ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

どこまで人を信用できるか「Jarugandi 2018」

2018-11-29 07:48:08 | 映画から見える世の中の動き

@映画「Jarugandi 2018」

若い二人が起業するために資金調達である資産家を見つける。ビジネスは大儲けするが違法を警察に察知される、が警察は賄賂を渡せば黙秘するという。その賄賂資金のために娘を誘拐し、犯人となるが悪党の一味の計画(海外への人身売買)に巻き込まれ、逆に悪道たちを摘発、賄賂を要求した警察も弱みを掴まれ「人を信用することで」どんでん返しとなる。 インド語でテロップが英語の米国映画。 人の信用・信頼はどこから生まれるのか。

 


人間との共存 AIはどこまでで完成か「チャッピー」

2018-11-28 10:01:39 | 映画から見える世の中の動き

@映画「チャッピー」Chappi  AIを搭載した人間型初期ロボット。 

警察がロボットを採用して警備警らする世の中。人間の技術力は人間と同じ頭脳の構造を開発、その実用には1からの教育が必要で、情報のインプットで理解力と意識と感情が身につく。だが悪党に犯罪の仕方を教えるとそのまま言う通りにする、AI開発は要は人間の教育・インプット次第。 人間の作り出したAI無しの戦闘ロボットが悪党に利用されるとどうなるのか。最後はAIロボットが自律ロボットのコピーを製造することになる。これからの人間の世界とロボットの共存に何が必要なのか教えてくれる。


「Godzillaー怪獣惑星・決戦機動増殖都市」

2018-11-27 17:09:59 | 映画から見える世の中の動き

@映画「ゴジラ」アニメーション。 人間の住む地球と怪獣ゴジラの進化、3部作の1部と2部。3部作は近日公開。

Godzilla 2万年も生き続けたゴジラ。 人間だ脱出して地球はナノメタルで進化した巨大なゴジラの怪獣惑星となっていた。地球に住むにはゴジラを撃退する事が使命となり戦う人間はメカゴジラを壊滅出来るのか、そこには生き残った他の惑星の人型メカも協力  最後に人間としての感情を持った人がそこに居ることこそ必要なのか。 戦いの最中にその葛藤が起こる、「何の、誰の為の戦いなのか」。最終章3部に期待したい。


夢は魔法で叶う「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」

2018-11-23 15:50:54 | 映画から見える世の中の動き

@映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」Fantastic Beasts 

ハリーポッターの新作。イギリスからN Yにやって来た魔法使いで生物学者と同士の争い。 ボストンバックから飛び出した「金」を好む生物が銀行に入り込むが七転八倒、銀行内でボストンバックを間違えて持ち帰ったパン屋開業志望の親父さんと一人の魔女の出会いから始まる。ボストンバックから飛び出す奇妙な生物が醸し出す出来事、だが魔法の力で何ができるか。最後には雨で全ての人間の記憶を消し去り、街を元に戻す。  現実離れした世界に魔法はあるのか、だが、魔法はまじかに感じる。様々な魔法の世界に目が離せなくなる。 人間の欲望、それは「魔法はできそうもない夢を事をする」事だろうか。

 

 


「正直」が犠牲になる世

2018-11-21 12:19:45 | 歴史から学ぶ

@「悪行」(不正)を見つけ出し、改めようと上司に進言するが、その上司が「悪」となっていた。 江戸時代の身分制度(士農工商)、本来農業・農民が工商より上のはずが、当時の「納税者」(農民)を形だけで讃えていた。 実際は農民は一番下に差別化され、何事も世襲制であった。農家に生まれれば武士には成れず、重税で瀕死な状態でも訴えれるのは庄屋・名主で、代官・奉行の不正があってもメスが入る事は滅多になかった時代である。 さて現代ではどうだろうか、中央政府・政治家に不正等があれば誰ば裁いてくれるのだろうか。三権分立とは言え、実際そういった不正などを裁いているとは思えない。「知らない・存ぜね・記憶にない」で通せば処罰は無い世界に成り果てている。 まさに「正直者が馬鹿を見る」、無駄な事をしてまでも、わざわざ手の届かないところには手を出すな、「長いものに巻かれろ」になってしまってはいないだろうか。

『春雷抄』辻堂魁

  • 渡り用人唐木市兵衛は知己の蘭医や柳井宗秀の紹介で人探しを頼まれた。依頼主は江戸東郊の名主で失踪した代官所の手代・清吉の行方を追うことに。一方、北町同心の渋井鬼佐次は、本来勘定奉行がかかりの密造酒造の調べを極秘に命じられる。江戸で大人気の酒・梅白鷺が怪しいというのだ。やがて2つの探索が絡み合った時、大完治を揺るがす悪の構図が浮上する。
  • 密造酒作りを安価で転売する、そこに大儲けをしようとする輩がある。陣屋の元締めから村役人、酒造元、酒問屋、コメ問屋など多くの俗を捉えて一件落着を見る小説。最初は陣屋の下で働く手代が行方不明となり、それを名主からの依頼で探索始める唐木市兵衛が、手代の妻と女子と旅に出る。その先に同行の酒造元である主人から大元の事情を聞き旗本・奉行所・町方同心を抱き込み動き出す。賭博から借金、酒造株を入手、酒はコメよりも儲かる事を知り、酒造の鑑札を仕切る陣屋の元締めは一つの酒造元にしようと大儲けを企む。十手持ちのヤクザらに地域を黙らせ、他の村主を抱き込む。その中には陣屋の権限で波除新田の免租を長引かせ、コメをタダで仕入れ密造酒作りに回すことだった。
  • 手代を殺したのは陣屋の元締めの懐刀で最後に敵討ちとして、唐木市兵衛が「風の剣」技で成敗することになる。手代の妻と女子は無事に解放され夫を想い農業に勤しむ。

出世の恨み

2018-11-19 15:59:12 | 歴史から学ぶ

@将軍から江戸城・千代田城の火事の不始末の責を問われた次席家老の恨み。 それは大砲による武器で将軍諸共こっ端微塵にする計画だった。老中首座を狙うと見せかけた事件を巻き起こし錯乱させる事だった。 現代でも出世したいと思う人もあるだろうが昔ほどその熾烈な競争意識ではなくなっている。それは責任と報酬が見合わなくなっていることが大きな要因かもしれない。「出世欲」=「責任+見返り」が時代とともに合わなくなっているのだろう。 ましてやつい最近の定年期(60〜65歳)を迎えた責任職を逃れた高給取りの社員・役員も継続しているのでは「やっていられない」心境になる。現実一部社長含め役員でも無責任社員(資産の食い潰し的存在)の多くなった現実では若者に良い職場だとは言い切れない。

『鬼門の変』鈴木英治

  • 秋の気配が漂い始めてある夜、日本橋の呉服商北野屋に大砲が打ち込まれた。一体何者の仕業なのか。未曾有の事態に江戸の町が騒然とする中、長屋の近くで手負いの詞のみを助けた湯瀬直之助は、担ぎ込んだ町医者で頭巾をかぶった刺客に襲われる。江戸を震撼させた砲撃事件お真相と忍びの影。直之助は様々な思惑と陰謀が交差する大事件に巻きこまれる。
  • 老中首座を巡り現首座の松平武蔵守を殺し、次の首座を狙う榊原式部太夫政綱、その配下にある家臣が企立てた。大砲は首座を狙う徳川家臣榊原康政の家臣(薩摩藩と密接な関係)が薩摩からの抜け荷として持ち込んだもので、砲弾で北野屋の豪商を狙い七人を殺害した。北野屋は薩摩と榊原家との抜け荷で大儲けしたが、それを一挙に もみ消されたことになる。捜査の鍵は「大砲・松茸・薩摩」を元に下屋敷、料亭など探り、江戸城の裏鬼門にある屋敷に大砲を発見、実は徳川将軍に千代田城が火災の際に不始末を責められ出世ができない事を根に持っていた政綱の恨みを将軍の増上寺奉納を睨んだ企てだった。

「運」に見放された人間の行動「逃亡のガルヴェストン」

2018-11-18 07:34:29 | 映画から見える世の中の動き

@映画 「逃亡のガルヴェストン」Galveston 2018

ガンと宣告され、闇のボスにも裏切られ、運をなくした男が、仕事をなくし路頭に迷う若い娼婦で子持ちの女性と逢う。三人で逃げるが逃げた先に闇のボスが現れ、女性は元ボスの仲間に暴漢され殺される。男は憎しみから殺害、逃げるが交通事故で入院・逮捕される。 20年後、その娘が突然訪れ母の事を聞くが・・・人には運に見放された人間もいる。だがそれは自分自身で奈落の底に身を晒すことでそうなってしまうかもしれない。人には人生を決める「運」は あるのか。「運」は自分自身の問題、だから自分自身で切り開くことしかない、そう思う。



道理に会う法と規制

2018-11-17 09:52:57 | 歴史から学ぶ

@人は守るものが無くなると必死になる。生きるも死ぬもその場の運に任せ勝負する、この小説の主人公朽木主膳の生き方だ。 主膳は正義感を持った浪人で世に合わない道理を成敗していく。特に江戸時代の生類憐みの令に於ける庶民の暮らしとその処罰は現代では想像を絶する程の「ケダモノ尊命」時代で犬猫、さらに魚、虫類までも人間より上の身分にあり多くの庶民が処罰された。法を作る番人は国民の目線を知らないまま規制を持って法にする。また規制を作ることが仕事とする法の番人は「やらせ仕事」だから視野が狭く、一部の意見しか聞かない。道理に合わない、合わなくなった法をいつまでも保持することがいいのか、改善・修正する方がいいのか。 政府が行う「見識者」(政府の味方)だけの会議決定はもう常識はずれだ。 

『刺客の花道』森村誠一

  • 吉良家の用心棒で有った朽木主膳は正念場の赤穂浪士討ち入り当夜、女の家で一夜を過ごし、武士の面目を失った。賭場の主小吉に拾われた主膳には、闇の刺客の道しかなくなった。対するは、娘をかばう手負いの大道芸者を餌食にする棒術の悪僧、生類哀れみの世に人喰い犬をけしかける悪旗本。主膳に死に場所はあるのか。
  • 「刺客の花道」
  •             賭博で勝ち誇った朽木主膳に賭博用心棒の刺客が襲う。がその刺客を逆に討ち果たす。それを見た賭博の主小吉が主膳を雇うことになる。小吉から犬医者殺しの依頼がある。将軍綱吉の世は生類憐みの令下でこの医者があこぎな商売をしているとの噂で殺しを頼まれる。ところが犬医者は多くの人間が犬殺しで処刑にされることを犬医者ならば犬を殺しても罪にならない事を実行していた。ところが別の刺客が犬医者を襲うがそれを助け刺客を殺害する羽目となる。犬医者は元播州浅野家家中の者で、元敵であったが事情を知り仲間となる。
  • 「大道の花」
  •             大道芸者を悉く殺害する浪人グループを仇討ちする依頼が小吉から来る。敵は悪僧で棒術の達人だったが、居合で隙を見て仇討ちを成功させる。大道芸者の一人の娘いよと恋仲になる
  • 「猫の敵討ち」
  •             紀伊国屋文左衛門が柳沢吉保に贈った「お猫様」の猫が一般の猫とじゃれ合うが用心棒が鞭術で町の娘の猫を一撃する。その鞭術者を殺害する依頼、必殺は「音」で聞き分けて鞭術者を倒す。
  • 「魔犬斬り」
  •             土佐犬を引き連れて喧嘩を売る旗本が町を乱す。猛動な土佐犬に噛まれて殺傷事件が起き、役の依頼が来る 。必殺は土佐犬に義手を噛ませ、旗本達を成敗する。
  • 「陰火の武士」
  •             誘拐で身代金を要求する事件と誘拐した子供女等を殺害した浪人殺しを頼まれる。豪商の養女がさらわれ身代金を要求、そこで主膳は身代金と引き換えに娘を奪え返すが、必殺は糸太刀の術を持った浪人に対して磁石の鎧で糸太刀をそれでくい止め自分を保護し攻めた。
  • 「鯉刑」
  •             生き鯉の血を飲ませる事で娘の労咳が治ると話すと実行した夫婦が刑に処される。うなぎ、鯉、ドジョウなど川魚まで商売ができなほどの憐れみの令下は厳しく、それを奨励したのは将軍綱吉の生母桂昌院、その提案をしたのが隆光坊主で鯉の愛好家だった。その鯉を桂昌院が訪問するときを狙って隆光の鯉を毒で殺す事であった。
  • 「嘘替え勝負」
  •         犬を殺した浪人に引き回しの後処刑が待っていた。武士として犬の嚙み殺し処罰は余りにも無残で、途中その引き回しを襲い、武士としての切腹、斬首させる事であった。その当時公義は江戸内外に野犬を保護する犬小屋を作った。その規模約10万頭の犬と年間9万7千3百両を使った。用心棒槍術者との勝負は槍の矛先を躱す事だった。
  • 「水切りの妖剣」
  •             辻斬りが横行した江戸、実は柳沢吉保の獅子吉里が絡んでいた。用心棒の水切り剣法の秘策では目を一瞬閉じる事であった。
  • 「とどめ香」
  •             いよが柳生に誘拐され奪回するが、さらわれた時に猫の毛で柳沢の仕業だと悟り、吉里にお灸をすえる仕掛けをする。
  • 「罠の生き餌」
  •             賭博荒らしが多発、それは柳沢からの嫌がらせで賭博商売を廃業させ処罰させる偽り事だった。その為には柳沢吉保を殺害する事だと仕組みに呼び出されるが、間部詮房の用心棒に騙されそうになるがこれは用心棒の巧みだと悟り抜け出す。間部詮房は将軍後継者である綱豊の側近であり柳沢を含め主膳と両方を殺害するべき奇策を企てたが失敗する。

人生の選択「The Dinner with Herve」

2018-11-15 08:58:33 | 映画から見える世の中の動き

@「映画から見える世の中の動き」The Dinner with Herve/TV Movie

「人生の選択」、人は天国から地獄に転落するとこんなにも世の中が暗く写るものなのか。最後の選択は世を捨てる事だった。

フレンチ俳優Herve Villechaize50年の生涯ノンフィクション映画。小人役で一躍フレンチヒーローとなったHerveの生涯を落ちぶれた二流記者が元ヒーローとのインタビューから始まる。映画は記者がヒーローの自殺する前夜まで付き合い、その回顧録を映画化したものである。小児麻痺で生まれたHerveは家族から無視され夢を描き単身ハリウッドに出かける。映画プロデューサの目にとまりヒーロー誕生となる。地獄から天国に舞い上がり、自分の思いのままになるが徐々にあらゆる不満を周りにばらまき始める。映画の撮影にも影響、最後はプロデューサーから解雇扱いとなり、天国から地獄に落とされた自分を記者に語ることが遺言になり翌日自殺する。人生の幸不幸を一気に辿ったが最後は先の人生が読めなくあえなく自殺という道を選択、記者にその生涯を伝え、世を去る。Herveは何を世に残しておきたかったのか。私が思うに「人生でうまくいっている時が、下降線を辿る寸前である事を悟り、次に何をするべきか決める時期」だと。「人生の迷いは誰でもある、だが、生きることの意義・誰か必ずあなたの事を思っている、を決して失わないこと」だ。


仕事か、愛か「アリー・スター誕生」

2018-11-14 08:09:11 | 映画から見える世の中の動き

@「映画から見える世の中の動き」アリー・スター誕生 A Star is bone 2018

レディーガガが主役のスター誕生映画。  正にレディーガガの実像ドキュメンタリー映画なのかもと思うほどの内容と役者振りに背景の音楽、ダンスなども素晴らしく魅力的だ。この映画でスター(アリー役レディーガガ)に目を向けたのが有名なロック歌手(ジャクソン役・監督で主演のブラッドリー・クーパー)で、バーでアリーの歌声に魅了され、ジャクソンはアリーを自分のロックコンサートに引き出す。忽ち魅力がファンにも伝わり一気に人気上昇。時間とともにアリーは独り立ちできる超人気の歌手となるが、ジャクソンは逆に自信を喪失、アリーとの信頼関係も不安定となる。 仕事と愛情、人生はどちらを選び、どちらを選ばれた方が幸せなのか。 夢はどこまで続くのか。


勝利者は正論

2018-11-13 08:15:51 | 歴史から学ぶ

@時として「悪者」が実は正義で悪童に殺される。(正義はいつも勝つとは限らない)そしてその悪童は自分が正義だと物語を偽造・捏造する。 古文書での「正義・悪党」の真実判断は非常に難しい。歴史の「勝利者は正論」とも似ており、どのような事でも「正論」とできるのが勝利者であり、独裁者の技だ。 現在議員一人当たりの総費用(税金)は年間約2億円ともそれ以上とも言われているが誰も知る由もないのが、不祥事があっても減給など聞いた試しが無い。 私が言いたい事は「税金だから足らなければ増税すれば足りる」論なのだ。そんな政治家ができることは何事も「正論」にする事であり、他を排除する事である。政治家の「一言は非常重い」、だから慎重に言葉を選び発言・提言してほしい。だが、「嘘」をつかないで、正直であってほしい。真実はいつかは「バレる」、知る人がいる事だ。

『家光の陰謀』藤井邦夫

  • 親父橋で惨殺された男の死体があがる。南町奉行所隠密周りの乾蔵人は吟味方与力の秋山久蔵の命で探索を始めるが男は読み本の戯作者で最近ある日女中身の読み本を書いていたと言う噂が。そして将軍の名も飛び交う謀略も浮上してきた。読み本の中身とはどんな内容だったのか、そして衝撃の真相とは。情に厚い無外流の達人、乾蔵人が活躍する人気シリーズ。
  • 第一話「犬、内通者」
  • 第二話「いろは茶屋」
  • 第三話「家光の陰謀」
  •             家光の陰謀とは・・・
  •             一人の戯作者が幕府目付に殺されるが、それは柳生家家老等が戯作者に江戸幕府将軍家光が仕組んだ陰謀を書き、書物で暴露する事だった。それは由井正雪「軍学者」の「慶安事件」が、実は資金的な部分も含め江戸幕府の陰謀だった事を世に示し、ただの小藩になった柳生家含めた武士の世を改めさせ再度評価を得ようとする事であった。「慶安事件」とは三代将軍家光の幕府に不満を持ち始めた武士・浪人等(キリシタンの謀反という諸説もある)が皆江戸で捕縛され、由井正雪は駿府の旅籠で役人たちに取り込まれ自刃して果てたとされている。首謀者の由井正雪は神田連雀町に軍学塾「張孔堂」を起こし旗本や大名の家来、浪人たち数千人の門弟を持った。慶安4年門弟たちと謀り政治改革と浪人救済を旗印に幕府転覆を企てたとある。
  • この小説の陰謀とは、実は将軍家光が由井正雪に不満浪人、謀反を起こす輩を集めさせ役人の手によって一気に叩き潰し、由井正雪も殺害する事であった。その陰謀を明らかにする書物を柳生家が企み世に読本として売り出す予定が、幕府の目付が柳生家の動きを察知し、書物が完成する前に上屋敷に襲いかかるが・・・

特権制度を廃止、フランス「民力」の凄さ

2018-11-12 08:08:30 | 歴史から学ぶ

@フランスの歴史を紐解くと多くの特権があったことが判る。それは聖職者、貴族など身分を持った特権から自治体、地域の特権など革命でそのほとんどが廃止となり「単一で不可分な共和国」となったとなる。誰もが自由に平等で労働契約も直接交渉するなど、歴史から民衆は多くの事を学び、犠牲になり、その後改善して現代に至った事はフランス国民の「民力」とは凄い力だと感じさせる。現代の日本はどうだろうか。政府の「民衆の意見は聞く」態度は持っているがほとんどが最初からゴールは決定されており、「民力」の隙間はない。まさに「沖縄問題」のようなものだ。「政治力」への対抗は「国民の選挙」だが、政治内での勢力が「独裁」になり、「嫌な事」「不純な案件」は議論しない、捨てておくことになりつつある。そこで必要な事は、国民の監視「目」が別の視点から監督できる組織構造が必要なのかと思う。誰も独裁者を止められないのは今の日本の政治構造だ。内部のなあなあな関係組織では膿は出せない。 奇しくも昨日はフランスでの第一次世界大戦終戦100周年の記念日として様々な国の立場で提言がされたが、私が思うに「戦争を模索し、仕掛け、武器取引を増大させようとする国」には「戦争は二度としない」為の断固たる姿勢を示していく事も必要だと思う。

『フランスの歴史』佐々木 真

  • フランス=ジャンヌダルク・ルイ14世・フランス革命・ナポレオン・レジスタンス・ドゴール・エッフェル塔・ルーブル美術館・ベルサイユ宮殿などが著名。有史以来ケルト人(ガリア人)が存在しておりローマ人やゲルマン人が征服した。聖職者や貴族の身分特権や都市の自治特権、地域の特権など前近代には特権がとても大きな意味を持っていた。1789年フランス革命で「単一で不可分の共和国」によって平等な国民によって均一な社会文化を作り出した。「不可分」とは中間団体に分割されないこと。
  • 「ローマとフランク王国」
  •             ピピン3世カロリング朝を開く・帝国の3分割
  • 「カペー朝の成立」
  •             フランスの王フィリップ1世が初めて病人に触れて十字の印をつける儀式を行った・フィリップ2世十字軍遠征
  • 「フランス国王の発展」
  •             ルイ9世〜フィリップ4世テンプル騎士団を一斉逮捕
  • 「百年戦争とヴァロア朝」
  •             1337年百年戦争始まる・1348年黒死病流行
  •             ジャンヌダルクオルレアン解放・シャルル7世戴冠
  •             1431年ジャンヌダルク処刑
  • 「ルネサンス王政」
  •             シャルル8世がイタリア遠征でルネサンス文化を入れる
  •                         レオナルドダビンチを招聘(アンボワーズ城)
  •             フランソワ1世・公文書フランス語使用
  • 「宗教戦争とブルボン朝の成立」
  •             シャルル9世の母カトリーヌ・メディシスが摂政
  •             アンリ4世パリに入城(ブルボン朝)=君主制の復興者
  •                         減免・金利の引き下げ・身分の保証など
  •                         タイユ税(直接税)による不満・官職の売買不満
  • 「絶対王政の輝き」
  •             ルイ13世の主権国家・決闘禁止令
  •             ベルサイユ宮殿(ルイ13世の狩猟の館)建てる
  •             ルイ14世のパリ都市改造・ルーブル宮・サンドミニ門
  • 「18世紀の政治と文化」
  •             ルイ15世から16世
  •                         銀行紙幣発行・財政再建
  •             エリート文化「規律の重視」(礼儀)があった
  •             魔女狩り=医療従事者・産婆
  •             ポンパデュール夫人(ポワソン)=ショワズール公
  •                         軍隊の増強・農業推進・ギルド許可自由化を推進
  •             マリアントワネットの浪費は事実とは違っていたという
  •             1793年ルイ16世処刑
  •             17世紀の文字認識率は男性で29%、女性14%
  •                         革命後は男性47%、女性27%
  • 「フランス革命とナポレオン」
  •             ナポレオンイタリア遠征・ナポレオン法典・皇帝に即位
  •             ベルリン勅令・1814年ナポレオン退位・エルバ島へ
  •             租税の平等化・地方特権の廃止・世襲貴族制廃止
  • 「19世紀のフランス」
  •             ルイ18世パリに帰還・1815年ナポレオン百日天下
  •             2月革命・1848年ルイ・ナポレオン大統領・翌年皇帝
  •             1809年セーヌ県知事オスマンにによる都市改革
  •                         上下水道(セーヌ川)・道路整備・インフラ整備
  •                         鉄道ブームで産業活性(製鉄業・農業物流・金融)
  •                         オペラ座・ルーブル・パンティオン・バスティーユ広場
  •                         凱旋門・東駅・など都市を変貌させた               
  •             1855年第1回パリ万国博覧会400万人・普仏戦争勃発
  •                         消費増で割賦販売方式・印刷・メディア・デパート
  •                         余暇の活用からブルジョア文化・演劇・オペラ・バレエ
  •             1858年日仏修好通称条約提携(江戸時代)
  •             1884年「自由・平等・友愛」の文字が刻まれた
  •             1889年国籍法(ベルギー・イタリア人の移民)
  •             兵役で教育を受け文化が変わった
  • 「第3共和政の成立」
  •             初等教育無料・義務化・労働組合の合法化・政教分離方
  •             概念「国民の存在は人民の投票である」
  •             フランス語は中部・北部で南部では通常フランス語ではない
  •             1914年第一次世界大戦
  •             1919年ベルサイユ条約・フランスソ連を承認
  •                         社会党が第一党・銀行の民主化・労働時間短縮
  •             1939年第二次世界大戦
  •             1940年パリ陥落・ユダヤ人敗訴法
  •                         2万人のユダヤ人の逮捕
  •             1944年パリ解放・ドゴール臨時政府・婦人参政権
  •                         マーシャルプラン(経済復興援助計画)成長率5%
  •                         ドゴール教育政策・ENA(超エリート養成学校)
  •             1954年ベトナム撤退
  •             1957年ECC条約調印・1967年EC成立・5月革命
  •                        
  •             フランスの20世紀からの植民地
  •                         カナダ・アメリカ・西アフリカ・インド・ベトナム等
  • 「現代のフランス」
  •             1993年EU成立・1999年EU単一通貨
  •             ドイツ人戦没者墓地にはドイツ・フランス・EUの国旗
  •                         「ここにドイツとフランスの兵士が眠る」とある
  •             「ライシテ」=政教分離原則・俗権主義VSムスラムスカーフ

「世間のうまい話」

2018-11-10 14:04:29 | 歴史から学ぶ

@世継ぎの争いはどの諸藩でも起こった江戸時代。平和だからこそそれぞれの欲がでる、特に豪商と家老との悪企みはよくある事だが、この書では正規の世継ぎが藩主に興味なく、庶民の生活に嵌る。欲のない世継ぎは世間が許さず、貪欲な人間がそこに群がる。 誰も苦しい生活をしたくないのは当たりまえだが、チャンスがあれば人の上に立ちたいのは人間の本性だろう。どんなことをしてもそれを得ようとする人間の「欲」は時として限度を超える。 世間の規律・法を犯してまでも行動させる「金」は人を狂わせる。現代での「賄賂」「贈与」等で「悪」に関わる、分かっていながら犯罪に手をつけるのは不幸なことで、下手をすると逮捕・牢獄に入る事で一生後悔することになる。だから、昔から「世間のうまい話」で簡単に金儲けができる事には必ず「裏」がある事を肝に命じておきたい。最近の事件では家族ぐるみの「運び屋」事件はまさに「悪に手をつけていない、簡単な手伝い」と思った家族全員が不幸になった事件である。悪事に巻き込まれることもあるだろうが、自分が解って「ついやってしまいました」はよく聞く。 自分だけの判断ではなく身の回りに相談することで回避できることもある。

『刺客街』森村誠一

  • 32万石の大藩の後継となった鹿之助は、身を守る為に妖艶泣くの一るいとともにおち葉長屋に拠って、逆意方を迎え撃つ。お家騒動には幕府の野望も絡み合い、彼らの攻防は凄絶を極める。
  • 世継ぎが決定される前に継承候補の鹿之助を殺害しようとする江戸家老とその家臣、さらに江戸幕府として子たくさんで養子縁組を諸藩にさせようと鹿之助に襲いかかる。だが、長屋の衆との協力で様々な攻略をねじ伏せる。最後には鹿之助の父が面談を希望、それを拒もうと江戸家老たちが最後のチャンスだと一斉に襲いかかるが「鹿之助が世継ぎと決定」となるや否や襲いかかるが辛うじてねじ伏せる。長屋の衆の活躍といつも側で支えるるいが抑える。長屋の衆は功績を持って「家臣」となり、鹿之助も若殿となるが「長屋」との付き合いを続けたいとの意思に長屋の衆は好意的に受けることになる。

ロボットの感情・AIで可能か「A-X-L」

2018-11-09 07:33:47 | 映画から見える世の中の動き

@「映画から見える世の中の動き」A-X-L 2018

 「A-Attack/ X-Explosion/ L-Logistics」AIを搭載した国防の戦闘犬と少年のSFアクション映画。 AIを搭載された知能ロボット(犬型)は、人間とのコミュニケーションを認識できるが未完成のまま脱走することになる。 少年との出会いで「善」人を認識するが、「悪」の人間にとってはあくまでも凶暴な暴れ犬であり、破壊しようとする。人間との善悪を理解できない未完成のA-X-Lは国防軍に追い詰められ最後は自爆を選んだ。  ロボット犬に感情が芽生えたら世界は変わるだろうか。 その技術はすぐ近くに来ており、やがてロボットと人間は共存しなければ相互に生きていけないことになるだろう。


目的は今も昔も変わらず

2018-11-08 07:43:27 | 最新技術(IT)で変わる事

@「業務の効率化」「コスト削減」「新規事業・新製品の開発」が主なIT導入のコンセプトで、これはコンピュータ(1970年代〜)が世に出た時点から変化はない。変化してしているのは、新たな「3文字のキーワード」とコンピュータとその周辺の技術進化である。時代に有った機能と機器を導入するのは経営の基本だが、時は「短期サイクル・短期効果測定」を期待していることだ。日本の労働生産性が何故先進諸国でも最低なのか。それは日本の習慣と風習かもしれない。貢献者・上司への尊敬と労り。だが、一番は「完璧なものを作る」と言う根性が邪魔をして納期の遅れ、実践効果の遅れ、さらに投資効果の矛盾が出ることだろう。筆者も20数年この業界に居たらから判るが、日本のシステムは「完璧」だから「能力は劣るが壊れない」、よって新規導入が難しく他国との競争に負け、一気にそれも格段と差がついてしまう事だろう。 そう考えると「トップダウン」方式は日本企業必勝に置いて必須であり、この時代に勝負するには時間的余裕などないと思う。

『RPAの威力』安部慶喜

  • ロボットと共に生きる働き方改革「RPA=Robotic Process Automation」
  • 2016年7月日本RPA協会発足
  •             人間がパソコンで行なっていた手作業を自動化
  •             「Digital Labor」(仮装知的労働者)の活用
  • 「AI」と「RPA」の違い
  •             AI=ルールを自ら発見・定義して自動化
  •             RPA=人間が決めたルールの範囲内で自動化
  • 「RPAの活用例」
  •             販売処理、経理処理などの事務処理作業
  •             商品登録、在庫連携などのバック処理
  •             競合他社の動向、商品などのWeb調査
  •             社内複数システムにまたがる情報の集計・分析資料作成
  • 「日本の労働生産性は先進国で最低」
  •             2016年度、先進7カ国でも最低、世界で22位
  •             1位アメリカ、2位フランス、10位イタリア、13位ドイツ
  • 「生産性向上の経営ビジョン」
  •             労働人口減少での人材確保=高度技術者・外国人
  •             イノベーションの要請=モノからコト販売への転換
  •             政策的な後押し=残業規制・プレミアムフライデー
  • 「導入企業」
  •             金融からサービス業、メーカーへと拡大
  •             メーカー61%、サービス業33%、金融19%
  • 「即効薬」
  •             半数が1ヶ月で導入、短期効果を実現
  •             97%が5割以上の業務削減に成功
  •             短期サイクルに対応・トップダウン効果
  •             「アジャイル型」=先にロボットを作理、文章は後から作成
  •                         VS「ウオーターフォール型」=先に用件、設計、開発
  •             「適切なツールを選ぶ」
  •                         RPA・OCR・Big Data・IoT・AI
  • 「RPAの将来像」
  •             「〜1990年代」=レガシースクラッチ時代
  •                         導入5〜8年、利用20年=膨大な費用と期間
  •                         事業環境変化は暖慢
  •             「1990年半ば〜」=ERP時代
  •                         導入1〜2年、利用7〜8年=現場の負担大
  •                         事業環境が急速変化
  •             「今後」=デジタル時代
  •                         必要なものを必要な時に=現場の負担はなし
  •                         予測不能なスピードで変化
  • 「人間が負うべき役割」
  •             高度な機能スペシャリスト(業務設計・意思決定)
  •             クリエイティブな事業推進者(新提案・商品開発)
  •             RPA/AIによるプロセスイノベーター(利用推進・標準化)
  • 「0から1を生み出す人間の仕事」
  •             「人間の心の機徴を読んだコミュニケーション」
  •                         アライアンス先との交渉
  •                         複雑な商談・部下の育成
  •             「イノベーション・革新的なコンセプトの創造」
  •                         新規事業の立案
  •                         新たなオペレーションモデルの考案
  •             「ビジョンニングとリーダシップの発揮」
  •                         改革プロジェクトの立ち上げ
  •                         ビジネスモデルの再定義