里山人雑記

PCからの閲覧をおすすめします

田の鳧と書いて

2020年01月31日 20時26分08秒 | Field Note<観察>
中途半端な冠羽の個体をアップしたきり、ほったらかしになっていたタゲリ。
そこで今日は、ちょっと良い冠羽の個体を。

タゲリ Vanellus vanellus です。
あらゆる面でユニークですね。
カラフルな羽毛、コントラストのくっきりした模様に色、大きな目。
しかし、際立つのはやはり、頭のてっぺん付近からひょろっと伸びた黒い羽根。
このような羽根を、「冠羽(かんう)」と呼ぶのです。劉備には仕えていません。

さてこの冠羽、すべての個体で同じような長さと言うわけではありません。おそらく、齢を含めた様々な要因によって、違ってくるのでしょう。
以前アップした中途半端な個体の写真も、見返してみてくださいね。
URLから飛んでください。鳥だけに。
以前の記事 → 『ユニークな冠羽

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終わらない。
手元の黒いデータの池が、思いのほか深い…
底なし沼…?
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横切るツグミ

2020年01月30日 23時55分24秒 | Field Note<観察>
目の前を通過したツグミを撮影。
ツグミって、鳴きながら飛んでいることがけっこうありますよね。
今日は、右から飛んできたツグミが、ちょうど正面上空を通過したときに撮ってみました。
たまたま鳴いているところが撮れました。ラッキー。

↑ツグミです。
地元では身近な冬鳥ですが、身近な割には、シロハラなどと比べると近づきにくい印象です。
意外と許してくれる距離やその他の条件が厳しめ?な感じ。ま、場所によりけり状況によりけりですね。

さてこのツグミの特徴的な声、昨日お伝えした「バードリサーチ」さんのウェブサイト上にもアップされています。
ぜひ聞いて、覚えて、現地に出てみてください。
いや、聞いて覚えては良くないですね。現地で実物を見て、実物の声を聞いて、また見て聴いて…おうちに帰ってウェブで復習。本当はこれがベスト、と私は思っております。
ただそのためには実物を探さなければいけません。
実物は、地面を走っていたり、木の梢に止まっていたりと、いろいろな位置に現れます。割と開けてところでよく観察でき、シロハラのように森の中のやぶの中などではほぼ見ることはありません。
探すのであれば、それなりに開けた環境がおすすめです。

楽しみ方はいろいろ。
自分に合った楽しみ方に加えて、声にも耳を傾けてみていただけると嬉しいです。

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ツグミ、ヒタキ、ツグミ、ヒタキ、ツグミ…
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身近なジョビオ

2020年01月29日 23時01分16秒 | Field Note<観察>
身近な鳥の代表格、ジョビオ。
地元では、特に冬に見られる野鳥です。あ、ジョビオというのは…

ジョウビタキ Phoenicurus auroreus の オスのこと。
通称「ジョビオ」です。

杭のてっぺんや木のてっぺんなどによく止まっている印象。
「ヒッ…ヒッ…」という声に、時折「カカッ…」という声を交えつつ鳴くのがこの鳥の鳴き方の特徴です。
この声が聞こえたら、とりあえず、周囲にある"てっぺん"らしきポイントを片っ端から探してみてください。
きっといるはず…
とはいえその鳴き声も、文字だけではイメージがつかみにくいですよね。
そこで便利なのが、鳴き声のアップされているウェブサイト。

たとえば、「認定NPO法人 バードリサーチ」さんのサイトには、多くの鳥の、様々な声がアップされています。非常に便利なサイトですので、お時間のある方はぜひ。
以下に、URLを貼っておきます。
https://www.bird-research.jp/1_shiryo/nakigoe.html
ここのサイトの右側付近(PC版)にあるところに鳥の名前を入力すると、その鳥の声が出てきます。
そこで「音を聞く」を選択すると、声を聞けます。
非常にありがたいサイトですね。ありがたや。

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2020年もそろそろ1か月終わりますね。
早いのなんのって。
今年は、昨年以上にやることてんこもり。
望遠鏡も早く新調しなきゃ…
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TG-6とFCON-T02とニホンアカ

2020年01月28日 20時05分07秒 | Field Note<観察>
うん。趣深いタイトルですね。You and the night and the music……
とはえらい違い(笑)

この前撮ったニホンアカガエルの写真、小出しにしていきますね。

実は、TG-6購入の理由のひとつに、対角魚眼として使える純正コンバータの存在があったのです。
しかし、参考になる作例の少ないこと。そりゃそうですよね。わざわざ機材名表示してまで投稿しませんし、そもそもの用途が…
ということで、こうやって、ちょっとずつネット上に作例を増やしていけば、微微微微微微力ながら、どなたかのお役に立てるかもしれない。なんちゃって。これで作例っておい…笑
尚、私はオリンパスの回し者ではなく、野良の利用者にすぎません。念のため。あ、でもオリンパス好きですよ。

さて、前置きが長くなりました。話を戻しましょう。

↑産卵前の ニホンアカガエル Rana japonica のペアです。
場所は、浅い水辺の水中。浅いとはいえ、ワタクシ的にこれはかなり深いですね。水深10cmほどもあるので。深海?

以前の記事で、メスが産卵するまで、オスは背中にしがみついているということをお話ししましたよね。
それがまさにこんな感じ。水中にもぐっているものもいれば、オスメス共に水上に顔を出した状態のものもいます。
しかし、水中の様子っておもしろいですね。この写真だと、周りに泥が舞っているじゃないですか。これ、他にもたくさんのニホンアカがいて、ごそごそ動き回っているからなのです。
動けば泥が舞い上がり、流れていく。そんな感じ。

あー…カエル最高…

使用機材
Olympus TG-6 (カメラ) + CLA-T01 (アダプター) + FCON-T02 (フィッシュアイコンバータ)*
*光学ズーム×2 で撮影。FCON-T02は、光学×2で対角魚眼、光学×1では全周魚眼となる仕様です。

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もうお気づきだとは思いますが、私にとってのTG-6の活躍の場は、浅い水辺。
それも、一般的にはおそらく激浅の水辺です。
水深数cm程度。5cmもあった日には、「うわ深っ!」と思うほど。
この程度の水深の水辺で、狭いところにもねじ込んで"使える"カメラが欲しかったのです。
今のところ、使いこなせていない & 腕が悪いせいで、思い通りの画には全然届いておりません。が、そのうちどうにか…笑
伝えるためにはある程度のクオリティも必要だと気づいた昨今。いろいろ使って頑張りましょう。
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お腹は白…?

2020年01月27日 21時42分36秒 | Field Note<観察>
そういえば、今年まともに扱っていなかったような…
ということで、冬を代表する鳥を1種類。

冬の森を歩いていて、地面付近でガサガサっ…ガサガサっ…という音を聞いたことはありませんか?
考えられるのは、ヒト、その他の哺乳類、そして鳥類の動く音です。ある程度でかくないと、そんな音は出ませんよね。
さて、冬に見られる鳥の場合、地面でガサゴソやっているのは、たいていこの鳥。

シロハラ Turdus pallidus です。
落ち葉をひっくり返したりしながら地面をぴょんぴょん動き回り、虫や木の実、草の実に種子など、食べ物を探します。
そのため、動けばガサゴソ…そしてガサガサっ…と賑やかな音を立ててしまうのです。
体の大きさは全長25cm程度ですが、音は想像以上にでかい。声もでかい。突然背後の茂みで動き出したときなんか、一瞬ビクっととしてしまうほど。

公園など身近な場所でも見られます。出遭う頻度も比較的高い印象。
落ち葉のある場所を歩く際には、地面のガサゴソ音にも耳を澄ませて、ぜひ探してみてください。

あ、名前はシロハラですが、そんなにお腹、白く見えない…笑
いやそもそも、絶対評価なのか相対評価なのか、白とは何なのか、「シロハラ」には何か別の意味があるのか…
いろいろな可能性が考えられる以上、調べもせずに安易に結論を下すのはダメですね。気をつけよう(笑)
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ビューティフルバード

2020年01月26日 21時01分45秒 | Field Note<観察>
たまたま通りがかった道沿いで、オシドリを見つけました。
うん。やっぱ、この繁殖羽はすごい。ということで…

オシドリ Aix galericulata の証拠写真を。
手前の個体がオス、奥の個体がメスです。同じ種とは思えない色の違い。でもこのメスの色合い、良いですね。
こんな感じで多くのカモの仲間は、オスの繁殖羽が極端に派手、一方メスは一年を通して比較的地味な姿をしています。種類にもよりますが。

さて、オシドリのオス、体の真ん中やや後ろにある大きな羽根が際立ちます。オレンジ色の幅広の羽根です
この大きな羽根、形がイチョウの葉に見えませんか?
実はこれ、イチョウの形になぞらえて、「銀杏羽根(いちょうばね)」とも呼ばれるのです。
私、この羽根1枚持ってます(←自慢)。

そうそう、仲睦まじい夫婦のことを「オシドリ夫婦」と言うことがありますが、オシドリの番(つがい)、つまり夫婦関係は1シーズンきりで解消されるという…笑
やっぱりですね、「タンチョウ夫婦」とかの方が、生涯連れ添うから良いんじゃないですか。どうですか。
鳥に明るい人の結婚式等でスピーチする際には、うかつに「オシドリ夫婦」などとは言わない方が無難かもしれませんね。ははは。


↑尚、ここのオシドリも、例に漏れず警戒心が強いようで、道から見ると遠くに"点"の状態でした。
そこで衛星写真と地図を使って、プレッシャーを与えず潜めそうな場所を見つけて歩き、待つこと数分。
思惑通り、向こうから近づいてきてくれました。静かに数枚撮影し、移動するまで待ってからこちらも退散。

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地元では、間近で観察できるような場所、知りうる限りでは ないのです悲しい。
そのため、こんなに近くで観察できたのは初めてでした。思いがけず良い場所が見つかってラッキ~

それにしても、静かなところで静かに撮るとき、やっぱシャッター音は気になりますね。
今日は雨風のおかげか、鳥に気にする素振りは見えませんでしたが、これまでに何度も、シャッター音がした途端、鳥の動きが不自然になる場面を経験しています。
周波数にはよるでしょうが、音声でコミュニケーションをとる生物はやっぱり音には敏感…?

動きが少ない被写体であれば、ローリングシャッターでも歩留まりはまあまあいいはずですし…
こういうときには、ローリングでいいからシャッター音消して撮影できる機材があるといいなと思ったり…笑
(意訳:「M.zuiko 300mm F4.0 Pro」と「MC-20」または「α7」に「望遠」と「エクステンダー」をください笑)
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カエルの産卵 を TG-6で

2020年01月25日 15時06分02秒 | Field Note<観察>
ここ数日、夜な夜な観察していたものをご紹介。

↑産卵する ニホンアカガエル Rana japonica です。
ニホンアカガエルの集結した水辺には、かわいい声(本人たちは必死?)があふれる状況。
たくさんのオスたちが、メスに上から抱き着いた状態(抱接)で、産卵を待っていました。
中には、数個体のオスが一度に抱き着いて、身動きのとれなくなっているメス個体も。
そのうち、私の周りでどんどん産卵し始めるカエルのペアたち。いくつ目が合あっても足りない状況。存分に観察できました。

この時期は、一部のカエルの産卵する時期。
冬の間休眠していたカエルが、特定の気象条件をきっかけに水辺に集まり、一斉に産卵します。
ニホンアカガエルもその一種。今後も楽しみですね。

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機材は「OLYMPUS TG-6」+「FCON-T02」
へたくそ & 設定を追い込めていない & 光の使い方が下手 等々の要因により思い通りには撮れていませんが、上から見ているだけではわからない状況もカメラを通して観察できるようになったので、楽しいったらありゃしない。興味深い世界です。
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白いのはメガネ

2020年01月24日 20時32分58秒 | Field Note<観察>
えー、昨日の写真をアップしたいところですが、今日はちょっと出かけるもので…
写真を選んで現像するのに十分な時間をつくれませんでした…力不足…
そこで今日はこんなやつを。
みなさんご存知、

メジロ Zosterops japonicus です。
「目白」と書いて「メジロ」。しかし、白いのは目ではありません。
よーく見てみてください。
白いのは…目の周りの縁取り、いわゆるアイリングにすぎません。

とまあ、使い古されたネタですけどね。
使い古されたネタついでに、ウグイス色についても。

みなさんがイメージされるウグイス色ってどんな色ですか?
おそらく、このメジロのような色ではないのでしょうか。
"ウグイス色"の定義を存じ上げないので厳密にはわかりませんが、もしかして、ウグイス色はウグイスではなくメジロ色?
ちなみにウグイスは、もうちょっと茶色いです。

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昨日の写真は、思いのほか歩留まりがよかったです。
適材適所以上の成果。TG-6おそるべし。
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撮影に出ておりました

2020年01月23日 23時54分58秒 | Field Note<観察>
昨日の雨、この気温。
今日行かずしていつ行く。
疲れた身体に鞭打って(打ってませんが)、水辺で観察してきました。
結果は、パラダイスでした。
警察の方も見に来られました。私の車と私を(笑)
二度も...

ということで、今日の様子は、写真を現像し次第、後日アップします。
お楽しみに。

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警察の方、最初に来られた方も次に来られた方も、写真すげーって言って下さいました。
嬉しかったです。お仕事お疲れ様でございます。

そういえば、撮影中に背後でパシャっと音がしたんです。振り返ると、川を泳いでいるのはマクロレンズ。衝撃の光景でした。しかしさすがの防塵防滴。今のところ不具合なし。しっかり乾燥させときましょ。
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小さいチョウゲン

2020年01月22日 22時06分57秒 | Field Note<観察>
「モドキ」がつけば、紛らわしい別の種がいるんだろうな…
「オオ」がつけば、近縁種の中ではでかいんだろうな…
「サギ」がつけば気をつけよう…

言葉ってのはおもしろいものです。
さて今日は…

コチョウゲンボウ Falco columbarius を。
そうです、もうちょい大きい「チョウゲンボウ」という別の種もいるのです。

さてこのコチョウゲンボウ、ハヤブサの仲間ですが、全長は30cm前後。猛禽類としては、名前の通り小さめな部類かな…?
まあ、小さかったから「コ」がついたんでしょうけど。卵が先か鶏が先か。名前が先か存在が先か。
「名前の通り」という表現も微妙なもんですね…笑

この個体はメス。オスは背中が青っぽかったりするなど、メスとはだいぶ違った姿をしています。
それにしてもコチョウゲンボウ、出遭えると嬉しいですね。このときなんて、じっと休憩。
ときたま頭を動かして周りを見た後、またすぐに首をうずめて休憩。
最後は、羽繕いをして、伸びをして、止まっているコンクリ上をのそのそと2,3歩 歩いて、翼を開いてゆっくりと飛び上がりました。
最高ですね。

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そろそろ限界のフィールドスコープ、買い替えないと仕事に差し支えそう…
NIKON ED82の中古を探しつつ、KOWAあたりへの鞍替えも検討しましょう。あー…困った―…
それにしても中古少ないなぁ…
とりあえずヤフオクでウォッチします。
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