とうとう11月下旬、冬鳥がぼちぼち増えてきました。
今日、晴れ間が出た隙に観察に行ってきました。
↑風景も冬っぽくなってきました。これからはどんどん冬らしくなってきますね♪
↑真正面から撮影した
ハクセキレイです。冬鳥ってわけではないですが、相変わらず元気に飛び回っています。
鳥の顔を正面から見ると、なんだか笑えます…
↑スズメ…?と思いきや、何か違和感がありますね。何でしょう。
そう、頬に黒い斑がないんです。「ま、そんなスズメもいるだろう」って片付けないでくださいねー。
これは
ニュウナイスズメっていう鳥なんです。名前の由来は、「"斑(にふ)"が"無い"スズメ」ってことだと聞いたことがあります。
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カササギです。七夕のお話(織姫と彦星のお話)でも出てくる有名(?)な鳥です。実はカラスの仲間なんですよー。今日も、ギャッギャッ…って鳴いていました。もともとは木のてっぺん付近などに大きな巣を作って子育てするのですが、最近は電柱などにそうういった巣を作って子育てしているものも多いため、場所によっては迷惑がられているそうです。営巣によい条件の木がもっとたくさんあればいいのですが、このご時世、なかなかそうもいきませんよね…人間と他の生き物との共生っていうのは、永遠の課題ですね…
↑冬鳥として日本に渡って来る
マガモです。結構な個体数を観察できました。今のところこの観察地では、冬鳥として観察されるガンカモ類の中で一番個体数が多いかもしれません。ま、しっかり数えていないので断言はできませんけど…
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ホシハジロも来ていました。このカモ、尾が水面についていますよね。この特徴を示すカモ類は、主に"潜水"して採餌するカモであることが多いんです(マガモなどの"潜水しない"とされているカモも、ときどき尾が水面についているので注意してください)。"潜水しない"とされているカモは、尾が水面から離れていることが多いです。ま、状況によって違うので、これだけで判断することはできませんが、だいたいそんな感じと思っておいてください。
そういえば、"潜水しない"とされていたカモが潜水するところも、実は結構観察されているんです!マガモとかって意外と潜水してます。安易に"潜水ガモ"とか言えないですね…
ま、基本的に"潜水する"とされているカモは水に潜って魚などを泳いで追いかけ、捕まえて食べます。一方、"潜水しない"とされているカモは逆さまの姿勢で水に頭を入れて、水草などをとって食べます。そんなとこですかね。
あ、それから"潜水ガモ"って言われているやつは足が体の中心軸よりも後ろめについているため、水に潜ったときもしっかり水を蹴って泳ぐことができるんです。しかし、陸では体のバランスが取りづらく、歩くのが苦手なようです。ですから、陸で採餌することなんてほぼないと思います。
淡水ガモは、足が体の中心軸付近についているため、潜水には向きません。しかし、陸上ではしっかり歩けます。ですから、水上で水草をとって食べる以外にも、陸上で草を食べるなど、陸でも活発に行動しています。
カモ類を観察する時は、その形態、行動などについても注意して観察してみて下さいね♪
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ホシムクドリの集団と1羽の
ムクドリです。どれが普通のムクドリかわかりますか?
そう、写真の上から2番目の、右向いて口を開けてるやつです。普通は、ムクドリの集団に数羽の珍しいムクドリの仲間が混ざっているパターンが多いのですが、ここでは逆でした。鳥の集団を観察する時は注意して見てみて下さい。もしかすると、何か珍しい鳥が見つかるかもしれませんよ♪
そういえばホシムクドリって、名前の通り体の斑模様が星みたいに見えますよね。鳥に限らず、生き物の名前の由来を考えてみるのも面白いですよ♪
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タゲリが増えてきました。頭の後にある冠羽が特徴的ですね。寝ぐせみたいです(笑)
この鳥、行動など見ていて面白いのですが、この時は遠くてまともに写真も撮れませんでした。後日また改めて紹介しますね。それまでお待ちください。
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ミサゴはもうお馴染みですね。ここでは説明を省略します。過去の記事(
11.08.28.Sun.-白川河口周辺探鳥会-)に簡単な説明を書いているので、興味のある方は見て下さい!
分からないことがあったら聞いてくださいね。対応できるものであれば対応致します。
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トビも何羽か飛んでいました。尾がくさび型(尾の先がへこんでいる)になっているため、簡単に識別できます。ちなみに熊本で観察される他のワシタカ類のほとんどは、尾羽を広げると尾の先が膨らんでいます。
トビの主な食べ物は、死んだ動物や海岸にいる小動物(カニなど)などのようです。これ以外のものを食べているところを観察したことのある方がおられましたら、教えて頂けるとありがたいです。
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オオバンもずいぶん増えていました。バンやオオバン、カイツブリなどは、このように羽ばたきながら水面を走って逃げますよね(こういう状況ではあんまり飛びません)。これは、橋から下を見た時に予期せずして遭遇してしまったオオバン達です。橋の下にかたまっているとは思いませんでした…
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オオセグロカモメです。この辺の種の識別って難しいですね…普段から見慣れている人はけっこう簡単に識別されるのですが、カモメの観察経験が少ない自分は、いくつかまで絞れても結論が出せないことが結構あります。もっと図鑑見よう…
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アオサギが口を開けたままぼーっと(?)していました。サギ類って実はいろいろ面白い行動をするので、「なんだサギか」って思わずにちょっとだけ観察してみて下さい。結局何も大した行動をせずに「なんだサギか」ってなることもありますが、何かしてくれると面白いかもしれませんよ♪
以上、やたらと長くなってしまいました…
最後まで読んで下さった方、ありがとうございました♪