沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

クリスマス

2010年12月28日 | 日々のこと


 先日の雨で寒いクリスマスイブの日のこと。

 子どもたちは大きくなったし、両親には何がいいか思いつかないのでプレゼントしなくてもいいかと思っていたが、アメリカにいる妹がいつだったかだいぶ前に
 「プレゼント出来る時はしたほうがいいよ、高価なものでなくても小さくてもなんでもいいから、人にしてあげたら自分も幸せになるんだよ」
みたいな事を言っていた事が思い出された。

 洋服はいっぱい持っているのに、いつも家の中では冴えない服を着ている母は、娘たちに「箪笥の肥やしにしないで良い服から着たらいいのに」と言われている。なので、服はもうやめた。そうだと思いついたのが、筆ペンと字のお手本とノートをプレゼントした。
 父にはちょっと良いジャンパーを選んでプレゼントした。
 
 父はすぐ「あ、いいね、着て見ようかね」と言って袖を通して満足していた。今までポロシャツとかジンベーを上げても「ありがとう」と言うだけで自分から着てみるという事はしなかったのに。意外だった。というよりわかった。父はおしゃれだからやはり良い物はわかるのだ。実はこういうものが欲しかったのだと(笑い)。
 母は「字は上手にならないとね」「練習した方がいいんだよ」と言って、プレゼントを上げたそばから字を書き出した。

 今年のプレゼントは喜ぶ両親の笑顔で私も満足した。やはりいいものだ。
  アメリカにいる妹も離れていてもなんでもいいから老親にプレゼントした方がいいよとつぶやいた私

 なんと、その翌日です、私の元へ詩人(大石直樹)から  詩集「ガラスの少女」という本が届いた。
 ようやく二冊目を発刊したということであったが、私には、幾千ある言葉の中から選んで選び抜いて僅かな言葉で詩を作る事を思えば、ようやく生まれた本を押し戴くような気持ちだった。

 クリスマスに届いた私へのプレゼント。詩人は私の心をほっこりと暖かくしてくれた。ありがとう。

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