つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

別にどっちでもいい気が……(^_^;

2007-10-04 06:19:59 | おしゃべり
さて、第908回であります。


鈴:忙しいとご飯が雑になってくるLINNで~す。

扇:忙しいのでチョコボールとビックリマンチョコで朝を済ませてるSENでーす。

鈴:うわっ、最悪!!
さすがにそこまではせんぞ、私は。
せいぜいウィダーのビタミンインだな。

扇:いや、それも食事ぢゃねぇだろ。

鈴:いーんだよ、栄養はあるからっ!!
でも、めんどくさいとホント、コンビニでおむすび1個にウィダーなんて最近ざらだなぁ。

扇:梅おむすび食うこと多くなったなぁ……。
まぁ、貧乏比べをやっても虚しいだけだから、早々とWikiいっとく?

鈴:いいねぇ(宇宙人風)
と言うわけでWikiだな。


『Wikipediaに聞け!』


鈴:さて、今回のWikiは、大友皇子即位説であります。

扇:素直に行ったなぁ……。
大友皇子不倫説とか、大友皇子影武者説とか、大友&大海人皇子同一人物説とか、色々トンデモな学説を披露してくれると期待してたのに。

鈴:いや、トンデモって言っても、どっかで誰かが唱えてそうだし、全部。
まぁ、不倫だけは、このころに不倫という概念があったかどうかも怪しいしのぅ。
そもそも市井じゃぁ、祭り=お見合い=○○○するところ、だったからなぁ。

扇:少なくとも、不倫説は誰も唱えてねーだろう。
そういやその手の、男女を一所に集めて見合いに近いことをさせるってやり方は、世界各所にあるね。
原始的なやり方だが、効率はいいからな。

鈴:いや、ひとりくらいはいてもいいんじゃないか、不倫説。
たぶん、一顧だにされないだろうけど(笑)
しかし、効率がいいってなぁ……。
まぁ、確かに世界各所にあるのはわかるが、さすがにこの時代になれば、貴族階級ではそういうわけにはいかんなったみたいだのぅ。

扇:まぁ……さすがに、この時代にそれは通らんだろうなぁ。
ところで、大友皇子ぢゃなくて、不倫の話になってる気がするんだが……気のせいか?

鈴:……気のせい……じゃないわなぁ。
不倫とは違うが、類似ネタってことで、大友皇子から軽皇子の話にする?(爆)

扇:をい。
不倫と近親相姦を類似ネタにすんなよ。

鈴:やっぱダメか……。
それにしても、ぜんぜん本題とは関係ない話になってんな。
そろそろ真面目に行くとするかね。
じゃぁ、今回の見出しは?

扇:えーと、今週の見出しは……って、常に俺が担当かっ!?

「一応、即位の記述はあるらしいです――論点」
「で、結局、大海人って簒奪やったの? ――学説史」

何か……どんどん数が減ってるような気が……。

鈴:何をいまさら(笑)>担当
さて、肝心のWikiだけど、平安時代って即位してたって文献のほうが多いのね。
でも、100年以上経ったあとで即位云々と言われても信憑性を疑われても仕方がないわなぁ。

扇:それ以前に、俺は世界史専門だから、「大友皇子即位説」自体よく知らんのだが。
よーするに、壬申の乱の前に、大友皇子が天智の後を継いで即位したか、飽くまで太政大臣のままだったか……って話か。
でもさ、奴って弘文天皇って名前で即位してなかったっけ?

鈴:それは諡号だ!!

扇:ああ、戒名か。

鈴:なぁ、戒名って別に死んでなくてもつけられるぞ?

扇:え? 死体にハク付けるためにコンピューターで決めるもんぢゃなかったのか?

鈴:そもそも戒名は、仏教に帰依したことを示す名前だ!!

扇:え~~~~~、死んだら仏教に帰依しないと駄目なの?
神も仏も信じない俺としては、すっげぇだ。

鈴:なに、だいじょうぶだって。
死んだらイヤだとかどうとか言えなくなるから(笑)

扇:話を戻して、と。
信憑性の薄い史書でも使わざるを得ないってのが、歴史ではあるがね。
歴史の教科書で当たり前のように教えられてることが、実は江戸時代の書物、場合によっちゃ創作物がベースだったりする時があるしなぁ。
以前、俺が記事にしたけど、宮本武蔵が最強の剣豪みたいにもてはやされてるのも、吉川英治の小説が元だったりするし。
当の作者は、飽くまであれは小説、と言いきってるのにねぇ……。

鈴:まー、歴史ってのはそういうもんだよなぁ。
そもそも、平安だの奈良だの、そのあたりの時代のものが100%完全な状態で伝わってるはずはないからな。
ただ、宮本武蔵のネタはなんだかなぁ、だな(笑)
さて、平安時代の書物の話の次は、「書記」か。
この項目の「編纂方針」というところの話は確かに納得できるところではある。
そもそも、この手の書物を作らせるときに、自分の都合の悪いことを書くわけがないからな。

扇:中国でもそうだが、正史ってのはプロパガンダに使われるのが当たり前だからな。
大友皇子と山部王だけが死んで、他の天智系皇族は朝廷に残った……とは言え、『書紀』の編者を率いたのが天武の子、完成時の元正天皇は天武の孫とあっては、殊更に反論もできなかったのではないか? と思えるな。
何かお互い、どっちかと言えば即位説賛成派か?

鈴:「書紀」はなぁ……。
成立の事情が事情だからなぁ。書けへんとこがあるのは仕方がない。
で、即位説賛成派……かどうかは、う~む……判官贔屓的には賛成派になるだろうなぁ。

扇:まー、大津皇子と並んで、悲惨な人ではあらぁね。
普通にいきゃ、順当に親父の後継ぐはずだったのが、叔父貴が喧嘩ふっかけてきたおかげで最後は自決だもんなぁ。
もっとも大海人にしてみりゃ、頭丸めて引っ込んだところでいずれ暗殺されるだろ~、って危機感はあったんだろうがね。

鈴:危機感ってのもなんだかなぁ。
まー、考えすぎと言えばそれまでだが、権力争いなんてのをしてれば、いらん勘ぐりをすると言うこともあろう。
……で、次の項目……のはずなんだが、もう話してんなぁ。

扇:だな……。
結論としては、大友が即位した後、大海人が反乱起こしてトップに立った、って方が自然だよね? ってことになるんだらう。

鈴:ん~、即位したかはどうかは別として、政務の中心的役割を果たすようになった大友皇子を邪魔に思って、ってってのはありだよなぁ。
このあたりは権力闘争の話としてはありがちだし。

扇:をい。
問題の争点は、即位したかしてないかなのに、それを別にするなよ。(呆)

鈴:!Σ( ̄□ ̄;)
……さ、さ~て、次の今週の一冊に行くかぁっ!!


『今週の一冊』


鈴:では、今週の一冊は~「必勝HOLIDAY」であります。
運動会、もしくは体育祭がメインの話です。

扇:蹴倒すぞ。
学校の「が」の字も出てこんだろうが、この話。
リテイクだ、リテイク!

鈴:じゃぁ、「日東HOLIDAY」であります。
紅茶会社の社長の休日に起きた出来事を綴るミステリ……。

扇:社長の休日は関係ねぇっ!
主役が違うだろ、主役がっ。
リメイクだ、リメイク!

鈴:……う~む……なんだったっけなぁ……あぁ、そうだ。
中学生かくらいの女のコだったな、主人公。
と言うわけで、母親の再婚でお金持ちにはなったものの、その後、母親が死亡、継母への対抗心から家出をし、さらには狂言誘拐まで企ててしまった女のコのお話、「失踪HOLIDAY」(原作:乙一、マンガ:清原紘)であります。

扇:SENLINN揃って小説版のレビューを書いてますので、詳しいストーリーはそちらをどうぞ。
……もしかして、終わった?

鈴:……お、終わらせないようにしやう。
とりあえず、絵柄とか、そのあたりのはどうなんだえ?
主人公のナオちゃんあたり、初手で見たときにはイメージ崩れなくてよかったけど。

扇:第898回で紹介した、「GOTH」漫画版も良かったけど、これもかなりいい移植でないかい?
陰影を強調した彫りの深い絵柄なのに、時折かますギャグが綺麗に決まってるし、ストーリーラインは全く変わってないのに、エリさんが異常なまでにパワーアップしてたり、お父さんがギャグ体質になってたりと漫画ならではの面白さも加味している。
お前さんも言ってる通り、この作品のキモである主人公のナオは、ビジュアル、性格共に、寸分違わずイメージそのまんまだし、敢えて文句を付ける所は特にないよね。

鈴:確かに、キャラのイメージはそのまま。
ストーリーも原作通りだし、変に変えてくれるよりはこっちのほうがよっぽどか楽しめるわなぁ。
途中、「ド○えもん」になったり、おまけマンガで「美内○ずえ」になったり、絵ならではの笑いが取れるところもあったりして、どっちかってぇと、こっちのほうが乙一の作品を初めて読むにはいいかもなぁ、とか思ったり。

扇:活字が好きか、漫画が好きかで、どちらを選んでもいい感じだぁね。
敢えて言うなら、漫画の性質上、顔を描かなければならないので、こっちのクニコは小説版ほどボケボケには見えなかった、ってのが、引っかかると言えば引っかかるかね。
もっとも、小説先に読んでて、彼女には裏の顔があることを知ってるこっちとしては、違和感はなかったがね……。

鈴:オススメしやすいのはマンガだが、小説は小説のよさがあるから、本読みならやっぱ小説のほうかの。
最初は使用人用のアパート(?)の階段から転げ落ちたりはしてたが、そのうち、けっこうしっかりして見えてたわなぁ。
ただ、メガネのフレームがレンズの上部分だけないように見えるから、その辺、絵柄によって妙に変に見えたけど(笑)
しかし、この話もだし、「GOTH」もだが、なんか変に改変されがちなマンガ化が多い中、いい絵師に描いてもらってるよなぁ、乙一。

扇:そだな、乙一ファンとしては、やはり原作をオススメしておきたい。
でも、漫画版だけの番外編ってかなり笑えるから、実はエピソード的にはこっちの方がお得感はあるかも。
つーか、エリさん素敵すぎです。(笑)

鈴:そーねー。
番外編のはいろいろと突っ込みどころ満載だし、ネタとしてもおもしろいからなぁ。
これのために買えとは言えんが、ファンなら見といて損はないかも(笑)
……って、せっかく真面目にやってきたのに最後の最後でキャラ萌えかよっ!!


to be continued……



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