里山人雑記

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シギチのシーズン

2021年09月19日 22時35分08秒 | Field Note<観察>
シギやチドリの仲間のことを、まとめてシギチとも呼びます。今日はそんなシギチの話題を。
繁殖のために夏に飛来する鳥たちは「夏鳥」、越冬のために冬に日本を訪れる鳥たちは「冬鳥」などと呼ばれますが、多くのシギチはそのどちらでもありません。
多くのシギやチドリの仲間たちは、春や秋に日本を通過する鳥たちなのです。このような鳥たちを「旅鳥」とも呼びます。
他にも、年中見られる「留鳥」に加え、「漂鳥」や「迷鳥」などいろいろなくくりがあるので、興味のわいた方はぜひ調べてみてください。
さて、それではシギチの仲間から1種類ご紹介。

ソリハシシギ Xenus cinereus
嘴が上向きに反り上がっているのが特徴で、その特徴から「ソリハシ」と名付けられたとか何とか。
この写真のシーンは、水を飲んでいるシーン…ではなく、食べものを探しているシーンです。葉や木片などの下にあるものも、この特徴的な形をした嘴を巧みに使って探っているようでした。
観察していると、次から次に、小さな巻貝を殻ごと飲み込んでいるように見えました。あれは本当に巻貝だったのだろうか…
ちなみに、ソリハシシギはそれほど大きなシギではなく、たしか全長はヒヨドリと同程度だったはず。
探すなら、干潟か河口の岸辺付近…かな?

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担当地のシギチのカウントをしてきました。
タイミングか今年の傾向なのかはわかりませんが、昨年よりは少なめでした。