里山人雑記

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裏山散歩 -中編-

2021年05月09日 23時49分18秒 | Field Note<観察>
絶妙な位置でさえずっていたオオルリ。探すのにちょいと苦労しました。
明らかにその位置なのに紛れて見えない。
肉眼を過信しすぎるのもよくありませんね。やっぱり双眼鏡は必要です。

オオルリ Cyanoptila cyanomelana
キビタキと比べると高い位置でさえずっている場面をよく見る印象ですが、このときはそこまで高くない位置でさえずっていました。
尚、オオルリは青色のイメージが強いですが、青、黒、白のコントラストがくっきりとした鳥でもあります。林内で探す場合は、青色よりも、むしろ真っ白なお腹を意識して探したほうがうまく見つかることもけっこうあるような気がします。


裏山散歩 -前編-

2021年05月08日 18時50分41秒 | Field Note<観察>
久しぶりに600mmのレンズを持って、近所の森を散歩してきました。ほんと久しぶり。

↑近所ですので、今日は車ではなくスーパーカブ。カブ良いですよね。
さて、今日の目当てはオオルリです。先日の記事に書いた久々の出会いがきっかけで、オオルリをもうちょい見たり撮ったりしたくなり、近所の森にもいるだろうと気楽に足を運んでみたのです。とはいえ天気は暗めの曇り。明るめなら写真ももっと楽しいんですけどね。
まずはいそうなところにそっと身を潜め、あたりの様子を伺います。すると現れたのは...

キジバト Streptopelia orientalis
この辺りで見られるハトの仲間はだいたいキジバトかドバトかアオバトですが、森の中で頻繁に見かけるのは基本的にキジバト。
もちろん、森の様子によってはドバトがそれなりいるところもありますし、タイミングによってはアオバトがキジバト並みにたくさんいる場合もありますが、通年安定してみられるのはキジバトだと思います。
もし、自分が見た鳥の種類を絞り込めないときは、このように場所や環境なども参考にしてみると良いですよ。
と、この個体は、地面に降りても、デーデポッポポーとも聞こえる鳴き声で鳴いていました。何かをついばんだり水を浴びたり鳴いたりと忙しいですね。
ちなみにこの声は、この前発売されたモンスターハンターライズの大社跡で、背景音として流れていました。あとはヒヨドリの声も。声がそのまんますぎて、現実に引き戻されますね(笑)
で、オオルリは…

オオルリ Cyanoptila cyanomelana
いました。ちょっと不思議な囀り方をしていましたが、オオルリであることには違いない(笑)
その辺の話はまた明日にしましょうか。

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菅原さんの本、重版されたそうです。すげー。
在庫切れで購入できなかった方ぜひ。

夏鳥の季節

2021年05月05日 19時03分28秒 | Field Note<観察>
実は先日の夕方、久しぶりに人気のない渓流に足を向けてみました。
到着したころには、すでに日没が近い時間帯ではありましたが、あたりにはオオルリをはじめとした夏鳥の声が響き渡っていました。
オオルリってのはこんな鳥。

オオルリ Cyanoptila cyanomelana
ちなみにこの写真、この日撮影したものではなく、たしか中学3年か高校1年の頃に撮影した写真です。
撮影方法はいわゆるデジスコ。
目の前に突然現れたオオルリを、興奮を抑えつつ、逃げられないように息を殺して、しかし慌てて撮影したのを覚えています。
あの頃は今以上に観察メインで、決まって望遠鏡(NikonのフィールドスコープEDⅢ)を担いで歩き、撮影はその望遠鏡にNikonのコンデジCOOLPIX 4300 (E4300) をくっつけて行っていました。
懐かしい…
先日の渓流では、その時を彷彿とさせる出会いがありました。

さて話を戻しましょう。
この日の目的はイブニングのフライフィッシングで、当然望遠レンズは担いでいなかったのですが、こういう時に限って鳥が出るんですよね…
ふと見上げた目の前の電線そして木立に、突如、青く煌めく美しいオオルリが現れちゃったのです。
こっちは河川の中に立ってフライロッドを振っていたのですが、気づいていないのか気にしていないのか、こちらがそこそこ動いても逃げずに目の前でさえずっています。
撮りたいけど撮れない…目の前ではライズ…嬉しいやら悲しいやら。
結果、もちろんオオルリの撮影はかなわず、渓流のヤマメをちょこちょこ釣って帰りました。

オオルリを探したい場合は、日本に渡来する夏の時期、さえずりを頼りに、沢沿いや渓流沿いの谷地~尾根にかけて広がる林などに足を運ぶのがおすすめです。
撮影はまああれですが、観察したいだけならそれで比較的容易に発見&観察できちゃうはず。
もちろん、河川の流れる音の中からさえずりを探すことになるので、慣れるまではちょっと難しい場合もあるかもですが…
ちなみに、早い所では3月末~4月上旬には見られ始めますので、夏!と意識しすぎずにちょこちょこ探してみるのも良いかもしれませんね。