里山人雑記

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12.03.27.Tue. 坪井川源流探訪-中編-

2012年03月31日 02時36分21秒 | Field Note<観察>
更新遅くなってすみません…
では前回のつづき↓↓
坂を登ると…

↑こんな景色が開けました。生き物にあふれていまいた。
で、坪井川はどこいった??と…完全に見失いました(笑)

↑ということで、ロードから降りて、しばらくこの辺りで生き物を観察することに♪

シロバナタンポポ Taraxacum albidum と思われる植物です。たくさん咲いていて、すごく目立っていました。白いタンポポには、シロバナタンポポをはじめとし、数種類があります。一応シロバナタンンポポって書きましたが、ここの識別も迂闊にできないものなんでしょうね…
まぁ何にせよ、きれいだった♪

オオイヌノフグリ Veronica persica で吸蜜中のアシブトハナアブ Helophilus virgatus です。
後ろ足が太いところや、背中の縦線が特徴です。この写真じゃ、後ろ足の様子がわかりづらかったですね…

キュウリグサ Trigonotis peduncularis です。オオイヌノフグリに混じって咲いていました。
このパターン多いですね。立田山でも坪井川緑地でも、オオイヌノフグリに混ざって咲いていることが多いように感じます

ナナホシテントウ Coccinella septempunctata です。暖かくなってきてから、たくさん見かけるようになりました。植物の合間を動き回っていました。
ナナホシテントウはアブラムシを食べるのですが、アブラムシ、ちらっと見た限りではいなかったような気がします。

ヒメウズ Semiaquilegia adoxoides です。意外と日向にも咲くんですね。

スミレの仲間です。今の時期、いろんなところでスミレの仲間を観察することができます。
識別までできるといいんですけどねー…

イタドリハムシ Gallerucida bifasciata Motschulsky です。名前の通り、イタドリを主に食べるそうです。
しかし、今こいつがとまっているのはスイバ。スイバも食べるみたいです。

オニタビラコ Youngia japonica です。すらっと伸びた茎の先端付近に、花がいくつかまとまって咲きます。写真の通りですけど…

カヤツリグサの仲間がありました。これ、いくつか図鑑を見たりしても識別できませんでした。
スズメノヤリ Luzula capitata と判明しました!!
ブログを見てくださった方が教えてくださいました。ありがとうございました!!

ベニシジミ Lycaena phlaeas です。縄張り意識が強めのようで、他の個体が近づくと、しつこく追い回していました。
モンシロチョウやモンキチョウなどの他のチョウが近づいても追い回していました。

↑さ、そろそろ源流探し再開しようか…
とりあえず、この写真の奥の方向を目指します。ちょっとした窪地に行けば、水の流れくらいは見つかるだろうってことで…

↑見晴らしも良くわき道もなく…走りやすいー♪
このまましばらく走ると、急な坂が現れました。
坂を下ると…

↑はい発見!!川を見つける前に源水点見つけちゃいました。ほんとまぐれでした。ラッキー♪
それにしても立派な表示があるんですねー。なんか感心しました。
どうやら、熊本水遺産に登録されてるみたいです。
しかし、横の流れはもういきなりコンクリ護岸。まぁ、水路としての役目を担ってるんでしょうね。

↑これが源水点のようです。水の中を期待してみると…
錦鯉とタカハヤが見えました。他に、フナの仲間もいたような…
ちょっと期待した種類はいませんでしたが、タカハヤいるってわかってよかったです。
タカハヤは、水質がいいところに生息する魚ですから。錦鯉については、ノーコメントです。
見方次第で、肯定も否定もできますから…

↑せっかくだからもう一枚。チャリで来たんだよって証明写真(笑)
しばらく周辺を探索した後、それじゃあ帰ろうかってことで移動を開始します。

スズシロソウ Arabis flagellosa を見つけました。立田山のものと比べると、なんとなく雰囲気が違うような気がしたのですが、調べてみるとやっぱりスズシロソウでした。

ホソヒラタアブ Episyrphus balteatus です。ハナアブの仲間など、花の蜜を主食とするようなアブたちがたくさん飛んでいました。
春ですね~(笑)♪♪

ヒロハノアマナ Amana latifolia (!?)のような植物を見つけました。
花は開いていませんでした。残念…

↑さ、帰りましょ。
このあと、いろんなところで寄り道して、生き物を観察しながら帰ります。
つづきは後編へ。

なんかぐだぐだになってすみません。
写真多すぎて3部構成にせざるを得なかったんです…
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12.03.27.Tue. 坪井川源流探訪-前編-

2012年03月28日 22時22分32秒 | Field Note<観察>
昨日(3/27)は予定がなくなって、一日丸々空いちゃいました…
"坪井川の源流ってどこなんかなぁ"と前から思ってたので、ロードに乗って探しに行きました。
まぁ、地図で確認すればいいじゃないかって話なんですけど、自分で行ってみたかったんです。
というわけで、地図も確認せず行って来ました♪
写真が多いので、3部構成でいきます!!ではまず前編です。

↑まずは中流域です。まだまだ見慣れた景色ですね。この辺は、八景水谷をちょっと過ぎたあたりです。
ここから、"坪井川水源探訪"開始です♪さくさく書いていきますね。

↑ちょっと進みました。川岸に植物は増えてきましたが、川の様子はまだあまり変わってません。
このあたりでは、スミレの仲間がけっこう咲いていました。
そして道は砂利道になりました。タイヤが細いので、パンクしそうで恐かったです…

↑川の様子はまだあまり変わりません。そして道路はまだ砂利道です。

バン Gallinula chloropusがいました。この辺りには、妙にバンが多かったです。

↑しばらく進むと魚道(?)がありました。繁殖期になると、オイカワなどの魚は川を上ることもあるため、こういうものがあるとちょっとありがたいです。
治水のこと等を考えると、堰を安易に否定するのはNGですもんね…
保全の話をするとき、生物のことだけ考えていては先に進み辛いです。地元の方々のことをまず考えたうえで、保全策を考えていく必要があります。

キタテハ Polygonia c-aureumがいました。
このチョウは越冬するため、早い時期から成虫が複数見られます。
以前立田山の記事で紹介した、テングチョウやムラサキシジミと同じような感じです。

↑範囲は狭いですが、オギが繁茂しているところがありました。ホオジロ類の鳥などが何個体かいました。
こういう環境は、鳥にとって、えさ場や休息場所の役目を担う有用な環境です。

↑どうやら、すでに坪井川上流だそうです。まだ10km走ってないんですけど…

↑支流がありました。こっちにも少し興味がありますが、とりあえずは…

↑こっちに進みます。源流を探すためには、本流をさかのぼっていかないと仕方ないですもんね。

↑景色がだんだんいい感じになってきました。一本道の向かって左に水田、右に坪井川です。

↑川の様子はこんな感じです。ここで一旦、コンクリート護岸がなくなりました。
コンクリート護岸がない場合、岸付近に、ある程度の面積をもつ浅瀬ができます。こういったところは、オイカワなどの産卵場所になります。また、魚以外の生物にとっても、川と陸の間を移動するための重要な環境となります。
植物が水面にかかる場所、植物の根が水中に張り出す場所も増えて、魚たちの隠れ家もより多くなります。
コンクリート護岸だと、カエルなどの生き物が川に落ちた場合、這い上がることができずに流され、死んでしまうことが多くなるようです。
川岸が流水によって大きく削られることはなくなるため、人にとってはありがたいですが、生き物たちにとってはあまりありがたいものではないんです…
これも安易に否定できないし、もちろん安易に肯定もできないです…

↑水田の横に、タネツケバナ Cardamine scutataが咲いていました。
アブラナ(菜の花)の仲間で、花の形や葉っぱの形がそっくりです。花の大きさは小さめです。

↑少し進むと再びコンクリートの護岸が現れました。川はけっこう濁っていました。川底には砂などがたまっていました。
魚が隠れる場所も少しだけあるようでした。岸付近はだめですけど…

↑このあと、少し川から道が逸れます。長い坂はあんまり上りたくないなぁ(笑)

↑再び坪井川のそばに戻ります。この辺りは、水も澄んでいて底がはっきり見えました。コンクリ護岸ではありますが、植物が少し進出し、ちょっとはましな環境になってます。

↑このあと道が大きく逸れ、川を見失ってしまいました…
ただ、この道、一本道で見晴らしも良く、走りやすいことこの上ない(笑)

↑坪井川を探しつつ飛ばします。向かい風がけっこうありましたが、30km/h代は維持して走れます♪楽しかったー。
まぁ、帰りは向かい風が消えてもっと飛ばすんですけどね…その話は後半に…

↑坪井川発見!!川底は砂や石から成っていますが、この川幅にコンクリ護岸…まぁ、周囲の環境を考えると仕方ないんですかねー…
この後、道がさらに大きく坪井川から逸れ、完全に川を見失ってしまいました。
あとは、走りながら"水が流れるならこっちだろ"と思った方向に向かいます。

↑またしばらく走ると、ため池を見つけました。中型のフナが水面付近に上がってきていました。濁っていて水中はあまり見えませんでした…

↑その後、もう少し移動して坂を上ると・・・・

前編はここまで。中編に続きます(笑)
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春の生き物たち-12.03.21.Wed. 立田山-

2012年03月25日 11時49分31秒 | Field Note<観察>
3月21日、昼からふらっと立田山に行ってきました~。
天気がいいのに、屋外に出ないのは耐えられない(笑)
さすがに、ちょっと写真が多いかなとは思いましたけど、まぁ見て下さい♪

ハコベ Stellaria sp.です。"ハコベ"という呼び方は、主にコハコベかミドリハコベのことを指して言うようですが、これがどちらなのかはわかりませんでした。
そのため、学名をsp.表記にしちゃいました…
一面がハコベとオオイヌノフグリで覆われていました。もちろんこの一帯には、小さな花を付けた植物が他にもたくさんありますよ♪
たとえば…

ヒメウズ Semiaquilegia adoxoidesです。下向きに垂れ下がったような形で花を咲かせるのが特徴です。
小さな花なので、注意して探してみてください。
葉っぱの形も特徴的です。

キュウリグサ Trigonotis peduncularisも咲いてました。この花は数mm程度の大きさで、ほんっとに小さいんです。ハコベやオオイヌノフグリが咲き誇っている中では、比較的控えめな感じで、よく見ないと気付かないこともあります。
葉をもむとキュウリのような匂いがするためこの名前がついたと聞きますが、そんな匂いがする植物ってキュウリグサに限らないような気もするなぁ…

ムラサキシジミ Narathura japonicaです。成虫で越冬するため、この時期から成虫が飛んでいます。ハコベなどで吸蜜していました。
ムラサキシジミって、このように翅の内側はきれいな色をしています。では外側は…

↑こんな感じです。このように、ムラサキシジミが翅を閉じると、落ち葉の色によく似た保護色になるんです。

ニホントカゲ Plestiodon japonicusも冬眠から覚めたようです。こういう穴に隠れたり、日向を歩きまわったりしていました。
このニホントカゲはしっぽが青かったため、幼体です。成体になると、しっぽの青色は消え、体の黄色っぽい縞模様もなくなるんです。

ジロボウエンゴサク Corydalis decumbensが咲いていました。ムラサキケマンなどの仲間です。この花、形がおもしろいんですよねー。
他に、ヤマエンゴサクやフウロケマンなど、この仲間にはいくつか色の違うものがあるので、それも見つけ次第アップしますねー。

↑そういえば、スイバ Rumex acetosaもありました。あんまり背丈は高くなかったですけど、これからまた伸びるんでしょう。

オニタビラコ Youngia japonicaです。一株だけ咲いていて、けっこう目立っていました。周りに他のオニタビラコは見られなかったんですよねー。
風を利用して種を散布するので、どこからかこれだけ飛んできたんでしょうね。

ナズナ Capsella bursa-pastorisも咲いていました。葉っぱがハート型なんですよー。ペンペン草って呼ばれたりもしますね。

↑ここからは、いつも観察している斜面で撮ったものです。
写っているのは、スズシロソウ Arabis flagellosaスミレの仲間です。
花を後ろ側から撮ったことは今までなかったんですが、光の加減で思いの外綺麗に見えました♪

タネツケバナ Cardamine flexuosaがありました。スズシロソウに紛れて、ごく少数ですが咲いていました。ここの近くの水辺には、けっこう咲いていましたけどねー。

スミレの仲間です。識別できればいいんですけど、スミレに関しては自分で迂闊に同定しないようにしています。
識別の難しさは、いろんなところでしょっちゅう聞いていますし(笑)

スズシロソウ Arabis flagellosaで吸蜜する、ビロウドツリアブ Bombylius majorです。
長い口吻など、この独特な形が特徴的です。主に飛びながら吸蜜します。

↑"次はあっちの花"って感じの画になりました。実際、この後、奥に見えるスズシロソウに飛んで行って吸蜜していました。

スズシロソウで吸蜜するテングチョウ Libythea celtisです。
頭の先っぽが長い鼻のように見えるため、テングにたとえて名前がつけられたようです。このチョウも、ムラサキシジミと同じく成虫で越冬するため、この時期から成虫を観察できます。にしても、春の生き物が一気に出てきましたねー。

↑こっちは、同じくスズシロソウで吸蜜するアブの仲間です。スズシロソウ、大人気です。

セントウソウ Chamaele decumbensです。スジシロソウに紛れて咲いていました。これはスズシロソウと比べてちょっと小さめです。明るい緑と白のコントラスト、なんかいい感じです♪

セントウソウでも、他のアブの仲間が吸蜜していました。
この一帯で、いくつかのアブの仲間とトラマルハナバチなども観察できました。

オドリコソウ Lamium album var. barbatumも花をつけました。これからどんどん増えてくると思います。これからの時期、植物の観察が楽しみです♪♪

以上、やたらと長い記事になってしまいましたが、最後まで読んで下さった方ありがとうございました。
これからの時期、植物の観察がほんとに楽しいです♪
身近なところにも、いろんな春の植物、生き物たちがどんどん増えてきます。
足元にも、目を向けてみてくださいね♪
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12.03.18.Sun.-坪井川緑地探鳥会-

2012年03月20日 20時05分58秒 | 観察会報告
3月18日に坪井川緑地で行われた探鳥会の報告です。今回の探鳥会は自分が担当でした。
開始時間になっても雨が止まなかったため中止にしようかとも思ったのですが、雨が小降りだったことや、数名の方が集合場所に来て下さったことから、実施することになりました。もちろん、参加者全員の合意のもと(笑)

↑雨が降っているため、傘をさしての探鳥会になりました。
探鳥会では毎回、"見たい鳥"として、観察目標の種類を担当者が決めることになっています。今回の"見たい鳥"はキジ!!

キジ Phasianus versicolorです。実は、開始前、すでに集合場所横にいるのを確認できました…参加者のみなさんもしっかり観察できたので良かったです。
採餌したり、縄張りを主張したりしていました。探鳥会全体を通して、オス個体とメス個体を合わせて5個体確認することができました。

ハシビロガモ Anas clypeataです。名前の通り、くちばしが広いのが特徴です。このくちばしで、岸辺の泥をさらったりして採餌します。
羽の色がきれいですよねー。そういえば、ハシビロガモって、他のカモ類よりも少し遅れて冬羽が生え揃うようなイメージがあります。

ムラサキケマン Corydalis incisaが出てきてました。まだ花は完全に開いていないよう(先っぽが閉じています)でした。

アリスイ Jynx torquilla japonicaです。鳥合わせ(観察した鳥の種類を、最後にみんなでリストアップする作業)をした直後に観察できました。雨だったためか、周りをそれほど気にせずに採餌していました。アリスイって、保護色がすごいんです!!この写真からもわかるかと思いますけど…
ヨシ原に入ったときには保護色がものすごく効果を発揮していて、スコープの視野内に入っていても、気を抜くと見失ってしまうほどでした。
このとき、ヒクイナも同時に確認できました♪

今回の探鳥会では、30種類の鳥を観察することができました。ほんと、ラッキーでした。
雨の中来て下さったみなさん、ありがとうございました!!

あと余談です↓↓
観察会中、ふと川を見ると活性の高そうなでかいナマズが!!
その話はまた次回…(笑)
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バードウォッチングin野草園-南阿蘇VC-

2012年03月19日 00時19分24秒 | 観察会報告
3/17、南阿蘇ビジターセンターでの観察会"バードウォッチングin野草園"に参加するつもりで、南阿蘇ビジターセンターまで行ってきました。
しかし、所用などのため、到着した時にはすでに終了していました。そのため正確には、その観察会後、野草園を回った時の報告です。

↑天気はあいにくの雨…激しく降ったり小降りになったりでした。

↑防水とはいえど、ここまで濡れるとさすがにマズいですかね…

ミチノクフクジュソウ Adonis multifloraが、少しずつ咲いてきています。これが一面に咲くころに、また行きたいです♪
もともとは、"フクジュソウ"1種とされていたのですが、近年細かく分類し直され、主に、キタミフクジュソウ、シコクフクジュソウ、ミチノクフクジュソウ
の3種類に分けられたそうです。

オウレン Coptis japonicaです。昨シーズンは、この時期に行きそびれてしまい、この花を見れていませんでした。よかった~。

↑薪ストーブ、あったかいですねー♪雨が降っていて少し寒かったので、ビジターセンターに戻ってからは、しばらくの間この前に座ってました(笑)

↑南阿蘇ビジターセンターでは、"ミニクラフト"ができるんです。ドングリや木の枝など、自然の中にあった様々なものを使って、いろいろ作れるんですねー♪
自分はさすがに挑戦しませんでしたけど、ほんっとにクォリティの高い作品がたくさん並んでいて、見ているだけでも面白かったです。

↑そして帰り道、ニホンザル Macaca fuscataの群れを見ました。見てる分には面白かったです。なんかやっぱり、表情がですね~…

この観察会、毎月第3土曜日の9時から、南阿蘇ビジターセンターの野草園で開催されているので、興味のある方はぜひ参加してみてくださいね!!
それから、南阿蘇ビジターセンターのスタッフさんが書かれているブログ、オススメです。なんか好きだなぁ♪
"らくだ山通信"っていうブログです。興味のある人はぜひ、ココをクリックしてください。リンクしてますよ~。
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久々の立田山♪

2012年03月16日 21時47分00秒 | Field Note<観察>
先日(3/12)、久々に立田山に行って来ました。
天気よくなってよかった~。と思ったら今日はまた雨でしたね…
それでは、立田山での観察記録↓↓

種類がわからないです…図鑑で調べてもなっかなか見当がつきません。昨年から悩んでます。
花の形はタネツケバナの類のような感じなのですが、葉っぱの形が違うんですよねー…
コンロンソウとかでもないですし。もし分かる方がいらっしゃれば教えてください!!

南阿蘇ビジターセンターのスタッフさんや、先日の南阿蘇ビジターセンターでの観察会に参加されていた方にお聞きしたところ、"スズシロソウ Arabis flagellosa "であることがわかりました!!ご教示くださったみなさん、ありがとうございました!!

1つ前の写真と同じ植物です。葉っぱの形がやっぱり違うんですよねー…→上と同じくスズシロソウ Arabis flagellosaだと判明しました!!

ノジスミレの仲間です。詳しい種類はわかりません…スミレの仲間って地域間での変異が大きいものもあるため、迂闊に識別できません…
あ、ノジスミレの仲間かどうかは、茎の根元を見ればわかります。2本にわかれてるんですよー。って、こんな書き方じゃわからないですよね…
その特徴は実物を見た方がわかると思うので、覚えていたらそのうち写真撮ってアップします。

オオイヌノフグリ Veronica persicaが池のそば一面に咲いていました。
視点を低くして観察するのはオススメです!!生き物のいろんな表情(もちろん比喩ですよ)が見えてくるんです。
視点を変えるだけで、観察が更におもしろくなります♪

カエルの卵塊です。卵塊については、以前すごく簡潔にですが説明しました。
時期やこれまでの観察をもとに考えると、この卵塊はニホンアカガエルのもののようです。

オタマジャクシもたくさんいました。ここのオタマジャクシには、どうも2種類いるような気がしました。
ニホンアカガエルと…もう1種はわかりません。
ツチガエルかヌマガエルかトノサマガエルだと思いますけど、さすがに識別できませんでした…

ユスリカの仲間 Chironomus sp.もちょこちょこいました。
ユスリカの仲間の成虫は、人を刺したりません!!
花の蜜を吸う種があるってのは聞いたことがありますが、多くは口が退化しており、ものを食べたりできないんです。
そのため成虫になってからは、時間的にとても短い命なんです…
あ、幼虫の時はデトリタス(落ち葉や生物の遺骸などを起源とする有機物)を食べているので、成虫になるまでの間は食いつなげます。
デトリタスを餌にするわけですから、見方によっちゃ水質を浄化しているとも言えますねー。

アメンボの仲間です。アメンボって、実はいろんな種類がいるんですよね。
翅が見えないので、これは幼虫…と考えていいですよね??
翅が見えなくても成虫ってことありますから心配です…

↑こんな流れを見るとわくわくします(笑)
こういったところは周辺が湿地帯のようになっているため、また違った生き物が観察できるんです。
これからの時期が楽しみです♪

↑ふと横を見ると…(笑) 影、おもしろいですね。

シジュウカラ Parus minorが、虫を食べていました。何かの幼虫のようです。

↑今度は、クモを食べています。

↑そして木の実まで…ほんっとにいろいろ食べるんですね。

アオサギ Ardea cinereaの幼鳥が、日向ぼっこしていました。
しばらくの間こちらには気づいていない様子でしたが、ちょっとしてからこっちをちらっと見て、めんどくさそうに飛んで行きました。
あ、擬人化しちゃいましたね…
擬人化がすぎると誤解を生むので、生き物について話すときはけっこう苦労します。
擬人化すると、子どもたちや、今まであまり興味を持てなかった人たちが興味を持ってくれることもありますし、その効果は大なんです。
しかし、生き物は、本能行動などを中心として生きているわけで、擬人化した表現は適切でないんです。だからといって、無機的(?)な視点でばっかり生き物を見るのは、なんだか冷めてる(??)ような気もします…
時と場合によって使い分けようと思います。生き物の観察は、やっぱり楽しくないと♪♪

以上、長くなりましたが、読んで下さった方ありがとうございました。
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すっきり晴れてー!!

2012年03月09日 22時05分48秒 | Field Note<観察>
ここ最近、天気がぱっとしなかったので、遊水地にも行ってませんでした。
そしてまた、精神的になーんか疲れてます(笑)はぁ…
昨日(3/9)は午後から太陽が見えたので、近所の水辺を回ってきました…
まずは八景水谷公園♪

カルガモ Anas poecilorhynchaです。くちばしの黄色い模様が特徴です。ここで簡単に見分けられますよ~。
そう言えばこの場所、水辺周辺の形状が変わったようで、カモ類がちょっと入るようになりました。
以前は奥の方にも木が覆いかぶさっていて魚の隠れ場所などがもっと多かったのですが、今はそれらが取り払われています。また、川底は砂利だったのですが、今は多くの場所で泥が積もっています。底に生えていた水草も減り、以前よりは魚が減ったように感じました。イトモロコとかは全然見ませんでした。数年前はこの時期、岸周辺の水辺にもたくさんの個体が見られたんですけどねー…
そう言えば、ムギツクも全然見かけませんでした。なんか寂しいです…

↑こんなの前あったあかな(笑)この置物が、意外とデコイ的な役割を果たしているのかもしれないですね…
あ、デコイってのはカモなど特定の生き物の形を真似て作られた模型のようなものです。たとえば、カモ類による利用がない水辺などで、カモを誘致するために使われたりします。複数のデコイを浮かべることで、カモ類がそこを休息場所として利用しやすくなるようです。他の有名な例としては、アホウドリの誘致やツルの誘致など、様々な面で使われています。昔は(今も??)カモ猟などにも用いられたようですね。

キジバト Streptopelia orientalisです。識別ポイントは、首の模様や羽の模様です。首に青と黒の縞模様のような部分がありますよね。これ、カワラバト、いわゆるドバトにはないんです。また、羽の縁が茶色くなっていますよね。これも大きな特徴です。慣れれば識別ポイントを気にしなくてもすぐ識別できますが、ちょっと迷ったりしたときは、このポイントにも注意してみてくださいね。というかこの写真、首の模様小っちゃくしか見えませんね。すみません…そのうちちゃんと写真撮ってきます…
あ、ちなみにカワラバトってのはドバトのことで、2001年ごろ(?)に正式名が変更されたんですよ~。それから、キジバトは昔から"ヤマバト"とも呼ばれますねー。

コサギ Egretta garzettaです。冠羽がずいぶん目につくようになりました。繁殖期に入るにしたがって、冠羽は長くなるみたいです。冠羽ってのはコサギなどの場合、、頭の後ろにひょろっと付いた長めの羽のことです。もちろん、種類によっては冠羽が短いものなどいろいろなパターンがあります。要は、頭についてるちょっとだけ特殊な形の羽の総称ですね。

ヒドリガモ Anas penelope多かったです。最近はカモ類の数も減ってきているように感じていたのですが、ここにはまとまった数がいました。陸に上がって採餌(餌をとること)したりしていましたよ。冬鳥のカモ類は、そろそろ渡っていきますもんねー。

↑シダの仲間が伸びてきていました。ぱっと見他の植物のように見えたのですが、よく見るとシダの仲間でした。緑が増えてきましたねー。

さぁ、こっからは坪井川遊水地です。

ツクシ(正式名:スギナ Equisetum arvense)生えてきました。ツクシについては、過去の記事"11.03.29.Tue.-江津湖-"の5枚目の写真に関連付けて説明したので、見てみてくださいね。ツクシ、ご存知の方は多いと思いますが、スギナと同一の植物なんですよー。というか、ツクシの正式名はスギナです。

↑今、ちょうど生え始めの時期でした。まだ土から出てきたばっかりのツクシです。

↑そして、こっちもやっと生え始めたスギナです。これについての説明も、過去の記事"11.03.29.Tue.-江津湖-"の5枚目の写真のところを読んでみてくださいねー♪

スズメ Passer montanusたちです。実はスズメって、近くに民家などがないと全然観察できないんですよ。人間の生活圏から離れたところにはいないみたいです。山の方に行くと、全然見なくなりますもん。人間の生活圏での生活に、特化しているんですよね。やっぱ生き物の進化って、すごいですよね。
この後、いつもの池に行って植物を見ていました。すると…

ミサゴ Pandion haliaetusが坪井川で狩りしてる!!びっくりしました。ふと振り返ると川に急降下してたんです。いや~、自分で言うのもなんですけど、証拠写真撮れたのはファインプレーだったと思います(笑)いや、調子こいてすみません…
ま、そもそも写真による記録って、参考記録が関の山なんですけどね…再現性がない以上、仕方ないです。
これとは別の話ですけど、写真による識別から種を断定することは、本来やっぱりすべきでないんですよね。写真による識別からは"~だろう"ということは出来ても"絶対~である"なんて言えないんです…
今シーズン坪井川遊水地で観察できたワシタカ類は、ハイタカ、ミサゴくらいですかねー…
ハヤブサ、チョウゲンボウは見た記憶がないです。毎シーズン必ずいたんですけどねー。観察に行った回数も少なかったから、まぁ仕方ないか…

↑奥の水門、ここが開いてるのって珍しいですよね。なんか、掃除・点検されてたみたいです。そしてこの手前…

↑なんかずいぶんきれいに泥が露出していますねー,って思ったら、これ露出しているんじゃなくて上に盛ってあるんです!!

↑えっ!?何でヨシ原刈った後を新たな土で塗り固めてるの…??って一瞬思いましたけど、ちょっと移動したらわけが判明…

↑あらー…防草シート敷いちゃうんですね…ここに敷かれるのはさすがにマズイなぁと思いながらも、ここまで来たら手遅れですかねー…
もう工事始まっちゃってますし。もっと早く気付けば何かしら行動できたのかなぁとか思いますけど、"もしも~だったら"って話はやめた方がいいですね…

これ確証ないですけど、最近聞く、そして感じるのが、近くまで人が入れるようになった水辺では外来種の進出が進むみたいなんですよ。こんな根拠の薄いこと言ったらまずいとは思いますけど、ほんと調査してて思うんです。坪井川遊水地においては、人が水辺のそばまで入れるところと入れない池では、外来種の個体数、種類数が違うようなんです。調査方法が完全にパターン化できてないことなど、いろいろ調査のやり方に欠けていることはたくさんあります。しかし、やっぱりそう思ってしまうんですよね。周りが草丈の高いヨシ原で厚く覆われている場合は、水際まで行くのにかなりの労力がいるんですよ。草で腕や顔は切れるし足元はぐちゃぐちゃしてるし(笑)
ヨシ原の厚さと外来種の拡散に関連性が予想できるようなが今後出てくることがあれば、そこに着目して新たな調査をしてみたいなぁと最近思っています。
うまくいく気はしないですけど…

以上、久々の観察報告でした。はぁ…
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