ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

肩書きのない人生

2018-05-29 11:57:29 | 人生を「生かす」には

@退職すると「肩書き」が消える。消えると周りが変わって見える。仕事上の情報、人、金回りなど一切が変わる、それほど「肩書き」は社会に通用する「勲章」のような物だ。問題はその「肩書き」がない世界(退職後)に入って何をするかである。「人生100年時代」は退職後の生活がさらに20年〜30年はある。では最初に何をするか?この書で一番気になったことは「捨てる」という事。「勿体無い」或いは「物持ち」の世代だから物は多い。シンプルに生きることは、シェアー・共有・リサイクル文化など物を持たない世代文化に見習った方が良いかもしれない。「勿体無い」は物がない時代に育った、教わった教訓でいつかは使う、利用すると思いつつ保管しておくが、殆どが使われず奥にしまったままで、新たに購入したものがその上に積み重ねられている。「捨てる」は意外に勇気がいる。「想い出」もあるからだが、やはり「捨てる」を勇気を持って一気にすべきだろう。遺された遺産整理など誰も見たくもない物が多いし、「ゴミの塊」だ。それこそ家族に迷惑、負担をかけないで済む。それをこなした後、また新たな夢・趣味を持ち、物・事にこだわるのもいいかもしれない。この書の最後にある言葉「幸福とは生きた長さではなく、自分の夢をどこまで追い求めることができたか、それだけのこと」が印象深かった。

『持たない!生き方』米山公啓

  • 「気楽でシンプルな人生の勧め」
  • 「捨て去ることで喪失感はなくなる。守ろうとするから、喪失感が起こるのであって、求めていくならそんなことは全くない。肩書きも持たず、物も所有しない潔さこそ、新しい人生の生き方である。」
  • 「大きな家を持たない」
  •             賃貸生活か持ち家か?所有・持たないを優先した方が良い
  •             老後の引っ越しはしない
  •             子供と同居しない
  •             こまめに体を動かす(週三回ほどの歩行で脳の活性化・健康)
  •                         10分の運動を1日3回、30分くらいの運動
  •             人に任せない生き方(自分から動く)
  •             都会の一人暮らしが理想
  • 「健康神話を持たない」
  •             好きなものを楽しく食べる(食事を楽しむこと)
  •                         低カロリー3割減で寿命3割伸びるより
  •                         60歳を超えたら豊かな食生活にすること
  •                         食べれないストレスは体・脳に影響する
  •                         塩分を控え、カリウムを含む食品をとる
  •                         甘いものが体に悪いのではない
  •                                     糖尿病は遺伝子と高カロリー高脂肪の食事
  •                                     砂糖・ブドウ糖は脳にとって必要
  •                         楽しく食べるか、節制で長生きか(美味しい料理)
  •                         脳を元気にするには歩くこと「最強の健康法」
  •                         骨を守るには自分の体重をかけること(かかと落とし)
  •                         ダイエットの最短は食べるものを減らす事だが
  •                                     体調の異常とリバウンドが起こる
  • 「肩書きを持たない」
  •             全く新しいものへの挑戦
  •                         大人の脳はリスクを好まなくなっていく
  •             教わるではなく学び取る姿勢が大事
  •                         苦手な事は脳にとって良い(右脳への刺激)
  •                         左脳:計算・事務系
  •                         右脳はデザイン・芸術・音楽・文章を書くなど
  •                                     芸術家はいつまでの若さを保つ
  •             子供の頃に体験、知ったことを再挑戦する
  •             感覚で挑戦・五感をフル活用(感覚への刺激)
  •             新しい情報を常に、新しい事に好奇心を持つ事
  •                         同じ仲間との交流は大きな刺激とはならない
  •                         若い人との話に昔の話はほどほどに
  •                                     過去を語らない事こそ若さの証明
  •             病気は自慢するのではなく、どんな健康法をしているか
  • 「孤独な時間を持たない」
  •             社会との繋がりを持つ事(仕事を常に持つ)
  •             教える楽しさ、面白さを知る
  •             右脳の刺激に評価・尊敬、褒められるは脳を元気にする
  •             愛情・恋愛でも脳が元気になる(ドーパミン)
  •             自分史を書く・遺す事
  • 「余分な金を持たない」
  •             自分のためにお金を使い切る
  •             ローンは組まない(銀行への投資となるだけ)
  • 「老いる前にやるべき6つのこと」
  •             「時間を忘れる時間を持つ事」(趣味を広げる)
  •             「定年までの服を捨てる事」(派手な演出をする)
  •             「既成のものを拒否する事」(こだわりを持つ)
  •             「形のあるものを遺す」(自分史を作る)
  •             「友人に会っておこう」(同窓会等へ出かける)
  •             「世界1周を試みる」(別世界を知る・感動を与える)

「ど忘れ」の対処

2018-05-29 11:24:22 | 人生を「生かす」には

@「ど忘れ」とは脳の一時的な「いたずら」である、と言う。大人になれば多くの情報の中から、不要なものを消し必要なものだけを選択するようになる。但し情報過多で脳は満タン、だからその処理「いたずら」をしていると考えたらいいとこの書籍にはある。この書籍には著名で偉大な人物の「ど忘れ」エピソードが数多くあり面白い。経験上、やはり「ど忘れ」は気まずいところもある。例えば、宴会パーティーの席で顔は覚えているがどうしても名前が思い出せない。そんなとき私の行動は「すっかりご無沙汰しました。私の名刺もちょっと変わりましたので再度名刺交換させていただけますか」とすると難なく相手の名前と過去の記憶が戻ってくる。また、最近はあらゆる「番号・パスワード」が存在し、脳での記憶だけではどうしても頼れなくなったのでメモ書きをすることにした。ところがそのメモを失くす事、しまった場所を忘れる事もあった。で対処の仕方は「PC上のメモにそれとなく自分だけが分かる暗号で記する事」である。たまにプリントアウトして保存しておく。パスワードの変更はあまりしない方が返って良いと思う。その理由は、よく変更しているといざ情報が漏れた場合、そのパターンで解読されがちだからである。おすすめのパスワードは、キーボードにある「シフト+X」で記号入力をプラスする事、よくない例はキーボード(ローマ字に数値)に表示にあるそのままの入力は入力しやすいが解読されやすい。

『物忘れの達人達』トム・フリードマン

  • 孤独ではない、まだまだある忘れえぬ出来事
  • 私たちの脳はあまり重要でない新しい情報を得ても、特に使うあてがなければ記憶に蓄えられることもない。歳をとるにつれ、人間はより重要なことだけを覚えようとします。よって、忘れることには大きな効用があり、物事の重要性を識別する能力があります。
  • 「ど忘れ」は脳のいたずらだと思うことが良い
  • 切符でも小切手でもなくしてしまうアインシュタイン
  • 髭を剃ることを忘れて寝てしまったベートーベン
  • 自分のコンサートを忘れ友人と散歩していたトスカニーニ
  • 考えすぎてつい約20kmも歩いていたアダムスミス
  • 忘れることは「にも関わらず」ではなく「それゆえに」で忘れていることが偉大な偉業を成し遂げた

人の恨み辛みの期限

2018-05-27 08:10:28 | 歴史から学ぶ

@人間の恨み辛みはどこまで続くのか。この書のタイトルは「敵討」、無残にも父母が斬殺され、出家して仇を討つ。家は取潰しとなり家族は身寄りに預けられ僅かな金銭を元に仇を探し歩く。お上に「敵討」届け出せばお許しを得る事ができる時代、家族を犠牲にしてまでも執念で追いかけ手に掛ける。 現代では戦争で日本を恨む中国、朝鮮、そして韓国の人々。「何千年経とうがその怨念は消えない」とまで言う朝鮮の人々。既に戦争を体験し、その有様を知っている世代が亡くなる世に成っても、また日本が既に賠償、何度か陳謝してもなお言われ続ける社会をどう理解していけばいいのだろうか。 将来ゲーム感覚だけの「戦争」世代は極めて危険な世代になると予測される。 いつまでも続くこの「戦争の後処理」は、今後如何に乗り越えていけるのだろうか。 残された方法は「政府間の交渉」だけいいのだろうか。 やはり次世代の教育かもしれない。

『敵討』吉村昭

  • 惨殺された父母の仇を討つ――しかし、ときは明治時代。美風として賞賛された敵討は、一転して殺人罪とされるようになっていた……新時代を迎えた日本人の複雑な心情を描く「最後の仇討」。父と伯父を殺した男は、権勢を誇る幕臣の手先として暗躍していた……幕末の政争が交錯する探索行を緊迫した筆致で綴る「敵討」。歴史の流れに翻弄された敵討の人間模様を丹念に描く二篇を収録。


歴史に隠れた真実

2018-05-26 09:08:54 | 歴史から学ぶ

@歴史には必ず「記憶と忘却」がある。まさにこの書籍には多くの忘却された真実が隠されており驚くほどだ。その例として「坂本龍馬の船中八策は実在するものではない」、「靖国神社は長州テロたちを祀った神社である」、「現存の日本国憲法は決してGHQからの押し付けではなく江戸末期に実在した原本がある」、「西郷隆盛が幕府と戦争を決定したのはイギリスの外交官アーネスト・サトウによるもので、武器斡旋であったこと」、「吉田松陰の門弟が広く長州テロ化したこと」、「安政の大獄はその後の長州テロ組織の暗殺事件等の比にならないほど大量暗殺・殺戮であったこと」等など「忘却」された歴史の真実は最近富に増えている。特に幕末から明治・大正時代での出来事は闇に隠れたことが多く、この「赤松小三郎」もその一人だが、歴史を語るには決して葬られた人材として扱ってはならない。

『赤松小三郎ともう一つの明治維新』関良基

  • テロに葬られた立憲主義の夢・幕末の兵学舎・政治思想家
  • 上田藩士、勝海舟の従者として長崎海軍伝習所に学ぶ。薩摩藩に雇われ英国式兵学を教え、東郷平八郎、野津道貫ら日本陸海軍の指導者たちを多数育成。普通選挙による議会政治、人民平等、個性の尊重など現行憲法に通じる憲法構想を徳川・薩摩・越前に建白書を提出した。徳川政権と薩長の内戦を回避し、平和的な新政権樹立を目指したが、大政奉還を目前に京都で暗殺された。享年37歳。
  • 「我々がロシアを撃破出来たのも思えば、赤松先生の薫陶の賜物というべきである」(東郷平八郎)
  • 重大な事実関係を明らかにすること、赤松の記録を呼び目覚めさせることは不都合だったため歴史から消された人物、それは上田に帰藩することは公儀に対し薩摩の軍内部を晒すことになるため大久保利通を中心とした薩摩の藩士であり門弟の中村半次郎、田代五郎左衛門らが惨殺した。小三郎は英国式兵法を約1千名に教えた。
  • 数学を基礎に蘭学・兵学を学ぶ、17歳にして上田候松平忠礼に建白書を提出しているおり、身分制度の打破を訴える内容であった。
  • 上田藩主、松平忠礼の弟、忠厚はユニオンパシフィック鉄道の主任測量士となり米国で活躍
  • 佐久間象山の弟子会津藩山本覚馬、西周、小三郎が初期の憲法構想を作る
  • イギリス外交官のサトウ・アーネストは武器を売るために薩土同盟で西郷を説得、幕府との戦争を選ばせた。よって小三郎の平和的新政権の樹立が不可能となった。
  • 山本覚馬は薩摩に捕らえられ失明するが太陽暦の転換、長子相続から均分相続への転換、女子教育の振興政策を提案する。明治以降初代京都府議会議議長を務め小三郎の意思を継承した。
  • 立憲主義の源流に赤松小三郎の「御改正乃一二端奉申上候口上書」
  •             天幕御合体諸藩一和(朝廷と瀑布が合体諸藩が協力)
  •             普通選挙による議政局議員の選出
  •             教育・人民平等・通貨政策・必要最低の軍備
  •             殖産興業(海外から専門家を雇い近代化を図る)
  •             畜産産業の振興と肉食の奨励(富国強兵への体力)
  • 「門閥貴賎」私欲のない人間を公平に選ぶことが基本
  •             官僚が民意を反映した国会の意向に従って政策を執行していない。現在の官僚は民意を無視して利権目当ての政策を執行している。国民主権と3権分立において国会が各省高官の任命権を持つようにすることで官僚による暴走はなくなる。
  • 坂本龍馬の「船中八策」は実在せず、「建議案11か条」(縁者である弘松宣枝著)であり、大政奉還御の龍馬の「新政府網領八策」でありこれは陸海軍局の項目を並べたものである。
  • 福沢諭吉の1886年発行された「西洋事情」の影響は西洋の立憲主義・議会政治に影響した(海賊盤も含めて25万部販売)
  • 長州攘夷派のイデオローグ吉田松陰を「進歩的思想家」として記憶せねば「物語」は成立しなかった。
  • 日米通商での関税率は20%であったが長州藩の下関砲撃事件で幕府はイギリスの5%を受けざるを得なくなり日本における重工業の発達は遅れ、日露戦争時においても武器等は全てイギリスからの輸入物に依存することになる
  • 吉田松陰の弟子が殺害した人物・事
  •             高杉晋作、伊藤博文、久坂玄瑞、品川弥二郎等は、長井雅楽暗殺未遂、英語区公使館の焼き討ち、宇野八郎、塙次郎他多くを殺害、佐久間象山暗殺、禁門の変に置ける京都御所攻撃、下関海峡における外国船無差別高砲撃、様々なテロを実施した
  • 安政の大獄=獄死6名と処刑8名
  • 長州テロは、1892年の選挙での暴漢騒ぎを起こさせ候補者を含め25名の死者(暗殺)と300名以上の負傷者を出す
  • 長州テロに光明天皇は暗殺されたと思われるのは、天皇が幕府・会津を支持、王政復古に反対し、朝敵・長州を決して許さなかったこと。
  • 新政府となってからの長州による暗殺テロが続く
  •             横井小楠暗殺、大村益次郎暗殺、広沢真臣暗殺、佐賀の乱と江藤新平の斬首、萩の乱と前原一誠の処刑、西南戦争、大久保利通暗殺、森有礼文暗殺、原敬首相暗殺、浜口雄幸首相暗殺、血盟団事件、5・15事件、2・26事件等のテロリズムを繰り返した
  • 自民党と共産党の長州の遺伝子
  •             安倍晋三、宮本顕治は同じ吉田松陰を尊敬する同人
  •             野坂参三、志賀義雄等も同じ長州出身
  • 森鴎外(元軍医)西周の親戚における脚気による大量死は白米被害であったが白米主義を徹底したことで、その後真相究明委員会で自分を守るためもみ消した。日清戦争での 陸軍の戦死者3万7200名に対し脚気での死亡者は2万7800名ほど
  • 長州の神官による「招魂」(東京招魂社)、のちの靖国神社は出来上がった。楠公を祀る、吉田松陰、村田清風、来原良蔵ら16名の長州志士で「招魂」という儀式を作り上げた、古来日本神道には存在しない。靖國神社は長州神社であり、孝明天皇を守ろうとした会津や新選組、佐久間象山、西郷隆盛等は祀られていない。明治初期からの長州のテロリスト等が中心の神社である。中国や朝鮮にある道教や儒教にある死者の魂を呼び寄せる「招魂」を祀るものである。
  • 現行の憲法はGHQに押し付けられたものではなく、江戸時代末期に提起された立憲主義にある。1881年の五日市憲法が基本(旧仙台藩千葉卓三郎)
  • 「五日市憲法」とは現代の憲法の基本を貫いている
  •             基本的人権の尊重
  •             法の下の平等
  •             言論の自由
  •             教育の自由の保障など

既成概念を覆えす事の意義

2018-05-22 10:25:32 | 経営・リーダーシップに必要な事

@米国のユニコーン、Uber & Airbnb (タクシー配車サービス&民泊サービス)は代表的なアップスターツ企業である。如何にして立ち上げ、僅か7〜8年で超一流評価の企業に成長したのかがここの書にある。 Uberの創設者トラビス・カラニックの言う「出来るのか、と問うな。どうすれば出来るのかのみを問え」は、正にアントレプレナーシップ的発想と力強い行動力を持った言葉だ。ここ日本においては、まずはできない理由を淡々と並べ立て挑戦しようとしない、リスクを取りたくない姿勢を見せる中堅が富に多いと聞く。外資系に長期勤務した経験から、上司からの命令に対しては必ず「どうすれば遂行・実行できるのか」を提案する事を要求される。その後疑問を提出するが、決してできない理由等を提出しない事が鉄則だ。そうした場合、できる人材にその命令が渡され二度と命令されなくなる。超ドライな経営的判断をする。生かされる人材との差はここに明確に出る。

さて、このUberとAirbnbは規制当局との難交渉をどの国でも繰り返しおこなっている。その都度歩み寄り、その国にあった新たな規制を作り上げのし上がってきた。「トラビスの法則」(文中説明)もその解決方法の一つとしてここにあるが既得収益社との対立は新たな市場を築くが、果たしてそうなのか疑問を持った。それは、携帯を利用した最速便利なアプリがあることで両社とも相当な収益を上げ、大企業化している。また利用者も便利で安いと評価が高いとあるが、特定の市場規模は短期間でそんなに膨大に膨れ上がり儲かるはずがない、誰かが損をしているはずである。あるいは廃業に追い込まれ職業を変えるはめになっているはずだ。私の言いたいことはこれからの職業は選ぶより選ばれることを先に考え会社を選ぶべきだと。

『UPSTARTS』ブラッド・ストーン

  • Uber とAirBnBは桁違いの成功をこう手に入れた
  • Uber2009年、Airbnb2008年設立、2社で10兆円の評価額
  • 「ユニコーン」とは10億ドル以上に評価されたテクノロジー系のスタートアップ
  • 発想は「スマートフォンのボタンクリックで車を呼ぶこと」
  •             大統領の就任式でタクシーが捕まらないことを不満に思った
  •             職業運転手免許は十分な訓練と身元保証、さらに相当の費用
  •             「007カジノロワイヤル」の発想
  •             タクシー事業者と立法府からの反発と暴力的な運動
  •             世界の情報を整理して誰にでもアクセスできるようにすること
  •             支出の大幅削減、リスク低減、負債の削減の時期だった
  •             投資家との相性は必須(シリコンバレーでの常識)
  • 「規制との戦い」
  •             法律に直面
  •             TAXI・宿泊不足
  •             住宅不足で価格宿泊税を含む高騰化
  •             「悲しみの谷」起業で起こる段階(挫折時期)を超えること
  •             「トラビスの法則」とは
  •                         大量のユーザの声を集め既得権益を破壊すること
  • Uber
  •             黒タクを手配したがコスト高
  •             「類似サービスの存在確認」(調査時間5時間)
  •             「後方業務と実現性」(調査時間10時間)免許取得時間
  •             「タクシー業界」(調査時間5時間)機能ソフト・自動化手順
  •             「高級志向か効率思考」選ぶ・結果「効率」を選ぶ
  •             一番近いタクシーを見つける技術開発が難しかった
  •             最初のPRタイトル
  •                         「ウーバーキャブはみんなのお抱え運転手です。iPhoneとショートメッセージを使い、オンデマンドで個人の車を配車することにより、タクシー不足を解消します」
  •             リムジン・ハイヤーの運転手を味方に、州政府・管轄市への協議を申し入れる
  •             NYでは当初100台あまりで大赤字、2016年には3万5千台となる(当初はタウンカーでの営業のみ)
  •             「三人体制」の事務所、第3の拠点でシアトルを選び人選   
  •                         事務所長=起業家精神にあふれ、積極的、臆することなく規制当局と対応出来る人材
  •                         業務マネジャ=運転手を採用、アプリ起動とクルマ管理ができ経営コンサルタント的で投資銀行職員のような分析者
  •                         コミュニティーマネジャ=利用者の需要を喚起するタイプ、クリエイティブでマーケティングが得意な人材
  •             「出来るのかと問うな、どうすれば出来るのかのみを問え」
  •             ヨーロッパに強豪=ブラックキャブのアプリで集客が米国へ
  •                         アプリDLが20万回、運転手2千名
  •             ツイッターで利用者を動員、市議が疑問を呈する
  •             「問題の核心は人々の進歩を政府がどこまで感じ取り受け入れるか、それで既存産業が政府などを説得することだ」(政府が市民の声に耳を傾けなければならない世界となる)
  •             「ライドシェアリング」のリフトとサイドカーの参入
  •             2014年28ヶ所、利用回数2億回、6千名
  •             2016年450都市、利用回数20億回、社員数8千名
  •             問題点は行政とのパイプを作らず銃を振り回すことだった
  •             カラニックの仕事の哲学
  •                         顧客にこだわる(顧客にとって一番いい事を出発点)
  •                         魔法を生み出す(長期打開策を探す)
  •                         大きく大胆にかける(リスクを取り、種を蒔く)
  •                         裏返して見る(現実のギャップを見つける)
  •                         チャンピオンの心構え(全力で逆境に争いゴールに導く)
  •                         楽観的なリーダーシップ(示唆と刺激を与える)
  •                         超気合い(情熱を持つ)
  •                         オーナーたれ、借り物はやめろ(心から信じるものが革新をなす)
  •                         実力主義・出る杭となれ(最後は一番いいアイデアが選ばれる、真実を犠牲にしない事、疑問を呈する事)
  •                         作り手に作らせろ(餅屋は餅屋に任せろ)
  •                         頑張り続けロ(頭を使って一生懸命長く働け、効率を上げ3分の2で満足するな)
  •                         都市を愛でろ(都市をより良い場所にするのが仕事だ)
  •                         自分らしくあれ(心を偽るな)
  •                         信念を持って対決しろ(未来を呼び込むには世界やその仕組みを変えなければならない場合もある)
  •             中国市場ディディとの最終交渉
  •                         ウーバーはディディーの17%の株と10億ドルの投資を受け取り中国市場撤退
  •             信頼関係等からトラビス・カラニックは退社
  •                         人間関係と攻撃的な戦略は長続きはしない
  •            
  • Airbnb
  •             発想のきっかけは、サンフランシスコでデザイン会議に参加、しかしホテルは満杯、部屋をシェアーし他の参加者も利用してもらう
  •             6つの価値・ミッション
  •             「ホストになろう」
  •             「途中もすべて大事にしよう」
  •             「シンプルにしよう」
  •             「冒険を受け入れよう」
  •             「シリアル・アントレプレナーになろう」
  •             「ミッションの戦士になろう」
  • 成功飲み込める投資:安全性・国際競争・帰省・経営陣の採用
  •    最大の危機:盗難強盗に狙われた人への補償不備
  •  その後上限補償を100万ドルとした(ロイド保険)
  • 賃貸者:ちょっとしたハグだが心のこもった事業だと感じさせた地域のコミュニティーイベント
  • 2016年社員数2600名、半分以上が1年未満の新入社
  • ビジョン
  •  ホストとゲストの間に特別なつながりを作る事

「自分史を遺す」意義

2018-05-20 09:05:56 | 人生を「生かす」には

@「自分の人生・教訓を遺す」 これは自分の人生で最も重要なことだと感じている。仕事・家族の思い等も含めてどう生きたのか、生き抜いてきたのか、その人の「人生を語る」は唯一遺せる遺産である。遺言書とは違い「生き様」を知ってもらう事はその時の歴史背景も読めるが、同じ事をした人は世には二人とていない事だ。遠い昔はこのような遺産を残すことさえ出来なかったことを考えれば自分史を永遠に遺せる時代になればこそ遺しておくことはいいはずだ。特に自分しか知らない、言えなかった過去を蘇らせておく事は、次世代の家族に勇気と誇りを持てるものだと信じたい。下記はその事項を列記したもので自分なりに思い出した時、記憶に止めておきたい事など記述しておくのもいいかもしれない。遺す媒体は多くあり、SNS/Blogであれ、PCのファイルであれ形態はそれぞれだが、SNS/BLOG等は永遠はない。 できればいつでも書き換えられる(アップデート)ことができる媒体を選んだ方がいいかもしれない。

4つの関係分類

仕事: コミュニティー: 自分自身: 家族: 

 5つの年代別

20代: 30代: 40代 :50代: 60代: 70代: 80代 :90代  :100歳

熱中していたこと

幼児期~中学生: 学生時代: 就業・仕事: オフ・趣味: 退職時: 退職後生活: 終活:

巡りあった人

人生の支え、指導してくれた人: 心の支え、勇気をもらった人:

人生の支えとなったもの(本、言葉、人物、事柄)

好きなもの・嫌いなもの(事、人、場所、食べ物)

事: 物: 人: 場所: 食べ物:

その他思い出      

いままでの人生で

一番嬉しかったこと: 一番頑張ったこと: 一番辛かったこと: 印象に残っていること:  

やって失敗した事: やらなかった事: やりたかった事: 言えなかった事: 気になった事:

もしもの時

植物人間的になった時、または回復不可能になった場合

何をしてほしい: 尊厳死・安楽死の選択: 

脳死および心臓が停止後の臓移植の提供(心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓、小腸、眼球) 

御願いしたい人や場所 

介護の希望

死亡の案内 (対象:家族、親戚、親友、同級生、友人、仕事仲間、遊び仲間、その他)

案内を出してほしい人リスト(名前、メールリスト)

利用するサイト (Facebook, Line, LinkedIN その他)

返信へのご案内文: 案内文(例)

戒名・墓・納骨・散骨の条件

戒名: 墓・納骨場所の指定: 自分の墓、納骨寺、ご先祖の墓: 散骨の場合: 

公開する情報   

非公開する情報


「褒め言葉」の色々

2018-05-17 10:12:03 | 人生を「生かす」には

@「褒めの言葉」でモティベーションをあげるのは今は当たり前。現代では厳しく叱りつける上司が教育的指導をすることがタブーとなっている。「厳しく叱りつけ従わせる」は「パワーハラスメント」と認識され、暴力的な行動、態度、姿勢までも要注意である。「受け身」となる部下によっては様々な感情を基に会社に庇護申請できる。そこで必要なのは「言葉のパワー」である。できるだけ「褒め言葉」を利用しながら、決して「おだてる」ことは意識しないで、管理監督することを奨励したい。(管理・監督も大変な時代になった) デートの相手にも「褒め言葉」はとても有効、褒められて嫌がる、嫌いな人は多分いないから。「褒め言葉」を下記に列記して見た。 最後に、とても優秀な一言は「ありがとうございます」の感謝の言葉。

1. 威勢がいいね、元気いっぱいだね

2. 勉強に成ります、〜さんのおかげです

3. 流石ですね、観るところがちがいますね

4. 肌が奇麗ですね

5. 人相がいいですね 

6. 行動力がありますね

7. フットワーク良いね

8. 努力家だね

9. まじめだね

10. 礼儀正しいね

11. 一流だね

12. 説得力あるね

13. なるほど、素晴らしいですね

14. 一番光っていましたよ

15. 好調だね、絶好調だね

16. 押しが良いね

17. さわやかだね

18. 似合うね

19. 小粋だね

20. 教え上手だね

21. いいこと言うね

22. 勘がいいね

23. 聡明だね 

24. 人を引きつけるね

25. 雰囲気読んでいるね

26. 頼り甲斐が在るね

27. 〜のおかげです

28. 素晴らしですね

29. 〜に感動しました

30. 〜感謝します。ありがとうございます


心の世界が変化している

2018-05-16 09:54:28 | 人生を「生かす」には

@「10界」仏法。生命観は下記の10に分かれると言う。善玉4つと悪玉6つ。現代は、「悪玉の世」が政治にも、ビジネスにもドンドン表面化して、それが正当化され罷り通る世にいると気づいた。場合によっては第3者的な立場で側から見て喜び、楽しんでいる自分、人々が増えているとさえ見えるのが恐ろしい。 『親は苦労をし、子は楽をして、孫は河原で乞食する』とは、ベビーブーマーの世代が(苦労)、その息子・娘が(楽)、でその孫たちが(長期景気低迷・商売縮小・収入微増・増税・贅沢三昧等で乞食・貧困)とでも訳せばいいのか、そんな世になるのか。「新たな世」は如何なるものになるのか? 人の心=野心・野望・欲望はどう変わる? からどう変える?

『空海の言葉』大栗道栄

10界のあるところこれ我が心なり、人の心の世界は善玉が4つ(4聖)、悪玉が6つ(6道)ある
 如来の世界 宇宙という永遠の生命を信じた世界
 菩薩の世界 助けようとする世界
 縁覚の世界 道理を身につける世界
 声聞の世界 人の話に耳を傾ける世界


 天上の世界 人の不幸など知らぬ顔の世界
 人間の世界 毎日を四苦八苦する世界
 修羅の世界 争いごとの好きな世界
 畜生の世界 弱肉強食で生き物をなんとも思わない世界
 餓鬼の世界 欲求不満の世界
 地獄の世界 常に他人を攻め憎む世界

 


田舎の良さは人柄・魅力は自然

2018-05-13 09:35:45 | 人生を「生かす」には

@「田舎生活・スローライフ」は思った以上の苦労、だがそこに見えてきたものは「信頼と仲間」と「田舎の魅力」。ここに都会生活から田舎生活をした経験の書籍がある。まず都会と田舎の生活環境の違いが出足を挫かせる。次に自然との戦い「農業」、最も辛いのは近隣の村民からの信頼だろう。それに生活の糧を如何に稼いで行くのか理想だけでは成り立たない厳しい田舎暮らし。農業を経験したことのない人はまず数年で挫折する。著者も同じ経験から挫折、が粘り強さで克服する。それは「外国人向けツーリズム」で仕掛けたこと。外国人に田舎そのものを見て、触れて、食べて、楽しんでもらうこと。海外の経験があればこその発想と努力で成功した。日本人にはあまり魅力的な事ではなくとも自然と環境が醸し出す、そのままがウケるのである。それと「気配り」かもしれない。「田舎には何もない」のではなく、その無いものがウケる、ウケる仕組みを経験値で外国人に知らしめる。ここに成功がある。だが、何事にも最も大切なことは「やれる人財」(やり遂げる強い意志を持った人)の確保だ。あとは周り(村民)が強力に協力してくれる。

『外国人が熱狂するクールな田舎の作り方」山田拓

  • 「田舎をクールに」2007年から飛騨古川に移り住む農村の暮らし
  • 2016年度には3500人の飛騨里山サイクリング訪問者を得る
  • 8割が外国人、欧米豪の人たちがお客となる
  •             民家を見て、湧き水を飲んで、田んぼの畦道を歩く
  •             カエルの鳴き声を聞き、牛農家を見学する
  • トリップアドバイザーの口コミコメントにて集客
  • 地方再生が目的「移住定住」「古民家の活用」「インバウンドツーリズム」「地方でのビジネススタートアップ」
  • 「田舎生活」
  •             ギリギリまで追い込まれて振る舞い方を身につけた
  •             資金と信用、それに時間・労力(お互の信頼と協力)
  •             環境(スローライフ)・生活(夏・冬との差)、村の習慣
  •             四季を感じる生活(農業試煉)・古民家の改善
  • 「評価」:都会での収入以上の人間関係の価値を見出した
  •             「足るを知る」感覚を身につけた
  •             「what 」より「 how」が重要
  •             「やる人」「出来る人材」
  •             「Happy」を求めるサービス
  •                         お客(旅人)・地元企業・飛騨の人々・若者
  •             次世代まで考えた「危機感」(田舎の現場)の概念を持つ
  • 「まとめ」
  •             「観光」から「ツーリズム」へ
  •                         観光:宿泊施設を含めた個人・団体旅行
  •                         ツーリズム:サービスを提供する旅行スタイル
  • 2005年から田舎の人口減となり始めている
  •             何かをやり続ける意識「継続的」を皆んなで持つ

相続と空き家

2018-05-12 08:42:42 | 歴史から学ぶ

@江戸時代の武家社会規律。家督相続問題は将軍から藩主、それに商人・農民の主人まで全てが「長男」を優先した、男子がいない場合は養子で相続させる制度が当たり前だった。次男、三男などは養子縁組待ち、遊び人であったと言う。さて現代はどうか。親の築いた資産を兄妹で平等に相続するが、実は大きな問題は相続税、贈与税、取得税など日本の税金対策に悩む人も多いと聞く。場合によっては税が多額となり資産を手放さなければならないこともある。 もう一つの問題は、一戸建てなど家に住まないで放置する事態だ。空き家にして放置しておくと多額の税金を後から支払うことになると言う。2015年、空き家は全国で820万戸、政府の対処方法としてその2015年から「空き家対策特別措置法」で固定資産税を大幅にアップさせていることだ。(従来の6倍)解体するにも資金が要り、保持するにも税金が課せられる。

『朋輩殺し』小杉健治

  • 人情同心・神鳴り源蔵
  • 盗人と武士、身分は違うものの、竜吉と及川左京は酒を酌み交わし意気統合した。左京が突然病死、その後左京の朋輩2人が深編笠の侍に斬られる。左京は病死ではなく朋輩4人があやめたのだと竜吉は確信。竜吉と同心尾上源蔵はその正体を追い、真相を暴く。
  • 竜吉は盗人、だがその腕を見込み同心源蔵は武家の屋敷からの情報収集させ、事件解決の糸口を見つけていく。
  • 最後の最後まで読むことで事件のカラクリが見える。実は朋輩を裏切り、浪人に殺しを依頼したものがいた。依頼したのは朋輩の中の一人の弟だった。なぜ朋輩の裏切りを仕掛けたのか。それは家督をつぐ兄が邪魔になったことで殺戮事件を計画した。

「人生3分論」とは

2018-05-11 09:09:53 | 経営・リーダーシップに必要な事

@「参謀」。日本の歴史でもそうだが才能ある参謀の活躍なしでは語れないことも多いが、一般的に影に隠れ無名の人も多い。この自叙伝「平生釟三郎」はそんな人物だ。平生氏の人生「人生3分論」(学ぶ時期・仕事に励む時期・社会奉仕をする時期)は誰もが通過する人生路(分かれ道の選択)であるが、特に「社会奉仕をする時期」とは定年退職後の人生を如何に全うするかだ。誰もが仕事等からの抜きん出た技術、知恵、才能、経験があるはずで、それを如何に次世代に伝え、役に立たせるかである。役に立つか立たないかは人それぞれ、気にすることなく遺すことが貴重だと思う。「もったいない」という言葉を借りれば、次世代に貴重な経験、知恵等を遺せるように工夫してほしいところだ。できればこういったBlogを使い人生の自歴を語るも良し、本を出す、NETで発信する術を是非してほしいところだ。

『平生釟三郎』小川守正・上村多恵子

  • 平生釟三郎 1945年80歳没
  • 「世界に通用する紳士たれ」を残した偉大な事業家、政治家、投資家
  • 日本製鉄社長・文部大臣・川崎造船社長・東京海上火災保険専務
  • 甲南幼稚園・小中学校・高等学園創設者・甲南病院理事長
  • 1866年美濃国加納藩の家臣田中時言の子として誕生は旧岸和田藩の平生忠辰の養子となり一橋大学卒業後高級官史、神戸商業校長
  • 「和魂洋才」武士道・武士的精神
  •             「恥」概念=対面ばかり繕うものではなく、自分自身を厳しく律する精神を貫いた
  • 「東京海上火災保険」での活躍
  •             他社にない魅力的な新製品を出すこと
  •             他社の製品を知り、試行錯誤、工夫すること
  •             ハングリーの状態においてやる気を起こさせる
  •             市場にバランスを齎す(住友海上火災を作る)
  • 「人生3分論」
  •             「これからの人生、この道一筋でいいだろうか」発想
  •             1、教育を受ける次期
  •             2、全力で働き次期(58歳で東京海上を辞任)
  •             3、社会に奉仕する次期(事業家から教育奉仕へ)
  •                         66歳で川崎造船(事業者)で立て直し役
  • 「川崎造船の再建」
  •             第一次世界大戦後の不況と関東大震災で支払い不能となる
  •             国内3大造船の一つで負債は1億5千万(当時国家予算17億)
  •             神戸の下請含め約10万人失業者見込(当時神戸人口50万人)
  •             債権者への説得・政府日銀・大蔵省への嘆願した結果
  •                         負債切り捨て、優先株振替、25年長期繰り延べ返済
  •                         人事組織の刷新・管理の徹底・生産性向上・自社技術
  •                         福祉の充実・不要施設売却
  • 「日本製鉄での施策」
  •             鉄道省含めた高級官僚、大将、中将等全員クビにした
  •             「事務官僚に押されてくるような大臣ならやめてしまえ」
  •                         と当時の小川鉄道大臣が総辞職撤回をお願いに来た
  • 「大日本産業報告会」
  •             近衞内閣から委任されるが「そんなに大事な団体なら総理大臣が会長となればいい。役人の頭は旧体制のままだ、そこを切り替えることこそ、まずやらなければならいことだ」
  • 「教育方針」
  •             立派な人格教育を施す(単なる知識の詰め込みではなく)
  •             健康な肉体の持ち主を作る
  •             個性を尊重し、才能を活かす教育をする
  •                         「試験は生徒の学力を知る為に行うべきで、生徒を鞭撻する道具としてはならない。教員の選択には深慮な学理の研究者より、まず教育に興味と誠意を持つものを選ぶべき」
  •                         「スポーツに対する見解は、決して優勝や記録を狙うのではなく、あくまで人格教育の一環として捉え、フェアな精神と練習を通じてたゆまぬ努力の尊さを体得させることを強調したい」
  • 「教師に対しての条件」
  •             教師の第一の条件は学生に親切であること
  •             教育とは学生の個性を引き出すこと、詰め込むことではない
  •             学生が想像力豊かなで個性を発揮できるようにすること
  • 「戦争起因はすべて軍内部から」
  •             現場指揮官の天皇の大御心を推定し軍事力で統制した
  •             満州事変=石原莞爾中佐の鉄道爆破事件
  •             ノモンハン事件=辻政信少佐の威力偵察
  •             日中戦争=牟田口廉也大佐の北京郊外の盧溝橋で中国軍を攻撃
  •             太平洋戦争=権藤中佐が仏印(ベトナム)に侵攻
  • 「あとがき」
  •             長期低落が続く理由は
  •                         指導的地位のある人々のモラルハザード
  •                         日本の置かれている新しい立場に対応できない

「損して得取れ」の交渉力

2018-05-10 08:53:19 | 世界の動きから見えるもの

@「戦争を知っている世代が政治の中枢にいるうちは心配無い、平和について議論する必要もない。だが、戦争を知らない世代が政治の中枢となったときにはとても危ない」(田中角榮)驚愕の言葉だ。正に今の世代は「戦争を知らない世代」だから民衆・風勢の声に踊らされ戦争になるのは避けたい。避けれる筈だと信じたい。「力と力」でのぶつかりあいでは無く強者が一歩引く「損して得取れ」を成すべき時期だと感じる。複雑な米朝・日朝関係で継続的な交渉が可能なのか、再度「損して得取れ」政策が可能なのか疑問が残るが交渉に時間を割き、距離は置いても平穏になることを望みたい。

『戦争の大問題』丹羽宇一朗

  • 「それでも戦争を選ぶのか」戦争をなくす為に大切なことは戦争を知ることである
  •             「戦争を知っている世代が政治の中枢にいるうちは心配無い、平和について議論する必要もない。だが、戦争を知らない世代が政治の中枢となったときにはとても危ない」田中角榮
  •             「国際感覚を身につけるには、お互いに共有することと、違っている事を認め、受け入れる事が基本である。それがグローバル社会で生きる条件だ」後藤新平
  •             ハルノート(1941年米国国務長官が提示した文章)は日本に満洲の権益を全面放棄する事を要求したもの=戦争への最後通牒となる
  •             「責任を取る覚悟の無い人間は、企業であれ国であれ、組織のトップをやるべきではない。優等生ばかりの集団は、自分の保身に頭を使うが、責任を取る事を躊躇する」、「現場任せで失敗しても責任を現場に押しつける」
  •             「日本は無責任文化から決別せよ、『たられば』での反省ではなく、『権限・責任』の不明確さ、『縦割り組織』の弊害を理解する事」
  •             経営者も国家・政治家も危機に瀕した時点でのやめ時を見極めるを知る必要がある。
  • 「戦場の真実」
  •             1941年フィリピン戦場
  •                         日本軍63万人、戦没者約50万人
  •                         多くは病死、飢餓、自殺であった(食糧不足)
  •             「天皇陛下万歳」は極僅かで家族の為の戦死だった
  •             倒れた戦友を連れていくのが戦友愛
  •             手榴弾を1個渡して自爆をさせるのが戦友愛
  •             戦友の肉を分かち合う事も戦友愛と変わった
  • 「戦後中国での日本人戦犯」
  •             「怨みに報いるに徳を以ってす」周恩来・蔣介石       
  •                         日本人兵士に対して極めて丁重だった
  • 「海外戦没者」
  •             総計で240万人が犠牲者となる
  •             軍人が212万人、民間人28万人       
  •             シベリア方面84万人、南方太平洋方面128万人   
  •             死因の多くは餓死、病死であった
  • 「日米戦分析報告」昭和16年開戦の年の8月調査をしていた
  •             「開戦初期は勝利が見込めるものの、長期戦になる事は必至であり、日本の国力では、資源不足と生産力不足によって戦力の低下は避けされない。戦局が決定的に悪化するば、最終局面で必ずソ連は参戦し日本は敗れる」近衛首相と東条英機陸相、その他閣僚の前で発表されるが日米開戦を選んだ(無責任な戦争指導者)
  • 戦争に目標がなく日本敗戦が判っていながら開戦の決断をした
  • マスメディアも読者、視聴者が喜ぶ情報のみを優先した責任がある
  • 元首相石橋湛山の「小日本主義」主張
  •             当時の朝鮮・台湾・満州での貿易高は9億円
  •             米国との貿易高は14億3800万円
  •             「資本は牡丹餅、土地は重箱」
  •             (牡丹餅が沢山あればカネを生む、箱はいつでも借りられる)
  •             イギリス・フランス等は多方の植民地維持で浪費、財政難
  •             「国の力は領土ではなく人である」
  • 「日本を取り巻く脅威の真実」
  •             中国軍と自衛隊の実力は約12対1と圧倒的に日本劣勢
  •             防衛費拡大競争は日本の自滅をもたらす(国力の差)
  •             2049年「中華民族の夢」建国100年となる
  •             米国と中国は新型の大国関係になり、米国は対ロシア
  •             北朝鮮軍の自暴自棄こそ最大の脅威になる
  •                         北朝鮮が崩壊した場合の難民受入が最大の悩み
  •             ドイツの場合の難民(西ドイツと東ドイツ人口比4:1)
  •                         北朝鮮と韓国は1:2の比率となる
  •             北朝鮮への援助は民間ベース、国民を豊かにする事が最善の策
  • 「安全保障と防衛力の真相」
  •             安全保障とは如何に外交で信頼を勝ち取るかの政治家主導
  •                         敵を造らない政策
  •             防衛力とは軍備を強化することで相手国も強化する軍主導
  •                         抑止力を強化すること
  •             米国の防衛費はGDPの4%
  •                         日本は1.1%、中国は1.3%
  •             日本のサイバー攻撃対応は劣勢国
  • 「日米安全保障条約の真実」
  •             米軍に日本防衛の「義務」があるとは読みズラい
  •             尖閣諸島で戦争が起きたとしても米軍は戦争をする意義がない
  •             日本は米軍駐留経費の7割を負担している(3725億円)
  •                         韓国・ドイツは3〜4割だけ
  •             日本のNSC(2013年に設置)が首相直轄の内閣機関
  •                         情報を統括管理・分析し政策立案する機能・未だ不能
  • 「日本は特別な国であれ」
  •         戦争に勝っても損、負ければ大損。領土を広げても資源を奪っても戦争をして残るのは双方の傷痕だけ。戦争が如何に不条理、不合理で、愚かしく、残酷で、悲惨で不毛なものか、戦争の真実の姿を知る必要がある。
  •             「靖國神社」1978年松平永芳宮司によりA級戦犯が合祀
  •             1975年以降天皇は訪れなくなったが、分祀は未だされない
  •             戦争を知らない世代に「敗者の歴史を知ること」が重要
  •             三笠宮親王「虐殺とは殺した人の数ではなく、殺し方が非道であれば虐殺なのだ」
  • 「これからの日本、政治家の抑止力」   
  •             「人々がついて行こうとするのは、往往にして正しいことを言っている人の後ではなく、強気で勇ましい発言をする人の後ろだ。しかし、人々がいつていく人の発言は、強気で勇ましい言葉が並んでいるだけで、なんら根拠のあるものではない。それでも人々は強気で勇ましい発言に惹かれてしまう。」必要な政治家は心の資質を備えたエリートであるべきだ。哲学や信念、高い倫理観、道徳心である教育。
  •             「服従」とは肩書きやポジション
  •             「感服」とは知識や見識の高さ
  •             必要なことは「心服」人間性である
  •             「教育」心を学ぶ=人に学び・本に学び・体験・仕事に学ぶ
  • 「エリート教育の3つの要諦」
  •             どんな仕事でも続けることで意味と役割を考える
  •             「トンボの目を持つこと」複眼的に物事を見る習慣をつける
  •             「近現代史」を知ること=戦争を知ること
  • 「今の日本がとるべき選択肢」
  •             人口問題・環境問題・資源問題=73億人
  •             農業に必要なものは「水」の確保
  •                         1トンの穀物を作るには1千トンの水が必要
  •                         1トンの牛肉には1万2千トン
  •                         1トンの豚肉には6千トン
  •                         1トンの鶏肉には4千トン
  •             「力対力」では無く話合いの継続が必要

なんとかしてほしい、携帯のマナー

2018-05-10 08:52:28 | 日記

@携帯電話のマナーが極めてマズイ状態。良い解決策はあるのか?

1、エスカレーターでメールを読む  エスカレーターに乗って携帯メールを読むのは別に悪くは無いが、あまりにも熱中しすぎて、降りてから歩くのが超遅く真ん中を歩いている。 後ろから降りる人で詰まっていることを全く気にしていない。超危ない。

2、車中で電話  電車に乗る前から電話で話をしてしている人が、乗車しても止めることをしないでずーっと話続けている。周りに迷惑をかけているのは見え見えで誰も何も言わない。よく見ると外国人で日本語を理解できないのか。超迷惑だ。車内放送、もうそろそろ東京オリンピックもあるから英語でもアナウンスもしてほしい。

 


時代の「野望」と「希望」

2018-05-07 08:32:06 | 歴史から学ぶ

@江戸城最後の御台所「篤姫」。波乱万丈の生涯だったと知るにはこの小説は実に解りやすい。また将軍家輿入れで島津斉彬から篤姫に明かされた野望「幕政一洗の必要」の一言。朝廷との密約とさらに諸外国の知識と軍事力を持った薩摩斉彬は正に幕府を崩壊し、新たな国家を目指していた。もし斉彬が早世しなければ、多くの犠牲も無く日本は大きく変わったかもしれない。「信長の野望」「斉彬の野望」等空想の世界だが、どの時代でも人は時代の先を読み「野望」は終わることがない。

篤姫と和宮、いずれも「苦難の時代を生き抜いた女性」に値する。特に篤姫の江戸城退去後の人生は大奥にいた多くの女性(数千人)を世に世話をし、薩摩支援も固く遠慮し、生活を切り詰め、最後は3人の付き人だけとなっても嫁入り先「徳川家」の存続を守り続けた篤姫、相当苦労の連続であったと想像できる。それは世の人々に力強く「生き抜く力」(希望)を与えてくれたのではないかと思う。

『篤姫の生涯』宮尾登美子

  • 篤姫は1836年島津安芸忠剛と正室のお幸の間に生まれた。忠剛は薩摩藩主の島津本家から分かれた御一門4家の一つ、今和泉島津家の10代目の当主26代藩主斉宣の5男で養子。4家とは重富家、加治木家、垂水家、今和泉家。忠剛にはすでに3人の男子、於一(おかつ)長女が篤姫となる。篤姫の倫理観や道徳観念は母からだが、幼少時代には老女の菊本がお世話をし太陽の光を浴びて走り回る健康な暮らしをさせた。篤姫は16歳で母似て堂々たる体躯と豊かな黒髪を持ち斉彬に対しても臆することなくハキハキと受け答えをした。学問好きで日本外史も愛読した。
  • 「お由羅騒動」斉彬は16歳で斉興の世子とされたが斉興が後年になっても主座を譲ろうとせず40歳になる。斉興の妾・側室お由羅(三田の町人娘)に久光という男子が生まれ、斉興の正室の加禰弥姫が亡くなたことでお由羅が藩主に横槍をする。斉興の懐刀である調所笑左衛門の密貿易を斉彬が密告で自害、お由羅が斉彬を恨みお呪いをかけた。斉彬派がお由羅と久光の暗殺計画を立てるが、斉興が計画を暴き一味40名を処分した。その後幕府の知ることとなり斉興の隠居で斉彬が43歳で藩主となる。がお由羅の呪いは続き斉彬の5人の子供が早逝したという。
  • 1853年篤姫は斉彬の養女となり城に入り、13代将軍家定の婚姻が決まり3年後輿入れとなる。50歳幾島(福岡黒田藩家老の娘)が薩摩江戸屋敷の奉公しており教育係りとなる。幾島は眉間にコブがあり弁の立ち、迫力、威厳があった(1854年はペリー来航で25歳の阿部正弘が老中、1855年は20万人の犠牲者がでた安政の大地震)
  • 篤姫の輿入れで準備をしたのは西郷隆盛
  • 一橋派と紀井派の争いで篤姫が慶喜を嫌い、水戸斉昭も大奥が嫌ったことで14代将軍位は井伊直弼により紀井派が優位となるが、同じ時期に斉彬が死に、斉彬の野望であった慶喜の次期将軍願いについては、家定の死に疑問を持ち、家茂を迎えた
  • 井伊直弼の安政の大獄、桜田門外の変が起きた後、和宮降嫁が決定
  • 14代将軍家茂の時代の大奥は将軍付き人が132名、御台所(和宮)71名、天璋院(篤姫)91名、家定の生母本寿院56名、家茂生母実成院が39名だった
  • 公武合体で和宮が輿入れしたのは1861年京風と江戸風の大奥での対立は続いたが1863年の西の丸・本丸が全焼するまで続く。
  • 江戸時代天皇家の皇女72人の内めでたく結婚できたのは11人
  • 家茂も長州征伐等で病を発症し、脚気で亡くなるが最後に世継ぎは田安亀之助(4歳)と遺言したが慶喜となった。いずれも篤姫は家定と家茂は慶喜による毒殺であったと信じており、生涯恨んだとある。
  • 1868年江戸開城となり11年住み慣れた江戸城から1ヶ月後33歳で退去、総勢1万5千人以上が駿府へ移動した。その後篤姫は千駄ヶ谷にて家建(亀之助)に教育し近衛忠房の長女泰子と婚姻させ身ごもるが子供が生まれる前に世を去った。最後付き人は3人に減り、1883年48歳までの生涯を棲家とした。 生涯十数箇所の住居を代わり、家定との夫婦関係も無く波乱万丈の生涯を終えた。
  • 和宮は一旦京都に戻ったが天皇家が東京にいることから東京に戻るが脚気で、箱根で発作、32歳で世を去った。
  • 将軍の子供の早逝の原因は化粧の「白粉」鉛だった(明治に解明)
  • 斉彬の野望は、篤姫の将軍家への輿入れと一橋派慶喜の次期将軍願いであった。その後斉彬が諸外国を知り、最新の砲術・戦術を知る斉彬と朝廷との密約があったとされる。