ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

親友とは「信実」を守り通す仲間『走れメロス』(名作から思う事)

2020-05-10 17:50:00 | 人生を「生かす」には
「信実」とは、真面目で偽りのない事、とある。この書にある命をかけ真の親友と呼べる仲間は周りにいるだろうか。現代ではまず「無」と言っても過言ではないだろう。薄情な世の中になったのか、世の中が薄情になったのか。上っ面だけの薄い付き合いしかできなくなった理由、それは「薄っぺら」でも満足できる生活に慣れてきたからだろうか。何とも寂しい世の中になってきた。
『走れメロス』太宰治
羊飼いのメロスは二人兄妹。兄メロスは妹の結婚式のために街で娘の衣装とご馳走を買い込みにきた。だが、街は最近の王の人間不信から家族・親族、そして人々を惨殺する凶行をしていた。メロスは人を疑うことと、嘘をつくことを嫌って、その事を王に3日間の猶予をもらって妹の結婚式後に再び戻ると約束。その約束を守る為の人質として唯一の友人を差し出し故郷に帰った。結婚式も無事に済ませ街に戻るべく向かうが前日の大雨で橋が崩壊、泳いで渡ると、今度は王の手下が三人待ち伏せしており格闘、漸く必死に峠を越えると一気に疲れが出て誘惑と時刻までの到着を諦め、友人を犠牲にするか葛藤することになる。が必死に友人の処刑の寸前に到着する。「友人に俺を力いっぱいに殴れ、私は途中で一度悪い夢を見た。もし殴ってくれなかったら、私は君と抱擁する資格させないのだ」と、すると友人も同じ言葉を交わし、互いの信実を喜び嬉し泣きに抱き合った。群衆からも歔欷の声が聞こえ、王が「お前らの望みは叶ったぞ。どうかわしをも仲間に入れてくれまいか」と頼んだ。群衆は「万歳、王様万歳」と歓喜が起こった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿