@現代、親の都合で離婚(離縁)する家族(子供たち)はどう思うだろうか。親の都合だけで親子の縁が、親権がどこまで通用するのか。年老いた片親は再び子供たちを迎えたいが、それは親のわがままであり、子供の心理的立場からは許し難い問題である。 ましてや簡単に法的手段で納得のいくものでは無い。親の自己満足は後々子供たちを迷わせ、心理的に大きな心の傷を追わせることも考えておくことだ。
『父帰る』菊池寛
20年前に家族3人と借金を残し、貯金も持ち出し遊女と出家した父親が戻ってきた。20年前、長男は8歳、次男は3歳、妹は生まれたばかりの赤児だった。毎晩酒を飲み借金を作り家出をした父は、商売の小屋が焼失しずっと苦労して来た。父親が居なくなった後、一番苦労した長男はその時の苦労話を淡々と父に迫り、遂に「今の家族の生みの親は20年前に築港の自殺未遂で死んでいる。20年前に父としての権利を自分で捨てている、今の家族は自分で築きあげた、誰にも世話になっておらん」
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