つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

音読みで読むとなんだかなぁだよね

2008-01-24 02:09:09 | おしゃべり
さて、第940回であります。


鈴:長かった車のローンが終わってちぃと財政難が解消されたLINNで~す。

扇:その車が今壊れたらどんな顔するのかなぁ? とか期待してるSENでーす。

鈴:壊れ方によるな。
ただ、しばらく放心するには違いない。
そもそもいま新車じゃぁ売ってない車だからな。

扇:じゃあ、破壊しよう。(ノリノリ)
新車じゃ売ってない? ああ、時代に逆行してるロータリーエンジンだからか。

鈴:すんなっっ!!!
逆行ってな……RX-8売ってるぞ、そもそも。
それに、水素ロータリーエンジンもあるし。
まぁ、ちょっと……いや、だいぶ……ん? かなり他の自動車メーカーと環境対応が違った方向性だけど(爆)

扇:違った方向性って言うより、ここしか作ってないって話だと思うんだが?
まぁ、私も一応元広島県民だから、あまり地元の会社にツッコミは入れたくないけどね。
でも、時代には逆行してるよね、燃費悪すぎだし。

鈴:自動車用エンジンとしてはMAZDAだけだわなぁ。
だが、レシプロにはないいいところはたくさんあるっ!
燃費が少しくらい悪かろうが、いいところはあるったらあるんだっ!!

扇:でも、マイナス面の方がでかいだろ?
さー、頃も良いので、爽やかに次のコーナーへ参りましょう。

鈴:そんなことはないっ!!はず……(爆)
だがまぁ、あんまり続けると墓穴を掘りそうなので次行くか。


『Wikipediaに聞け!』


鈴:では、今週のWikiですが、中国史上……というか、義務教育をやっていたら知らないはずがない、と言う極めて有名なあの校庭……もとい、皇帝……と言えば!!

扇:亜皇帝ですね。

鈴:いるかっ! そんなヤツ!!
……でもなんかいそうだな……。あいうえお、全部当てはめてもいそうでなんかイヤだな(笑)
……じゃなくて、「あ」はあいうえおで五十音の始まりで、最初のほれ、あれがいただろう!

扇:あ~、えー……初皇帝?

鈴:惜しいっ!!
野々村真的ボケでかなりいい感じだが、もうちょいっ!!

扇:ああ解った、死皇帝だな?

鈴:そりゃもう死んでるけどよ……。
つか、なんか不吉やぞ、その名前の皇帝がいたら。
まぁだが、ここまで来ればOKだろう。
と言うわけで、今回のWikiネタは「政」です。

扇:間違ってないけど、それは一般的ではなかろう。(笑)
と言うわけで今回のネタは、「HERO」という金だけかけた映画にも登場した「始皇帝」です。
ぶっちゃけさぁ、この人って本当にいたの?(爆弾発言)

鈴:またなんか微妙にマイナーなネタで毒吐いてんな。
しかし、その最後の一言はある意味、言ってはいかんやろ。
いちおう「史記」に載ってることだし、「史記」もいちおう事実……伝聞も多いか……う~む、なんか微妙に怪しさ満点な感じがしてくるではないか。

扇:まぁ、史記しか資料がないことは、敢えて触れないことにして……。
WIKIの最初に書いてある、出生疑惑の話は有名だよね。
つーか権力者って、お手つきしちゃってる奴多いから、こういう話は大抵転がってるわな。

鈴:あえて、って思いっきり書いてんじゃねぇかっ!!
まぁだが、話を先に進めるためにも触れないほうがいいけどな。
しかし、出生疑惑って有名なのか?
相棒が歴史に詳しいのは知ってるが、ふつうの勉強しかしてきてない人間にはそう有名な感じはせんがなぁ。
まぁ、ただ権力者がいろいろってだけはかな~り納得だけど。

扇:結構有名な話だと思うんだがなぁ。
俺も詳しいって言う程詳しくないぜ、史記原書で読んだりとかしてねーし。
出生疑惑もそうなんだが、容貌に関する記述もかなりきてるね。(以下WIKIより引用)

――鼻が高く、目が長く、声はヤマイヌの如くで、恩愛の情に欠け、虎狼のように残忍な心の持ち主。

なんつーか……秦の後に政権握った漢としては、イメージダウン狙うのは当然っちゃ当然なんだけどさ……にしても凄い言われようやね。

鈴:原書で読めたらいまごろ大学で働いとるレベルやて。
しかし、その容貌ってところはすごいわなぁ。
董卓もなんかすごい描写にされ方してたけど、ここまで酷くはなかった気がするし。
しかし、鼻高で目が長いって……天狗か?(笑)

扇:天狗……凄まじく露出度の高い女忍者が出てくるゲームのラスボスか?
まぁ、ちょっと目線を変えて考えてみると、中国では、凄いことをやらかす奴ってのは特異な容貌してるって考え方があるんじゃないか、とか思ったりもするけどね。
三国志演義で正義の味方っぽい役回りを与えられた劉備も、耳の形状が凄かったらしいし。

鈴:なんだ、そのゲームは……。
まぁだが、その耳の形状とかは、昔見たマンガでなんかあった気がするのぅ。
耳がすごいというのを、誰かが董卓なんかもっとすごいんだぜ、とか言って、そのまんま絵にしてたのがあったなぁ……。
だが、特異と言っても、酷すぎだろう、中国の場合。
確か董卓なんか腕が膝くらいまであるとか、そういうふうに描かれてたはずだぞ。

扇:格闘ゲームとしてかなり出来がいいんだが、世間一般の評価は揺れゲー止まりなんだよなぁ……ホールドのダメージがちと激しすぎる感はあるものの、やはり2が一番面白かった……プレステパッドさえつなげれば3も2と殆ど同じ感覚でプレイできるから、やっぱ2やり込むのがオススメだね……ん? 何か言ったか?

鈴:あぁ、揺れゲーね……あれのことか……。
まぁ、あれは……別の意味でかな~り人気が出たゲームではあるわな。ビーチバレーとかあったし(笑)
だが、なんか妙な方向に話が行ってるから、これ以上逸れる前に次のネタに行っとくほうがよかろう。

扇:女性社員に総スカン喰らった企画はどーでもえーねん。
2は純粋に遊んでて面白かったから、良いのだっ!
まー……何とゆーか……3の異常に作り込んでた衣装は嫌いじゃないが。
特に×イファンのチャイナドレスの金糸なんて、完璧だったもんなぁ……。
ん? 始皇帝どこいった?

鈴:そのネタを振ったてめぇがそれを言うなぁっ!!
ったく、なんか話が逸れまくってるから、次行くべ。


『今週の一冊』


鈴:と言うわけで、今週の一冊でございます。
今週は、傲岸不遜、自意識過剰の浮気性、なのに恐妻家というかの有名な作曲家リヒャルト・ワーグナー原作をマンガにした「ニーベルングの指環」(著者:あずみ椋)であります。

扇:原作を御存知ない方のために補足しておくと、『ニーベルングの指環』とは、ワーグナーが二十六年の歳月をかけて作曲した超大作オペラ(自信家のワーグナーはオペラと呼ばずに楽劇と呼んだ)です。
北欧神話を下敷きにした複雑なストーリー、ぶっ通しで演じると十五時間以上かかる異常な長さ、ワーグナー専用に作られたバイロイト祝祭劇場のこけら落としで上演されたものの大コケをかました(笑)等々、とにかく話題に事欠かない作品だったりもします。
ちなみに、日本では第一夜『ワルキューレ』で使われている曲「ワルキューレの騎行」が特に有名。

鈴:あー、そうね、「ワルキューレの奇行」……じゃなくて「騎行」は有名やねぇ。
でも、ワーグナーが作ったとは思えないほど、北欧神話に題材を取った話としては、ふつうの西洋ファンタジーだぁやねぇ。

扇:まぁ、神々絡みのエピソードはエッダあたりから持ってきてるし、人間同士の争いの筋は某『ニーベルンゲンの歌』と殆ど同じだったりするからねぇ。
敢えて入れてない話と言えば、神々と巨人族が大喧嘩かますラグナログぐらいのもんだし。
ちなみに、細かいストーリーについては過去記事を参照して下さい。
で、コミック版の方に話を移すけど、よくもまぁ文庫二冊分にまとめたわな。
オリジナル要素として、ローゲを案内役にしたのもかなり上手くいってると思う。

鈴:まとめた……う~ん、まぁ、ラストのあたりはちと急ぎすぎって感じがないではないが、原作が15時間以上もあるものにしては、きっちりと描いてて、むしろ15時間以上を考えると、こっちのほうが100%以上、マシ?
いくら有名な音楽がついてたとしても、どういう話かってのを見る限りでは、ゼッタイにこっちを読むことをオススメするね。
絵を描いてるひとも、もともとは少女マンガ系だとは思うが、あくまで少女マンガっぽい感じで、男性にも拒否反応はない絵柄だから、どういう話なのか知りたいひとにとってはいい作品だろうね。
しかも上下巻で短いから手に取りやすいし。

扇:まぁ、確かにラストらへんはなぁ。
ジークフリードとブリュンヒルデに関しては前章から続けて登場だからまだいいが、ハーラン以外の新キャラって、あんた誰よ? って感じでいきなり出てきて、気付いたら破滅してたからな。(爆)
もっとも、あっこらへんの前後関係って、詳しく描いたところで退屈だろうから、あれはあれで良かったような気もするけどね。
んじゃ、それ以外のキャラに期待できるかって言うと……一押しのローゲはもう出番なしだし、ジークフリードに正面対決で完敗した某主神なんて、破滅が来るまで椅子座ってるだけだし、わざわざページ裂くだけの面白エピソードがないのだよね……原作では一番長い章だったりするが。(笑)

鈴:まー、あの某主神はなぁ……。
世界を支配するルーンを書いたのを、あっさりと、血筋とは言え、斬られるのってのはどうよ!? って気はしたがな(笑)
だが、ラストはもうちょっとどうにかしてほしかった気はあるがな。
だいたい、指環を巡る話のはずが、ラストはあっさりブリュンヒルデが手に入れて、「あたしと一緒に死にましょう」状態で、周囲の連中、何もせず、ってのがちといまいちだが、まぁ、そういうラストを除けば、きっちりと文庫2巻サイズでまとめてはいるとは思うけどね。

扇:筋は原作通りなんで、余分な贅肉を取ったらこうなった……と思いたいがね。
原作の長さで言うと、ジークとヒルデの××~ヒルデ誘拐劇までが二時間、ダブル結婚式~ジーク殺害計画までが70分、ラインの乙女出現~全部燃えておしまい! までが80分だから、退屈な前半部に比べて、クライマックスってかなり駆け足だったりするしね、

鈴:う~ん、そういうふうに書いてみると、あのラストはそのまんまって感じではあるなぁ。
となると、著者のうんたらと言うより、ナルシストで自信家のワーグナーの作りが粗悪だったってことだぁねぇ(皮肉?)
まぁ、もともと作曲家だから物語作るのは畑違いってことにしとこうかねぇ。
(これでオレは完璧だ、なんて思ってたらワーグナーってホント、天才と何とかは紙一重、の紙一重を物語り作りに関しては下回ってたんだなぁ、って気がすんね(笑))

扇:粗悪って言うな。
通して見たことないくせに、そういうことを言ってはいかんぞ。
上演時間と内容を比較して、いかにも道中ダレそうだな、と感じても、実際見るまでそういうことを言ってはいかんのだ!
――ま、俺は遠慮したいがね。

鈴:通してって、遠慮すんかいっ!!
まぁ、私も遠慮したいがな。
だが、そういう本物は遠慮したいくらいなので、これくらいのマンガでさっくりと読めるのはかなりよいとは思うがね。
つーか、最近、私的なネタがないので、相棒オススメが多いのだが、けっこうこれがヒットしてるんだよねぇ。
なかなか見つけにくいのは玉に瑕だが、どういう物語なのかってのを知るのには適してる作品ではあろう。

扇:あー、確かに、お互いに漫画を薦めて当たりが続くってのはかなり珍しいな。
お前さんが薦める作品って、ベタベタ全開で全身が痒くなるか、甘過ぎて毒吐きたくなる漫画が多いからなァ……『花の名前』は良かったが。
で、話を戻して、原作の筋を壊すことなく、上手いことコンパクトに普通のファンタジー漫画としてまとめている良作です。
絵の水準も高いので、『ニーベルングの指輪』好きな人はもちろん、全く知らない人にもオススメ。
てなわけで、何か当たりが続いてて良い感じの「今週の一冊」はこれにて終了です。
では、また来週の一冊でお会いしましょう。さようなら~

鈴:なに、さぶいぼ症候群の相棒を矯正しようと頑張ってる証左ではないか(笑)
だが、実際にこのマンガ自体は有名だがどういう話か知らない、ってひとにはかなりオススメだぁね。
何回も言うが、ラストが急ぎすぎな感はあるけど、それでも十分どういう話かわかるし、絵柄も少女マンガすぎずに見れる範囲だし、興味のあるひとにとってはかなり楽しめる作品でしょう。
ただし、私は大手書店を探しまくり、なんか期待してなかった古本屋で見つけた、ってくらいの代物なので、読みたい! ってひとはふつうの本屋、古本屋ともに気合い入れて探してください。
と言うわけで、今回の一冊はこれにて閉幕であります。
それでは、なんか木曜劇場っぽいのが最近の流行かもしれないなぁと思いつつ、この辺でお開きであります。
では、さよ~ぉな~ぁら~ぁ


to be continued……



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