里山人雑記

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家の前のトカゲ

2020年04月25日 22時18分47秒 | Field Note<観察>
家の前、小さな道向かいの石垣で、トカゲが日光浴していました。

ニホントカゲ Plestiodon japonicus
若干、幼体の名残も見えますが、模様からはもう成体でいいのかなー。
ご存知の方も多いと思いますが、ニホントカゲは、幼体と成体で体の模様や色が異なります。
際立つのは青い尻尾。尻尾が青いうちは幼体と考えて良いでしょう。
青いうちは幼体…笑

ところで、以前ほど安易に「ニホントカゲ」と同定できなくなっていることをご存知ですか?
実は2012年に出た論文(*1)により、ニホントカゲは2種に分かれました。1つはニホントカゲ。もう1つはヒガシニホントカゲです。
分類の根拠は、主にDNAのようで、個体によっては外部形態から同定することもできなくはないようです。
一応、日本では、ヒガシニホントカゲは本州以北の東日本に分布ということになっているので、今日見たのは捕まえてないけど、ニホントカゲでいいんじゃない…?
という程度の根拠で同定しています。

ニホントカゲやニホンカナヘビなどは、積極的に日光浴をしに出てくるので、これからの時期探しやすく観察しやすい生物です。
身近な石垣、身近なブロック塀、身近な花壇など、日当たりの良い場所をじっくり探してみましょう。
もし逃げられてしまっても、しばらく待っているとまた同じところに戻ってくることも。
じっくり探し、じっくり待ち、じっくり観察してみてくださいね。

機材
OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

参考文献
*1) Okamoto, Taku, and Tsutomu Hikida. "A new cryptic species allied to Plestiodon japonicus (Peters, 1864)(Squamata: Scincidae) from eastern Japan, and diagnoses of the new species and two parapatric congeners based on morphology and DNA barcode." Zootaxa 3436.1 (2012): 1-23.

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ふう。まあ、アブストしか読んでないんですけどね。
コメント
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