筆算引き算には、「躓きどころ」がたくさんあります。
思いつく限り書いていこうと思うので、きっと長くなります。
お子さんによって、
「何でもなくクリアしている」部分もあるでしょうし、
「以外にもそこで躓いていた」という部分もあるでしょう。
大人でもそうですけど、
「よくわかってる事」をくどくど言われるのは嫌なもんです。
お子さんに当てはまると思うところだけ使ってくださいね。
筆算は、まず式の書き方が一つのポイントになります。
これまで横に書いていた式を、たてに並べ替えただけなのだ
という事がしっかりわかるように、
46
- 12
ならば、
「よんじゅうろく ひく じゅうに は」
と言いながら、書いていきましょう。
「は」のところで、一番下に横線を書きます。
この横線、およそ忘れられたりしますけど、
「=」と同じ意味だということをしっかり刷り込めば
忘れる事も少なくなりますし、
今後、掛け算筆算や割り算筆算に入ったときに、
横線の区切りが示す意味を教えやすくなります。
最初のうちは、しっかりと升目のあるノートでかくようにさせたほうがいいです。
数の概念(位取り)がまだ曖昧なこの場合は、式の上に漢数字で位を書き、
常に「位をそろえる」という意識をもたせるようにします。
私は、「筆算はお尻をそろえる!」
とよく言います。
「筆算はお尻が大事。お尻を揃えて、お尻から計算するよ。」
っていう感じ。
「お尻」という言葉が面白くて、子ども達の顔が緩むし、
頭残り易いかなぁと思うからです。
でも、お子さんによっては、そういう言葉を嫌うかもしれませんから、
これも臨機応変にどうぞ。
さて、式が書けたら、式の意味ですね。
最初に、横書きの式を声を出しながら筆算に直させたのには理由がありまして、
ただ、筆算の式を見ただけだと、どこの数字をどういう風に引くのか
混乱してしまう子が結構いるからなんですね。
最初の計算を例にとると、
横書きを縦書きにしただけだよと言われて、
41と62の計算だと誤解する子もいますし、
縦に計算するんだと言われて、
4-1はやったものの、-の記号から離れている一の位は
6+2の足し算にしちゃうなんていう子もいます。
初期のこういう混乱は、「当然」のことですから、
目くじら立てる必要はありません。
ルールを教えて身につけさせてあげればいいだけです。
筆算のルールは、1の位から計算してくことです。
これを納得させる事が、実はなかなか難しい。
繰り下がりのない計算では、どこの位から計算したって答えは出るんです。
私が読んだ本の中には、
「なんで十の位からやったらいけないんだ!
お金を数えるときには大きいお金から取るだろう。それでもいいじゃないか。」
と主張する方もいて、それはそれでとっても納得のいくものだったのですが、
このブログの方針は、あくまで「学校で子供が困らないように」ですので、
「学校でのやり方(たぶん皆さんが身につけてきた方法)」を
紹介していきますね。
繰り下がりのない計算の段階で、「どこから引いてもいい」を身につけてしまうと、
変更の苦手なのんびりちゃん達はあとでとても苦労します。
ですから、最初の段階で、
「お尻から(一の位から)計算するよ」と教えます。
別の方法を既に見に付けてしまっていたら
(そういうお子さんは余力があるっていうことですから)、
「学校でやるときは・・」と断ってそのやり方で教えていきます。
私の場合のやり方ですが、最初のうちは十の位を指で隠すなどして、
一の位の縦一列しか見えないようにします。
数字が色々見えていると、やはり混乱しやすいです。
それから、
どことどこを足すんだっけ?
どことどこを引くんだっけ?
と、わからなくなってしまった時、子供自身が自分でも何とかできるように、
子ども達も持っている指で、わかりやすくする工夫ができるようになって欲しいという思いもあります。
最初に引き算である事を記号で確認させてから、
一の位だけが見えるように、十の位を指で隠します。
そうして、上から下を引かせます。
この「上から下」も実は大事なポイントです。
繰り下がりのある計算に入ると、「下から上」を引いてしまう子が続出するんです。
そのときに教えやすいように、この段階からしっかり練習していきます。
間違えてしまうお子さんには、繰り返し、
「うえからした。うえからした。」って呪文みたいに言い聞かせながら、
下向きの矢印を横に書き込みます。
この段階で、何だか不安そうな顔をしているお子さんには、
今やろうとしている計算がどういうことなのかを絵で書いて見せることもあります。
(この絵については、後日写真つけて書きます)
一の位の計算が出来たら、その下のますに数字を書き込む事を教えます。
(これだって、知らないときには間違えたりするんです)
「この列終わったね。そしたらお隣」
と今度は、終わった一の位を指で隠して、十の位に移ります。
ここでも「上から下」のルールが身についているか確認して、
答えをその列に書く事を確認して終了。
繰り下がりの入ってこない段階で、これだけの事が出来ているかどうかを確認しながら
刷り込みをします。
学校の進度にあわせると、どうしても駆け足になり、
こうした事が入っていないまま「繰り下がり」になってしまう場合があります。
そうすると、「繰り下がり」がわからないのか、基礎のルールが入っていないのかがわからないまま教えることになっちゃいますので、夏休みなどを利用して、
繰り下がりのない問題から、じっくりとみていく事をお薦めします。
思いつく限り書いていこうと思うので、きっと長くなります。
お子さんによって、
「何でもなくクリアしている」部分もあるでしょうし、
「以外にもそこで躓いていた」という部分もあるでしょう。
大人でもそうですけど、
「よくわかってる事」をくどくど言われるのは嫌なもんです。
お子さんに当てはまると思うところだけ使ってくださいね。
筆算は、まず式の書き方が一つのポイントになります。
これまで横に書いていた式を、たてに並べ替えただけなのだ
という事がしっかりわかるように、
46
- 12
ならば、
「よんじゅうろく ひく じゅうに は」
と言いながら、書いていきましょう。
「は」のところで、一番下に横線を書きます。
この横線、およそ忘れられたりしますけど、
「=」と同じ意味だということをしっかり刷り込めば
忘れる事も少なくなりますし、
今後、掛け算筆算や割り算筆算に入ったときに、
横線の区切りが示す意味を教えやすくなります。
最初のうちは、しっかりと升目のあるノートでかくようにさせたほうがいいです。
数の概念(位取り)がまだ曖昧なこの場合は、式の上に漢数字で位を書き、
常に「位をそろえる」という意識をもたせるようにします。
私は、「筆算はお尻をそろえる!」
とよく言います。
「筆算はお尻が大事。お尻を揃えて、お尻から計算するよ。」
っていう感じ。
「お尻」という言葉が面白くて、子ども達の顔が緩むし、
頭残り易いかなぁと思うからです。
でも、お子さんによっては、そういう言葉を嫌うかもしれませんから、
これも臨機応変にどうぞ。
さて、式が書けたら、式の意味ですね。
最初に、横書きの式を声を出しながら筆算に直させたのには理由がありまして、
ただ、筆算の式を見ただけだと、どこの数字をどういう風に引くのか
混乱してしまう子が結構いるからなんですね。
最初の計算を例にとると、
横書きを縦書きにしただけだよと言われて、
41と62の計算だと誤解する子もいますし、
縦に計算するんだと言われて、
4-1はやったものの、-の記号から離れている一の位は
6+2の足し算にしちゃうなんていう子もいます。
初期のこういう混乱は、「当然」のことですから、
目くじら立てる必要はありません。
ルールを教えて身につけさせてあげればいいだけです。
筆算のルールは、1の位から計算してくことです。
これを納得させる事が、実はなかなか難しい。
繰り下がりのない計算では、どこの位から計算したって答えは出るんです。
私が読んだ本の中には、
「なんで十の位からやったらいけないんだ!
お金を数えるときには大きいお金から取るだろう。それでもいいじゃないか。」
と主張する方もいて、それはそれでとっても納得のいくものだったのですが、
このブログの方針は、あくまで「学校で子供が困らないように」ですので、
「学校でのやり方(たぶん皆さんが身につけてきた方法)」を
紹介していきますね。
繰り下がりのない計算の段階で、「どこから引いてもいい」を身につけてしまうと、
変更の苦手なのんびりちゃん達はあとでとても苦労します。
ですから、最初の段階で、
「お尻から(一の位から)計算するよ」と教えます。
別の方法を既に見に付けてしまっていたら
(そういうお子さんは余力があるっていうことですから)、
「学校でやるときは・・」と断ってそのやり方で教えていきます。
私の場合のやり方ですが、最初のうちは十の位を指で隠すなどして、
一の位の縦一列しか見えないようにします。
数字が色々見えていると、やはり混乱しやすいです。
それから、
どことどこを足すんだっけ?
どことどこを引くんだっけ?
と、わからなくなってしまった時、子供自身が自分でも何とかできるように、
子ども達も持っている指で、わかりやすくする工夫ができるようになって欲しいという思いもあります。
最初に引き算である事を記号で確認させてから、
一の位だけが見えるように、十の位を指で隠します。
そうして、上から下を引かせます。
この「上から下」も実は大事なポイントです。
繰り下がりのある計算に入ると、「下から上」を引いてしまう子が続出するんです。
そのときに教えやすいように、この段階からしっかり練習していきます。
間違えてしまうお子さんには、繰り返し、
「うえからした。うえからした。」って呪文みたいに言い聞かせながら、
下向きの矢印を横に書き込みます。
この段階で、何だか不安そうな顔をしているお子さんには、
今やろうとしている計算がどういうことなのかを絵で書いて見せることもあります。
(この絵については、後日写真つけて書きます)
一の位の計算が出来たら、その下のますに数字を書き込む事を教えます。
(これだって、知らないときには間違えたりするんです)
「この列終わったね。そしたらお隣」
と今度は、終わった一の位を指で隠して、十の位に移ります。
ここでも「上から下」のルールが身についているか確認して、
答えをその列に書く事を確認して終了。
繰り下がりの入ってこない段階で、これだけの事が出来ているかどうかを確認しながら
刷り込みをします。
学校の進度にあわせると、どうしても駆け足になり、
こうした事が入っていないまま「繰り下がり」になってしまう場合があります。
そうすると、「繰り下がり」がわからないのか、基礎のルールが入っていないのかがわからないまま教えることになっちゃいますので、夏休みなどを利用して、
繰り下がりのない問題から、じっくりとみていく事をお薦めします。