里山人雑記

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ヤハズエンドウはカラスノエンドウ

2020年04月17日 22時02分13秒 | 坪井川遊水地
さて今日も、坪井川遊水地で見られる植物を。
今日は…

ヤハズエンドウ Vicia sativa L. subsp. nigra (L.) Ehrh.
標準和名こそヤハズエンドウですが、別名である「カラスノエンドウ」という呼び名の方がメジャーかもしれませんね。
さてこの植物、名前の通りマメ科植物です。
右上に写っている先端が、くるくるっと巻いた形になっていていかにもマメ科植物。
花の形もそうですね。そしてもう1つ特徴的なのが…

↑この葉っぱの形。
普通に数えると、奥の茎には葉が全部で12枚ついているように見えますが(一部手前の葉に隠れて見えませんけど…)、実はこの12枚合わせて1枚の葉です。
というのが、葉の数え方にはちょっとした定義があって、それに基づくとそういう数え方になるのです。
私もちゃんと説明できないので、ご自身で「単葉」「複葉」などのキーワードを用いて調べてみてください。
尚、ヤハズエンドウの葉のような構造を「羽状複葉(うじょうふくよう)」と呼びます。その中でも特に「偶数羽状複葉」と呼ばれますが、それはその名の通り葉状の構造が偶数枚か奇数枚かによります。ヤハズエンドウの葉の先っぽにさらに葉状の構造が1枚ついていればそれは「奇数羽状複葉」。そうでなければ「偶数羽状複葉」というわけです。
当然、すべての種がこのような形の葉を持つわけではありませんが、マメ科植物によくみられるのも事実。
このような形の葉をみかけたときには、「マメ科かも??」と思って調べてみると良いかもしれません。

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コメント
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