永山から野猿街道
とまりぎ
京王線と小田急線が隣どうしになる永山駅から、桜ヶ丘の住宅地を越える。
桜ヶ丘の住宅地の手前には、丘の上に多摩市役所がある。
その近くには田んぼがある。
冬支度の田んぼは細いあぜ道が目立つ。
足元には野蒜(のびる)が出てきている。
里芋畑は採り入れが終って、里芋の茎だけ散らばっている。
上には柿の実ができていて、その下には椎茸栽培のホダ木が並んでいる。
道の脇には小川が流れている。
この水が春になると、田んぼへ入るのだろう。
畑の奥に見える小屋には、干し柿がぶら下がっている。
この小さな農村風景が、ここにいつまで残ってくれることだろうか。
振り返ってみると、聖蹟記念館方面の丘の見慣れた風景。
桜ヶ丘の住宅街はかなり広い。
北の方向へ歩くと道は下りになり、火の見櫓がある。都会ではほとんど見ることがなくなったが、このあたりにはいくつか目にする。
真直ぐ行くと野猿街道を越えて、また登りになる。その先には百草園がある。
農地と住宅地が交錯して、郊外独特の風景だ。
道はどこも舗装されて歩きやすいのだが、土の道を懐かしく思うこともある。
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