勤務先の学校に今年はいってきた1年生。
例年通り、いろいろなお子さんがいて、またまた楽しい年度初めなのですが、
中に一人、制度があれば・・と思ってしまうお子さんがいます。
兄弟同じ学校で学ばせたくて、就学相談では特別支援校を勧められたにもかかわらず
うちの学校を選んで通わせている親御さんのお気持ちは、のんびり娘の母ですもの良くわかります。
お子さん自身も、当初心配された、教室脱走どころか、離席も殆どないし、頑張ってます。
着替えだって食事だって、支度だって、気の乗らない時があるにせよ、基本一人でやってます。
「なんでもやりますから」
と、毎日の送り迎えの負担を覚悟で通わせているお母さんが、
これまできっと丁寧に丁寧に育ててこられたのでしょう。
気持ちの問題でたまに頑張れないときはあるけれど、生活面での指示は良く入ります。
それでも、学習面は難しさがいっぱいです。
このお子さん、まだ、しっかりと筆記用具(クレヨンや鉛筆)を握ることが出来ないです。
直線の点繋ぎは、短いものなら出来るけど、曲線はまだ書けません。
だから、本当は、なんでもいいから落書きさせて、握力や指先の力をつけてあげたい。
ぐるぐる、ギューギュー、てんてん、すーっ・・
いろんな線をかかせたい。
でも、学校のお勉強ではどんどん書き方のプリントが進んでいくの。
算数ドリルも進んでいくの。
なぞるのだってうまく出来ないから、「や!」「やりたくない!」と横を向く。
先生が手を添えても嫌で、結局先生に書いてもらうだけになっちゃう。
書くことができなくても、読める、まねるの力があれば、
それは、積み上げになるのだけれど、彼は現段階でまだ文字を読めないから、
「読むだけ」の積み上げも出来ないことになる。
サポートに入れば、私も担任もその文字を音にして聞かせはするけど、
「形」が入っていかないから、耳からの音もすり抜けるよね。
プリントの絵に色を塗るのも1年生にはいい勉強、
筆圧やコントロールの力が徐々についてくるのだけど、
本人、これもうまく出来ないからかやりたくないの。
色鉛筆を持つこと自体を拒否しちゃう。
色を表す言葉も、まだ「あか」しか分からないから、
先生の指示も??だよね。
数を、いち、にぃ、さん、よん、、と、5位までいうことはできるのだけど、
大きい象は、一匹しかいなくても、「いち、にぃ、さん、よん、ごぉ」。
量の大きさと数の大小がまだ整理されてない段階みたい。
こういう状況だから、彼はすぐに「お勉強」に飽きちゃうの。
「やりたくない」「やらない」と、
机の下に頭を突っ込んじゃったり、ねちゃったり・・。
今の彼には、いろんな実物教材使って、
もっと丁寧に、身近な物の名前や数を入れてあげる必要があるの。
それは、担任の先生だってわかってる。
でも、それは一斉授業の中でできることじゃない。
授業の設定そのものが、彼の現状と大幅に違っているのだから、
私がサポートに入ったところで、形だけのものになってしまう。
彼の時間がもったいない・・・
そう思う。
でも、ここに通わせたいと思う親御さんの気持ちもまたわかるんだ。
だって、地元の学校だもの。
兄弟がいる学校だもの。
上の子や、そのお友達の見守りを得て、
頑張って身につけてきた、登校スキルとか、
近所での遊び方とか、積み上げてきたものを生かしていきたいもの。
学習面での手厚いサポートも欲しいけれど、
もしかして、それは家庭で頑張れるのかもしれない
だから、集団の中で育って行く力を取りたいって、そう思うのだって間違いじゃないよね。
なんで、校内に支援級がないんだろうね。
この地域は、いろんな意味でサポートが必要なお子さんが多いのに、
うちの学校には普通級しかないし、特別支援のお子さんのサポート体制もほぼないに等しいの。
近隣の学校にしても、情緒級のある学校が一番近いかな。
知的の方は、かなり遠くなってしまうから「通級」はほぼ無理なのね。
もしも、学校内にいろんなお子さんに対応する支援級があって、
「さんすう」と「こくご」だけ通級できたら、
机に突っ伏しちゃう時間をもっと有効に使えるのに。
このお子さんだけじゃないの。
上の学級にもそういうクラスができたら、
有効なお子さんが何人かいる。
理想を言えば、どこの学校にも全ての子供をサポートする
支援的な学級を一つ置いてもらえればと思う。
でも、予算の関係で無理ならば、こどもの実態に合わせて
どうしても必要な学校から作っていってもらいたいと思う。
数年間、同じ学校に勤め、いろんな子供を見てきたし、
数校を回るスクールカウンセラーさんの見方なども伺ってきたけど、
この学区には、特にそういう場が必要なんだと思うのになぁ・・・。
例年通り、いろいろなお子さんがいて、またまた楽しい年度初めなのですが、
中に一人、制度があれば・・と思ってしまうお子さんがいます。
兄弟同じ学校で学ばせたくて、就学相談では特別支援校を勧められたにもかかわらず
うちの学校を選んで通わせている親御さんのお気持ちは、のんびり娘の母ですもの良くわかります。
お子さん自身も、当初心配された、教室脱走どころか、離席も殆どないし、頑張ってます。
着替えだって食事だって、支度だって、気の乗らない時があるにせよ、基本一人でやってます。
「なんでもやりますから」
と、毎日の送り迎えの負担を覚悟で通わせているお母さんが、
これまできっと丁寧に丁寧に育ててこられたのでしょう。
気持ちの問題でたまに頑張れないときはあるけれど、生活面での指示は良く入ります。
それでも、学習面は難しさがいっぱいです。
このお子さん、まだ、しっかりと筆記用具(クレヨンや鉛筆)を握ることが出来ないです。
直線の点繋ぎは、短いものなら出来るけど、曲線はまだ書けません。
だから、本当は、なんでもいいから落書きさせて、握力や指先の力をつけてあげたい。
ぐるぐる、ギューギュー、てんてん、すーっ・・
いろんな線をかかせたい。
でも、学校のお勉強ではどんどん書き方のプリントが進んでいくの。
算数ドリルも進んでいくの。
なぞるのだってうまく出来ないから、「や!」「やりたくない!」と横を向く。
先生が手を添えても嫌で、結局先生に書いてもらうだけになっちゃう。
書くことができなくても、読める、まねるの力があれば、
それは、積み上げになるのだけれど、彼は現段階でまだ文字を読めないから、
「読むだけ」の積み上げも出来ないことになる。
サポートに入れば、私も担任もその文字を音にして聞かせはするけど、
「形」が入っていかないから、耳からの音もすり抜けるよね。
プリントの絵に色を塗るのも1年生にはいい勉強、
筆圧やコントロールの力が徐々についてくるのだけど、
本人、これもうまく出来ないからかやりたくないの。
色鉛筆を持つこと自体を拒否しちゃう。
色を表す言葉も、まだ「あか」しか分からないから、
先生の指示も??だよね。
数を、いち、にぃ、さん、よん、、と、5位までいうことはできるのだけど、
大きい象は、一匹しかいなくても、「いち、にぃ、さん、よん、ごぉ」。
量の大きさと数の大小がまだ整理されてない段階みたい。
こういう状況だから、彼はすぐに「お勉強」に飽きちゃうの。
「やりたくない」「やらない」と、
机の下に頭を突っ込んじゃったり、ねちゃったり・・。
今の彼には、いろんな実物教材使って、
もっと丁寧に、身近な物の名前や数を入れてあげる必要があるの。
それは、担任の先生だってわかってる。
でも、それは一斉授業の中でできることじゃない。
授業の設定そのものが、彼の現状と大幅に違っているのだから、
私がサポートに入ったところで、形だけのものになってしまう。
彼の時間がもったいない・・・
そう思う。
でも、ここに通わせたいと思う親御さんの気持ちもまたわかるんだ。
だって、地元の学校だもの。
兄弟がいる学校だもの。
上の子や、そのお友達の見守りを得て、
頑張って身につけてきた、登校スキルとか、
近所での遊び方とか、積み上げてきたものを生かしていきたいもの。
学習面での手厚いサポートも欲しいけれど、
もしかして、それは家庭で頑張れるのかもしれない
だから、集団の中で育って行く力を取りたいって、そう思うのだって間違いじゃないよね。
なんで、校内に支援級がないんだろうね。
この地域は、いろんな意味でサポートが必要なお子さんが多いのに、
うちの学校には普通級しかないし、特別支援のお子さんのサポート体制もほぼないに等しいの。
近隣の学校にしても、情緒級のある学校が一番近いかな。
知的の方は、かなり遠くなってしまうから「通級」はほぼ無理なのね。
もしも、学校内にいろんなお子さんに対応する支援級があって、
「さんすう」と「こくご」だけ通級できたら、
机に突っ伏しちゃう時間をもっと有効に使えるのに。
このお子さんだけじゃないの。
上の学級にもそういうクラスができたら、
有効なお子さんが何人かいる。
理想を言えば、どこの学校にも全ての子供をサポートする
支援的な学級を一つ置いてもらえればと思う。
でも、予算の関係で無理ならば、こどもの実態に合わせて
どうしても必要な学校から作っていってもらいたいと思う。
数年間、同じ学校に勤め、いろんな子供を見てきたし、
数校を回るスクールカウンセラーさんの見方なども伺ってきたけど、
この学区には、特にそういう場が必要なんだと思うのになぁ・・・。