里山人雑記

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フクロウブローチ

2019年10月19日 23時35分01秒 | 生き物トーク
今日は、私が時折身に着けているブローチのお話です。

↑このブローチのフクロウの顔、よく見てください。
左目の斜め下あたりに、目立つ線状の模様が入っていますよね。
これは偶然そこについていたものなのですが、このブログを昔から見てくださっている方には、おっ??と思い当たる方もいらっしゃるかもしれません…

↑ということで唐突ですが、私が小学生の頃から観察していた、とあるアオバズクの写真をご覧ください。
この個体、左目の下あたりの羽毛の羽軸が、白化していますよね。
これいろいろ調べてわかったのですが、羽軸が裏返っていたわけではなく、やはり白化していたようなのです。
この特徴は、他の場所の個体には確認できず、私が観察していた場所の個体、つまりこの写真の個体だけに毎年確認された特徴でした。
これらのことから、私が観察していた場所に渡ってきていた個体は、この特徴を持たない個体が現れた2014年(だったっけ?)まで、おそらく毎年同じ個体だったと考えられるのです。
そのためこの個体は、私が生き物―とりわけ鳥類に対する興味を育ててくれた、思い出深い特別なアオバズクなのです。
もうこの世にいないでしょうが…

要はこのブローチ、偶然にも、この個体と同じ場所に同じような模様があったというわけ。
ただの偶然にすぎないかもしれませんが、上記のような経緯で、一層愛着の湧いた大切なブローチとなりました。

ちなみにこのブローチ、とある方から頂いたもの…
その方は、生き物の魅力を発信する道を広げてくださった、私にとって大切なキーパーソン。
いろいろな偶然や勘違いが絡み合って、面白いやらありがたいやらの今日この頃です。
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嶋田忠氏 写真展

2019年09月28日 21時16分33秒 | 生き物トーク
実は昨日の福岡、目当ては九州産業大学美術館で開催中の嶋田忠さんの写真展でした。
なんと昨日は嶋田忠さんと栗林慧さんの対談があり、それを聞きに行ったのです。

感想だけ先に申し上げますと、とにかくすごかった。
作品は、印刷も含めて素晴らしく、思わず身体が震えてしまうほどでした。

リンク貼っておきます。
https://www.kyusan-u.ac.jp/ksumuseum/tennji/#tenji429
場所は九州産業大学美術館で、会期は10月20日まで。
一般観覧200円で駐車場もありました。
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カルガモtalk

2019年02月01日 19時40分00秒 | 生き物トーク
ご無沙汰しております。
最近の記事の「ご無沙汰しております」率の高さたるや…
更新が滞っており、いつも見てくださる皆様には申し訳ない思いです…
さて、今日は久しぶりにまともに(?)書こうと思います。

私、〇〇山の呪縛霊と言われるだけあって、最近も比較的近場を中心に徘徊しております。
そのためゆっくり見る鳥たちは、身近な種類が多めです。ということで今日は、

↑最近撮ったカルガモ Eastern spot-billed duck Anas zonorhynchaについてお喋りします。
カルガモは、みなさまよくご存知の身近な鳥、いわゆる"普通種"と呼ばれる鳥です。こっちでみられるカモの中では、唯一、簡単に年中観察できるカモの仲間ですよね。体全体が茶色っぽくて、嘴は黒色、先端だけ鮮やかな黄色のカモがいたら、それはカルガモと思ってほぼ間違いありません。

↑ちなみに、川や池だけでなく、海辺でも見られます。
普通種は何かとないがしろにされがちですが、観察しやすいものも多く、のんびり観察したいときや観察に不慣れな場合におすすめの種類だったりします。たとえばこのカルガモをぼけーっと見ているだけでも…

↑餌を食べてみたり

↑木陰に佇んでいたり

↑こんな風に羽ばたいてみたりと、見所満載なことに気づきます。

ところでこの「羽ばたき」、なんとなく見ているだけだと「羽ばたいているなぁ」で終わってしまいます。しかし、「どうして今、羽ばたいていたんだろう?」と少しつっこんでみると、見え方が変わってきたりもするし、興味を深めるきっかけになったりすることもあります。さてそれではちょっとつっこんでみましょう。

↑飛んでいる最中の羽ばたきであればこうなるはずです。それに、先ほどの写真の羽ばたきは、飛び上がるときの羽ばたき方とも違います。
「じゃあさっきの羽ばたきは何だろう?」
 ・ゴミや抜けた羽毛などを飛ばすため?
 ・準備運動?
 ・ストレッチ?
 ・ルーティン?
 ・何となく?
などなどいろいろな想像が生まれます。
それぞれを検証しようとすると、そりゃあそれぞれが一本の研究になっちゃうレベルなので難しいですが、思いを巡らせてみるだけでも楽しいですし、興味は深まるし、観察眼を育てるトレーニングになっちゃったりもします。

ちなみにこれ、食べる動作についても、のんびりしている様子についても同じことが言えますよね。「何食べてるの?」「どうしてあんな食べ方なの?」「のんびりしているように見えるけど、ずっと見てると動いてるよね」「流されないのはどうして?」などなど…
興味を深めるきっかけになる気づきや問いは、ちょっと意識してみるだけでたくさん生まれます。

普通種なのか希少種なのか珍種なのか…
そういった括りに囚われず、いろんな行動を見ていろんな思いを巡らせてみるのも、生き物を楽しむひとつのコツかもしれません。

そうそう、最近の写真はflickrinstagramにもアップしてます。興味のある方は以下QRコード、またはURLからぜひ。

里山人のflickrのQRコード( https://www.flickr.com/photos/168155533@N02/

里山人のinstagramのQRコード( https://www.instagram.com/k.okamoto_/

*本ブログの記事は、読み物にも関わらず、すべて「砕けまくった話し言葉」で書いています。
 目の前で私がしゃべっている姿を想像しながら(いや想像しなくていいですが…)お読みください。
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