里山人雑記

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カラフルな地面

2020年04月16日 20時36分37秒 | 坪井川遊水地
さて、いつもの坪井川遊水地。
自転車通勤の帰り道、ちょっとだけ自転車を止めて、写真を撮って帰ってきました。
道端の地面は、この時期とてもカラフルですね。

ホトケノザ Lamium amplexicaule L.
先日アップしたオドリコソウとは違い、てっぺん付近に花が集まっていますね。
花の大きさも、オドリコソウと比べるとけっこう小さ目。
しかし、オドリコソウと同じくシソ科に属するホトケノザ。その花の形は唇形花冠(しんけいかかん)となっています。

↑こんな感じ。面白い形ですね。
花弁についたぽわぽわっとした産毛みたいな構造もかわいいですね。
この構造、トライコームなんても呼ばれたりするようで、先日アップしたオドリコソウの花弁にもついていましたよね。
ぜひチェックしてみてください。けっこういろいろな植物にこのトライコームがあるんです。

尚、春の七草のホトケノザとこのホトケノザは別物です。
春の七草の方は、黄色い花をつけるキク科のコオニタビラコ。うっかり、「春の七草のホトケノザ」と説明してしまいそうになりますが、ここは注意が必要ですね。

ここから先は雑談。
自信がないので、鵜呑みにせず、気になった方はご自分で調べてみてください。すんまっせん…
では…
学名がいつもとちょっと違うのにお気づきですか?
いつもは「属名(イタリック体) + 種小名(イタリック体) 」ですが、今回は最後に「L.」というのを付けています。
私の記憶が正しければ、植物の学名は、次のように表記することも多いと教わったもので…それに倣って書きました。
「属名(イタリック体) + 種小名(イタリック体) + 命名者(イタリック体にはしない)」という書き方。
分野によってルールは異なると思いますが、この場合これで良いんでしたっけ…??

ちなみに、「L.」は、"分類学の父"としても知られるあのカール・フォン・リンネさん、Linnaeus(名前の表記は言語によって異なる)の略です。
あまりに有名かつしょっちゅう出てくるので、略式表記されちゃうわけです。これを命名者略記とも呼びますよね…?たしか。
それにしてもリンネさん、どんだけ生き物見て集めたんでしょう。やばいなー。

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