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日本の不思議:日本の政治力は官僚が支配『日本が世界で愛されている理由』

2020-05-23 08:07:59 | 経営・リーダーシップに必要な事
外国人から見た日本。日本は選択を間違えなければ必ずや世界のお手本を作り出しリード出来る国民だと言うことだ。 ただ現在の政権・官僚のままでは不可能だと言わざるを得ない。それは本文にもあるが「官僚パワー」だとある。 日本の大臣任命は知識経験者ではなく、首相に対して「YES」と言える人だけの構成。 だからこう言う緊急時には専門家的提案行動が出来ず官僚が作成した文章を読むだけとなる。 また首相含め政治家は官僚に無能無知でバカ扱いされても仕方がないと思う。諸外国のように日本も早く専門家知識・経験豊かな大臣指名制度を確保、政治家自らの意見・行動を示してほしい。 

『日本が世界で愛されている理由』フォルカーシュタンツエル
日本に留学し2009年~2013年に駐日ドイツ大使を務めた著者、大使の日本感。
・日本人の宗教心
    日本人には耐えがたい困難、絶望感や痛みを感じていない、空腹や貧困の苦しさがない、幸福な国
    儀式は体系化しており神社・お寺の行事等には参加する(宗教心とは違った感覚)
・高齢化社会に向けて
    平穏に暮らすが一番(ポジティブ・エイジング)
    老齢者も働く場所を求めて長く勤めることを好む(高齢者向けの仕事がある)
日本語の繊細さと日本人
    挨拶に始まり、挨拶で終わるが定説(冗句が少ない・聞き手への思いやり)
    綺麗でチャーミングな日本語音調
    本音と建前
四季がある日本の風情
    東北の雪景色・雪見酒
    靴を脱ぐ風習(靴下の用意) 「頭を涼しく、足を暖かくすれば医者も薬もいらない」  
・日本人が知っているドイツ
    オクトーバーフェスタ(ビアガーデン)友と楽しく飲みあう
    パーティー上手は日本人とドイツ人(美味しいビールと仲間で楽しくする)    
・日本との歴史外交
    2011年で日独交流150周年
    江戸幕府との修好通商条約オイレンブルク伯爵・老中安藤信正
    1648年が最初の訪日、武器を作る武器職人(オランダ船を利用)
    学問の祖医師のケンペルと医療研究学者シーボルト
    1862年欧州派遣福澤諭吉等(文久使節団がドイツを訪問)
    1918年「交響曲第九番」はドイツの兵士が演奏したのが最初
    1873年、宮古島・ドイツ難破船を救助「うえのドイツ文化村」
・政治の不思議
    被爆国でありながら環境(原子炉廃炉)に手をつけない日本の政治
    敗戦国同士であり、世界の先進国として成長(努力)
    官僚の力が政治家より強い不思議な国ー決定権を持つのは知識豊富な官僚
    政治家の無責任な行動、指導力不足、官僚に丸投げが慣例
    若い政党の突出が言い出せない、政治への無関心世代の多さ
    国民の尊敬がドイツ大統領の要件、日本は見当たらない
・日本の教育
    「判断力」不足の日本人
    「ものを教える」教育ではなく、物事がどう進むかを理解、自分で見極める力不足
    海外事情を知らない日本人・好奇心が足りない(海外赴任・旅行が減る)
    受験のための勉強が主な日本と中国(科目選択が自由なドイツ)
    心を育てる「武道」一緒にする・助け合う心を養う
・日本の印象
    露天風呂・富士山登山・ゴールデン街・新鮮な魚・鉄道・醤油とハイテク・源氏物語・桜