里山人雑記

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やっと見つけた

2020年02月08日 21時54分00秒 | Field Note<観察>
I have waited a long time for this moment, my little amphibian friend.
どっかで聞いたような台詞ですね(笑)
それでは今日の話題へ。
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地図を眺めながら、ありそうなところに検討をつけつつ毎週うろうろ。
やっと見つけることができました。

カスミサンショウウオ Hynobius nebulosus のものと思われる卵嚢です。
同じ卵嚢の中でも、発生の程度には差があるようで、外鰓らしきものが発達しつつある胚から、まだまだ丸い胚まで様々でした。
たとえば、写真の中央から少し左上付近のもの。外鰓らしき構造まで見えることから、割と発生が進んだ状態のものだと思われます。
いやしかし、けっこう発生進んでたな…

ところで今回見つけた水辺、産卵時よりも水位が下がっているようで、ご覧のように卵嚢の一部が陸上に出た状態でした。
雨が少なかったからでしょうか…
とはいえ、卵嚢が丸々水から出ている部分はほとんどなく、卵嚢の接する地面も水気を多く含んだべちゃべちゃの泥。
当面は、卵嚢が極端に乾燥してしまうことはなさそうでした。
素人判断で無闇に動かすよりは、そのままにしていた方が良いのかな…と思いそのままにして帰りました。
周囲の水中には、ギンヤンマらしきヤゴがうろうろしていたので心配ですが、まずは孵化まで無事行き着いてほしいところです。

機材:Olympus TG-6

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この日は金曜日。仕事上がりで少し疲れもたまっていましたが、我慢できずに観察へ行った次第です。
あー、行ってよかったー。ラッキー。ありがたやー。
まあ、欲を言うなら、青みがかった卵塊、そして成体も見たいー…笑
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4 コメント

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Unknown (かくびんた)
2020-02-09 18:51:37
すばらしいシーンと写真ですね!

ところで、江津湖の野鳥の森が伐採されていませんか?正月に遠目に見て木が減っているように思ったのですが、伐採が進んでいるという話を人づてに聞きました。悪夢でしかありません。民有地のはずですが大丈夫でしょうか。


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Unknown (里山人)
2020-02-10 22:29:48
>かくびんた さま

ありがとうございます。
同じ卵嚢なのに、発生の段階が様々でおもしろい!そう思ったもので、各状態の胚が入るように撮ってみました。

野鳥の森、開けてきている印象を漠然と持っていましたが、伐採されているんですね…
鳥だけでなく水の中にも影響しそうですね…

ところで、コメントへのお返しで申し訳ありませんが、ちょっとお尋ねしたいことがあります。同じく漠然と、あのあたりでヨシノボリの仲間をあんまり見なくなったような…と思っていたりするのですが、そのようなことってあるのでしょうか。
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Unknown (かくびんた)
2020-02-10 23:28:09
里山人

あっ、確かに、いろんな段階の胚が見えますね。すごい!TG-6いいですね。欲しいです!

ところでここにも書いていますが、私もヨシノボリは減っているような気がします。
http://kappabori.blog40.fc2.com/blog-entry-1019.html
意識して探さないと見つからないくらいに減っていると感じます。関係は不明ですが、ニゴイなども増えているし、野田堰の試験運用後にゴクラクハゼが入ってきたような気がしないでもないです。一時的なものだとよいのですが。
私はむしろ、里山人さんがなぜ気づかれたのかに興味があります・・・。
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Unknown (里山人)
2020-02-11 23:41:34
>かくびんた さま

TG-6、全体的にとても良いのですが、シャッター優先またはマニュアルモードがないため、動くものを撮るにはやや難ありです。シャッター低速限界という形である程度SSもコントロールできるのですが、それにもちょっとクセがありまして…

やはりですか。
5年ほど前(?)までは、上から見ただけでも苦労せずに見つかったし、カメラを持ち込めばすぐ映り込むしという具合だった気がしたのですが、最近滅多に見かけないなと思ったもので…
トウヨシノボリは好きな魚のひとつだったので、気づきやすかったのかもしれません。
尚、ほかの水辺、たとえば八景水谷、坪井川などでも、トウヨシノボリを見る頻度がずいぶん減ったように感じています。当時のデータは今更取りようがないため、個人的な感想にすぎないかもしれませんが、もしかして、局所的な話でもなかったりするんでしょうか。
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