里山人雑記

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2024年03月18日 22時20分21秒 | ふつうの日記
前回書ききれなかった話。それは再会の話。書き残しておかなければおそらく後悔する話。
個人的な日記のようでここに書くような内容でもないが、長々振り返るのに適当な場を他に持たないので、ここに書くことにした。

おそらくM1時代以来だから、もう7~8年ぶりかな。
最終講義の場で撮影担当を申し出て、ありがたいことに任せていただいた私は、講義の直前も、その雰囲気を残しておこうと撮影を続けていた。

…ふと横を見ると、そこにいた。
「おう」そんな再会で、当時の日常がそのまま始まったような感じだった。

祝賀会を終えての二次会、久しぶりに言葉を交わす時間ができた。
現職、いや現状に鬱屈としていた私は、その鬱屈の原因と考えられ得る要素について、どう考えるか聞いた。当時はよくそうしていたから、自然な会話だった。

返って来た言葉の軽やかな雰囲気と、弾むような活気に驚いた。私はもともといろいろなハードルをどうにかしてくぐり抜けようとするタイプだったが―その時点でもそう思い込んでいた―それが徐々に、気づかないうちに言い訳がましくなっていることに気づかされた。日常のハードルを理由にやらない、やる姿勢は見せるがすぐに難しいと言う、難しいから諦める…
”ゲームだって縛りがあった方が楽しいじゃん”な返答に、なんだそんなことか。そりゃそうだと腑に落ちた。最近は鳴りを潜めていた”迷ったら行動”と息をするように言っていたかつての私がぬっと姿を現した。

今私は、いくつかやってみたいことがある。それは現職以外の場で、写真に関わる仕事をすること、ガイドに関わる場面を増やすこと、ガイドのたびに好評だったモノたちを販売すること。そして、写真の個展や、それに付随するワークショップなどもやりたい。やりたいと思いながらも言い訳をしながら目を背けていたことが、急に現実味を帯びた。それからは早かった。昔からアイデアは溢れるように湧いていたので、何かにつけてメモしていたアイデア帳の中身が頭の中で広がった。書いたら覚えてるのよね、あれ。
会話をしながら、頭の中でスケジュールや具体的な形が組みあがりつつあった。(実は翌日もう動いた)

こういう場では他愛もない話が膨らむものだが、振り返ると、”他愛もない”と呼べる話題はあまりなかった。目から鱗が落ち続け、まるで爬虫類か魚になったようだった(笑)。

”変わらないままの人がどっかにいるのって大事”、”周りと同じになる感じの変わり方っていいのかな”― 三十路をすぎながらも学生のころと変わらない幼い中身でいることに対する悩み…解消された。
“このまま歳食うんだろうな”―時間は限られていることに焦った。やばい。
“二者択一じゃなくていい”―すべてをとろうとする今の動き方も間違いじゃないと思った。
“高いビールにはおじさんが載ってる”―たしかにそうかも。修道院だからかな。

”ビール作るときはなにかおじさん描こう”―笑った
“一番高いビールはうまい説…酸っぱっ!”―説明をよく読もうと思った。

“ボスの似顔絵がうまくいかなかった”―それは私の方がうまくいった。
逆三角、四角に近い眼鏡、口をややへの字、日よけ付きの帽子。ボス完成。

別れ際、握手を交わした。
力強い握手だった。一生忘れない握手になると思った。

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余談、いやこれも大事な話。
このような相談ができる友人は実は私には1人しかいなかった。それは長い付き合いのある友人で、おそらく友人の中でも最古参。今はある製品のデザインに関わっている人物だが、感性や視点において異なる部分や共通する部分がいくつもあり、それらを含めてお互いにかみ合わせが良く、一緒にいると心地いい。あらゆる話を自然体で話すことができ、正直に意見やアイデアを交換できる友人だ。だから、このような会話がその友人以外の人と弾むのは極めて久しぶりで、懐かしかったし嬉しかった。
2人に増えた。いや、2人に戻った…かな?

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