里山人雑記

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存在感

2024年03月29日 22時13分25秒 | Field Note<観察>
帰宅途中に立ち寄った水辺。
傾いた太陽から放たれる日差しが水面に反射し、強烈な光となっていた。
目的は他にあったが、その光に溶けていくオオバンたちが印象的で、それらをじっと眺めていた。こういう鳥の見方は久しくしていなかったように思う。
ふと目を近くに向けると、そこには大きな鳥がいた。アオサギだった。

アオサギ Ardea cinerea
アオサギはこちらに気づいていない様子だった。ある瞬間、そのアオサギは音もなく大きく口を開いた。
ペリットー魚の骨など未消化のものの塊-を吐き出すような動作ではなかったし、声を上げたわけでもなかった。威嚇する対象も周囲に見られなかったため、もしかしたらあくびだったのかもしれない。
唐突だったため慌ててシャッターを切ったが、一番大きく開いたところには若干間に合わなかった。こういうとこだよね…

野外で1人で鳥を観察したのは極めて久しぶりだったこともあり、この瞬間から光ではなくアオサギの存在感に引き込まれた。
写真は撮り損ねたものの、私はあくまで観察者だと思いなおす。いい瞬間が見られてよかった。
遠くには顔が真っ白くなったとてもかっこいいカワウがいた。次はスコープ担いで、あのカワウも観察したいな。

OM SYSTEM OM-1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

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生き物の写真の撮影には肩ひじ張ってしまう状態が続いていました。
頭の中にチェックリストがあって、ファインダーをのぞきながら1つずつチェックをつけていき、最後にシャッターを押す感じ。
そして似たような写真、おもしろい!すごい!撮りたい!観たい!伝えたい!という思いの乗らない写真を積み上げていました。
最近、スナップを始めたことで、少し昔に戻った気がします。
今日からは、写真のできは置いといて、何かしら思いの乗った写真をアップできるようにしたいなと思いました。おしまい。
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