つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

妖怪アパートではない(笑)

2006-07-13 21:59:48 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、続編も出てたりする第590回は、

タイトル:マンションズ&ドラゴンズ(全6巻)
原作:藤浪智之  漫画:佐々木 亮
文庫名:Gum comics

であります。

扇:マンションじゃなくてアパートだろうとツッコむSENでーす。

鈴:飯が出てくるんだから下宿じゃないか? とさらに突っ込むLINNで~す。

扇:飯が出てくるってことは旅篭だな? 飯抜きだと木賃だが。

鈴:いったいいつの時代の話をしとるっ!

扇:印籠見せて、「てめえら許せねぇ!」って言う時代。(笑)

鈴:印籠って、ヨーヨーの横面についてるヤツか?(笑)

扇:そう、若葉マークが彫ってあってな。

鈴:うわっ、やなじじい……。
きっと何かあっても、「わしは若葉マークじゃからよいのじゃっ!」とかわけわからんことのたまわりそうだ。

扇:つーか、若葉マークで全国走り回るのね……。
落ち葉マークの遠山金四郎とかいても嫌だが。

鈴:落ち葉ってな……。せめて桜吹雪なんだから桜にしといてやれよ。
まぁ、吹雪いてる時点で落ち目のはずなんだが(爆)

扇:六本木心中かっ!

鈴:……わからん……。何十年代?

扇:貴様、アン・ルイスを知らんとぬかすかっ!
タイムスリップグリコで、過去を復習したまえい。

鈴:アン・ルイスの名前くらいは知ってるがのぅ……。
って、なんでそこでグリコやねんっ! よほどこめかみをぐりぐりされたいようだな。

扇:フッ……グリコをなめるなよ。
一粒300メートルはダテじゃねぇっ!

鈴:ダテってもなぁ。グリコと言えば、あのまんせーな絵柄しか思い浮かばんでな。
あ、あと毒入りお菓子事件。

扇:いや、あれゴールの瞬間の筈なんだがな。
また危険な話を……ついでに森永も入れとくか。

鈴:ついでってな……。
しかし、いまとなっちゃぁグリコも森永も縁が薄いのぅ。
……あ、グリコはなんかレトルト食品あったりするから、たまに関係するが。

扇:基本はハウスだな。
バーモントカレーだけは食う気になれんが。

鈴:こっちはS&Bだな。辛いもの好きならスパイスあんどハ~フなここだろう(嘘)
……って、よく使ってるカレールー探したらハウスだった……(爆)

扇:大抵はとろけるカレー、たまーに、こくまろ。
辛いの苦手だから、中辛に辛口混ぜるぐらいがちょうどいいな。

鈴:私は辛口オンリーやなぁ。
それでもカレーパウダーとかガラムマサラとか入れて辛くするけど~(笑)

扇:いや、死ぬから。
私が辛口使う場合、タマネギ六個入れて、生卵まで流し込んで辛さ押さえてるぞ。
まーさすがに、味がしないレベルの『バーモントカレー甘口』に手を出す気にはなれんが。

鈴:中辛に辛口混ぜてそれは……。
とりあえず、初めて行くカレー屋さんで、「何倍にしましょう?」「とりあえず10倍」「辛いですよ?」「問題なし」の私には考えられないな。
まー、実際、店員に辛いですよと言われて辛かった経験はまずないが。

扇:お前の舌は私と違ってバリケードなんだよ。

鈴:バリケード?
ラミネートの間違いではないのか?

扇:お前、圧着されてたのか……。
今度から一反木綿と呼んであげよう。

鈴:されてるわけなかろうっ!
蒸着なら、してもいいかなぁ、とか思ったりしないでもないことはないかもしれないが(爆)

扇:メッキは剥がれるからやめといた方がいいぞ。
特に、直射日光浴びると表面にあばたが浮くらしい。(実話)

鈴:……また妙にマニアックな雑学を披露しおって……。

扇:銀色メッキのギャ×ンの場合、ハレーション起こしたり、表面に妙なものが映ったりするから屋外撮影は大変だったようだ。
ま、当時の話だがな。

鈴:じゃぁ、シャ○ダーのネタはあるのかえ?

扇:ギャバやシャリは本職スタントだけあって、本人自身がアクションしてたんだが、シャイの場合はそこだけ差し替えって場合もあったしい。
ま、こればかりは仕方ねーわな。

鈴:ってか、主役張ってる役者がスタントも一緒っていまじゃ考えにくいわなぁ。
……って、そろそろ本題に入らんかね。

扇:えーと……ダンジョンズ&ドラゴンズ好きの作者が、名前もじって描いた話。
この時点で俺的評価が1ランク下がる。

鈴:えー……、ちょいと補足。
もじって描いたのは確かだが、ファンタジーRPG風のコメディでタイトルにあるようにマンション(アパートか下宿としか思えないが)で暮らす各職業及びその卵たちによるお話、ってとこ。

扇:ストーリーはそんなとこかな。
では、CM。


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つれづれ読書日記、停滞中

『作家別目録』、サボってるかも……。
『怪しいページ』もいい加減死んでますな……。
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扇:んじゃ、主人公(?)のユーシス。
この漫画の良心にして、下宿『勇者屋』のアルバイト。
神官大学を目指して頑張るが、受かる見込みはなさそう……努力家だけど結果がついてこない、典型的な下積みキャラ。
何も考えてないあっぽのナッツに惹かれていくあたり、誰でも一つぐらいは才能を欲しがるものだと再確認させてくれる人物でもある。
でもまー、この漫画の中では一番マシな人かな~、常識人で苦労人だし。

鈴:じゃぁ、そのヒロインのナッツ。
勇者志望の女の子で、常に重りをつけ、視力をよくするためにへんてこに見える眼鏡をかけるが、それらを外すといかにも勇者らしい行動力と戦闘力を見せる子。
勇者屋がある国の王様が他国の勇者自慢話に嫉妬して勇者に祭り上げられたが、基本的には天然系のボケキャラ。
とは言うものの、勇者を目指す理由となった相手がただのろくでなしだったり、理屈をこね回そうとしても理屈が通ってなかったりと、素直に天然だけどホントは強いんだよ、ってだけのキャラにしたほうがいいんじゃないかと思うキャラ。

扇:では、『勇者屋』の住人その一・ガンプ。(ゼビウスではない)
獣人にして傭兵、なぜか料理がうまい。
普通のオジサンキャラで、気づくと背景の一部になっている印象薄い人。
つーか、得意な能力なり分野なりを決めて、適当な性格付けただけのキャラが出てくるあたり、いかにもゲームと同じ感覚で書いてやがんなこの作者、って気がする。(毒毒毒)

鈴:ある意味、唯一個性的なキャラであるデスバレイ。
ネクロマンサーを職業にするキャラで、ユーシスくんを常にネクロマンサーの道へ誘い込む教育熱心(?)なひと。
最初のころに、腕利きの盗賊の腕、とか出したり、ゴーレムのネリーとかに惚れたり、個性的に見えて個性的でない面々の中では際立った存在。
まぁ、ガンプとおなじく背景になりつつあるのは残念。

扇:んじゃ、『勇者屋』の管理人のセツナ。
いわゆる、管理人さんと言えばおっとり系の美人、という枠内に入るキャラ。
それ以外何かあるかと言われても何もない。
つか、この漫画のキャラクターって、思い入れない人ばっかりなのであとお願い。

鈴:じゃぁ、あとはメインキャラ……というか、ナッツ&ユーシスの主人公コンビに絡むキャラとしてジーナかな。
ユーシスが目指す神官大学の学生で、金で学生の地位を買う特待生の中にあって実力がきちんとあり、さらに盗賊ギルドの娘であるため、ダンジョンのマッピングなどに強さを発揮する。
ただし、ギルドの娘と言うことを感じさせない出来事でナッツに助けられ、以後ナッツを慕うようになる、ロリ属性の子。
で、次で出すとなるとアルマダ。勇者屋に住む店子だが、実は魔軍側のキャラだが、儀式のときに使う吟醸酒に手を出したり、毒物利用にボーナスがつく月間に失敗したりと典型的な失敗街道まっしぐらなキャラだが常に前向きなところが憎めない子。
……まぁ、こんなところだろうなぁ、あとは。

扇:つーか、そういうエピソードもあからさまにTRPGから来てるよなぁ。
そういった感じのパロディを漫画にしたいなら、ナッツにダイス持たせるぐらいの突っ走り方をすりゃいいし、漫画としてちゃんと描きたいなら、ストーリーもキャラも漫画のものにしろよって気がするんだが、全体的に中途半端な印象しかねーんだよな、これ。(毒大放出)
ま、俺の場合最大のネックは、ナッツが嫌いってことになるんだろうが。

鈴:言うねぇ。
まぁ、ナッツと一緒になってひねくれまくりの世をすねた親父……ってそういやこいつ、書いてないな。
レッドだっけ。

扇:ブルーじゃないのは確かだな。
典型的なスネちゃまなのだが、それに憧れを感じる時点で、ナッツって何も見てねーよな。よくいる、勝手に理想だけ作って暴走するタイプだ。しかも、腕力だけは世界最強なんで始末が悪い。

鈴:まぁねぇ。この程度のがかなり名の知れた、実力のある勇者なんだから、この原作を作った作者の底も知れたもんだろう(毒暴走)
ある意味、人間味を出したいのかもしれないが、キャラとして単なるスネちゃまな時点で人間味が砂粒ほどもないんだからどうしようもない(毒爆発)
シリアスを描こうとしないで、コメディのまま続けてくれれば、RPG風ファンタジーコメディとしておもしろかったんではないかなぁ。

扇:すくなし、シリアスやりたいならナッツが地雷を三回ぐらい踏まんと駄目だな。
その役回りを、単に運がなくて苦労人のユーシスに回してるあたり、作者が過保護なだけにしか見えん。
って、ここ十数行ぐらいしか吐いてねーぞ。(笑)

鈴:まぁな。私の使うマジックユーザーの得意技はクラウドキルとリバースグラビティだからな(爆)
……とは言え、ホント毒ばっかだなぁ。
木曜劇場では珍しいくらいの毒ではないかな。

扇:大丈夫、『ああっ女神さまっ』とか『ぼくタマ』とか、超人気作に対して思いっきり喧嘩売ってるレビューはいくらでもあるぞっ!
目録に×付いてたりするしな。

鈴:あー、あるなぁ。
ってか、×が当然のもんなんだからな仕方がなかろうて。
……って、またすごいこと言ってんなぁ。
ただでさえ、敵を作るレビュー書いてるのに(お互い)、これ以上敵を作る前に退散することにしようか。
……と言うわけで、今回の木曜劇場は毒を回収しないまま、さらばでございます。
さよ~なら~

扇:ほのぼのとした雰囲気が好き~、という方は多数いらっしゃるかと思いますが、この中途半端さは漫画舐めてねぇか?と思ったのでここまで毒を吐かせて頂きました。
異論反論は随時受け付けておりますが、多分、このスタンスだけは変わらないので御了承下さい。
では、後味悪いですが、今日はこのへんで……。


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