注意)
  • 国内の普通預金金利は0.001%、定期預金0.01%でマイナスにはならない(日銀預金で銀行は0.1%の利息を受け取れる)
  • 日本は「担保と個人補償」2重補償がセットになっているのが基本、経営者も無理して借りない姿勢を取り始めている(企業として銀行のメリットが見えない)銀行のリスクがなく貸し渋りが続くことはさらなる淘汰される以外ない
  • 「生き残りの策」
  •             「知財ファンド」=特許、知財管理で地域から人、金を集めができる人材にファンドし成果を出す。結果知的財産を守り、膨らます
  •             「海外撤退企業支援」=中国等から撤退企業を支援
  •             「リバースモーゲージ」=住宅を担保に年金上乗せで月毎に一定融資してもらうシステム)、死亡後には銀行は住宅を売却・担保に貸し出す
  •             「ノンリコース・ローン」=リコース・ローンは不動産を担保に融資を受け借金が返済できなくなれば不動産を売却、借金は融資をうけたものが返済義務となるが、ノンリコースとは米国主流の債務が担保以上金額に及ばない
  •             「消費者金融」=一般の上限金利:10万未満は20%、100万未満は18%、100万以上は15%となっているが、その中間利率を狙った層
  • 「タワーマンション課税」
  •             上層階の固定資産税と相続税が引き上げ、低層階は減額が、節税にはメリットがなくなっている
  • 「国家を発展させるためには、一部の企業や業界を守るかではない」

世界と意識の差(食廃棄物)

2017-08-26 09:13:54 | 世界の動きから見えるもの

@世界の人々は今何を考え、何をしようとしているのか。また人間は何をしなければならないのか。 コペンハーゲン・コンセンサスという「今お金があれば何をすべきか」の調査で明るみになった。日本、日本人との意識の差が思わぬところであらわれたと思う。それは世界人口約72億でもっともすべきことベスト3で#2の「栄養失調」。戦後の日本も体験しているが実は日本は「食品廃棄物量が世界トップ」である。 ちなみに年間約1900トンを廃棄していると言われ約7000万人が1年間食べていける量だということだ。 それだけ日本人は無駄を作り(企業にとっても損失)多くを廃棄している状況は豊かな証拠でもあるが、世界では食不足を真剣に考えている状況なのだ。 レストラン・コンビニからの食品、弁当など1日数万食が廃棄処分され廃棄処分場で処理されていると考えると何か虚しい気持ちになる。なんとかならないのか。

  • 時代が大きく転換する時、哲学が活発に展開
  • 哲学=人生論というイメージがあるがソクラテスは「ただ生きることではなく、よく生きること」と問題とした。よく生きるためには何をすべきかである。
  • 1960年代から現代の哲学、ドイツ・マルクス主義(解釈学)、フランス・実在主義(構造主義)、アメリカ・分析哲学=ポスト構造主義
  • 『IT革命は人類に何をもたらすのか』
  •             バイオ・テクノロギーとインフォメーション・テクノロジー
  •             2010年、チュニジアからの「アラブの春」はSNS(Facebook-Twitter)による民主主義化運動
  •             失業中だった1人青年が路上で野菜を販売していたが販売許可がないと商品を没収、その後自殺。いとこがその経緯の動画を配信したことがきっかけでエジプトまで改革運動が広がった
  • 「ドキュメント性」イタリア哲学者ムリッツォフェラーリス
  •             音声・映像から「書くこと」へ向かっている
  •             アクセス、残すことが可能、コピーの可能性
  • 「監視社会の出現」
  •             ITによる自動監視社会が可能(いつでも、どこでも見られている世界)
  •             Facebook, Googleが無料アクセス拠点を伸ばす理由
  • 「人工知能の影響」
  •             シンギラリティー(技術的特異点)人間の生活が後戻りできないほど変容する世界
  •             全米の47%の職種で失業する
  •             雇用では75%を失う(マーティン・フォード)
  •             コンピュータの自立化・自律化による反・啓蒙へと転化する
  • 「バイオテクノロジーは人間をどこに導くのか」
  •             ゲノム編集でポストヒューマン誕生
  •             1970年の試験管ベビーは現在30人に1人
  •             人間とは呼べない違ったものへと変える可能性大
  •             優秀な人材のみ生誕コントロール(トランスヒューマニズム)
  •             クローン人間の誤解(そっくりの人間ができる訳ではない=ある人間の核を移植するという方法)
  •             難病患者(無精子、子宮内膜症)への保護の役割
  •             クローン人間の哲学=恒常化させることが必要
  • 「永遠の命手に入るか」   
  •             「老化予防」=「若返り」への克服は可能
  •             リバースエンジニアリング(予防)ロバート・フレイタス
  •                         50%の医学的予防で平均150歳を超えると予測
  •                         さらに問題の90%を予防すれば500年を超える
  •             2015年、デビッド・シンクレア教授のマウス実験
  •                         ある物質を投与すると筋肉が蘇った
  •             老化遅延と生命延長の是非
  •                         不公平性、人生の退屈さ、人格の欠如、人口過剰、健康維持費の増大
  • 「犯罪者となる人間の隔離」
  •             「道徳ピル」で可能、脳作用を管理
  •             脳をみれば犯罪者が分かる(アントニア・ダマシオ教授)
  •                         知的な活動と道徳的な活動は脳の部位が違う
  • 「資本主義が生む格差は問題か」
  •             資本主義と社会主義の対立は終焉「近代」=資本主義
  •             「21世紀の資本」ピケティ現象=資本主義は格差が発生する
  •                         格差縮小の策は累進課税対策
  •             「格差と民主主義」ロバートライシュ教授経済的な格差は拡大
  •                         ベーシックインカムの導入、貧困救済
  •                         大手薬品メルクは社員1万6千名解雇、バンク・オブ・アメリカも3万人解雇するが社長は高報酬のまま
  •             どんな格差が良いのか、どんな格差が悪いのか?不平等なのか
  •             「格差」より「貧困」救済を考えるべき
  • 「仮想化する通貨」
  •             資本主義を根底から変える仮装通貨「ビットコイン」
  •             仮装通貨の信用と精算メカニズムの改善
  •             金融工学「フィンテック」人口頭脳との融合
  •             資本主義から共有型経済=限界費用がゼロに近ずく
  •             資本主義は成功することで社会主義を望むのものが増える
  •             創造的破壊・イノベーションから官僚化、さらに社会主義化
  • 「宗教の共存」       
  •             「文明の衝突」サミュエル・ハンチントン
  •             宗教・言語・歴史・価値観・習慣・制度の文明レベルの違い
  •             特に現代は「宗教」との紛争イスラムVS非イスラム
  •             フランスはイスラム系住民が5百万(2003年)
  •             小説「服従」ミシェル・ウエルベック・イスラム教大統領誕生
  • 「環境」定番説
  •             人類は毎年4万以上の生物種を絶命させている
  •             森林の消滅、漁業資源とサンゴ礁の消滅、地球を汚して肥沃な土地の消失、野生を破壊し、生命圏を殺戮し、生態系は崩壊
  • 「世界をよくするために何をするべきか」
  •             コペンハーゲンコンセンサス2004での結果
  •             1、伝染病(HIV/AIDS/マラリア)
  •             2、栄養失調(新農業技術開発)
  •             3、補助金と貿易(自由貿易)
  •             4、衛生と水(生活用小規模技術開発・上下水道・食料生産)
  •             5、政府(企業コスト低下)
  •             6、移民(技能労働者の移動障壁消滅)
  •             7、気候(最適炭素税・京都議定書)

予知なく変更される税制

2017-08-24 11:40:35 | 人生を「生かす」には

@安倍政権で特記すべきことはやはり「増税」。 「3本の矢」とか言って既に2期目の安倍政権、通算7年目になるがその成果は庶民にどれだけ貢献しており、「良」があるだろうか。 デフレ経済で物価が上がらないことはいいことだが知らないうちに新たな税金が増え、さらに上がり、昔からの復興税も継続している。 さらに下記の相続税など変更=増税となる仕組みがどんどん出ている状況だ。 「減税」という言葉が最近聞こえていない今の政権。 負の遺産が増え続ける国債は「未来の世代を明るく」と言っている代議士はどのように考えているのか。 時代とともに大昔の既得権をもった予算編成は即刻改革すべきであると思う。また新たな成長戦略としてもっと具体的な「行動」(代議士自身が行動に移せる人)が欲しいところだ。すべて「絵に描いた餅」に見えるのは私だけか。

  • 超高齢化社会=総人口の25%、4人に1人が65歳以上
  • 認知症患者=462万人、2025年までに700万人
  • 知的障害や認知症で判断できないことで「成年後見制度」
  • 相続税の基礎控除
  •             改正前=5000万+1000万x法定相続人
  •             改正後=3000万+600万X法定相続人
  • 最高税率引き上げ
  •             改正前=資産取得金額3億超で50%
  •             改正後=3億〜6億で50%、6億超55%
  • 宅地
  •             改正前=住居宅地240m2まで8割減額
  •             改正後=住宅宅地330m2まで8割減額
  • 遺産相続問題=資産額で一番多いのが5千万以下〜1千万
  • 一番いい「信託」(通帳や資産)は長男・長女に生前から任せる
  • 大切なことは「委託者・受託者・受益者」を理解すること
  • 「信託」=「商事信託=営利目的」、「家族信託=生活資産管理」
  • 「信託」できる財産
  •             金銭、土地・建物、有価証券、金銭債権、動産、知的財産、会社等の事業や株式、但し「借金」はできない
  • 特に収益不動産、事業に対する信託、受益者は重要
  •             プライベート信託で不動産取得税、登録免許税を節約できる
  •             但し所得税、法人税がかかるので1千万以上の収入に限る
  •             収益・利益は配当として委託者に分ける
  • 新居を購入時に配偶者贈与、2千万を利用することで取得税を下げる
  • 一人暮しでの「信託」は特に詐欺師や悪徳業者からの保護になる
  • 遺言が優先するが遺留分に関しては親族が相続できる権利がある
  • 空き家対策としての「信託」、売却計画で利用する
  • 養子を相続にするも「信託」を活用(基礎控除で相続税圧縮効果)
  • 生前から住宅を親族に財産管理(収益を委託者に託す)することで委託者(親族)でありリスクの低い運用ができる
  • 「信託」で大切なことは「出口をどうするか」=受益者
  • 事業等の後継者問題にも「信託」で事業継承がスムーズになる
  •             自社株式をすべて信託(一人の受益者にする)
  •             高収益事業等は一般社団法人を設立
  •             指図権を利用し後継者を指名
  •             持ち株会社を活用し継承者を決める
  • 信託活用
  •             専門家への相談〜家族会議〜信託契約書〜手続き
  •             専門家=司法書士系か税理士系
  •             専門家への報酬=契約金額の1%、2億程度は50〜1百万
  •             公正証書作成=2億まで5万〜10万、印紙代

「見聞」の大切さ

2017-08-20 10:07:16 | 歴史から学ぶ

@「百聞は一見にしかず」、私の直訳は”本物は体感なしには語れない”。 江戸末期・明治維新で活躍した「五代友厚(才助)」の半生小説だが、海外での体感で初めて知る自国の弱さ、恥、無知等、五代のそして藩士等の海外視察は、大きく日本を動かしている。が現在はどうだろうか。日本経済は1900年後半まで国内だけでもなんとか成長することが可能だったが今後はこのままでは期待薄、それどころか低迷し、若者が海外移住、超高齢化、社会システムの崩壊へと繋がりかねない。米国、その他欧州では海外のニュース、情報がひっきりなしに入るが日本は島国体質なのか”しょうもない情報”(最近のTV番組含め)で社会が安定しているかのうように思うが経済成長などしているとは決して言えない状況だ。50代以前の人は悪い意味、年金の享受がないと断言できる今の日本。何が必要なのか、何をすればいいのか若い世代が強引しなければ日本は発展途上国に成り下がる。既に多くのファクター(上記含め)が示している。

日本の国を再び豊かにする試みは新たな産業振興しかない。言いつくされている”選択と集中”、歴史から学は決して無駄ではない。

  • 西郷隆盛や大久保利通との同世代の元薩摩藩武士の実業家である、才助(五代友厚)は1835年薩摩国鹿児島郡城ケ谷の五代一族直左衛門秀堯(藩の儒者)次男として生まれる
  • ドイツ製の世界地図の模倣を才助(14歳)に作らせた
  • 1854年前島津斉彬43歳(28代当主)海外情報に敏感で日本最初の洋式軍艦昌平丸を完成、西洋技術、武器の導入
  • 1857年島津斉彬は五代友厚(才助)23歳を長崎開運伝習所に入所、練習船観光丸の実習生となる。
  • 佐賀藩鍋島直正も西洋技術を取り入れ最新の大砲、軍艦製造の設備に力を入れ、特に150ポンドカノン砲を製造していた
  • 才助24歳、勝海舟船長観光丸で鹿児島へ、2回目薩摩藩に寄港、戒臨丸では斉彬の興行(砲台、工場郡)を見学、斉彬は勝との幕政(公武合体)について密談をした
  • 島津斉彬50歳、在位7年5ヶ月で急逝した(急進派が弱まり保守派が台頭する=西洋技術等の導入を停止)松木弘安(医者・才助の3年先輩)は臨終に間に合わなかった
  • 井伊直弼の安政の大獄で吉田松陰や橋本左内等が処刑、斉彬に信頼された西郷隆盛、月照も「永おくり」(切り捨てる)となり錦江湾で海に投信したが、西郷は蘇生され、その後奄美黄島に島送りとなる
  • 才助(27歳)は再び長崎での勉学を許された、その後藩主斎興が死去、久光に交代。久光からの命令で蒸気船2隻購入をイギリリス商人トーマス・グラバー(23歳)と会い発注する
  • 才助1862年に上海に行く。高杉晋作(24歳)と船上であう。香港にてイギリス式砲台でアームストロング砲を見る。 元詰め式で砲弾が炸裂する最新式、砲腔内が螺旋状になっており射程距離が通常の4倍、368mを超える、を見て藩の砲台では勝ち目がないことを知る
  • 532トン4万8千両、白鳳丸とし、さらに戦隻3を購入、天祐丸、青鷹丸、白鳳丸を商船として購入
  • 生麦事件で薩摩藩は賠償金(10万ドル=7万7千7百50両)等をイギリスから要求され幕府が支払うが薩摩対応が悪く薩摩・英国戦争が勃発。薩摩の街並みが壊滅、薩摩の商船3隻も消滅、才助、弘安が捕虜として捉えられ江戸に向かった。
  • 横浜から逃亡、嘆願書を携えて薩摩に戻る。その間薩摩・イギリスは和解し、薩摩藩はグラバーから大砲89門、鉄砲42門、ミニエー銃5千梃を購入したが、アームストロング砲は許可が得られなかった
  • イギリスではキューパー提督の鹿児島の火災(市民を巻き込んだ戦略)は名声を汚すものだと犯罪行為とされ弾糾された
  • 幕府の貿易利益独占と横浜港閉鎖を受けて参与、徳川慶喜、会津藩松平容保、宇和島藩伊達宗城、越後藩松平慶永、土佐前藩山内豊信、さらに島津久光も朝議に参加、朝議において反対派の久光、宗城、慶永は慶喜に罵倒された。
  • 才助の富国強兵論としての策を3段階にして藩主島津久光に提案した
  •             1、輸出論=人口の多い支那への輸出。米、漆器、茶、白糸、昆布、白炭、杉板、干しアワビ、干し貝
  •             2、輸入論=輸出で得た利益で砂糖製造機器20基、沖永良部島、三島に配置、その他農業機械、紡績機械、貨幣製造機、軍艦、大砲、小銃など武器輸入
  •             3、英仏へ留学生派遣=家老職4名、攘夷説3名、郡奉行1名、郡賦役2名で軍、地理、風俗、農耕、砲台、築城、砲術、学校、病院、貧院15名を決定、才助が団長として弘安も同行した。最年少は13歳磯永彦輔、18歳の森金之助(のちの文部大臣森有礼)
  • 1865年イギリスに向けて密航、名前も偽名を使用した、才助=関研蔵、スエズでは1858年建造の全長420kの蒸気機関車に乗る
  • すでに攘夷派等も日本の時代遅れを感じ開国論に傾いた
  • イギリスではゲーベル銃、ミニエー銃、エンフィールド銃、スナイル銃など2千3百挺、騎兵銃50挺、大砲隊小銃2百挺、合計2千5百50挺を購入した。すべての資金はグラバーの手配した金券をロンドンのジャーディンマセソンが換金(16万ドル、マセソンの手数料3%)した。
  • バーミンガムの銃器産業は1855年から64年の10年間で3百11万挺、日本が輸入したのは70数万挺であった
  • ロンドンではベルギーの伯爵モンブランと白川健次郎を紹介されベルギー(小国だが最も産業が盛んな国)と輸入・輸出の仮契約をした
  • 才助は薩摩として1855年の第1回、1889年フランスとして2回目のパリ万国博に出店する意向を示し(1862年の第4回万国博では日本の商品に対して「古道具屋のガラクタばかり」と評価された、それは展示が提灯、傘、枕、蓑笠、草履等だったからである)
  • 才助はモンブランを通じてイギリスの軍艦アームストロング砲を搭載した1850トンを発注した
  • 1866年、9ヶ月の視察を終えて帰国した
  • 幕府はグラバーからマセソン経由でアームストロング砲など18万ドル発注、が2年後に到着する
  • 薩長商社計画には龍馬は関与していない
  • パリ万博、2千万フラン投資、40ha、370mx482mの産業宮を建設、歴史博物館、美術、家具、衣装、原料、機械ギャリーを設置、薩摩琉球王国として万博に出店、武具、楽器、農具、漆器、陶器、絵画、茶器、砂糖、泡盛等128点、幕府側も別途出店したが知名度は薩摩琉球の人気が圧倒的で中でも、茶室、茶屋での芸妓の接待だった。フランスの水力エレベーターも人気で全世界から1千万人来場
  • 幕府はオランダに40万ドルで蒸気軍艦2730トン、9ノットの開陽丸を発注していた
  • 政府の財政難で造幣機を使い通貨の均整を訴えた、その後大阪府判事となる。才助は島津当主から屋敷を賜り、坂本氏の娘トヨを迎えたが、その後正妻トヨと離婚、長崎の広子と子供治子とも別れた。
  • 五稜郭開城、戊辰戦争後、会計官判事を命名されるが辞退し、大阪で商法会議所を展開する「新生日本の為に貿易をし産業を興す。富国強兵の殖産興業をする。まだ日本の商人は世界を見る見識がなく旧態依然として世界に通用する企業を起こす者がおらん、だから俺がやる」
  • 造幣所で金銀の分析所を立ち上げ、大阪に新居を構える芸妓豊子と正式婚礼。木戸孝允、伊藤博文、陸奥宗光等もすべて芸妓が妻になっている
  • 大久保は渡米、欧州の旅でプロシアの宰相ビスマルクを先生として崇めた
  • 1877年第1回勧業博覧会が上野で開催殖産産業を盛り上げた
  • 東京商法会議所=渋沢栄一、大阪は五代友厚となる
  • 1878年、大久保は岩倉と同じように紀尾井町近くで暴漢に殺される、前年小松帯刀を失い、西郷も、高杉は29歳、坂本龍馬33歳で亡くなりている
  • 五代の活躍
  •             薩摩・英国との戦争で捕虜、談判(英国との和解)
  •             薩摩の多くの留学生をロンドンに派遣(人材育成)
  •             モンブラン公爵との交渉と契約(武器調達・イギリス・フランス・ベルギー)
  •             造幣所・金銀分析所・鉱山開発
  •             商法会議所(大阪会議所)
  •             銀行・鉄道・造船とつながる
  • 友厚は44歳でさらなる野望をもった、妾も多く、正妻の豊子、勝子、お喜多、それにその子供3人

「地雷言葉」をご存知?

2017-08-18 08:42:42 | 人生を「生かす」には

@「地雷言葉」とは現代人がもっとも使うと思われる言葉、例えば 〜しかし、もし〜、かもしれない、多分、おそらく、だったのに、すべきだった、すればよかった等、言い訳に使う人が多い。 それだけ世の中には「言い訳」をする必要が出てきたのか疑うが、それは「正直、素直」等が無くなってきた所為なのか、あるいは「真実、真理、真相」等があやふやになっているかも知れない。情報社会は「だれが何を言ったのか、したのか、どうしたか」を明らかにできない仕組み(網)になりつつあり、ちょっとした噂も大げさになる社会になりつつあるのが恐ろしい。他人の噂(悪い意味での)は好むが、自分の痛み、辛さを回避し、自分の噂を気にし、自分の悪い噂を嫌いたがる習性を持っている。

  • 『影響力の仕組み』人は何秒で他人の発言を信用するか
  •             「繰り返し聴いたことが真実になる」=どれほど聴いたか
  •             「信じやすい情報」4つの特徴
  •             1、覚えやすい名前をつける
  •             2、耳に心地よい音にする
  •             3、無用な飾りを捨てて読みやすくする
  •             4、相手自身に考えさせない
  •             「選択肢が少ないほど売れる」
  •             「選択は3つに絞る」
  •             「先行者と全く同じ方法を選択」説明無くとも売りやすくなる
  •             「弱みをみせながら長所の説明で売れる」正直が信頼を生む
  •             「人間の6つの基本的欲求」=いかに心を揺さぶるか
  •             1、安心感=人はどちらか臆病VS大胆
  •             2、権力=リードする人VSついていきたい人
  •             3、社会的帰属意識=社交的VS内向的
  •             4、社会的受容=溶け込む人VS溶け込めない人
  •             5、性=快楽VS禁欲
  •             6、コントロール欲求=自己管理(人は新しい考えを受け入れることが得意ではない=自分のことがよく判っている人などいない)
  •             自分が変わるのは誰かからの評価で変わる
  •             依頼するときの前段階=もうすぐゴールだ、もう仕上げだけだ
  •             人は集団になると簡単に操作できる=感情的に行動で動く
  •             人は「暗示」で動く=入手困難なものほど欲しがる
  •                         アメリカのショッピングチャンネルのメッセージ
  •                         「電話を受け付けています。オペレーターがあなたの電を待っています」VS「電話を受け付けています。回線が混み合っている場合にはお掛け直しください」(後半が購入を急がせる暗示)
  •             「自信のある仕草」=聞き取り上手、瞬きをしない、ゆっくり静かに動く
  • 『言葉の魔術』どうしてあの人の思い通りにことが運ぶのか
  •             「地球温暖化」VS「気候変動」どちらに重みがあるのか
  •             語彙の豊富さで知的にみなされる=新しい言葉を使う
  •             「賛同した人」=自分の受け入れ・好感度が上がる
  •             「〜、つまり〜」VS「〜、ですが〜」(つまりの方が聞き入れやすい)(順接VS逆説)「だからこそ」「しかしながら」「まさにそれがゆえ」「それはつまり」
  •             「ネガティブな意見を最初に言う」=拒絶反応を示すこと無く、批判を受け入れ、事実誤認を正そうとする=「最後にポジティブな質問で締める」
  • 脳はもっともらしく聞こえる方を好む=2つの因果関係を考慮
  •             「もしくは」を使うと脳が混乱する=相手に選択肢があるように感じさせる
  •             「あなた」という言葉を文頭で使うことで強力なメッセージになる=あなたのおかげで〜。
  •             「私たち〜」=連帯感を持つ
  •             相手が言った最後の言葉を引用し質問=本当の望みが見える
  •             人は喜びを得ることよりも痛みを回避することに力を入れている=「悪い未来」を想像させると提案が通る=「今何もしなければ事態は悪くなる一方です」
  • 『権力のからくり』応援されるリーダーはどこがちがうのか
  •             頼みごとには小さなメモをつける
  •             相手の利益を伝えてから「なぜ」
  •             目に見えないものを贈り物にすると「忠誠心」が返ってくる
  •                         特別に考えていることを感じさせる
  •             贈り物の価値は「どうやって渡すか」お願い事を加える
  •             「共通点」があると影響力が上がる
  •             印象に残る挨拶はタイミング、一度タメると効果的
  •             相手の小さなことを覚えておくと「特別な人」になる
  •             人は助けを求めてくる人が基本的に好きなのだ、助けを求めた方がいい印象になる
  •             些細なことこそお礼が大切
  • 『説得の言葉』
  •             「相手に合った説得法を見極める」
  •             「プラスを得るか、マイナスを避けるか」
  •             「選択肢か、機能か」
  •             「共通性か、差異か」
  • 『NOのサインは仕草で出るー緊張と不安』
  •             「掻く」
  •             「両手を合わせる」
  •             「ペンをカチカチ鳴らす」
  •             「足を動かす」
  •             「座り直す=座り心地を確認する」
  •             「顔、首を触る」
  • 『嫉妬と妬みの構造』
  •             嫌味にバリア=笑い飛ばす、前向きのコメントをする
  •             「話の主導権をとるには」
  •             1、話を聞く
  •             2、話が止まったら内容を確認する「言葉を繰り返す」
  •             3、相手の感情を読み取る
  •             4、ポジティブな意見をいう
  •             「怒っている相手に対処するには」
  •             1、注意深く聞き、話が終わるまで待つ
  •             2、相手の内容を確認する、リピートする
  •             3、原因を確認する
  •             4、相手の解決策を導き出す
  •             5、自分の意見を言う、最後に質問をする
  •             「引っかりやすい言葉」
  •                         そういうものだ
  •                         それは間違っている、これが正しい
  •                         きっと〜するはずだ
  •                         よくあることだ
  •             「言ってはいけないセリフ」
  •                         無駄だ、あなたには解らないだろう
  •                         とにかくそれが決まりなんだ
  •                         あなたには関係ない
  •                         いったい私にどうしてほしんだ
  •             「前に進む為のクレームの付け方」
  •                         人格を否定された人は人の話を聞かない
  •                         「あなた」を文頭には使わない
  •             「目先の利益ではなく、ゴールを共有する」   
  •             「攻撃を無効にする方法=黙り込む」

真珠湾攻撃(負け戦を仕組んだ理由)

2017-08-13 09:10:02 | 歴史から学ぶ

@真珠湾攻撃、1941年12月8日。 「日本の敗北が見えていたのに、なぜ日本は仕掛けをしたのか」は今多くの諸説で言われている。時代の流れ、圧倒的な軍事圧力に抑えが効かなくなった内閣。 今の米国・北朝鮮の挑発、国連のさらなる制裁圧力が、当時の日本と同じように見えるのは私だけだろうか。 如何に北朝鮮は「戦争」を避けれるのか、何としても避けてほしい。歴史に学ぶことは決して時代遅れでも、双方の「メンツ」を潰さないと確信したい。

  • 1941年12月8日、真珠湾攻撃
  •             戦死者日本側は59名、米国側2,402名(内68名は市民)
  • 近衛内閣で満州・中国を統合、大東亜共栄圏を策略、これに米国が反発、経済制裁をすることになる
  • 米内首相、井上、山本連合艦隊司令官等は米国との戦いに勝ち目はないと反対しており、戦闘が始まっても即講和条約に持っていくことを希望していた。
  • 「米国政府及び日本政府の摂るべき措置」=日本国政府は中国及びインド支那より一切の陸海空力及び警察力を撤収するものとする
  • 日本の経済構造は米国依存型で特に鋼材原料のくず鉄と石油の依存度は高く石油に至っては国内消費の8割から9割を占めていた。 これをルーズベルト大統領は停止させ(8月1日発令)石油禁輸措置、日本からの先制布告を狙った。
  • 陸軍部(日独伊軍事同盟、中国—満州)と海軍との衝突は真珠湾への奇襲作戦を実行させた
  • 最後通達はワシントンで行われ55分前に通達したが、「騙し討ち」と言葉を米国は使っている。
  • ハワイには日系移民が当初13万人いた
  • 天候、ハワイラジオ放送「概ね晴れ、山には雲がかかり雲底3千5百フィート。視野良好。北の風10ノット」
  • 制空隊43機、雷撃隊40機、水平爆撃機49機、降下爆撃機51機、総数183機
  • 艦隊は航空空母6、戦艦2、重巡2、軽巡1、駆逐艦9、潜水艦3、油槽船8、総数31隻
  • 「長門」船上で山本が11月22日作戦に日程を伝えた
  • 12月2日、赤城に連合艦隊向けの電報「新高山登れ、1208」
  • 12月8日午前0時40分、ハワイ時間で7日の午前5時40分
  • 在泊艦艇は、戦艦8、甲巡2、乙巡6、駆逐艦25、空母2は不在
  • 駆逐艦「ワード」による最初は潜水艦沈没報告だった(6時34分)
  • 山本五十六が南雲忠一(航空のことをあまり知らなかった)を呼び寄せた理由は「この作戦は博打だ。博打は足元の明るい内に帰らんと火傷する。連合艦隊の中で貴様ほど慎重な男はいない、だから選んだ。」
  • 山本五十六は4月18日ブーゲンビル島のバラレを視察に向かう途上で米空軍の待ち伏せで帰らぬ人となった。一説によると無理な前線視察は、死に場所を探してのことだったとある。

極寒の世界に生きる

2017-08-13 08:32:58 | 歴史から学ぶ

@チンギス・カンの謎はまだまだ数多くあると言う。当時の宮殿と言われるアウラガ宮殿(ウランバートルから東へ数十km)も我々が想像する物(豪華絢爛)とは相当違うらしいが現在も発掘中らしい。 世界で一番寒い地域(平均気温がマイナス1度)とあるがどんな人間、動物がどのように暮らせるのだろうか。それに1206年から1259年の広大な領土(東は現在の北朝鮮から西はトルコ近辺まで)をどのように管理監督していたのか諸書書物は多いが謎はまだまだ多く、解決されていない。だが、チンギス・カンの史跡で読めることは厳しい自然環境を生き抜く為、良質の家畜(5畜)と鉄を手に入れ道路網を整備、質素倹約・質実剛健でユーラシア大陸を制覇している。様々な 領主と自由交易をしながら異文化をうまく取り入れている(今の中国「一体一路」と似ている部分もある)

人間の生命力、5畜との共生、人間欲がこの時代どのようなものだったのか、これからのさらなる発掘に期待したい。

チンギス・カンのモンゴル帝国

  • 「実像を追う」=尽きない謎
  • 「転機を読む」=チンギスの誕生
  • 「寒さに克つ」=モンゴルの自然環境
  • 「馬を育む」=圧倒的な機動力
  • 「鉄を求める」=資源を巡る争い
  • 「道を拓く」=首都とネットワーク
  • 「故郷を慈しむ」=国つくりのビジョン
  • 考古学とは過去の歴史、古代から昨日(過去)起きたことでも考古学に入る、史料より物質資料に基ずく復元から分析
  • チンギスの首都「アウラガ宮殿」800年前の遺跡、モンゴルの中東部ヘンティー県の草原=東京ドーム13個分、1片が17mの天幕(ゲル)の跡が集中している場所、宝石等は見つかっていない、遊牧民で人工遺物と食物種子、動物骨、貝殻等が発見されているのみ
  • 乾燥地帯で、年間降水量は平均で200ミリ、多くても400ミリ、首都のウランバートル「世界でもっとも寒い都市」で平均気温はマイナス1度前後、ロシアモスクワは6度、アイスランドでも4度
  • 近郊は群雄割拠で金、西遼、西夏の強国が狙っていた
  • 父イエスゲイはチンギスが9歳(1162年生まれとされる)で亡くなりその直前にチンギスは婚約した。父の友好関係トオリルに頼り、庇護をうけた、敵はタタル、真の敵は金、だが血で血を洗う戦いから金に加勢することになる
  • チンギスの兄弟は4人、テムジン(チンギス)、カサル、カチウン、オッチギン
  • 1206年に成立モンゴル帝国「イエケ・モンゴル・ウルス」
  • 10個以上の千戸数(95の千戸数)が1227年チンギス死去には129戸数あった
  • 大量の人と物資が行き交いしていた時代、関税を低率で均一し、簡素化、知識や技術の交流、天文学や医学、印刷技術の伝播、絵画などの芸術の融合なども活発だった
  • モンゴル帝国の崩壊理由の一つはペストの蔓延とされる
  • モンゴル帝国はチンギスを含め16人の君主がいた、チンギスが生まれたのは1162年という説、死亡時期は1227年という説がある
  • チンギスを支えた8人の武将「四駿四狗」がいたとされる
  • 自然環境・崩壊・干ばつの例として世界ではマヤ文明やアンコールワットがある
  • モンゴル高原(乾燥地帯)は「極限環境」のなか、匈奴、鮮卑、柔然、突欣、ウイグル、モンゴルの政権が誕生している
  • 遊牧民にとって大切なのは放牧用の草の育成で、馬を肥やして騎馬軍団にすることだった。
  • 中国では平均気温が2度上がると米の収穫が5〜12%減るという、モンゴル高原では2度下がると草の生育が40日間短くなる
  • チンギスはこの豊富な場所、ヘンティー山地、ヘルレン川を占領、その後、ジュルキンの本営を攻めバヤン・オラーン山地域を占領
  • 馬牧民は騎馬軍団の基礎(馬の育て方、地域)を知った調教師であった
  • モンゴルは5畜=羊、牛、山羊、ラクダ、馬を飼育、現在3600万頭の家畜、2百万頭(約6%)が馬である(2015年のモンゴル人口は3百万人)、15歳になるとモンゴルでは馬に乗り兵士となる
  • モンゴル馬(モウコ種)は小柄で体高は1.3m(サラブレッドは1.6m)2歳馬で12km、6歳以上で25〜35km走行(時速15km)できるがサラブレッド等は1200〜2300m(時速60km)、馬は全体に汗をかき、皮膚呼吸するので拭き取ることが必要、4歳でのオスは去勢する(戦闘時に相手にメス馬がいると暴走する危険があった)、餌の与え方は疾走後鞍を外し呼吸が穏やかになり、足の照りも治まった時点で水と草を与える。出征前には食事制限し、余分な脂肪を落とす。そうすることで長距離をかけても汗が出ず遠征に耐えることができる、疲れている時には水や草を控えることで病気を抑えた。遠征には替え馬を用意、武将となれば3−4頭連れて行った。現在遊牧民族はウラチの出身でイスラム系3割、中国系7割となっている。モウコ種は「側対歩」(前右足と同時に右後ろ足を出す)により揺れが少なく的が狙いやすくなった、馬本来は「斜対歩」(右と左が交互に出す)である。モンゴル馬の鎧、甲冑含め1頭あたりの総重量は12kg、中国では30kgだった。神襞弓の距離は300歩(460m)飛んだ
  • チンギス・カンの優位
  •             自然の立地(バヤン・オラーン)、交通の要衝、金のインゴットという鉄資源、アウラガでの鉄工房・鉄器生産、移動生活に適合した機動性の高い住居(ゲルそのままで運ぶ)、移動は1日20kmほどで多くの家畜を連れての移動なので草原で休息、緩やかな移動であった(季節に応じて年3箇所を家族、奴隷、家畜等と一緒に移動)
  • チンギスの帝国成立時の軍は総勢10万5千人、楔だけでも472トン必要でその鉄は700−800トン入手、インゴットの入手先は金嶺鎮鉄山(中国山東省)その他一局集中ではなく西夏や謙謙州等からも入手した。騎馬軍隊は鉄資源の安定で武装した(馬、鉄、道)特に道は補給等を含めて力をいれ開拓した
  • アウラガ遺跡(ウランバートルから東に車で4時間)ヘンティー県、でリゲルハーン郡、広大な高原
  • 主要な后妃は5名、ボルテ、クラン、イエスイ、イエスケン、金皇帝の公主、それぞれ万戸数を抱え、自給自足を原則としていた、移動は3箇所=カラコルム、サアリケエル、大オルド
  • 長男ジョチはカザフ平原金山北路、次男チャガタイはシルクロード天山北路、3男ウゲディはジュンガル盆地金山中道等で各々「騎馬軍団の機動力向上」「鉄資源の安定確保」「高原内生産の活性化」遊牧リテラシーに基ずく「シフト」「コストダウン」「モバイル」「リスク回避」「ネットワーク」の戦術を駆逐した
  • チンギスは1227年初秋、中国寧夏の六盤山で西夏攻撃の陣中で病死、その後乾燥による食料不足でペストが発生、政権の腐敗、内乱、経済の停滞、疫病の蔓延、そして自然の猛威にモンゴル帝国は滅びた
  • チンギスの戒め
  •             「草原を掘り起こすな」「川の水を汚すな」
  •             天然資源の採掘、道路の建設、地球の温暖化、乾燥化から砂漠

財政難での改革

2017-08-07 09:00:07 | 歴史から学ぶ

@現代でも地方の財政難が厳しい、がさらに少子化、超高齢化、それに伴う消費減退など厳しくなるばかりで中央政府の指示指導を待つのは危険水域を超え始めている。そこで必要なことは今ある資源で如何に10年後、20年後を見据えた政策を取る事ができるのか。財政難をなんとか克服次世代に繋げた「上杉鷹山」は有名だが具体的な政策、行動はどうだったのだろうか、保守派、改革派のぶつかり合いとそこに人間の思考、知恵、経験が入り混じっている。「情の道」vs「権力の道」で如何に裁いて前に進めるのか、文中鷹山の師である三好善太夫の言葉『我が身をつねって、人の痛さを知れ』、決して他人に仕掛けないように全てに対して思いやりを持つ事が大切。愚かな者も、人の事を謗り、責めとがめる事はできるものの、賢く優れた者でも、自分の悪いところはわかりにくい者です。人を責める心を持って、我が身を責め、我が身を許す心をもって人をお許しになれば万事うまくいく。」と説いた。

  • 長岡藩の「米百俵」=小泉首相の所信表明で出した「聖域なき構造改革」の一コマ。当時は希少価値のある「米百俵」を如何に活かすかを問いた。
  • 長岡藩の判断は教育育成に使った=河井継之助、佐久間象山の門下は英才教育で人材を育てることに費やした結果山本五十六等を輩出
  • 時代は領民の大飢餓、米沢藩だけが餓死ゼロだった、貢献者は上杉鷹山の改革=ケネディー元大統領の尊敬した唯一の日本人
  • 鷹山は誠心誠意胸襟を開き周知を集め藩士や領民の為に自らが時間をかけて率先垂範した
  • 武士は自由競争的な思想はなく260余の大名は藩財政再建するのみ
  • 長男以外は左遷、出向の処分ありでその為、失敗を表面化させないことに尽きた
  • 藩(企業)財政縮小(業績低下でリストラ)家臣のやる気も低迷
  • 上杉謙信の人柄
  •             心底、神仏を敬う敬虔な姿勢の持ち主、領土欲、権勢欲がなかった、朝廷・幕府への思慕の情がことのほか強かった
  •             合戦のうまかった武将のひとり(小田原城の合戦)鬼謀神算
  •             「上策には下策をもってあたるが最高の良策である」
  • 上杉謙信没後の越後は家臣直江兼続が主となり4分の1に減封された領土の経営に専念した(人口6千に5千の家臣と家族が増えた)
  • 倹約を旨にし、漆、青芋、桑、紅花を奨励、実質30万石の米沢上杉家は実収51万7千石をあげていた、(所得倍増計画)兼続は私財を投じて漢籍を収集、文化事業に貢献、論語なども出版、禅林寺(法泉寺)を建立、教育に力を入れた、60歳にて没
  • 上杉家は4代目守綱の後、前の藩主綱勝は吉良上野介による毒殺説があり、保科正之をたより吉良の長子(綱憲)を藩主にしたが、吉良への献金、藩主の贅沢な振る舞いなど借金を負うことになり、財政をどん底に陥れることとなった。当時御囲金は14−5万両あった
  • 1745年には上杉家の家臣数は5086名、1793年には5339名となり武将の人口比率は23%となり他の藩では6.94%(南部藩)、秋田藩では9.8%であったにもかかわらず財政はみるみる緊迫状態となった、綱憲の年間衣食住費は2千両、「嵐山」の興行に1千両、米沢の江戸屋敷に2万5千両(今の10億円余り)、吉良への新居、衣食住の費用等を上杉家から出資していた
  • 鷹山の前藩主重定の家臣森平右衛門は藩政を一手に握って変革を実行した、藩士の借知を増やし、町人や農民の人別銭を課し藩士たちの副業も商いとして課した。だが大庄屋・加賀商人金子調達の公金乱用で、藩政半ばで刺殺された(権力を持つと箍が緩んでしまう)
  • 竹俣当綱(当時35歳)ら3名の重臣が森平右衛門を竹俣家で殺戮したが、最上位家臣の竹俣は江戸へ帰り、お咎めがなかった。
  • 鷹山の師である藁科松柏はその経緯を教え、のちに藩主となる鷹山が竹俣を帰り咲かせる
  • 上杉重定は版籍奉還を願い出て、上杉家の存続を保った。米沢藩の婿を九州日向国高鍋藩の藩主秋月家からの養子を向かい入れた。それが直松、のちの鷹山となる。
  • 秋月家の老臣三好善太夫が鷹山を教育「贅沢を禁じ、倹約を心がけ、人に差し上げたことは忘れてもいいが他人から受けた恩は決して忘れず良い事は例えささいなことでも進んで行い、悪い事はどんな小さな事でも決してしてはならない。」『我が身をつねって、人の痛さを知れ』、決して他人に仕掛けないように全てに対して思いやりを持つ事が大切。愚かな者も、人の事を謗り、責めとがめる事はできるものの、賢く優れた者でも、自分の悪いところはわかりにくい者です。人を責める心を持って、我が身を責め、我が身を許す心をもって人をお許しになれば万事うまくいく。」と説いた。
  • 高鍋藩秋月家は8代でようやく成功した、鷹山の生まれた藩で三好の訓戒は後々鷹山の知恵となった
  • 江戸における鷹山の師、松柏は「原理原則」を教えた、その後細井平洲が鷹山の師の役割を追う 原理原則=行動哲学
  • 鷹山は家臣のぼろい長屋とその家族を見て「これらはお上の責任でございます」と佐藤文四郎に言われ財政難を直感した。
  • 鷹山の家臣、木村丈八と志賀八右衛門がおり、竹俣当綱とともに平右衛門を殺戮した信頼をおいた家臣はその後財政改革で推進役となる
  • 財政難を超えるには「モラル」「やる気」が基本だと其の向上に勤めた、大倹約の誓詞は上杉謙信を祀る春日神社に奉納され、この奉納文が公開されたのは98年後の1865年だった
  • これまでの江戸での仕切り金は年間1500両だったものを209両2分と銀5匁6分とした、日常の食事も1汁1菜で衣服も木綿とし節約を実行。50人いた奥女中を尾張藩に引き取ってもらい9人にする。「聖域」に対しても一切妥協せず断行「為さずんば胡ぞならん」(書経)行動に移さなければ何事も出来るものではない
  • 上杉鷹山自らが大倹約令の先頭に立って、保守派も感情レベルでは受け入れざるをいなかった
  • 「罪の疑わしきはこれを軽く、功の疑わしきはこれを重く」藁科松柏
  • 人にはそれぞれ定まった才能が天から与えられている。分相応の事を望んでも成功しないというが藁科の信念で適材適所を説いた
  • 鷹山は藩の財政難の現状を家臣に率直に手紙で伝えた
  • 保守派を納得させるにはまず鷹山の先代重定の後ろ盾が必要で周りを固めていた、焦りは禁物である事も理解していた
  • 3つの困難、見識を養い、実行し、成し遂げる事を覚悟していた
  • 鷹山の初入国の時のエピソードは11月寒さ厳しいおり宿もなく野宿をした、其の時の囲炉裏の灯火でタバコを吸う。わずかな灯火でも時間がかかるが火を灯す事ができると実感した
  • 藩主治憲(鷹山)は藩内で孤立した、それは習慣的なことを破り民心の事を考えたやり方を取った。また城の1里先から馬に乗り入場する習慣も4里先から乗り込んだ、結局忍耐強くひたすら藩士たちを説き続けることであった
  • 徳島藩の藩主蜂須賀重喜は力押しで「役席役高の制」(格式や身分にかかわらない合理的な役職制度)を実行、反対派を武力で抑え独裁体制を敷いた、だが幕府は認めず藩主を「押し込み隠居」させた
  • 鷹山は師の平洲を多額の報酬と待遇で呼び寄せ「松桜館」を設立、武士の教育に力をいれた、それは保守派の反対はさらに厳しくんなった
  • 江戸表の屋敷が大火で焼失、武士には慣例がない50騎組の奉仕活動でようやく建築(鷹山に味方するものが漸く理解し始めた)、がその後大凶作で農民にそのしわ寄せが集中した
  • 保守派の限界から7家の家臣が騒動を起こすが重定の後ろ盾で難を流れる事ができた、その後鷹山は広く意見を聞き7家の処分をした。その2年後には7家も再興させた
  • 竹俣当綱の漆、桑、楮(こうぞ)百万本栽培計画を立て途中、豪商からの契約で資金を確保したが、成果が出ていないことで竹俣等の人材の失脚、鷹山も隠居、民集の声もあり鷹山、竹俣等が再興、復活させ収益回復をはかった。
  • 鷹山は藩主として19年、その後2代の藩主を後見し、72歳で没。疲労と老衰が原因「人の一生は勤める事、努力する事に尽きる。努力し勤めてさえいれば生活に乏しい事などあり得ない」
  • 徳川吉宗の「享保の改革」を尾張藩主宗春が無視して派手な祭礼、盆踊りなどをした結果、世間の倹約ムードがたち消え尾張領内は人、ものが集まり活気が戻り回復へと繋がった、よって財政も回復、城下が潤い消費文化の華を咲かせる事に成功した。「民とともに楽しむ」が宗春の目指した政治であった
  • 徳島藩の藩主蜂須賀重喜は力押しで「役席役高の制」(格式や身分にかかわらない合理的な役職制度)を実行、反対派を武力で抑え独裁体制を敷いた、だが幕府は認めず藩主を「押し込み隠居」させた

見た目で「得する人」と「損する人」

2017-08-06 08:39:58 | 人生を「生かす」には

@人は見た目の判断をまずする。良い人、悪そうな人、病弱そうな人、元気な人、若図くりに見える人など。一目惚れもその一種だと思うが、やはり人によって「損する人」「得する人」がいることは間違いない。持って生まれた人相・印象はあまり変えれそうにないが、できれば変えたいと思うのは人間の常。 前回「江戸しぐさ」で江戸時代の人たちの仕草・行動を紹介したが、ここでは現代の仕草。 ファッションセンスにもよるが「しぐさ」でできれば印象を変えてみたい。表情とジェスチャー次第で印象を変える事ができると感じる。特に豊かな表情の作り方それに仕草が加われば印象は変わると! 歳をとればとるほど顔の表情はこう着状態のようになり無邪気に笑う事ができなくなってしまうが、一変するのが孫をみる祖父・祖母の顔、その差は劇的だ。 自然と人は年齢とともに笑いを無くし顔がしかめ面状態になり始める、それに体を使った表現(ジェスチャー)がめっきり減る。それに最近は大声を出す事がなくなっているから「カラオケ」でも行き大声で発散、表情を柔軟にする事も必要でしょうね。

アインシュタインの「下を出している」写真をご覧になったことありますか? これも表情と下顎・

  • 伝わり方が劇的に変わる
  • 損する人、得する人=印象
  • 容姿、声、表情、受けのタイミング、話の面白さ、知識、服装、ジェスチャーその他で人は変わる=言葉以外のコミュニケーション
  • 『しぐさ』は口以上にものを言う
  •             気持ちは熱意だけでは伝わらない=表現力・身体
  •             パントマイムの面白さ=イルージョンを見せてくれる・想像力
  •             非言語で伝わること=しぐさで判る
  • 『体の動き』で伝える
  •             頭=知性、思考、見ている方向を表現する
  •             胸=気持ちの強さ、意識の向いている方向を表現
  •             腹=欲望、勤勉さを表現
  •             腰=本能、性的な表現、自信、気持ちの安定を表現
  •             足=無意識の気持ち、緊張、品格を表現
  •             腕=言葉の強調、ポーズに意味を持たせる
  • 『精神的に強いポーズ』
  •             足を開き、腕、手を広げ大きく空間を使う
  • 『戦略的に強いポーズ』
  •             斜めに構え、顔や身体ラインを隠すことでミステリアスな印象
  • 『表現力は理解力』
  •             相手の表現を受け、表情で表現してしまう(ミラーニューロン)
  • 『信頼をあげる表現』
  •             ゆっくり、重たい動きをする
  •             大きい空間を使って表現する
  •             低い声で喋る
  •             無駄な動きをしない
  •             リアクションを1テンポ遅らせる
  • 『気がきく人を表現』
  •             素早く軽い動きをする
  •             小さい空間をつかう
  •             高い声で喋る
  •             プライベート的なことを話す
  •             すぐにリアクションし、行動する
  • 『インパクトを与える表現』
  •             声の大きさを変える           
  •             服装を考える
  •             場違いな話題をする
  •             いい知らせをくらい真面目な声で話す
  •             注意するときににこやかな顔で話す
  • 『トラブル回避の表現』
  •             相手の気持ちを受け入れる
  •             非をすなおに認める
  •             申し訳ないとういう態度を崩さない
  •             論理的な理由を述べない
  • 『相手の興味を引く表現』
  •             ライバルを設定
  •             いい条件を提示する
  •             選択に幅を持たせる
  • 『親しみとあこがれ』
  •             サザエさん、のび太
  •             ゴルゴ13
  • 『行動表現』(低く)
  •             相手と出会ったときに笑顔で自分から話をする
  •             相手の話す内容に興味を示し、質問する
  •             高いトーンの声で話す
  •             相手や自分以外の誰かを褒める
  • 『行動表現』(高く)
  •             話に「間」を置く
  •             低めのトーン
  •             挨拶など儀式的な行動をとる

心を無くした現代人

2017-08-05 09:28:53 | 人生を「生かす」には

@最近の日本人は「忙しい」を口癖にしている人が多いと聞く。「忙しい=心を亡くすと書く」まさに忙しさのあまり心がこもったことが抜け落ちている。「仕草= 思草」おもてなし、江戸の「お茶」のおもてなしはやはり「粋だね」、お茶の選択=番茶か煎茶、熱さや濃さも聞いた。今だったら、コーヒー、紅茶、お茶、ホットにしますか、アイスにしますかでしょうが、あり物を出すのではなく「心のこもった手作り茶」もあってもいいのか。

日本の経済効率生産力も他国と比べると相当低い(21位)、いわゆる効率的な仕事ができていないと言うが、果たしてどうだろうか。日本の大手企業で現在60歳以上の上級役職、それに多くの外部顧問、取締役(対価と成果)の人たちの仕事を見るとそう思うかもしれない、と思うのは私だけだろうか。外資に長くいた所為か日本の課長・係長が一番生産効率がいいのに、その上役の人々(心のこもった仕事ができていない=居座り状態)で平均値が落ちる現状を作っているかもしれない。

  • 「江戸しぐさ」目つきや表情、話し方や身のこなし方で思い(心)を表現する方法
  • 「肩引き」=狭い通りなどで肩を引き相手の行く手を遮らないこと
  • 「傘傾げ」=同じような意味
  • IQ (知能指数)よりもEQ(心の知能指数)=共感力、自己認識力、粘り強さ、楽観性、熱意、衝動のコントロール力=「心を肥やす」
  • 「ご存知のように」昔は手紙の初めはこのように書いた=謙虚さ
  • 「忙しい中」(心を亡くすと書く)を「ご多用なところようこそ」
  • 江戸のおもてなし
  •             お茶の選択=番茶か煎茶、熱さや濃さも聞いた
  • 「3脱の教え」初対面では年齢、勤め先、身分を聞かない
  • 「打てば響く」=返事を素早くすること
  • 「じだらくしぐさ」=自堕落と書く・人前で服装を整える
  • 「むくどりしぐさ」=人々がたかること、とびつくこと
  • 江戸時代は現代人にくらべ5感があり経験で6感(直感)が来るということで「ロクの利く」が求められた
  • 突然断りもなく訪問する人を「時泥棒」といった
  • 「笑顔の評価」では心を読める
  • 「お初にお目にかかります」という<>「初めまして」は言わない
  • 「尊異論」意見の違いを言い合うことで意見を尊ぶ
  • 「分からない」とは言わない(商売人においては禁句)
  • 「束の間の出会い」を大切にした「一期一会」
  • 銭湯で学ことが多かった江戸時代(裸の付き合い)浮世風呂
  • 5歳から見習いごと始めた
  • 「生き馬の目を抜く」競争が激しい江戸、目つきで判断、納得
  • 実力主義、シジミを大人より多くとれば認められる時代
  • 「実るほど頭を垂れる稲穂かな」身分が上になってもふんぞり返らない
  • 「勿体無い」日本の贅沢に感謝する気持ち
  • 江戸っ子は1日3〜4時間の仕事で後は「遊び=明日備」とした
  • 「気楽=気の薬」「気の毒=気の毒」
  • 江戸しぐさ=仕草=思草 考えや思想
  • 「粋な計らい」=敗者を元気つけることば