里山人雑記

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水瓶のニホンアカ

2019年09月30日 23時41分59秒 | Field Note<観察>
「あ、持ち帰って食べますので…」
明日から、この一言が大切です。レンズもカメラも、一般的な飲食料品としてテイクアウト。ガッちゃんの時代が始まります。
……いや、あの、冗談ですよ。ごめんなさい。

さて先日、日曜日の朝のこと。
駐車場の水桶の中に、脱出できなくなってしまったカエルがいました。それもなんと…

ニホンアカガエル Rana japonica
「ここは住宅地。お上りさんかい?」
「いえ。下ってきました。」
とはいえ、アカガエルの仲間は、移動距離も大きめのようで、報告例を見てみてもあり得ない距離ではないのです。
しかしそれでも、近所の産卵場所からの単純な距離を考えると、けっこう遠出したな…という感じ。
まあ、豪雨で流された等その経緯は諸々あるでしょうから、厳密にはどうかわかりませんが、この水瓶に現れることが稀有であることには変わりありません。
と、せっかくなので…

↑まあちょっと上がんなさい。
自力では出られない水瓶から脱出して頂いたついでに、ちょっとだけ撮影させて頂きました。
M1mark2の手持ちボディ内深度合成、さすがです。鼻先から頭の後ろまでくっきり。相変わらずやべえぇぇぇ…
と、一応確認。お腹側に目立つまだら模様も見られませんので、ヤマアカではなくニホンアカでOKかな。

↑また、最初の写真では目の後ろの線が折れ曲がって見えますが、水の上でみるとこの通り。
多くの場合、曲がっていればヤマアカ、まっすぐであればニホンアカということで、ここでもニホンアカですね。

おうちにニホンアカが現れるなんて最高ですね。朝から嬉しい日曜日でした。
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雨のヤマガラ

2019年09月29日 16時13分28秒 | Field Note<観察>
日曜日、近所では午後から雨になってしまいました。
雨かあー…外出れないじゃん…というのは固定観念に過ぎず、実は、雨の中での観察ってのもなかなか楽しいものなのです。
ということで、雨が降り始めたのを確認してから、近所の森に行ってきました。
人が少なくて観察しやすいのもgoodですね。

↑雨の中採餌していたヤマガラ Sittiparus varius です。
シジュウカラやメジロとともに、混群のような集団で活動していました。
枝葉を探し採餌する個体だけでなく、地面で採餌する個体もいるなど、採餌する場所は様々でした。
中には、雨にもかかわらず水辺に降りて水浴びする個体も。

雨の中での過ごし方も、一見の価値ありですよ~

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いつものことですが、容量の関係で、リサイズ+画質6~7割で投稿してます。
ご容赦くださいな(笑)
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嶋田忠氏 写真展

2019年09月28日 21時16分33秒 | 生き物トーク
実は昨日の福岡、目当ては九州産業大学美術館で開催中の嶋田忠さんの写真展でした。
なんと昨日は嶋田忠さんと栗林慧さんの対談があり、それを聞きに行ったのです。

感想だけ先に申し上げますと、とにかくすごかった。
作品は、印刷も含めて素晴らしく、思わず身体が震えてしまうほどでした。

リンク貼っておきます。
https://www.kyusan-u.ac.jp/ksumuseum/tennji/#tenji429
場所は九州産業大学美術館で、会期は10月20日まで。
一般観覧200円で駐車場もありました。
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2019夏 南の島うろうろ -5-

2019年09月27日 21時00分40秒 | 2019夏 南の島うろうろ
ウィークデー最終日。回想は夏の南の島に戻ります。
この島

ルリカケス Garrulus lidthi です。
このときは、地面をぴょんぴょん跳ねて移動しながら、食べ物を探しているようでした。
途中から、たまたま居合わせたこども連れのご家族と一緒に観察したのですが、こどもたちもしっかり観察できた様子で、ひとまず安心。
やっぱり、こどもたちには、いろんな生き物を自分の目で生で見てほしい。初めて見えたとのことで喜んでもらえてよかったです。

それにしても美しい鳥ですね。ルリカケスもカラスの仲間の鳥なのですが、カラスの仲間って、どの種も独特な魅力を持っていますよね。
日本でみられるものとしては、カササギ、カケス、ミヤマカケス、コクマルガラス、ホシガラス、ワタリガラスあたりを調べてみてください。
身近にいるハシブトガラスだって、実はなかなかのものですよ。後日ご紹介いたします。

あとから振り返ってみると、道中何度も観察できたルリカケスでしたが、それほど写真を撮っていませんでした。
まあ、ほとんど毎日雨だったので、仕方ないか(←言い訳)

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今日は勉強のため、福岡に来ています。
そのため更新がちょっと難しい。帰るころには日付変わっているかもしれないし…
ということで、今日は簡単に更新させていただきました。
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2019 GWの回想 -4-

2019年09月26日 21時53分29秒 | 2019 GWの回想
ウィークデイは回想。
例のごとく、心だけGWのボルネオに飛ばします。fly away (笑)
さて今日の回想の主役は、「ボルネオといえば!」な鳥類。

サイチョウ Buceros rhinoceros です。
この鳥の名前、なぜ「サイチョウ」なんでしょう。とりあえず、英名と学名を見てみると…
英名:Rhinoceros hornbill
学名:Buceros rhinoceros
英名、学名と、怒涛の rhinoceros(サイ) 。
たしかに、嘴の上についた特徴的な構造は、サイの角のようにもみえますね。

さて、このサイチョウは、THE サイチョウですが、「サイチョウ」と呼ばれる鳥類のグループには、実はいろいろな種類がいます。
キタカササギサイチョウ、クロサイチョウ、シロクロサイチョウなどなど、実際に見ることもできました。
しかし面白いですね。なんちゅう嘴の形をしているんでしょう。

ちなみに、上記の種のうち、キタカササギサイチョウとシロクロサイチョウについては、お食事中の様子も観察することができました。あんな大きな嘴を持っていながら…
いや、この話はそのうちまた回想で。お楽しみに。

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ということで、今日はサイが主役、じゃなくてチョウが主役でした。
これで更新、連続9日目。三日坊主3人分は働きました。
自覚症状はありまsんが、頭は疲れているそうです。
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2019 GWの回想 -3-

2019年09月25日 22時52分03秒 | 2019 GWの回想
今日の里山人は疲れ気味です。
良い気候の中外に出られないのは精神的に堪えるからです。
ということで、またまた回想。一旦、心だけGWのボルネオに戻ります。
さて今日の回想は、本当に偶然出会えた…

アカエリトリバネアゲハ Trogonoptera brookiana です。
いや、もう、「えっ…野生の実物!!この目で見る日が来るとは…」てな感じで、はじめはただただ息を殺して観察。
このときのアカエリトリバネアゲハは、散策路の横にあった溝のちょっと湿ったところに飛んで行ってはストローを伸ばし、しばらくするとどこかへ飛んでまた戻ってくる。というような行動をしていました。
ストローを伸ばすと、他のチョウ同様、近づいても逃げることはほとんどなく、近くでじっくり観察することができました。

さてこのチョウ、和名はトリバネアゲハで、英名もBirdwing。
どこかで、「鳥のような翼」で「トリバネ」と聞いたことがありますが、翅の模様を見てみると、緑色の美しい模様1つ1つが鳥の羽根、つまりfeatherのようにも見えてきました。
wingなのかfeatherなのか、それとも両方なのか。調べれば答えはすぐ出るのかもしれませんけど、これについてはもう、勝手に想像を巡らせて楽しみたいと思います。
どちらにしろ、この美しさと存在感は圧巻でした。

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ふう。これでなんとか8日連続。
ウィークデーはしばらく回想が続きますが、お付き合いください。
そうそう、届いたばっかりの某熱帯雨林タブレットをいじっていたら、危うく更新し損ねるところでした(笑)
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2019夏 南の島うろうろ -4-

2019年09月24日 22時21分57秒 | 2019夏 南の島うろうろ
始まりましたウィークデー。これが意味することろは…明るい時間に観察に出ることが難しいということです。つまり、写真がきつい…
ということで一旦、南の島うろうろ、夏の回想に戻ります。
今日の主役は鳥ではなく…カエルです。
カエル、良いですよね。
ちなみに私の恩師も カエルです。、一般的に、カエルに似ていると言われている人間です。
「一般的に」とつけると、主観でなくなるので、良いですね。便利な言葉です。さてそれでは本題に…

オットンガエル Babina subaspera です。
「オットン」は、現地の言葉で「でかい」を意味する言葉だそうな。たしかにでかかった。
そうそう、みなさまはご存知かもしれませんが、カエルの指って、基本的に前足では4本、後足では5本あります。
しかし、このオットンガエル、例外的に前肢にも5本の指があるんです。驚きですね。
ただ残念なことに、このオットンガエル、前足をお腹側に向けて座っていたので、4本目以降の指がよく見えなかったんです。
「1本、2本、3本....2本足りないぃ...」
このままでは、夜な夜な指を数え続ける妖怪になってしまいそうです…
「持ってみればいいじゃん!」
そんな声も聞こえてきそうですが、実はオットンガエル、天然記念物なんです。
つまり、触れた瞬間 put in jail! お縄になってしまいます。
指でつつくのすらアウトですのでご注意ください。

もう一度行って、見えるまで観察し続けるしかないですね…

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これで更新は連続7日目。
もう3日坊主2人分は働きました。明日もお楽しみに…
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お食事中のアオアシシギ

2019年09月23日 22時59分04秒 | Field Note<観察>
回想は今日もお休み。
今日は昨日に引き続き、ある有名な干潟の後背地でみたシギチのお話を…

↑採餌中の アオアシシギ Tringa nebulariaです。
白っぽい姿が美しい、シギの仲間の鳥です。
このときは、主に写真のような感じで嘴を泥の中につっこみながら食べ物を探していたわけですが、その合間には、産卵中だったギンヤンマを捕える場面も観察できました。
いろいろ食べるんですね。

ちなみに、この時期に有明海沿岸に立ち寄るシギチの多くは、渡りの途中の鳥たちです。
そのためこの時期は、昨日いたシギチが数日でいなくなったり、新しいシギチが入ってきたりと、干潟やその周辺は賑やかです。
そうそう、立ち寄る理由は、一般的に休息や補給(お食事)のためだと言われています。たしかに、寝たり食べたりを盛んに繰り返していますよね。
まあこれについては…いややめときましょう面倒臭いことになるので…笑


更新頻度が異常ですね。
更新しすぎてMP切れです。明日は寝込みますおやすみなさい(仕事)。
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シギチいました

2019年09月22日 21時23分21秒 | Field Note<観察>
一旦回想から離れて、最近の観察を…

まばらにしか見れないのであきらめかけていたシギチ。
やっとまともに観察できました。

↑ある有名な干潟の後背地で、休息中のツルシギ Tringa erythropus です。
脚は赤色で、嘴はツートンカラー。上嘴が黒で下嘴が赤色です。また、通常時、嘴の先端が少しだけ下に曲がって見えるのも特徴です。
このときは、採餌したり、休息したりを繰り返していました。

潮の干満差が約6mともいわれる有明海、潮に合わせて観察しないとなかなか上手に観察できないところですが…
干潟の後背地では、満潮か否かに関わらず、小数のシギチがずっと活動している場合もあります。
今日の潮だと観察が難しいな…
そんなときは、後背地を探してみるのも手かもしれません。
そこで生活している人たちの邪魔にならないよう気をつけつつ、うろうろしてみるのもいいかも…

しかしシギチ、見ていて飽きませんね。最高。
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2019夏 南の島うろうろ -3-

2019年09月21日 17時24分27秒 | 2019夏 南の島うろうろ
夏の回想を続けましょう。
今日はそこかしこにいた赤い鳥。

リュウキュウアカショウビン Halcyon coromanda bangsi です。
この写真じゃ尾羽くらいにしかリュウキュウらしさ出てませんね...
とはいえこの姿の美しいこと。声もユニークで「キョロロロロロ...」て感じのこれまた美しい声で鳴くんです。言葉で表現してもわからないですよね...
やっぱり、現地で聞く生の声、これには行かなきゃわからない良さがあります。行けるなら、行って欲しい。難しければ、ネットで声を検索してみてくださいね。

さて、このリュウキュウアカショウビン、昼間は普通に現れたし、夜は電線で寝ていたこともありました。ありがたみが...笑
尚、この写真を撮ったのは、とある河川の河口付近のマングローブ。とはいえ、アカショウビンと同じく森の中にも複数いました。

わけあって車から更新なのでこの辺で。後日加筆するかも。


はい、ということで、更新が4日連続に。これで三日坊主は免れました。ふぅ。
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