里山人雑記

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カニ三昧3日目

2020年06月30日 22時56分37秒 | Field Note<観察>
今週前半も大詰め。あと1日で折り返し地点です。
今日もカニ三昧を続けましょう。またまた、先日の塩性湿地からです。

チゴガニ Ilyoplax pusilla
和名からも想像できる通り、甲羅の幅が1~数cm程度の小さなカニです。
小さいながらも、白いハサミをリズミカルに振り上げる行動"ウェービング"。
写真はまさにそのウェービングの最中、ハサミを振り上げた瞬間です。
チゴガニのウェービングは、主に求愛などの目的で行われると言われていたりします。
このようなウェービングを行うカニは他にもいて、熊本ではハクセンシオマネキなどが有名ですね。

さて、どこまで続くかカニ三昧。
ここからは、下手すると誤同定三昧に変わるので慎重に進めます…笑

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あー、しかし懐かしい。
いや、懐かしがっている場合じゃないんだこれが。
う…幻聴が聞こえる…
「何やってんだ。お前は書かなければいけないものがあるだろう。」
…いや、これは幻聴ではないかもしれない。
はい、こっちの話です(笑)
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カニ三昧2日目

2020年06月29日 21時31分47秒 | Field Note<観察>
昨日に引き続き、カニ三昧続けます。
今日も再び、昨日の塩性湿地から。

クロベンケイガニ Chiromantes dehaani
なんだかごつい姿をしていますが、アシハラガニと同じく、塩性湿地の植物をガジガジ食べたりしていました。
見かける機会はこれまでにも多々あったものの、じっくり観察したことはあまりなかったクロベンケイガニ。
短い時間観察した限りでは、割りと植物食寄りみたい??

河口の水辺には割と近い場所で活動していました。
どのくらい塩性湿地が水辺まで張り出しているのかにもよるのだろうと思いますが、このとき観察した場所では、アシハラガニほど塩性湿地の草地からは離れない印象。
じっくり見てみると、大したことではないかもしれませんが、ちょこちょこと気づくことがあるもので、おもしろいですね。
そうそう、さらに水辺から離れると、アシハラガニやクロベンケイガニは目に見えて減り、逆にアカテガニなどが見られるようになりました。
すみわけてるんだなー。あ、アカテガニはまともに撮っていませんでした。失敗…

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カニ三昧と言っても、食べるわけではありません。
仮に食べるとしても…
食べるほどの身があるのか?
身を楽しむのではなく、甲羅の食感と風味を楽しむのか?
いつか食べてみるしかないのかなこれ…笑
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今週はカニ三昧

2020年06月28日 23時17分31秒 | Field Note<調査>
先週は「毎日生物!」と意気込んでなんとか実践したつもりです。
さて今週は…カニ三昧!笑
まあ、週の半分くらいはカニで行こうかと思っております。
カニといってもですね、タラバガニとか、タカアシガニとか、毛ガニとか、いろいろと身近なようであまり身近ではない種が食材としてよく知られてるかと思いますが、他にもカニってたくさんいるのです。
さて今日は手始めに…(←手始めとは(笑))

アシハラガニ Helice tridens
塩性湿地を代表するカニです。
塩性湿地とは、雑に説明すると、汽水~海水のある場所に分布する湿地のこと。たいてい、塩分濃度が多少高めでも生育できる植物が生えていたりもします。
今日は、そんな植物をガジガジかじっているアシハラガニがたくさん観察できました。それにしてもこのアシハラガニの色、良いな~

ということで、久しぶりに出たフィールドは塩性湿地でした。
人がそもそもいないので、マスクも外せて、久しぶりに息した気分でした(笑)
では今日はこの辺で。

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さ。また1週間頑張りましょー。
いろいろあるけども、なるようにしかならないし、それはある意味、なるようになるってことかもしれません(笑)
Good Luck !

週末には動画もアップできるよう頑張る予定。この週末には間に合いませんでした。期待しすぎずにお待ちください。
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カメムシだって…

2020年06月27日 22時54分09秒 | Field Note<観察>
カメムシ、実にユニークな昆虫なのです。

キマダラカメムシ Erthesina fullo
キマダラカメムシは、身体の色のコントラストが強めで、模様もおしゃれな感じ。

カメムシの仲間は、半翅目というグループに分類されている昆虫で、管状の口を持っているのも特徴です。
半翅目の中でも、たとえばカメムシは、植物の茎にその口を刺して中身を吸うなどして生活しています。
一方、半翅目の中でも、サシガメと呼ばれるグループやタガメの仲間などは、他の生物にその口を刺して消化液のようなものを流し込み、中身を溶かしながら食べるというスゴ技を持っていたりします。
このような側面から、カメムシは害虫としても知られており、実際に農業被害が出ています。
とはいえ、生物としての魅力に変わりはありません。
ユニークな形をしたもの、カラフルな色をしたもの、人の顔みたいな模様を持つものなど、カメムシの仲間は実にユニーク。
興味のわいた方は、ぜひネットや図鑑で調べてみてください。

生物を観るときには、人の生活とのかかわり(影響など)と、生物としての魅力を切り分けて考えることが大事だと思っています。
生き物としては魅力的な一方で、害虫としての側面はある。
害虫としての側面はある一方で、生き物としては魅力的。
このように、昆虫の1種として最初に知るか、害虫の1つとして最初に知るかによって立場は異なるかもしれませんが、それぞれの側面を知っておくことは大事かな?と。
ものごとにはいろいろな側面がありますもんね。

魅力的だからといって害虫であることに変わりはないし、害虫だからといって魅力的なことに変わりはない。
そんな感じです。

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とりあえず一週間終わりましたね。
毎日生き物。とりあえずは有言実行できました(笑)
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赤いトンボは赤とんぼ?

2020年06月26日 22時54分14秒 | Field Note<観察>
赤とんぼ…
といっても、赤いトンボも様々。
地元にも赤いトンボは様々いるもので、THE赤とんぼのアキアカネだけでなく、ナツアカネ、リスアカネ、マユタテアカネ、ショウジョウトンボなど様々です。
まあ、たいして赤くはないけど、ウスバキトンボも赤とんぼと呼ばれたりもしますね。
今日はそんな赤い(?)トンボの中からこの種を。

ベニトンボ Trithemis aurora
いや、ベニって言ってるじゃん。赤じゃないじゃん。
おっしゃる通りです。
実は、狭義の赤とんぼはアキアカネを指すとする話をよく聞くのですが、広義には、赤っぽい色のトンボ全般を指すのだとか。
つまり、広義にはこれも赤とんぼでいいのです。いいのか…?笑

ちなみにこの写真は、ベニトンボが上空を見上げた瞬間のカット。
どうやら、画面中央上側にボケボケで写っている小さな虫を狙っていたようなのです。
この直後に飛び出し何かを捕えて食べたように見えたことからも、少なくとも、何か獲物となる生物をロックオンした瞬間だったのでしょう。
いやー、トンボもおもしろいんだこれが。

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ようやく金曜日にこぎつけました。
もういや。帰りたい(帰宅済み)。
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意外と目立たない?

2020年06月25日 20時49分55秒 | Field Note<観察>
鳥の中にも、ド派手な姿の種類からそうでない種類まで、様々なものがいます。
今日のは、どちらかというと派手な方と思しき鳥、カワセミです。

カワセミ Alcedo atthis
見つかりましたか?
…ってわざわざお聞きするほどでもないですね(笑)

緑と青、オレンジのお腹とどちらかといえば派手な姿とはいえ、背景次第ではとてもよく溶け込みます。
絶妙なお腹のオレンジ色は、枯れた葉のようにも見えますし。
他にも、日本で見られる鳥で言えば、キジだってオオルリだってキビタキだってアカショウビンだって、居所の色味次第では、探しても探しても見つからないことだってあるほど。
当然ではありますが、生物の色って興味深いものです。

この個体はおそらく成鳥(成熟した個体)ですが、そろそろ若鳥(巣立ち後独立して間もない若い個体)もうろうろしはじめる時期です。
いや、もうちょっと前からうろうろし始めているかな?
巣立ち後独立して間もない個体は、嘴が若干短かったり、身体の色がくすんでいたりと、しばらくの間は見た目でもそうとわかる姿をしていますので、ぜひ探してみてください。
ただ、いつも以上に距離感にはご注意を。
観察したり撮影したりするのに夢中になり、こちらから近づきすぎてしまうことは避けましょう。

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カワセミについては…いや…
うん、何も言うまい(笑)
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ユニークなトンボ

2020年06月24日 21時05分47秒 | Field Note<観察>
河川の水面に近い所を、ゆっくりと、大きな動作で飛ぶトンボ。

ハグロトンボ Atrocalopteryx atrata です。
カワトンボ科のハグロトンボ属に属するトンボは日本に数種類いますが、そのうちではとりわけメジャーな種がこのハグロトンボ。
よく似た姿のトンボとしてアオハダトンボなどもいますが、腹部の尾端付近の色などで見分けることができます。

それにしてもユニークな姿をしたトンボですね。
トンボというと、翅が透明に近いイメージが強いかもしれませんが、中にはこんなトンボもいるのです。

このハグロトンボは、やや垂れるようにして伸びた植物の葉いとまり、時折飛び出してはまた戻るような動作を繰り返していました。
どうやら小さな虫を捕えて食べていたようです。
トンボの仲間の主食は小さな虫、それも飛ぶ虫ですからね。
空中で、脚で抱え込むようにして飛ぶ虫を捕え、そのまま口に持っていく。そんな狩りをするハンターなのです。

トンボを見つけたときは、その姿だけでなく、動作も観察してみると面白いかも。

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…オリンパスー(泣)
なんてこった。前々からうわさはたまに流れていたけど、とうとう…という感じ。
引き続き愛用しますけど。
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複雑な気持ち

2020年06月23日 23時33分14秒 | Field Note<観察>
水面にゆらーっと漂うカメ。
のんびりとした光景が何とも良いですね。

ミシシッピアカミミガメ
実はこのカメ、人為的要因によって日本に持ち込まれた、もともとは日本にいなかった種。いわゆる外来生物(*)なのです。
形も模様もユニークな生き物ですが、どうしても外来生物としての側面を考えてしまうもので、観察しているとなんだか複雑な気持ちになってきます。
ちなみに、店頭ではよく"ミドリガメ"という名称で販売されています。

輸入数は近年にかけて減少傾向にあるとされるものの、野外でみかける機会はそれなりに高め…な印象。
2015年には、「生態系被害防止外来種リスト」において、「緊急対策外来種」にも位置づけられています。

元はといえば、故意か過失かは置いといて、飼育個体が野外に放出されたことに端を発すると言われるこの状況。
この種もそうですが、飼育する以上は、いかなる理由があろうとも、終生飼育(死ぬまで飼育)を徹底していただきたいところです。

*外来生物の定義などについては、以下のサイトによくまとめてあります。
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/invasive.html#sec1

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うーん…
生き物としての魅力に変わりはないのですが、元は飼育個体だったものが野外に放出、野外で繁殖…という状況はいただけません。

ここからは個人的な意見としての色も強いですが、やはり書いておきたい。

外来生物か否かに関わらず、生き物を飼うと決めた以上は、死ぬまで飼う。
それが難しくなる状況が想像されるなら、飼育したくても飼育はしない。
途中で状況が変わって飼育できなくなったのなら、厳しいことを言うようだけれども、自らの手で絶つ、または必死こいて譲渡先を確保する。
これが、輸入された種かどうか以前に、生き物を飼う覚悟だと思っています。

それに誰しも、飼育している生き物が死ぬ前に、飼育者自身に何かある可能性もありえます。
飼育する以上は、飼育を始めると同時に、この覚悟を代行してくれる人間を1人以上確保しておくことも必要だと私は思います。
基本的に、「状況がかわった」とか、「飼育者に何かあった」などは、飼育を放棄する理由には一切ならない。そう思っています。
いずれも覚悟不足です。
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おねだりスズメ

2020年06月22日 21時44分00秒 | Field Note<観察>
昨日に続き、若いといえば…

スズメ Passer montanus
ムクドリと違い、こちらはまだ親鳥に餌をねだっていました。
頻度は低いように感じましたが、親鳥と思しき個体はちょいちょい餌をあげていました。

ちなみにスズメは、嘴の基部の黄色い個体が若い個体です。
この写真で言うと、写真右側に見える個体が若い個体というわけ。
一方、成熟した個体の嘴は、基部まで少し光沢のある黒色です。
実際に、この写真左側の親鳥と思しき個体は、おおよそ真っ黒でしょ?
こんな感じで、嘴の基部の色から、成熟した個体か若い個体化をある程度判断することができるのです。
個体差などもあるため、当然これだけで完璧に判断できるわけではありませんが、見た目でもわかりやすいポイントになりますよね。
身近な場所のスズメを観察して、どのくらい若い個体がいるのか数えてみるのも一興かもしれません。

尚、成熟した個体を「成鳥(せいちょう)」、若い個体を「若鳥(わかどり)」などと呼びます。
え?若鳥の?いやいや唐揚げではありません(笑)

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ふう。まだ月曜日ですよ。
どうなってんですか…笑
もうクタクタ。
今日は一段と重かった。
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久しぶりのフィールド

2020年06月21日 22時18分54秒 | Field Note<観察>
小一時間ばかり、近所をうろうろしてきました。
そろそろマスクも暑くなってきましたが、思ったほどきつくはありませんでした。今日涼しかったし。

ムクドリ Spodiopsar cineraceus
これはおそらく成鳥ですが、周りには若鳥もちょこちょこいました。
いやー、若鳥、ずいぶん大きくなっていましたよ。色もずいぶん変わっていました。
ちょっと前までは、視界に入っただけでもすぐに若か成か判別できていましたが、一瞬だったり遠目だったりな状況ではもう難しいかもしれません。
採餌も親に一切ねだらず単独でしているし。早いなー。

さて、ムクドリの採餌というと…
今日は、芝生の上を歩き回りながら、植物についていた虫や、土の中にいた虫などを食べてるようでした。
うん、見ていた限りではほとんど虫だったような気がします。

ムクドリは地面を歩くのが得意な鳥。("得意"って表現、良くないかもしれませんね。ちょっと擬人的だから…)
そんなわけで、しょっちゅう地面で採餌しています。冬になると、センダンなどの木に集まって実を食べている場面もこれまたしょっちゅう観察されますけど。

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さて。
そんなこんなで、先週はしょぼい投稿が続いたので、今週は毎日生物でいきます(宣言!笑)。
お楽しみに!
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