ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

無能なトップを変えるには『必死剣・鳥刺し』⭐️5

2020-05-21 14:50:55 | 映画から見える世の中の動き
武士の忠義とは、藩主の命に命を捧げることだが、無能な藩主を守り、騙し討ちを掛けられ果てる虚しさは捨身の「鳥刺し」技で恨みを晴らしたことになる。 現代、コロナ感染対策で無知無能なトップが政権を持ち続けるのは一部の依怙贔屓者を除き諸外国からの非難含め国民に不幸をもたらすことは間違いない。国民自らが立ち上がり、行動しない限り変わらないのか。それには「世論」と「検察庁」だが、Twitterなどの動きは現代の「世論」に十分役に立つ。
 
『必死剣 鳥刺し』藤沢周平 2010年作
公の場で側室を刺し殺した武士物頭兼見三左衛門。妻を病気で亡くし子もない武士としての切腹、家取り潰し覚悟の刺殺だった。だが、御沙汰は減石、1年の閉門、役職取り下げ、切腹厳禁となる。要は側室の横柄な振る舞いが政に対しても意見を藩主に代わり命令を出すようになり、財政難のおり大金を盛って寺の建て直しから側室の親族贔屓まで、農民の斬首は疎か家臣が腹を切る沙汰までに及んだことだった。ところが藩主は別家の家臣に対しても聞き耳もたず、側室に対して何も言わず見て見ぬふりをするだけだった。「武士の死場所」を見つけるべくした行動だった。武士として二言は無しと生き抜いてきたが、3年後、藩主の側頭、護衛の命を受けた。それは別家の達人が藩主を狙っているとの噂から命がおりた。やがて藩主と家老は兼見と別家を排除する為、罠をかけ実行する。最後は兼見の「鳥刺し」技(捨身の技)でその家老を殺戮するが、兼見が狼藉を計り別家が討ち取ったと話をすり替えることだった。


迷いの起因は「反省」を試みること『門』

2020-05-21 08:33:29 | 人生を「生かす」には
@誰もが一度はある「迷い」に対し「神頼み」する事がある。だがそれは「己の信念」を静観し見直す事だ。自分が何をどうしたら一番いいと思うのか、である。悩みの多くの起因を見つけ出すためにはまず己を診ることからだろう。何が「迷い」を起こし、何をもって「迷い」をなくそうとしているのかが出てくる。そこに必要なものは「反省」であり、それが判ることで人はうまく舵を取れる、と信じたい。
『門』夏目漱石
1組の夫婦の半生物語。夫宗助はズボラで穏やかな性格はいつもギリギリまで何もしないグウタラ、妻およねは恥ずかしがり屋でしとやかな性格は家事一切を無難にこなす働き者で質素な生活でも苦労を感じさせない良妻女房だ。夫婦の悩みは、夫の怠慢な性格から、裕福な父親が亡くなったときに叔父夫婦に親の遺産処理を全て任せてしまい、その結果が何も残ら無かったこと。
妻は三度の妊娠にも拘らず流産、死産となり産めない体だと八卦にも言われて落ち込んでしまった。
何不自由ない生活だが、贅沢もしてこなかった生活で夫は遂に心身を清め、気弱体質を変えるべく寺の門を潜る(座禅で己を清める)と言う話である。

自然災害・猛威に日本政府は何もしない・できないのか『ワイルドストリーム』⭐️4

2020-05-20 13:33:46 | 映画から見える世の中の動き
@最近の細菌感染含めた世界に超が付く自然災害が今後再発するのは誰でも頷けるのではないだろうか。それは人間が自然を破壊し、汚染し、自然の摂理を無理矢理変えてしまったからだろう。自然からの反逆が今後人間社会に対して襲ってくると時、どのように準備、備をしておけばいいのだろうか。特に日本は「原爆被災の国」でありながら「原子炉保有・復活」を政府は唱えているが、最悪の事態になった時、前回のSARS含め今回のコロナでも「政府は何もしない・できない」のではないだろうか。 要は、個人の「自己防衛・予防・準備」しかない日本は生き残れないのか?
『ワイルド・ストリーム』⭐️4
最大規模のハリケーンが襲うタイミングに財務省の古紙幣処理施設に強盗が押し入るという映画(2018年)だ。強風雨の中、お金を満載した逃げる強盗トラックをハリケーンが背後から襲ってくるシーンは凄い特撮映像だ。 

「家族」は喜怒哀楽を一緒に味わう処『風の又三郎』(名作から思う事)

2020-05-20 07:51:24 | 人生を「生かす」には
@「転校」は子供たちにとってはとても悲しく、寂しい事だろう。特に転校を繰り返す子供たちは悲劇としか言えない。友達、学校に慣れた頃に別れ、離れる事は、学力的な差もさることながら心理的にも影響は大きい。現代、家族ごとの引っ越しが減り、単身赴任が増えているが、逆に家族の絆の面で親子の心理的影響も多い事だろう。テレワークではないが、パソコンの遠隔対話で何とか軽減できるが、やはり家族(共同生活)は一緒に住んでこそ「家族」なのだ。ITの進化でビデオ会議も満足できる範囲内となったのもビジネス(仕事)の変革期に突入したのかもしれない。
『風の又三郎』宮沢賢治
父の仕事の都合で北海道から小さな村にある全生徒数26名の小学校へ転校してきた。小学校5年生、高田三郎こと「風の又三郎」、は風と共に転向してきて、ようやく仲間ができいろいろな自然の遊びなどを知った頃、最後は挨拶なくまた転校してしまった。小さな村の仲間は学年を問わない絆で結ばれこれから楽しい時を迎えると言う時期に、又しても転向する三郎、さぞ寂しい限りだろう。

「まっすぐに泣ける生き方」とは『壬生義士伝』⭐️5

2020-05-19 08:49:25 | 映画から見える世の中の動き
@「家族の生活を守る為」、今で言えば出稼ぎで身も心もボロボロになるまで働き続け、その夢、家族の幸せだけを追いかけた生涯は涙を流さずにはいられない。一心に家族の幸せを夢見た南部侍の生涯・涙は目頭が熱くなる。 今回のコロナ感染で言えば、会社が倒産、解雇され家庭に身入りがなくなった場合、生活費の工面は愚か、子供たちの教育費など政府の支援なくしては生き延びることは不可能かもしれない。これまでの社会システムが一部崩壊、多くの貧困家族等が出てくることは間違いない。 政府は見て見ぬふりをせず「国家・国民を守る為」是非早々に対応できる政策を施行(役割を全うする)してほしい。
『壬生義士伝』
幕末の世、盛岡藩を脱藩して新撰組に入る吉村貫一郎の波乱と悲痛に生きた生涯である。身に子を授かった妻、子供2人を残し、生活費を稼ぐ為村を捨てる刀の道を選ぶ。大政奉還後、新撰組は後ろ盾が無くなり、新政府軍との刀と鉄砲の戦いは既に勝負は決まっていた。ところが南部侍としての意地「寝返りはしない」と、義を果たすべく死にものぐるいで特攻する。全ては、家族のために生き抜いた生涯だった。その息子も父を追い殉死すると言う悲しさを増した。



復讐は世代を超えて続く『モータル・コンバット・レジェンド』⭐️3

2020-05-18 08:22:37 | 映画から見える世の中の動き
日本の武道(武士・侍)・中国の拳法(武道家・兵士)がミックスされた異様な武術格闘アニメーション映画である。 家族の復讐を誓い最後までやり抜く、恐怖と殺戮続きの無残な戦いばかりで、中には頭蓋骨まで切り刻む酷い映像が残る。 一度死んでも蘇る連続映画なのかストーリーがいまいち理解できない戦闘ばかり。 なぜか「憎しみ、恨み」などは一度経験すると「楽しい経験」より鮮明に記憶に残り生涯それを持ち続けてしまう。人間の記憶力は凄い。
『Mortal Kombat Legends』⭐️3
半蔵とその息子聡が強敵リン・クエイの家族への殺戮を発見、だが半蔵も聡も無残にも殺される。ところが半蔵は蘇りスコーピオンとして復讐を誓う。やがてリン・クエイがモータルトーナメントに参加すると知ると申し出て復讐するが、実はクアン・チーが実際に家族を虐殺してことをしり復讐する。

「忠義と正義」だけでは人はついてこない『関ヶ原』⭐️5

2020-05-17 08:03:36 | 映画から見える世の中の動き
三成の忠義「正義を守る」、それはあくまで自分の名誉と地位、領土を守るだけだったのか疑問である。「出過ぎる杭」となった三成に古参の武将たちは反発、三成と家康の「人柄・人徳」の差は格段に違っていた。リーダーシップに必須なのは「人徳」も多いにある、それが一番かもしれない。
『関ヶ原』 2017年
1600年9月15日関ヶ原の戦いの火蓋が切られた。石田三成の人望-人徳の不足が多くの武将を東軍徳川側に付かせる。それでも総勢数は西側が有利であった。ところが優劣を決定的にしたのが小早川群の裏切りだった。三成は戦場から逃亡したが、忠義と正義を貫く為自刃せず家康に拿捕、その後され晒し首となる。41歳。


日頃心から「ありがとう」を言える訳『女だてら』

2020-05-16 07:52:28 | 人生を「生かす」には
頼り甲斐のある人の存在、信頼できる人、誰もが親しく慕う人、その人の存在が突如この世から亡くなった時、人は何を思い、そして何をすべきだろうか。若くして亡くなり未亡人になる、親しく数十年共に苦労も一緒に生活してきた夫が亡くなるなど、世の中は必ず「別れ」が来る。それをどのように構え、心尽くししておけばいいのか。 やはり日頃から、心から「ありがとう」と言える姿勢が大切なのかもしれない。
『女だてら』風野真智雄
「概要」聞き上手、料理上手の女将おこうを頼って、わけありの客が集う人気居酒屋。ところが失火でおこうが落命し、彼女に惚れていた常連客の元同心・星川、瓦版屋の源蔵、元大店の若旦那・日之助は途方に暮れる。せめてもの弔いに三人は店の再建を誓うが、思わぬことから火事が付け火である証拠をつかむ…。

「人の3毒」で歴史は繰り返される『日本の歴史』(マンガ)

2020-05-15 08:10:55 | 歴史から学ぶ
@日本の歴史を大雑把に一気に読見取れる183ページの「マンガ」本。 平家物語の如く『この世のすべては絶えず変化していくもの。どんなに勢い盛んな者も必ず衰えるという。世に栄えて得意になっている者がいても、その栄華は長く続くものではなく、まるで覚めやすい春の夜の夢のように、勢いが盛んな者も結局は滅亡してしまう』。多くの偉人たちが築いてきたこの日本。「歴史は過去を繰り返す」とあるが、ほとんどが人間の持つ3毒(貪瞋痴)による争いが歴史を刻んでおり、この先どんな「繰り返し」が起こるのか想像するのも面白い。(貪瞋痴:トンジンチ=欲、怒り、恨み
『日本の歴史』
・183ページの歴史マンガ本である。日本の歴史を古代から終戦までの流れを一通り理解できる歴史学習本である。
・その時代時代の英雄・偉人の登場
    邪馬台国の王 卑弥呼
    小野妹子 地方出身 倭国代表とし外交官遣隋使、煬帝謁見など冠位12階昇進
    聖徳太子 冠位12階、17条の憲法、役人制度
    藤原道長 宮廷社会 左大臣・宮廷 紫式部(源氏物語)
    平清盛 六波羅・武家社会(平家物語)厳島神社 日宋貿易
    源義経 壇ノ浦(平家滅亡)武士貴族社会
    足利義政・義昭・義満 武家社会 将軍 応仁の乱 茶湯の社会 ワビサビ
    織田信長 安土城 楽市楽座・永楽通宝 狩野派 イエズス会(キリスト教)
    明智光秀・豊臣秀吉・徳川家康 本能寺の変 戦国時代 武家社会 
    江戸・町人文化(浄瑠璃・歌舞伎) 交通・商売 広告宣伝 芸術文化時代
    幕府崩壊 尊王攘夷 安政の大獄 下級武士反乱vs新撰組・幕府
    開国・新政府 軍国主義(朝鮮出兵)日清戦争 伊藤博文・陸奥宗光 三国干渉
    国内内乱 労働者・農民 国内産業発展社会 軍国主義開始
    世界大戦 イギリス・アメリカ・ソ連 原爆(20万人死者)、ポツダム宣言 終戦

一心に愛した男への女心『夫婦善哉』(名作で思う事)

2020-05-14 14:27:03 | 人生を「生かす」には
@世間が何を言おうが、誰が何と思っても一心に愛した男に貢ぎ、従う、そんな女心を弄ぶ男が憎い、とはこの小説だ。 女はそのぐうたらな男を何とか身を削り苦労し、助け、最後には「夫が認める夫婦になりたい」と願う、悩ましい女心である。世間にはよく「話の上手い奴」がいると言うが正に騙されやすい人が使われ、貢がされ、最後はポイっと「別れ」を言う奴「金があれば馬鹿も旦那」の逆である。最近は男でも、女でも多いと聞くが「お金の世界」(人間万事金の世の中)だけで人をつなげておくのは何とも寂しく、最後はそんな仲は呆気なく(金がなくなれば)終わるのが定番だ。

『夫婦善哉』織田作之助
大阪の天ぷら屋の夫婦は一人娘を商いの丁稚奉公に出す、がある日娘の願いから芸者になる事を承知した。その芸者は元気がよく売れっ子となり、ある妻子を持った男がその娘と東京へ駆け落ちする。関東大震災で戻ってくると娘は芸者をしながら稼ぎ、その稼ぎは男に貢ぎ、いつも散財していた。やがて貯めたお金で煮物屋、居酒屋、果物屋、最後には飲み屋を経営するが、男は仕事に飽きっぽく長続きせず、芸者を上げ散財する癖も全く治る気配も見せなかった。男が病気で、女は必死にお金の工面も看病もしたが、またしても男の癖は治らず女は妻としても認められず男は去ることを告げた。ある日男は戻り、前の妻の娘と余生を送りたいと女に頼み事をする。お寺にある「おとめぜんざい」善哉屋に入ると、そこはいつも大盛の善哉を2つに分けたお椀に出す事でお客の気分を盛り上げた。男は「一杯の善哉を山盛りにするより、ちょっとづつ2杯にする方がぎょうさん入っているように見えるやろ」と言うと、女は「一人より女夫の方がええ言うことでっしゃろ」とさりげなく言った。

あの伝説の信憑性を探る『晩節の研究、偉人・賢人のその後』

2020-05-14 07:59:10 | 歴史から学ぶ
歴史に残る様々な伝説(疑惑説・生存説)などこの書の面白いところを抜粋した。
源義経=ジンギス・カーン、明智光秀=天海僧正、西郷隆盛のロシアでの生存説などである。 特に歴史を大きく変えた、あるいは活躍した庶民の記憶に深く残る人物の「説」(仮説)が現存することは更なる真実を求め探求される価値はあると感じた。この先新たな事実資料が発見されると期待したい。 偉人・賢人の多くはいずれも変わった性格・行動などをする、いわゆる「出過ぎる杭」となり庶民に印象を遺した人が多い

『晩節の研究、偉人・賢人のその後』河合敦
歴史に名を残す偉業を成し遂げた人物も、ほとんどの場合、本当に活躍したのは、ある一時期に限られる。それどころか、リタイヤ後に意外な「その後」の人生を送った人物が少なくない。「祟り」に慄き死んでいった藤原道長健康に気を使いすぎて逆に死期を早めた徳川家康老人になってから計画殺人を実行した徳川光圀勘違いで殺人を犯して獄死した平賀源内……。有能な成功者である彼らはなぜ”晩節を汚す"ことになったのか。その分岐点には何があったのか。30人の偉人たちの知られざる末路を繙き「人生の本質」を追求する、画期的な書。
・小野妹子 
    華道の池坊の始祖は小野妹子だと言う、それは六角堂の仏道・聖徳太子に生花を供えたことが由来
・鑑真
    日本に仏教を伝達・発展させた中国の高僧、盲目となり最後には座ったまま死んだ僧
    鑑真がもたらしたものは薬、仏具、ガラス、建築、彫刻技術、書道など
・源義経
    チンギス・カーン説は大正13年に小谷部全一郎の「成吉思汗ハ源義経也」の書がきっかけ
    元はシーボルト、その後日本公使が明治12年に英文で発表、その後内田弥八が翻訳
    義経は北海道アイヌに逃れシベリアに渡ったと言う説から、ナホトカには「ハンガン」岬
    日本人とユダヤ人は同祖であると言う説(小谷部氏)
・北条政子
    源頼朝は妻の政子に殺されたと言う説、頼朝の落馬後死亡したという説
    政子自身の浮気、政子は気性の激しい性格で頼朝の愛人屋敷を破壊
・親鸞
    親鸞は関東で20年以上念仏を広めたが、息子善鸞「親の心、子知らず」で親子の縁切り
・一休宗純
    生臭な上エロ坊主と言われた一休、元は天皇の実子、兄弟と絶交、恩師とも絶交
    「破戒」酒を飲み肉を食べ、遊郭で女性を抱く、78歳で40歳位の女性と本気合う、88歳没
・明智光秀
    光秀の誤算は細川藤孝、忠興父子や筒井順慶が味方しなかったこと、勅使吉田兼見は正当化
    光秀=天海説、天海の前半生は不明、家康の側近として政治力を持ち菩提寺寛永寺を創建
    日光東照宮には明智家の桔梗紋が多く散りばめられており近くには明智平という地名の存在
    春日局は斎藤利光(本能寺の変の主犯武士の一人)娘であり家康が共謀した本能寺の変という説
・足利義昭
    信長に反旗を翻した毛利保護下の義昭、本能寺の変のもう一人の首謀者とされている説
    秀吉に冷遇された義昭は毛利・柴田と画策、輝元の叔父小早川の反対、朝廷が秀吉を関白に任命
・石田三成
    関ヶ原の戦いで敗戦、三成は農民に保護されたが最後には拿捕され六条河原で処刑
    「味方の裏切りにあい、勝てる戦いに勝てなかったのが非常に悔しい。だがこれも天命だろう」
    引き回しの途中喉が渇き差し出されたものに「干し柿は痰の毒である」と処刑直前の食物拒否
・徳川家康
    健康オタクで自分の作った薬のみで医者の薬は服用を拒絶 自作「万病丹」「銀液丹」を処方
    乗馬や鷹狩、水泳を行い、贅沢な食べ物は食べず麦飯など粗食、鯛の天ぷらの食べ過ぎで食中毒
    家康病床には秀忠、展開と本多に遺言、遺体は久能山、法会は増上寺、位牌は大樹寺とした
・千姫
    家康の孫娘、秀頼の正室(婚姻は千姫2歳・秀頼6歳)は大野治長が大阪城から助け出す
    子の1男は斬首、1女は尼になる、千姫は桑名城主本多世嗣忠刻に嫁ぐ
    将軍秀忠は10万両の化粧料を出し、その後本多を姫路15万石と栄転させた(化粧櫓)
・徳川光圀
    助さん格さんは実在(佐々木介三郎宗淳・安積覚兵衛)明治20年代から「水戸黄門」登場
    綱吉を推挙したのは光圀、だが光圀は「生類憐みの令」に批判的だった
    丹頂鶴を殺した農民に対し「禽獣のために人間を殺すのは本末転倒だから命を助ける」
    藩の予算の3分の1を費やす事業「大日本史」を完成、尊攘思想は水戸藩から派生
・赤穂浪士
    赤穂浪士の処刑が1ヶ月遅れた理由は荻生徂徠の提案で武士の切腹の儀とした
    細川家(17名)、毛利家(10名)、久松家(10名)、水野家(9名)を預かる
    特に細川家では高待遇で世話役が親切で家族への伝言などもした
・貝原益軒
    「養生訓」の健康指南書 食欲や性欲は抑え、惰眠をむさぼらず、言葉を慎むのも長生きのコツ
    射精は20代は4日に一度、30代は8日、40代は16日、50代は20日、60代は閉じる
    「病気は薬を飲まないでも自然治癒することが多い。薬を飲み過ぎるとかえってその影響で食欲がなくなり、病が悪化して長引き、死に至ることも少なくない。薬を用いるのは慎重にせよ」
    「風邪は身体を温めで消化の良いものを食べ、ゆっくりと休養と睡眠を取れば治る」
    「朝起きたら手で足の指を握り、もう一方の手で足の裏を強くさする、足の裏が熱くなったら、両手を使って足の指を動かせ」
・平賀源内
    「エレキテル」は壊れた舶来を修理して直したものを「見せ物」として利用
    「金唐革紙」(1775年)なめし皮に金箔などを施した細工は大ヒット
    引越しは生涯に十数回、獄中死の源内に親しかった杉田玄白は墓碑を建てた
・葛飾北斎
    好きな絵描きを生涯通した、片づけられない症候群、ゴミだらけの家でだらしない生活
    雅号を50回以上変えて弟子に売っていた(弟子は約200人)、引っ越しも56回
・小栗忠順
    幕府財政運営を担いだことから「幕府埋蔵金」噂が立つが発見されていない
    日米通称交渉、造船城建設、大砲製造所など勘定奉行、江戸町奉行、歩兵奉行陸軍奉行歴任
    薩長遊撃で3千以上の伝習隊、軍艦8隻、輸送船7隻、26砲門軍艦で計画が慶喜により棄却
    権太村で(権太城跡)にて薩長が襲撃、三ノ倉村で拿捕だれ斬首
    勝海舟の「幕府には三百数万両の金があった」という疑わしい発言
・西郷隆盛
    大津事件(ニコライ皇太子が襲撃される)によりシベリア・ロシア軍基地生存伝説
    西南戦争で戦功を得た警備の津田三蔵巡査が襲撃した、ロシアとして宣戦布告できる口実
・陸奥宗光
    剃刀大臣として清国と外交交渉した功績が高い(莫大な賠償金と台湾・遼東半島を割譲)
    「蹇蹇録」(ケンケン録)露・独・仏・三国干渉概要など外交記録を出版
    「家族と別れるより、政治から離れる方が辛い」と遺言
・有島武郎
    人生を自死で締めた作家(その他太宰治、芥川龍之介、三島由紀夫、川端康成)
    人妻との恋愛の末、心中 (姦通罪で入獄を覚悟しながら自殺)
・榎本健一
    喜劇王「エノケン」の難病、特発性脱疽、血液が湯行き届かなくなり壊死する病気
    息子の死、妻の暴飲・浪費・新興宗教・熟年離婚、足の切断を決意

人生の後悔をやり直せる旅『ファンタジー・アイランド』⭐️4

2020-05-13 09:14:58 | 映画から見える世の中の動き
@「自分の人生の後悔をやり直せる旅」という変わったストーリーのアドベンチャー映画だ。人生に後悔は当たり前、あの時こうしておけばよかった、あの選択をしておけばよかったなど、過去に戻り、スイッチの切り替えができるという幻想の世界に導いてくれる。 人生のやり直しができる幻想の世界を旅し、もう一度違った選択ができるのは何とも面白い。人生にそんな旅が実現できたら最高だろう、だが、そうとも限らない結果もあるかもしれない。人生にはやり直しがない、やり直す事は可能かもしれないが決して同じではない。ましてや過去の選択は本当に間違っていたのかは判らない。 だから二度と同じ間違いのない選択をして行く、それが「経験」となるのだ。

『ファンタジー・アイランド』
自分たちの過去の後悔を呼び起こし未来-夢を作りたいと思う5人がファンタジー島に到着する。幻想の世界に導かれ、そこにある過去に戻るとその場面でやり直しができるという仕組みになっている。このトロピカルリゾートにあるブラムハウスには謎めいたロアケ氏が、様々なゲストの秘密の夢を実現させて行く。ところが幻想が悪夢に変わったとき、ゲストを襲撃する悪夢が立ちはかり、格闘、逃走することになる。その難を逃げるためには、島の謎を解かなければファンタジーの世界に引き戻れない。

たった一枚硬貨の盗みで一生懺悔生活を送る『レ・ミゼラブル』⭐️5

2020-05-12 07:51:31 | 映画から見える世の中の動き
@生活苦でたった一枚の硬貨を少年から盗んだ事で一生犯罪者として逃亡、追われる身となる。まっとうに生き抜くため、母を亡くし、身売りで貧困する少女を助け、己の懺悔とした。たった一度の、小銭1枚、それも飢餓寸前で彷徨った中での犯行が一生後悔させ苦しめた。真人間であれば罪を一生隠し通せない、だが、その罪を一人の真人間を育てることに努力した「人としての格言」に感動する。人に役立つ事をする、世の役立つ人間になることで一生償ったジャン・バルジャンの人間性に感動する。

『レ・ミゼラブル』NHK連続8回放送
フランス革命前後の一人、ジャン・バルジャン(ドミニク・ウエスト)の奴隷から脱獄、犯罪人となり、逃亡者となる。過去を懺悔し、厳しい世の中で出逢った人々と共に信念を持って生き抜いて行く映画だ。人として当たり前の生活を維持するために、自助努力し、市長までに上りつめ、一人前の生活を建てる。そこで身売りされた少女を助けるが、ある日捕縛され、裁判で自分の過ちを告白する。ジャンを最後まで追い詰め逮捕する警察官が最後にジャンの「人としての格言」を悟り己を追い詰め自殺する。