里山人雑記

PCからの閲覧をおすすめします

小さな青い花

2020年04月30日 21時19分59秒 | 坪井川遊水地
青い花。
身近なところにも意外とあるもので、今日取り上げるのもその1つ。

タチイヌノフグリ Veronica arvensis L.
キュウリグサの花と同じくらいの大きさの、小さな小さな花。その直径、わずか数mm。
淡い色合いのキュウリグサの花と比べると、やや深い青色も含む美しい色合い。
……なのですが、実はこの写真の花、開いていません(笑)
開くともうちょっと目立つのに…

この花を探すには、足首くらいの高さを見て回るのがおすすめ。それほど背丈は高くないのです。
諸々の事情には配慮しつつ、おうちのお庭、花壇の雑草など、身近なところで探してみると楽しいかもしれませんね。

機材
OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII + M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

参考文献
植物和名ー学名インデックス YList.
 http://ylist.info/index.html (閲覧 30 Apr. 2020)

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今日の写真は、数週間前、仕事帰りの坪井川遊水地で、通りがかりに撮ったもの。
最近は、ロードバイクではなく原付か車で通勤するので通っていません。
もっと植物伸びてるだろうな。オオヨシキリどうなったかな…
気になることはけっこうたくさんあるけども、人が多い場所でもあるため今は自粛。
ふう…
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2019 GWの回想 -23-

2020年04月29日 22時55分21秒 | 2019 GWの回想
朝靄の中、Gibbonの声が響く森。
遠くの立ち枯れに目をやると、特徴的なシルエットが…

さて今日も昨日に引き続き、昨年、2019年GWの回想を。

Asian black hornbill Anthracoceros malayanus
和名はクロサイチョウ。
よくみると、赤い実をくわえています。この大きな嘴で、こんな木の実を食べるってのも意外な感じもしますね。
しかしそういえば、キタカササギサイチョウも、同じような色、大きさの木の実を食べていました。
朝の観察ではサイチョウの仲間を観察できていなかったので、前日現地入りしたと思しき観光客の方はずいぶん盛り上がっていました。

なんとも特徴的な鳥。
サイみたいな角のようなものが嘴についているから"サイ"チョウ。
英語では"horn"bill。同じような意味ですね。

参考文献
Quentin Phillipps & Karen Phillipps, Phillipps' Field Guide to the Birds of Borneo, PRINCETON(2014)

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実はこの写真、昨年の同じ日、つまり2019年の4月29日に撮った写真なんです。
未整理の写真が尽きない…笑
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2019 GWの回想 -22-

2020年04月28日 22時45分46秒 | 2019 GWの回想
引き続き、昨年2019年GWの回想です。
今日はこれにしようかなーと思った写真。よく見ると、2019年の4月28日に撮影した写真でした。
今日は2020年の4月28日。つまり、ちょうど1年前に撮ったのがこの写真だったわけです。
ということで今日は…

Bornean Keeled Pit Viper Tropidolaemus subannulatus
なんと、ボルネオの滞在先で、宿舎の裏にいたのです。もちろん野生。超ラッキー。
尚、和名は知りません。ただ、Pit viperの名前からもわかるように、ピットを持っているヘビです。
ピットというのは、赤外線を感知することができる器官。つまり、視界が良くない場所や暗闇の中でも、赤外線で他の生物の動きを感知することができると言うわけ。
ほら、見たことありませんか?「赤外線カメラの映像です」ってやつ。あれは、機材を用いて赤外線を可視化したものですが、そういう意味では、ヒトも、赤外線を用いて見えないものを見る技術を持っているとも言えますよね。
まあ、ヘビのピットは感知するためのものであって可視化するためのものではないので、ちょっと違いますが。

ちなみに、ピットを持つのは、日本ではマムシやハブなど。ちゃんと日本にもいるのです。
生物の進化ってすごいですね。

機材
Canon EOS Kiss X6i + SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM

参考文献
Ecology Asia. "Bornean Keeled Pit Viper".
https://www.ecologyasia.com/verts/snakes/bornean-keeled-pit-viper.htm, (28/Apr.2020)

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もっと別の撮り方もあっただろ…と思う今日この頃。
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2019 GWの回想 -21-

2020年04月27日 21時55分44秒 | 2019 GWの回想
昨日に引き続き、2019年、昨年GWの回想です。
昨日アップした鳥は、Spotted dove。標準和名はカノコバト。
地元で見られる主なハトの仲間は、せいぜいキジバト、アオバト、カワラバトくらいですが、ボルネオには実に様々なハトの仲間がいました。
ということで、今日もハトの仲間を。今日は…

Zebra dove Geopelia striata
標準和名はチョウショウバト。いつもの図鑑によると全長21cm。実に小さいですね。
ちなみに名前の「チョウショウ」、もちろん「超小さい」という意味ではなく、「長嘯(ちょうしょう)」なんですね。
意味は調べてみてください。
その後Youtube等で「Zebra dove call」などと調べると、声も聴けるはず。
果たして意味と声が合っているのか、確認してみてくださいね。

しかし21cmって小さいですよね。
なんと、ヒヨドリより小さいのはもちろん、ムクドリよりも小さいくらいの大きさです。
ハトですよ。こっちに帰って来てしばらくは、キジバトを見るたびに「ハトでかっ!」の連続でした。
あぁー…ボルネオ行きてぇぇぇぇぇー…

参考文献
Quentin Phillipps & Karen Phillipps, Phillipps' Field Guide to the Birds of Borneo, PRINCETON(2014)

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さきほどPCの電源が落ちました。作業中のファイルも更新間近のブログの記事も吹っ飛びました。
どうやらバッテリーが弱っているようです。
外に出られない私も、同じく弱っているようです笑
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2019 GWの回想 -20-

2020年04月26日 23時44分06秒 | 2019 GWの回想
さて、2019年GWの回想です。
もうじき1年になりますね。

Spotted dove Spilopelia chinensis カノコバト
アジア圏では割とメジャーなカノコバト。滞在先では、どちらかというとチョウショウバトの方をよく見かけていたような気がします。
とはいえ、意識すればその辺にいるもので、公園の駐車場で観察できました。
カノコバトは全長30cm程度のハトで、日本で観察できるキジバトよりもちょっとだけ小さい程度。しかし、身体に対する尾羽の長さがキジバトよりは長く見え、身体もほっそりとしていることなどから、ずいぶん小さく見えてしまいます。それよりもさらに小さいのがチョウショウバトって感じです。
あ!もしかして、超小さいハト「チョウショウバト」はまだアップしていませんでしたっけ…
後日アップしますね。

そういえば、カノコバトのカノコは、鹿の子模様のカノコでしょうか。首の模様がそれらしくも見えますよね。
英語名ではSpotted dove。うん、わかりやすい。首がSpottedだ。だいぶ細かいけど。

参考文献
Quentin Phillipps & Karen Phillipps, Phillipps' Field Guide to the Birds of Borneo, PRINCETON(2014)

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今年のGWもどこかに行きたいところでしたが、こればっかりは仕方なし。
大人しく自粛生活を送りましょう。
たくさん勉強して仕事の質も上げなきゃですね。遅れた分は質で取り戻したい…
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家の前のトカゲ

2020年04月25日 22時18分47秒 | Field Note<観察>
家の前、小さな道向かいの石垣で、トカゲが日光浴していました。

ニホントカゲ Plestiodon japonicus
若干、幼体の名残も見えますが、模様からはもう成体でいいのかなー。
ご存知の方も多いと思いますが、ニホントカゲは、幼体と成体で体の模様や色が異なります。
際立つのは青い尻尾。尻尾が青いうちは幼体と考えて良いでしょう。
青いうちは幼体…笑

ところで、以前ほど安易に「ニホントカゲ」と同定できなくなっていることをご存知ですか?
実は2012年に出た論文(*1)により、ニホントカゲは2種に分かれました。1つはニホントカゲ。もう1つはヒガシニホントカゲです。
分類の根拠は、主にDNAのようで、個体によっては外部形態から同定することもできなくはないようです。
一応、日本では、ヒガシニホントカゲは本州以北の東日本に分布ということになっているので、今日見たのは捕まえてないけど、ニホントカゲでいいんじゃない…?
という程度の根拠で同定しています。

ニホントカゲやニホンカナヘビなどは、積極的に日光浴をしに出てくるので、これからの時期探しやすく観察しやすい生物です。
身近な石垣、身近なブロック塀、身近な花壇など、日当たりの良い場所をじっくり探してみましょう。
もし逃げられてしまっても、しばらく待っているとまた同じところに戻ってくることも。
じっくり探し、じっくり待ち、じっくり観察してみてくださいね。

機材
OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

参考文献
*1) Okamoto, Taku, and Tsutomu Hikida. "A new cryptic species allied to Plestiodon japonicus (Peters, 1864)(Squamata: Scincidae) from eastern Japan, and diagnoses of the new species and two parapatric congeners based on morphology and DNA barcode." Zootaxa 3436.1 (2012): 1-23.

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ふう。まあ、アブストしか読んでないんですけどね。
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ヒメジョオン

2020年04月24日 21時45分48秒 | 坪井川遊水地
坪井川遊水地を通りがかると、実にいろいろな花が目に付きます。
今日もその1つをご紹介。

ヒメジョオン Erigeron annuus (L.) Pers.
ヒメジョオンは、花弁がやや上向きにつくイメージですが、撮ったのは下向き。
あれ?ハルジョオン?と思い確認してみると、やっぱりヒメジョオンでした。よく見ると、同じ株の別の花はだいたい上向き。
そっち撮っとけばよかったなー…

↑他にも、ヒメジョオンと比べると花弁が太くて少なめとか、茎の中が空洞になっておらず詰まっているなど、同定に役立つ特徴はいくつかあります。
説明に足る写真がないのはすみません…

まあ、茎を折って、中が空洞ならハルジョオン、詰まっていればヒメジョオンという同定の最終手段があるんですけどね。

尚、これもまた帰化植物。視界に入って来る花はたいてい帰化植物と思っていいかも。
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そういえば、職場からの帰りに通った折に、オオヨシキリのさえずりが聞こえてきました。
いよいよシーズンインですね。うろうろはできませんが…
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自宅の水槽

2020年04月23日 22時49分23秒 | 水槽の生き物
今日は自宅の水槽の魚を。
ちょっと前まで、暗い蛍光灯の照明を使っていたのですが、某大手通販サイトを利用して新しい照明を購入したのです。
明るいLED照明になったことで、撮影が容易に。これでブログのネタが増え……笑
まあ、明るいと言っても?水草がばっちり育つような明るさではないんですけどね?

イトモロコ Squalidus gracilis gracilis
鱗の模様も当然ですが、お腹の銀色が絶妙な反射で実は美しい。(←この写真じゃ伝わりませんね。今度取り直します。)
食べ物を食べる様子も面白いし、他の魚にちょっかいを出したりすることはめったになく非常に穏やか。良い魚だ…

水槽の魚をじっくり観察していると、時間を忘れてしまいます…
ライトで照らされた自分の顔が、暗闇の中にボウッと浮き上がっている様子はホラーですけどね。
水槽の中を明るく、外は暗く。そうすれば、近くで観察しても魚からはこちらがあまり見えず、割と自然に振る舞ってくれるもので。ホラーな光景は致し方ないのです(笑)
水族館も、水槽の中が明るくて外は暗いですよね。まあ、あの狙いはそれだけではないですが。

機材:Canon EOS Kiss X6i + SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM

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部屋にですね、あのニヤっとしたマークのついた段ボールが積み上がっているんです。
数で言うとニヤニヤニヤニヤニヤニヤ…もう数えられません。私の部屋は密林になってしまうのでしょうか。
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キュウリじゃないけど

2020年04月22日 21時29分41秒 | Field Note<観察>
花の直径が5mmもない花。
庭に生えているんですこれが(笑)
さてこの植物の名前は…

キュウリグサ Trigonotis peduncularis (Trevir.) F.B.Forbes et Hemsl.
表題の通り、キュウリではないです。
身近なところでもよく見られる植物なのですが、とにかく小さい。
一度気づけば目につきはじめるけど、それまではまったく気づけない。そんな植物だったりもするのです。
キュウリグサって、場所によっては、アスファルトの間から伸びていることも。
自宅の前もそんな感じ。
小さくて、優しい色合いで、角の少ない形と、とってもかわいい花なんですこれが。

この時期は、たくさんの植物が花をつける時期。
道端やお庭など、意外と植物が生えています。たまにはじっくり探してみると、面白いかもしれませんね。
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ささみは大事

2020年04月21日 22時13分57秒 | ふつうの日記
外出自粛のために、酒の肴レパートリーがじわじわと増えております。
さて今夜は…超簡単、ささみの醤油焼き!(←ちょっと裏声)
ささみは、淡白な味わいのヘルシーな食材として知られていますよね。
今日は、あえて焦がして醤油の風味を染み込ませたいので、グリルパンとホイルを用いました。どっちも良い仕事しますね(笑)

↑はい、おいしいささみの醤油焼き oishii sasamideus です。
ささみというのは、烏口上筋(うこうじょうきん)などとも呼ばれる鳥の筋肉で、竜骨突起(胸骨の中央付近から前方に飛び出した板状の骨)にくっつくように位置しています。
つまり、竜骨突起と胸肉にサンドイッチされているといるようなイメージ。
興味を持たれた方は、調べてみてください。割とすぐ出てくるんじゃないかな…
さてこのささみ、非常に重要な役割を担う筋肉でもあるのです。
その役割とは…
そう、翼を振り上げる役割です。うん。まあ、ちょっとおおざっぱですが…笑
鳥は、翼を上下に動かすことで(上下動依存的に前後にも動く)、揚力と推進力を得て飛びますよね。(風切りの話はここでは置いときます。)
その羽ばたく動作と言うのは、翼を振り下ろす、翼を持ちあげるの2つの動作で成っています。
当然、より大きな力を要するのは振り下ろす動作であるため、通常、振り下ろす動作に関わる筋肉が、振り上げる動作に関わる筋肉よりも大きくなっています。
ほら、鳥の胸肉とささみを比べてみてください。ひとかたまりが大きいのはどちらでしょう。
そう、胸肉ですね。つまり、振り下ろす筋肉がいわゆる鶏胸肉で、振り上げる筋肉がささみというわけです。
まとめると、「ささみは、翼を振り上げる働きを担う重要な筋肉で、おいしくてヘルシー」。以上です。
大きな鳥の解剖は久しくしていないため、実物の写真がすぐに出てこないのが残念。
ゴイサギのならあったっけ…

↑ついでに、おなじみ、カマンベールチーズのオーブン焼き caseus aburikatagadaijideus も。
コツは、オーブンで外は溶かさず中だけトロトロに溶かすことでしょうか。
最後に、トーチバーナーで表面を炙って焦げ色を尽かせるのも大事ですね。
スキレットがあると便利です。
あとは、おいしいハウスワイン。
ハウスワインのコスパは最高。ハウスワインだからと言って侮ることなかれ。
おいしいのもたっくさんありますよー。

機材:Canon EOS Kiss X6i + SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM

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みなさんお気づきだとは思いますが、学名っぽく書いているのは学名ではありません。
oishii sasamideusなんて、"おいしいささみです"だし…
caseus aburikatagadaijideusなんて、"チーズ(ラテン語ではcaseusなどと表記)はあぶりかたがだいじです"でしかありません…笑
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