つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

福本三部作完結編

2007-12-06 14:45:11 | おしゃべり
さて、第926回であります。


扇:gooブログも遂に書籍化始めたかぁ……と思うSENでーす。

鈴:だいぶん遅かったなと思ったLINNで~す。

扇:まー、エキサイトはかなり前からやってたからなぁ。
てことで、つれづれ書籍化計画を発動したいのだが――。

鈴:そう、exciteはかなり前……つか、電脳始めたころからすでにあったんじゃなかったっけか?
しかし、書籍化すんのか!? すんのか!? ホントに!?
金以前に、本気でするなら100回までの記事をどうにかしたいぞ、私は(本気(笑))

扇:いや、二桁台の記事は黒歴史として封印しといて、真のつれづれは108回から始まったことにすれば無問題だ! …………………………………………………………多分。

鈴:多分かよっ!
まぁでも、マジで黒歴史だよなぁ。
私としては130回くらいからにしてもらいたい気はせんでもないが……(笑)
108回超えてもいまいちなのはけっこうあるし……。


『振り返れば目録!』


扇:てなわけで、そんな危険地帯の130回以前を避けまして、今週の『振り目』は、「2005年7月」の目録を振り返ってみたいと思います。

鈴:じゃぁ、前回と同様にベストのほうから選ぶとするか。
……って、ん~……、マンガなら「大きく振りかぶって」、小説なら「アーモンド入りチョコレートのワルツ」あたりなんだが……。
あぁ、見てみると、ろくでもないのに囲まれて唯一「○」をゲットしてる「我が家のお稲荷さま」かのぅ。
ラノベ企画で読んで、これだけはかなりマシだったからな(笑)

扇:その、「我が家のお稲荷さま」の「○」って……他が悪過ぎて、比較評価が良くなっただけなのでは?
実際のとこ、続き読んでね~だろ、お前さん?

鈴:……ま、まぁ、そういうところもないわけではないだろうがな。
その前後のが……っつーか、そのあとがあまりにも酷すぎたんでなぁ~。(ただし、一部黒歴史あり(笑)。知ってるひとは知っていると言うものだが)
まぁでも、ラノベ点入れても「○」な作品だとは思うけどね。
ただ、2巻のところで「3巻に期待したい」と書いてたのに、読んでないのは事実だな(爆)
だが、いいのだ、図書館のHP検索したら予約なかったから、予約入れたから!

扇:『御稲荷様~』の後に読んだ奴? ああ、『ご愁傷さま二ノ宮くん』か。
あれの黒歴史ってぇと――審査員に喧嘩売った後、さすがにやべーと思って記事修正かましたことかな?
個人的には、無修正の方が面白かったんだがねぇ。

鈴:……まったく否定のしどころがないな(爆)
まぁ、あんときゃぁ、確か飲みながら書いてた気がするし、気が大きくなってたってのもあるんだろう。
でも、いまでもあの程度の作品で「佳作」ってのはどうよ!?って気持ちは240%くらいあるけどね(笑)
でもまぁ、いま考えると、うちの読者層考えると、修正しなくてもよかったんかもしれんね。
とは言え、ネット社会は怖いから、っていうのもあって修正したんだけどね。
……って、そっちのベスト、ぜんぜん書いとらんぞ?

扇:つーか、ここで思いっきりバラしてる時点で、どうよ?
あ~、こっちのベストか。
私のベスト1は、文句なしに『ハーメルンの笛吹き男』だな。
こん時やった火サスネタはかなり気に入っている。またこういうのやりたいね。

鈴:本の内容とぜんぜん関係ねぇじゃねぇかぁっ!!
ちゃんと本の紹介をせいっ。

扇:歴史ミステリー好きなら必読、かな。
笛吹き男伝説自体、ネタとして面白いんだけど、これに中世暗黒期に関する考察を絡めてあるのでかなり骨太な内容になってる。
事件が起こったのが1284年6月26日と無茶苦茶古いので真相は不明のまんまだが、可能な限り資料を揃えてくれてるから、自分で色々想像出来て楽しいぞよ。

鈴:あぁ、この手の本はそっちが多いな。
だが、この手の本は読むのにホントに気合いがいるからなぁ。
目録で、「文学」とか「古典」が増えないのは、そのあたりの理由がでかいんだよななぁ。
……じゃぁ、そろそろ……と言うか、何というか……どう考えてもベストよりも盛り上がるに違いないワースト行くか(笑)

扇:あ~、これも読むのに半月ぐらいかかった。
いくら興味がある題材と言っても、論文読むのはやっぱ気合いがいるわなぁ。
で、ワースト1だが、これまた文句なしに『ピラミッドの謎をハイテクで探る』だろう。
俺はこれ読んで、吉村作治が大っ嫌いになった。(笑)

鈴:まぁ、別に私はこのひと、好きでも嫌いでもないけどね。
確か、調査のためにムスリムに改宗して結婚した根性は認めるけど(笑)
では、私のワースト……って、なんかベスト書いてる中にすでに語られる気がするんだけど……まぁ、いいや。
この際だ、デカ文字で大々的に発表して差し上げよう。
「ご愁傷さま二ノ宮くん」
これ以外にあり得ないっ!!

扇:夢を追う男と言えば聞こえがいいが、要は単なるワガママ野郎だと思う、吉村って。
それはいいとして……やっぱり来たか、『にのみ~』。
これに匹敵するけなし方をしたのは、清涼飲料水ぐらいだね。(笑)

鈴:まぁ、この月のワーストを決めるならこれ以外にあり得んだろう。
ただ、匹敵?
匹敵なわけないだろう。
小説してる「二ノ宮~」としてない清涼飲料水とじゃぁ、較べるのが間違っている。
いまなら断言できる。
ごめんなさい、鈴木大輔さん、あなたは清涼飲料水よりは100倍マシです(爆)

扇:あー……まぁ……料水微説の人はほっとこう、頭痛くなるから。
しかし、これで二回目だけど、どんどん読者を敵に回してる気がするねぇ……。

鈴:回してんなぁ、ゼッタイ。
まぁ、別にあいつのファンを敵に回したところで痛くも痒くもないけどな。
それより自分の胃炎のほうが大事(爆)
……なんか、とてつもなく変な方向に行ってる気がするから、気分を変える意味でも次の今週の一冊のほうに行こう。


『今週の一冊』


扇:さて、今週の一冊ですが、11月2日のWiki11月29日の一冊に続く福本先生三部作の完結編、「どこかで誰かが見ていてくれるFINAL ~そして伝説へ~」です。

鈴:どこぞのRPGと一緒にすんなっ!
ったく、なんか最近マンネリなので、素直に行きます。
「おちおち死んでられまへん -斬られ役ハリウッドへ行く-」であります。
前回に引き続き、大部屋俳優なのに何故か有名になってしまった福本清三さんのインタビュー本第2弾であります。

扇:マンネリ言うなっ! たとえ事実であっても!(自虐発言)
やっぱ第一章に尽きるね、これは。
ハリウッドに行くまでの経緯と、向こうでの四方山話が面白すぎる。
個人的には――「ハリウッドからオファーがあっただけでも凄い、そんな親父を誇りに思う!」みたいな台詞を吐く息子さんに対して、「そんなに誇りに思うならさっさと孫の顔を見せや」と冷静に突っ込む福本さんが素敵過ぎ。

鈴:まぁなぁ。過去の木劇見てるとそんな気がしてならんのだよ、明智くん。
さておき、ハリウッド関係の話はおもしろったねぇ。
まぁ、還暦来てるのに、未だに孫の顔が見れないってのはまぁ、確かに、ねぇ……。
そこはあんまり突っ込まないほうがいいだろう、お互い(爆)
だが、ハリウッド関係の話としては、最初の「どこかで誰かが見ていてくれる」にもあったが、映画の作り方の話あたりは、このひとの時代劇への情熱が垣間見えていいところではあるな。

扇:前作でも、今の時代劇にもの申す! みたいなことは言ってたけど、ハリウッドのプロ根性に刺激されて、ここでも色々語ってるな。
少なし、裏方が自分の仕事にプライド持って、相手が監督だろうが人気役者だろうが平気で文句を口にするってのは、映画に限らず、必要なことだとは思うねぇ。
まー、日本の場合……先立つものが少なすぎるってのもあるんだろうけどさ。(爆)

鈴:先立つもの、と言うより、やっぱ予算だよなぁ。
この本にも書いてあるけどね。
時代劇に人気がないから予算が削られ、削られるからろくなものが作れない、作れないから余計にひとが集まらない、集まらないから売れない、売れないから作れない……この手の悪循環を、福本さんはことあるごとに嘆いてるわねぇ。
ただ、最近、映画でも時代劇が出てきて、いいのが出来てるってのは喜んでたね。
それでも、この人は主役はろうとか、そういうのはぜんぜん考えてないんだけどね。

扇:本当に寂しそうに言うんだよなぁ……。(しみじみ)
うんうん、『たそがれ清兵衛』の話とかしてた。あれは本当に評価高かったからねぇ。
主役? 多分、「そんなんできまへん」って断るぞ、絶対。
でも、映画村でやってる舞台では、どー足掻いても主役扱いだけどね。(笑)

鈴:断るだろうなぁ、ゼッタイにこのひと……。
なんか、「いや、うちはただの大部屋俳優ですから」とか言ってるのが想像できる……つーか、ゼッタイ言ってる(笑)
でも、実際映画村のあれは主役扱いだな、どー足掻いても。
そもそも、福本清三の名前で売り出してんだから、斬られようが斬られまいが、あんたが主役だよ、って言いたいぞ、わしゃ(笑)

扇:『時代劇スペシャルショー 新撰組義勇伝 福本清三斬られる!』って……明らかに、タイトルより文字がでかいしな。(笑)
えーと……他の章だけど、二章の『定年』は、いかにもリアリストらしいとこが出てたね。
ハリウッド映画に出たところで何が変わるわけでなし、自分は還暦迎えて無職になっちゃうわけだし、これからどーしたらえーんやろって……いや、ほんと貴方って、増長しませんね。

鈴:増長とかそういう感じじゃぁないよなぁ。
ふつう、映画村で個人名出されりゃ主役だろうし、ハリウッドなんかに呼ばれた日にゃぁ有頂天だろうに、このひと、ホントに現実しか見てないもんなぁ。
まぁ、そこがまたいいんだがねぇ。
つか、ハリウッドに呼ばれて、「めんどくせぇ」って思うのはあんただけだよ!(笑)

扇:確か……めんどくさいって表現三回ぐらい見たなぁ。
御家族一同は盛り上がってたがね、特に、ファンクラブ会長・五十嵐マヤ氏と結託して福本さんをハメた奥さん最高!
ホラ話は大きい方がいいって、ホラで終わってないところが凄まじいよな……旦那さん置き去りだが。(笑)

鈴:まぁ、奥さんはなぁ……前の本のときから、飄々としながら内助の功を地でいってたひとだからなぁ。
ちょいとハリウッドってことで一旗揚げるのに、旦那を騙したところで罪はなかろう。
つか、ハリウッドに行って収入ない一家を支えてたの、この人だし。
だいたい、なんか「フフフのお姉さん」とか奥さんとか、いい女性多いよなぁ、福本さんの周り(笑)

扇:娘さんもな……、「ギャーッ、パパが死んだ! パパが死んだ!」で大泣きした後、夜になって帰宅したら、「あっ、パパ、生きてた!」の人だからなァ。(笑)
話を本書に戻して……三章の『カレーライス』はおまけだね。
聞き書きの小田さんが、福本さんの料理さんの料理を食べたくてキャンプに誘った、ただそれだけ!
最後に、「そんなアホな」と突っ込んだ福本さんの気持ちが良く解る……つーか、仕事しろ。

鈴:まぁ、おまけはおまけだね。たぶん、聞き書きのひとが、料理するって話聞いて、たぶん、作ってもらいたかったんだろうなぁ。
仕事にかこつけて作らせるたぁ、なんてぇふてぇやろうだ。
私だって食いたかったよっ!!

扇:それが本音か、をい。
俺だって食いてぇぞ! つーか、福本さんにカレー作ってもらって、まったりとお喋りだと? 仕事にかこつけて、何て美味しい時間を過ごしてるんだこの野郎!
俺も混ぜろ、つーか参加させて下さい。

鈴:てめぇもそれが本音じゃねぇかよっっ!!



to be continued……

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