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「金と権力」の組織構造が衰えない社会『点と線』

2020-05-08 08:13:44 | 映画から見える世の中の動き
@朝日TV・主演ビート・たけしの刑事物「点と線」、結果的に政府官僚等の汚職事件をやもなく打ち切ることになる。それは疑惑を握る政府の末端部下(心中)と企業トップ(自殺)が共に亡くなったことで政府高官への疑いが消える社会ドラマだ。大臣まで捜査の手が伸びないように食い止める為、捨て駒にされた両者は「権力」で口止めされ追い込まれ、結果「金と権力」を持つ者の「名誉」はそのままに。 江戸幕府のような旗本と外様のような「金・領地」と「権力・政治権限」を分けるような政治組織、それに国民が直接政治家評価するような「政治家監視組織」はできないだろうか。 
『点と線』松本清張 
青酸カリで心中と見られた事件は他殺事件へと変わる。そこには企業と政府高官との癒着から発展した大臣の影が出てきた。捜査を担当した鳥飼刑事は犯行に及んだある列車の時刻とアリバイ検証から疑いを捜査を開始。 汚職事件の末端犯罪者が女中と心中と見せかける為、疑惑を解き明かす重要参考人である中間管理職のはかない運命を犠牲にすることが背景の計略だった。たった列車の4分空間のアリバイから鳥飼刑事は犯人に対する執念を燃やしたが、追い詰められた犯人は自殺、政府官僚等の汚職も何一つ語らずと化した。


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