ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

食糧危機への対応『ナッツジョブサーリー&バディのピーナッツ大作戦!』⭐️5

2019-06-28 08:25:00 | 映画から見える世の中の動き

@映画『ナッツジョブサーリー&バディのピーナッツ大作戦!』

オークトン市にあるのどかなオアシス“リバティパーク”。あらゆる種類の小さな動物が規則に沿って暮らしていたが最悪の食糧危機に瀕していた。はぐれ者で欲張りなリスのサーリーはパークの前にナッツストアを発見! そこにはたくさんのピーナッツが!!冬じゅうたらふく食べて過ごせると、ネズミの相棒バディと一緒に食糧を奪取しようと覚悟を決める。だが、なんとその店は銀行強盗を企むギャングの隠れ家だったのだ――。**日本での最近の動物(猿、イノシシ、カラスなど)は食料がないのか人間の住む民家まで出てきて食物を必死に探し、時には人間と遭遇し、威嚇し食を得ている状況を耳にする。人間が犯した森林破壊などで環境が変わり、人間の食物を必死に奪うしか無くなっているのがとても悲しく、子育ての親にとっては悲惨である。これが人間の世界だったらどうなるのか。世界の人口増(現在75億人から2050年に95億人に増加)で果たして食料は賄えるのか。

 


「直感」を求める職業『Backdraft2』⭐️4

2019-06-22 10:01:54 | 映画から見える世の中の動き

@映画 『Backdraft 2』

Backdraft(前話)で活躍した故スティーブン 'ブル'マカフリーの息子である消防捜査官Seanは今彼の叔父ブライアン(ウィリアムボールドウィン)と同じシカゴの消防署で働いている。 Seanが致命的な火災の調査員に任命されたとき、彼とパートナーのMaggieはすぐに、その捜査は非日常的な火災案件を扱っていると察知した。今回彼らが発見した手がかりは、放火、殺人、そして国際テロの危険な道へとつながっていくことになる。 Seanは、悪名高い投獄された放火犯のRonald BartelDonald Sutherland)の助けを借りて、誰が火事であるのかを突き止める。一見単純な放火事件の背後にある不審で犯人の欺瞞的な計画を阻止するためにSeanの直感で放火犯の悪を解決していく。**消防とは一件関係が無い火災が凶悪な犯罪に繋がっている場合も多々あるその映画化したものだ。捜査官の様な動き、特に感「直感」(それには多くの予備知識が必要)はこれからの犯罪捜査と起業には必要な職業・能力かも知れない。


就職への悩み「会社に頼れない時代の「資格」の教科書

2019-06-20 15:34:34 | 人生を「生かす」には

@人生に於いて就職は一代イベントである。特に日本の就職者、学生は海外の学生と比較して就職に悩む人が多い。それは日本の教育が、誰もが一定基準を満たすように平等・均等教育されていることで、特別な技能教育をほとんど受けていないことである。なので最初の就職先での扱いは新入社員=資格未経験・技能不足者・社会知識不足者として雇われる。 それと日本の試験は特に机上の勉強・記憶力が抜群の人だけが関門を突破できる仕組みになっており、入学すれば人生の半分は過ぎたかの如く評価する人が多い。 私の経験からこれからの世は同じ人間を同じように作り出す教育制度より、何かに長けた才能・能力を十分伸ばせる教育を施すシステムに変更することが社会・経済の貢献に役立つ人材になると確信している。 時代にあった人材育成はまさに今からでも進めなければ将来の日本に希望の社会を望めないと思っている。 それと日本の資格試験等は国家試験は別としても世界で通用する「資格」を得ることの方が重要だと思う、それにはもっと積極的に海外に留学(遊学でも)し学び、将来の人脈を広げることだと思う。

『会社に頼れない時代の「資格」の教科書

  • もはや「一生、一つの企業で勤め上げる」と言うキャリアが期待できない時代。自分で自分のキャリアを切り開くために「資格」は強い武器となる。ただ、世の中には無数の資格があり、どれを選んだら良いのかわからない。各界の「資格プロ」たちを徹底取材、そこから見えてきた、資格をキャリアに生かす方法、および「本当にとるべき資格」とはを探る
  • 就職・職業の「武器」としての「資格」
  •             経営陣を未座主なら「中小企業診断士」
  •                         「経営学検定」「リテールマーケティング検定」
  •                         「ビジネス実務法務検定」「知的財産管理技能検定」
  •                         「ビジネスコンプライアンス検定」
  •                         「モチベーション・マネジャー」「ビジネス心理検定」
  •                         「メンタルヘルス・マネジメント検定」
  •                         「秘書検定」「産業カウンセラー」
  •             新分野でのプロは「ドローン検定」2015年スタートの検定
  •             数字のプロ「日商簿記」
  •                         保険業界「アクチュアリー」
  •                         銀行業界「銀行業務検定」
  •             何かの国家資格なら「宅地建物取引士」
  •                         「弁護士」「司法・行政書士」「税理士・公認会計士」
  •                         「社会保険労務士」「キャリアコンサルタント」
  •                         「衛生管理者」
  •             ITコンプレックスであるなら「ITパスポート」
  •             ビッグデータの波 に乗るなら「統計検定」
  •             次の外国語を狙うなら「HSK」(中国・アジア系言語)
  • 注目の資格
  •             「3Dプリンター活用技術検定」「IoT検定」
  •             「ファイナンシャルプランナー」
  •             「情報セキュリティマネジメント」
  •             「プロジェクトマネジメント」「ITストラテジスト」
  •             「社会福祉士」「ケアマネジャー」「介護福祉士」
  •             「保育士」「管理栄養士」
  •             「観光ガイド検定・東京・京都」
  • 「資格勉強のステップ」
  •             外部分析(市場環境)・自己分析・戦略から戦術
  •             達成できそうな明確な目標を設定
  •             フィードバックがあること(満足度を図る)
  •             自己統制感覚があること(集中力を高める)
  •             アウトプット・イメージしながら記憶に残す
  •             キーワードを思い出し書き出す

最新モノを採用する勇気『雷神の筒』

2019-06-20 08:31:43 | 歴史から学ぶ

@最新技術を駆逐したものが世界を制覇する、現代のIT/GAFA群。 織田信長も最新モノ「銃」を採用することで戦国武士の頂点・覇者になることが出来たのである。それを知らしめたのがここにある橋下一巴であり、雑賀孫一である。兵士二百人分の人足に相当した高額な「銃」を採用し、一気に数千挺もの銃を購入した決断には想像を絶する。 現代で言うならば中小企業がスーパーコンピュータを購入し、最新の分野に進出するようなものだろうか。誰もが疑問視するような投資に決断できる経営者の姿勢には唖然とする。だが、現実GAFA企業群に似た多くの企業はそうしている。理論武装し、市場分析も明快なモノは既に世の中に出回っているからこそ、これからは意外性を持った開発・市場を作り出すことが必要なのだ。そこには大切な「人材」(信頼できる優秀な)も必要なことを忘れてはならない。

『雷神の筒』山本賢一

  • 織田信長はなぜ覇者になれたのか。若き日の信長に鉄砲を指南し、最強の鉄砲衆を創り上げた男の存在抜きには語れない。橋下一巴。始めは民を守るために鉄砲の改良と応用に打ち込んだ。塩硝のルートを求めて種子島に飛び、好敵手・雑賀孫市と出会う。主君が覇道を邁進する一方、悩みを深めた。疎まれつつも仕え続けた一巴の生涯を通じ、信長の天下布武への道を艶やかに描いた斬新な長篇戦国絵巻。
  • 種子島に伝わった最初の銃は30g、口径17ミリの筒で堺の鍛冶屋が作った銃は37.5g光景18ミリだった。最初は信長軍に2百挺。不足ぎみだったのが塩硝で国内でも作り出す。銀一貫目で塩硝10斤、1斤の塩硝に硫黄と炭の粉を加えれば750gの玉薬ができた。種子島に本能寺の末寺があり信長は本能寺に多くを寄進した。硫黄は硫黄島の小島にあり明国へ売りさばいていた。それは岐阜の五箇所村。土や草、蚕の糞を混ぜ4年から7年で塩硝を作った。孫市は銃の他に塩硝を鉄の容器に詰めこんだ爆裂弾を作ったとされる。
  • 織田信長では「織田の塀となれば、出自によらず出頭できる。織田のために働けば稼ぎ放題」と触れ回った。長男ではなく、次男三男を多く集めた兵を募理、尾張の油と灰、米を京都に運ばせ商売をさせた。岐阜の城下では、領国土往来の自由とぜい、諸役が免除、さらに市場外で借りた銭や米の債務まで免除した。武田信玄・勝頼軍は農民から米を3割り増しで米を買い取り農民の賛同を得た。
  • 清洲城を手に入れたのは清洲城下に尾張守護斯波義統と守護代織田信友の二人にお互いに疑心暗技にさせる噂を流説させた。信長が京都に上洛したのは26歳の春である。
  • 橋下一巴と雑賀孫市の砲術・鉄砲は戦国の世を大きく変え特に織田信長の戦術には必ず鉄砲が先取として勝利をもたらした。二人は共に競争相手であり、敵となり、最後には二人だけの一騎討ちで勝負をすることになる。

難病同士のコミュニケーション『Five Feet Apart』2019 ⭐️5

2019-06-16 08:03:32 | 映画から見える世の中の動き

@映画 『Five Feet Apart』2019

Stella GrantHaley Lu Richardson)は17歳、彼女は指定難病の一つである嚢胞性線維症患者(CF)として病院に入院している。5年の寿命と認識した彼女はラップトップに接続されていて、病院内外にいる多くの親友を愛し、愛されていた。医院内で同じCF患者Will NewmanCole Sprouse)と出会い、恋人同士になる。ところがこの難病は同じCF患者同士では1.m以上離れていなければさらなる感染の恐れがあると言われ手も繋げれない、キスもできないデートは思うようにならず不満がたまる。ある時医院内の同じCF患者の親友が亡くなり、二人はショックを受け外に出かける。 Stellaにドナー提供の快報があったが、池で水事故を起こしWillが必死に口による人工呼吸で助ける。Stellaの症状は快方に向かったが、Willは依然希望がなく彼女の元を去る。最後にWillが書き残した絵に涙を浮かべる。 **人間同士のコミュニケーションは「タッチ」から始まるが、それができないコミュニケーションにどのような生きがいがあるのかを教えてくれる感動の映画だ。


見栄を捨て本来の姿を魅せる『Adventures of Aladdin』⭐️3

2019-06-15 08:18:45 | 映画から見える世の中の動き

@映画 『Adventures of Aladdin』2019

バングラディッシュの貧しい若者(アクロバット)は、魔神の入ったランプを回収しようとしている魔術師に勧誘され洞穴に探索に行く。ランプを得た若者はランプを使って(魔法)美しい王女の心を掴みとろうとする。だが魔術師がランプと王女を横取り、王女を自分の妻にさせようとする。若者は勇気を持って戦に挑む。若者は戦いの末、なんとか勝利する。致命的な負傷から回復した若者は王女にランプの魔人の力で魅せた魔法は嘘で、本当の自分を告白する。**偽りの姿は本来、いつかはバレるものだ。真の姿を見せる事でより信頼を得ることができる。人間は見栄もあり、真実を見せるのは辛いが、勇気を持って言うことで光が見えるかもしれない。少なくとも自分自身の自信につながることは間違いない。


希望と野望の履き違え『光あるうち光の中を歩め』

2019-06-12 09:20:13 | 映画から見える世の中の動き

@世俗の世界には多くの誘惑や欲望を誘うものが多い。この著名は小説の中にあるユリウスは親のおかげで贅沢三昧、放蕩遊惰の環境でありながらさらに野望を重ね、高利貸しからの借金をした挙句、仲間を殺傷する。借金の返済を断った父親を呪い恨む、だが、最後に悔いを改め信仰に興味を持つという内容だ。 現代でも、先日の父親が息子を殺傷する事件は正に、これに類似する点が多く、何不自由ない環境は息子の心・精神状態を異常にしてしまった結末だろう。「光」となる希望と野望・欲望を履き違え、新たな情熱を持った「光」の道を探せきれなかったのだろう。 親の子に対する「何不自由ない環境提供」は親心と子供の生活をどこまで共有させられるのか。「心」「情」の教育はとても重要な要素だろう。

『光あるうち光の中を歩め』トルストイ

  • 欲望や野心、功名心などの渦巻く俗世間にどっぷり浸かっている豪商ユリウスと、古代キリスト教の世界に生きるパンフィリウス。ユリウスは何度かキリスト教の世界に走ろうと志ながらも、その度に俗世間に舞い戻るが、しかし、長い魂の彷徨の末についに神の道に入る。複音書に伝えられているキリストの教えに従って生きよと説いた晩年のトルストイの思想を端的に示す。
  • 「我々を滅ぼすものは奢侈、遊惰、富で、とりわけ慢心と、同胞たちからの孤独です。地位や財産を獲得するために、人間の生活に喜びをもたらすもの一切のものを、放棄しなければならない。都会に密集し我と我が身を柔弱にし、健康を害している。色々な楽しみがあるにも関わらず、倦怠に蝕まれ、自分たちの生涯はこんなものではないはずだという後悔に傷めつけられてつつ死んでいくのです。」
  • 時代は原始キリスト教時代、富裕な家に生まれたユリウスと昔奴隷の倅のキリスト信者パンフィリウスの信仰の有無のやりとりである。ユリウスは父親の金と財産で贅沢三昧と放蕩遊惰の生活から殺傷事件を起こす。親は息子をかばい赦免となったが、当時ユリウスは父親からもらう金がいつも不十分だったので高利貸しに借金をしていた。それを父親にねだったが、断られ、乱暴に口答えしたことで父親を呪い恨んでいた。母は夫に内緒に宝石を売り用立てをするが、結婚することを条件とした。その後母は死別、父の財産は無くなり、ユリウスは周りから生活の邪魔者になった。心は混沌と暗黒となり、自分で自分を孤独な存在と痛感した。それは誰も愛してくれるものがなかったからだ。また、それは今まで父も愛したことなく「俺は父を殺したに違いない」と悟った事、母に対しても獣同然だったと思った。そこで何かにすがる思いを起こす。
  • ある時老人の医者がすがる思いのキリスト教に対し「人間の本性を基本とせず認めない点など、虚しい賢者ぶり教えの実行者となり得るのは情熱の泉のすっかり枯渇した老人のみだ。行ったところで現在の苦しみと同じ苦しみを繰り返す他ない」と言われ、新たな情熱を持ち、経験を生かし、もう二度と同じ過ちを繰り返さないと、生きる煩悩を否定しなければよいと考えるようになった。
  • 「死の道」とは殺害、窃盗、詐欺、姦淫、好色、淫乱、盗み、偶像崇拝、妖術魔術、毒害、略奪、偽証、偽善、二心、狡猾、慢心、憎悪、自惚れ、貧婪、毒舌、羨望、不遜、倨傲、虚栄など
  • 「決して法律を守って抑制できないとする事」とは嫉妬、復讐、動物的愛情、憤怒、憎悪などの犯罪。

人の表裏を暴く感視力『We have always lived in the castle』⭐️5

2019-06-11 08:00:08 | 映画から見える世の中の動き

@映画We have always lived in the castle 2019

メリカット(Merricat)は姉のコンスタンス(Constance)と車椅子の叔父ジュリアン(Julian)と大きな屋敷に3人で同居していた。3人は、5年前に家族をヒ素中毒殺された生存者で、当時、コンスタンスとメリカットはたまたまその食事ときに席を外しており助かったが、村人からは人殺しと罵られ、嫌われていた。亡くなった資産家の父親は銀行嫌いで全てのお金を自宅の金庫に入れ、コンスタンスが保管していた。ある時、従兄弟のチャールズ(Charles)が訪問し、家を手伝う振りをし、家族の財政を狙い、尋ねる。いつの間にかコンスタンスはチャールズに魅了されるが、メリカットとジュリアンはチャールズがこの屋敷に滞在することに反対し口論となる。チャールズのタバコの火で屋敷が火事となりチャールズは一目散に逃げる。鎮火後、再び訪れて何とかコンスタンスを抱き込もうとする。だが・・・**貪欲な人物は、いつかその正体を見せる。その正体をメリカットとジュリアンは見抜いていた。人の表裏は一見、良さそうに見える人物が実は恐ろしい事もある。客観的に、冷静に考え、観る目を持つことは大切だ。

 


世間体と心の貧相さ『貧しき人』

2019-06-10 07:58:44 | 人生を「生かす」には

@「貧しい人というものは気難しく、世間を見る目も人と違う。他人のどんな言葉にも、あれは自分のことを噂していると感じる」また、「貧しい人でも人間としての名誉と自尊心はあるのにグルになって侮辱する」とある。最近世間ではそう言った貧相な心の隙間に堂々と何の責任もなく入り込んで言いたいことを言っていく人がいるが、言われる、あるいは「覗かれる」の立場の人間から見れば最大限の侮辱に値し、場合によっては恨みにだって跳ね返る。最近の「閉じこもり」は社会環境、特に「世間体を気にする社会」になっているからではないだろうか。多数派から見れば少数派は「世間体が狭く、貧相に値する」程に人の評価を軽んじるが、一人では何もできないでいる「集団行動」だけで盛り上がる人も多いと聞く。不自由さのない生活から生まれた「閉じこもり」は個人の問題以上に現代の社会システムが誘導しているのかも知れない。「心の孤独」はこれからの大きな問題になるだろう。

『貧しき人』ドストエフスキー ・「貧しき人」はドストエフスキー23歳の時の処女作品

  • 世間から侮辱の目で見られている小心で善良な小役人マカール・ジェビンスキンと薄幸の乙女ワーレンカの不幸な恋の物語。往復書簡という体裁をとったこの小説は、ドストエフスキーの処女作であり、都会の吹き溜まりに住む人々の孤独と屈辱を訴え、彼らの人間的自負と社会的卑屈さの心理的葛藤を描いて「写実的ヒューマニズム」の傑作と絶賛され、文豪の名を一時的に高めた作品
  • ワーレンカは父の仕事が倒産、借金で家を追われ、その苦労で父は亡くなる。何もなくなったワーレンカと母にある人物の誘いで狭く汚い都会の下宿先に住むが、母もその後亡くなり孤独となる。そんな折、筋向いの男性マーカルがその貧相生活ぶりに心を打たれワーレンカに手紙を出す。いつの間にか社会から屈辱を持ったお互いがその手紙で支え合うようになり、マーカルは貧相な暮らしの中で何とか恋するワーレンカを助けたいと贈り物とお金を差し出すようになる。ところがマーカルが小役人で仕事仲間からも酷い罵りされるような最低の暮らしの中、自分の服も靴もボロボロでもワーレンカを支えたいが為に給与等を ワーレンカに贈っていたことを知る。ワーレンカはマーカルのその生活ぶりを知ることで、逆に内職で稼いだ少額をマーカルに渡すことで互いの「貧しさ」を支え合うことにした。ある時マーカルはワーレンカからもらった生活の有り金全部を元仕事仲間が困っていると聞きて渡してしまう。
  • マーカルはワーレンカを何とか幸せにしてあげたいと考えながらの仕事で大失敗、だが上司からあまりにも貧相な服装に対しお金と励ましの握手を貰う。それは今まで誰も握手などしてもらったことのないマーカルにとって人生への希望と仕事への意欲が蘇り、もらった金額の半分をワーレンカに贈った。ワーレンカもある日親類を頼って訪問した金持ちの人物から結婚の申し出を受ける。それは昔、いい噂を聞いていなかった人物だったが、話を聞くことでその噂が真実ではなく「貧しさ」である捻くれた妄想だったことを知理、結婚を決断する。
  • マーカルは良き日の二人の思い出にワーレンカが結婚で下宿先を去るその部屋に引越しすることを決める。だが、 二人の手紙はワーレンカが結婚で引越しする直前まで続けるが・・・

男と女の違い離婚後の世界『Gloroa Bell』⭐️5

2019-06-09 08:09:18 | 映画から見える世の中の動き

@映画 『Gloria Bell』 2019

最近離婚したミッド40GloriaJulianne Moore)は、息子は結婚、娘はボーイフレンドと同居、自由奔放な生活を始めた。昼は仕事と夜はダンスフロアで過ごし、その後周辺のバークラブでゆったりと過ごしていた。ある夜、アーノルド(John Turturro)・離婚・独身に会った後、二人は意気投合し一線を超えた仲になった。だがグロリアは頻繁に呼び出しがあるアーノルドの元妻からの電話が気になり2人だけの旅行を提案。だが旅先で思わぬことが発生する、それはアーノルドが姿をくらました。グロリアは、信じるのは自分だけと悟る。**先日読んだ書籍に、「離婚した夫・男性はいつかまた元に戻りたいと願うが妻・女性にはない」という話。男と女の離婚後の人生物語、男の方が女性より寂しがりやが多いということか、男の方が仕事を除くと世間の世渡りが下手なのかも知れない。


義援・支援先の透明性『Doing Good Better-効果的な利他主義宣言』

2019-06-08 07:31:18 | 世界の動きから見えるもの

@これからの日本、日本人として「慈善活動」は必要だ。既に災害被害などへの義援金、ボランティア活動(無償支援活動)で多くの人々が活動しているが、さらに企業として個人としての活動をする「利他的主義」のアプローチが求められている。「利他的主義」とはより良い効果を求めて支援すること。現実、多くの種々団体で募金・支援金などを集めているがその金額はほとんどが「使途不明金」となっている。また、被災者から直接の声、意見、反応、さらに効果がほとんど報告・提供されていない状況である。それは、団体役員の報酬、広告・宣伝、事務局経費など間接的な費用に費やされ、直接どれくらいの金額が被災者に手渡されたかを濁しているからだ。その為にもこれからの義援・支援はその財務提示から被災者の評価などを含んだ各種のプログラム内容を開示・提示する団体等にすべきだということだ。 選択肢が多くある中、間違いない支援先選びは貴重でとても大切だ。

『Doing Good Better-効果的な利他主義宣言』ウイリアム・マッカスキル

  • 「慈善活動への科学的なアプローチ」
  •             利他主義の重要性・常に疑問を持ち、証拠に目を向けるようにする事。良い事を完璧に行うのは無理でももっと効果的に行うことに努力する事はいつだってできる。
  • 「効果的な利他主義の考え方」
  •             何人がどれくらい利益を得るのか?
  •                         全てを分析、数値化する事で見える構造
  •             これはあなたにもできる最も効果的な活動か?
  •             この分野は見過ごされているか?
  •             この行動を取らなければどうなるのか?
  •             成功の確率は? 成功した場合の見返りは?
  • 「どの慈善団体に寄付すべきか」
  •             慈善団体の活動内容は?
  •             各プログラムの費用対効果は?
  •             各プログラムが有効である事を裏付ける証拠の信憑性は?
  •             各プログラムはどれくらい適切に実施されているのか?
  •             その慈善団体は追加の資金を必要としているのか?
  • 「どのキャリヤーを目指すべきか」
  •             私とこの仕事の個人的な相性は?
  •             この仕事を通じて私が及ぼせる影響は?
  •             この仕事は私の将来的な影響力にとってどれだけプラスになるか?
  • 「どの活動分野に取り組むべきか」
  •             規模
  •             解決可能性
  •             見過ごされている度合い
  •             個人的な相性
  • 「効果的な利他主義者になろう」
  •             定期的に寄付する習慣をつける
  •             効果的な利他主義の考え方を人生に取り入れるためのプランを立てる
  •             効果的な利他主義のコミュニティーに加わる
  •             効果的な利他主義を広める
  • 「地震被害」
  •             東北地震被害:1万5千人死者
  •             ハイチ15万人死者
  •             中国四川省8万7千人死者
  •             義援金・支援は圧倒的に東北が多かった。支援団体等の支援金は一人当たり33万ドルを受け取った勘定になる。四川省は5億ドル、ハイチ・東北の1割程度しか集まらなかった。
  • 「支援先候補の見直し」
  •             1、Books for Africa 学童達への本の寄付
  •             2、Development Media International メディアを通じて子供達に健康・衛生的な指標を提供する(予防医療の情報提供)
  •             3、Give Directory 少額の支援金を直接携帯に送る支援
  • ポイント=財務情報を開示してもらう事、直接支援を受ける人々にどれくらい渡っているのか、さらにその反応、効果をどのように報告しているか
  • 「Sweat Shop: 搾取工場」
  •             貧困国には多くの搾取工場がある(低賃金で労働させ、経営者が利益を貪る)、だが実際仕事がない貧困国にとっては$1でも報酬があれば働かざるを得ない。
  • 「フェアトレード認証」
  •             貧困国の労働者により高い報酬を支払うための取り組みだが、中間業者等が実際はその差額を搾取している
  • 「仕事の満足度」
  •             自律性・自分でやり取りを操作できるか
  •             完結性・自分の貢献度を見ることができるか
  •             多様性・どれくらいの多様な活動・技術・才能が必要か
  •             フィードバック・成果の評価は
  •             貢献度・他の人々にどれ程貢献できるのか

 


オールスター・チームワーク(てんこ盛り)『ジャスティス・リーグVSフェイタル・ファイブ』⭐️4

2019-06-06 07:54:46 | 映画から見える世の中の動き

@映画『ジャスティス・リーグVSフェイタル・ファイブ』2019

アニメスーパーヒーロー映画。悪役トリオはTime Machineで地球上の21世紀に到着。スターボーイも一緒に時を超え連れて行かれ、新進のグリーンランタンを求めて新たな戦いが繰り返される。ジャスティスリーグは新たな脅威に直面、スーパーマン、バットマンとワンダーウーマン等が戦う。**昔のヒーローがお互いに協力しあい悪者に対峙する。様々な能力・武器をフルに機能させる、そのチームワークには見応えがある。最新のアベンジャーズ映画のアニメ版を想像させる。超ヒット作が生まれない現代の映画史上、プロデューサーは「スーパーヒーロー全員集合」(てんこ盛り)映画で何を期待しているのか、少なくとも昔の熱烈な視聴者ファン等の囲い込み? それとも制作クリエイティブ不足、予算不足? いずれにしろ映画も「ネタ不足」感がするのは私だけか。

 

 


事業に成功、だが人生に失敗『市民ケーン』⭐️5

2019-06-05 08:06:02 | 映画から見える世の中の動き

@映画 『市民ケーン』Citizen Kane 1941

この1941年の映画は、 'Best Picture'を含む9つのオスカー賞を受賞、アメリカ映画協会史上最高の100本の映画のリストに入る映画の一つとなっている。Orson Wellesの傑作(American Film InstituteBest American Movies)である。William Randolph Hearstの生涯、「バラのつぼみ」という言葉を残して亡くなった新聞王Kaneの生涯を、記者が取材した関係者の証言から回想形式に描かれた映画。 新聞、ラジオ局、雑誌、ニュースサービスの帝国を創り上げたKaneは「バラのつぼみ」を取り戻そうと自分のより良い人生を探し続けた。「 バラのつぼみ」(Kaneの子供の頃のソリ)とは安全、希望、そして子供時代の無邪気さの象徴であった。**運に恵まれ膨大な財産を生む、権力者の娘と結婚、政治家に立候補。だが、運はある女性オペラシンガーとの出逢いから低迷していく。それは彼の出世を恨んだ人物がスキャンダルを暴き、最初の妻と子供を残して離婚、政治家になることを辞めさせた。そしてオペラシンガーと結婚、何不自由なく贅沢三昧の生活を提供するが心の中に「バラのつぼみ」がない事を知る。 事業に成功したが、「金」で満足できない何かを最後まで探しきれなかった、人生に失敗した男の物語。現実、先日の元官僚息子殺害事件、父の仕事は成功、だが子育ては失敗とよく似ている感もする。

 


「情」を忘れかけた社会現象『知より情だよ』

2019-06-04 07:50:17 | 人生を「生かす」には

@男女関係と社会環境がここ数十年で微妙に変化している。それは、閉じこもり、恋人・交際無し、セックスレス、少子化、結婚しない、離婚する熟年夫婦など。そして孤独を楽しむ。とあるがこの先どうなるのか、一人寂しく食事、室内で余暇を楽しみ、病気をしても誰も介護する家族も無く、誰も知らず一人寂しく死ぬ、ということになるのか。現実この世界に今日本が突入したばかりである。少子化問題、超高齢化社会などなど、ここにある幼い時の人との触れ合い、情を知り、感受性を高め、知を学ぶが逆転しており、世間体を気にする過敏症候群的な社会になりつつある。だから人との接触を避け、人を思う心が欠け始めている。昨今の奇妙で惨殺な包丁殺傷事件、元官僚の息子殺害事件など要因の一つではないだろうか。 まずは何と言っても「教育」、家庭での教育からだろう。

『知より情だよ』渡辺淳一

  • 「今一番欠けているのは、熱い恋するエネルギー」「人間、少し馬鹿目がいい」「何事も気持ちがいいことは全て体にいいのである」—尤もらしい理屈に縛られえるより、自ら欲するところに幸あり。人と人とが接する事でしか体得できない、人間学の重要さを説いた。
  • 男性の更年期障害の治療は、元の世界・仕事に戻ること。
  •             高脂血症・高血圧・高血糖は中高年の5割がなる
  • フランス語の語彙の豊富さ
  •             女性の秘所語彙は178もある
  •             愛の園・秘密の淵・薔薇・睡蓮・小さな花瓶・子猫・鳩など
  • 人間は意外に結婚など望んでいない・独身者(女性)の急増
  •             社会的倫理とか規範が崩れると、どこまでも自由で楽しいようで少し不気味になる
  • 知より情だよ(世間の事件から)
  •             教育において喜怒哀楽を素直に感じ、自然に表現できる情操教育が必要、まず情を教え、そこで豊かな感受性を養った上で、知を教え、さらに人と接して、人間を知って行く。
  • 高齢者の再雇用
  •             アメリカ、イギリスを超えてすでに日本は世界最高基準にある。
  • 死亡欄で知りたいところは死因と場所
  •             「心不全」は死ぬ直前のこと、知りたいのは死因、病名
  • なぜ魚の切り身は皮を表に出すのか
  •             魚の種類を確かめるための江戸時代からの料理作法
  • 現代セックスレス(夫婦喧嘩)
  •             「妻が先に怒りだす」が43%と男の37%より多い
  •             「先に謝るのは夫」が先の30%で妻は13%
  •             社会地位が変化しており経済力のある女性が増えたこと
  •             別れた夫婦で夫・男は「未練深い」元に戻りたいが強い
  • なぜ、討ち入りの日は雪なのか
  •             太陰暦と太陽暦。日本は明治6年から太陽暦採用
  •             太陽暦で12月は太陰暦では1月だから
  •             討ち入りは太陽暦だと12月14日となる
  • 鈍さは才能(鈍感力)
  •             人間関係において日本人はあまりにも敏感すぎる       
  •             原因は人との接点が少なく、過保護に育った環境、閉じこもり
  •             屁理屈だけを知って人間を知らない人々が増えた
  •             敏感でなるのは超過敏、人間鈍感になるのも才能
  • 美の基準
  •             1対1.618と言われるバランス
  • テレビに出て思ったこと
  •             ヤラセ番組・製作者側の安易さ・若手の製作者とのギャップ(TV視聴者は高齢者が多くなっている)



知恵は日頃からの創意工夫『知恵伊豆と呼ばれた男』

2019-06-03 07:34:40 | 歴史から学ぶ

@企業での知恵袋(参謀)は必須であり、この時代の松平信綱は正に3代将軍等からの突飛な命でも冷静に考え、判断、実行した人物だと言える。できた理由は「平常心」とある。日頃、知恵・知識を蓄え、応用できる能力が無いとできないが、それを何に対しても上手くこなせる工夫能力は素晴らしい。「御奉公」一筋に、日夜考えていたからこそできた知恵では無いかと思う。それは現代で言う、日頃からどのようにしたら会社・仕事・事業が伸びるのか臨機応変に試行錯誤することでは無いかと思う。それは上司にとっても評価が高くなり、給与アップに繋がると信じたい。  信綱の功績として武家諸法度の見直しがあるが、初期の武家法度(長男継承=改易・長男がいなければお家取りつぶし・殉死=主人・藩主の死を追い切腹する重鎮)など厳しい掟ものと大名・旗本は従っていた。 たまたま最近明治大学の歴史博物館を訪問した際に撮って武家法度がある。(下記写真添付)

『知恵伊豆と呼ばれた男』中村彰彦

  • 老中松平信綱の生涯—江戸初期の武蔵川越藩主松平伊豆守信綱の俗称「知恵伊豆」—徳川将軍2代秀忠、3代家光、4代家綱に仕えた。1596年、武蔵國高麗郡代官大河内久綱にて出生、養父松平正綱に養子、8歳から徳川秀忠の小姓に採用され、9歳で秀忠の長子竹千代(家光)付きとなる。23歳結婚、28歳で家光の小姓組番頭、松平伊豆守信綱と名乗る。38歳6人衆の一人に抜擢(老中の補佐)、41歳妻病死。42歳天草・島原の乱追討使となり43歳原城陥落。44歳武蔵川越6万石。52歳川越藩松平家7万5千石となる。56歳家光48歳病死、由井正雪らの慶安事件、承応事件処理、57歳玉川上水開削、60歳川越藩野火止用水開削。62歳明暦の大火にて天守閣、二の丸、三の丸を消失、2年後城の再建、ただし天守閣は再建せず。67歳病床、1662年3月16日逝去
  • 「知恵伊豆の知恵」
  • 小姓時代、竹千代(家光)の小座敷で足を戸につけて仮眠する       
  •             竹千代が部屋から出ることが察しできる
  • 養父の正綱は 24年間で日光杉並木の植樹をしていた
  • 家光の灸による治療で藁ゴミが必要だった
  •             新しい畳を切り機材て藁ゴミを作った
  • 殿舎に蚊が発生し駆除したい
  •             栢ノ木を焚かせた(碁盤を壊し利用)
  • 番割りの書面を即座に作り旗本等に渡すように指示
  •             長い番割りを切り裂き、数十名の祐筆にコピーさせた
  • 家光の意表をつく命、庭に白い土壁を築け
  •             他の壁土を剥がして持ってくる
  • 二の丸にある大岩を取り除けとの命
  •             岩の下を掘り、沈めた。
  • 馬場を1日で作らせる命
  •             場内にあった木材を束ね、表面を木舞で覆い、その上に芝
  • 大名と旗本との違いで旗本が愚痴を言う
  •             旗本「大名は国を配し安楽に暮らすが、旗本は常にご奉公」
  •             信綱「大名は太刀、旗本は脇差である」(太刀は一度の御用に使われるがまず抜くことはない。対して脇差は日夜重宝するもの)
  • 「拷問は奉行の恥なり」詮議が不十分で吟味が行き届かないと拷問する奉行は恥である。奉行に才智がないからだ。
  • 地震の大きさを居間の前に水を入れた樽を置いた
  •             水が溢れるほどの揺れかどうかで瞬時に登城するか判断する
  • 雨模様を脇差の鞘ぐるみで知る
  •             脇差を外気に触れさせ、室内で灯火に近ずける
  • 天倉・島原の乱での戦略
  •             籠城した捕虜の死体を検分、特に胃物で食糧不足を知る
  •             落城の報告を江戸に「落城」と結果を上に改組得たことで途中飛脚を止めて聞くものがなかった
  • 家光の毒み(味が少々おかしい)
  •             信綱も賞味して1日置いて報告。料理人への咎めは無かった。
  •             (信綱自身で1日待つことで毒がないことを証明)
  • 物価を安定させる方法(明暦の大火)
  •             江戸に人を入れないように制限する(大名を帰国させる)
  •             米を高めで購入、米の値段を固定化させた
  •             江戸に食物資を運び込ませた
  • 秀忠の時代取り潰された大名は39家、家光は49家4百万石となっていた。その原因は長子がいない。それは参勤交代等で江戸の人質(妻)によるものが多かった。
  • 「功績」
  •             玉川上水・野火止用水開削
  •             明暦の大火への処理(幕府の町人・農民支援優先)
  •             武家諸法度の改正(殉死を禁止)
  •             江戸人質を解放(参勤交代の見直し)
  • 信綱は勤めて恒心を保とうとしていた(平常心)